「宮代眞弓お菓子教室 M’s Sweet Kitchen」主宰 宮代眞弓さん
皆さんの喜びが自分の喜び
――お教室をはじめてもう17年。はじめて良かったのはどのようなことでしょう。
宮代さん 様々な方にお会いして交流ができ、皆さまが喜んでくださるのが私もとても嬉しいですし、楽しいです。長く通ってくださる方が多いので、17年間ずっと毎月新しいお菓子を開発してレッスンできていることも良かったなと思います。
お教室があるからこそ企業様への出向講座やメディアへの出演などの機会もいただけ、周りの皆様のおかげだと感謝しています。
昨年は念願だったオリジナルレシピのお菓子の本を上梓していただくこともできました。
「お教室があるからこそ、様々な出会いや仕事が広がっています。周りの皆様へ感謝です」
――SBクリエイティブ刊「バターなしだからすぐできる”大人かわいい”お菓子のレシピ」ですね。
おもてなしやプレゼントにも喜ばれそうなレシピが満載で、スタイリングもおしゃれで素敵です。
宮代さん ありがとうございます。バターの代わりに生クリームや油でコクや膨らみを出す生地なら、バターのように常温に戻したり、クリーム状に練ったりという手間もかからず、分離などの失敗もぐっと起こりにくくなります。
美味しさには妥協せず、それまで研究してきたことを入れて、パウンドケーキの様なリッチケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキ、クッキーやケイクサレ、キッシュなど、30分~1時間ほどで作れるものを中心にご紹介しています。
――バター不足が長引いているなか、嬉しい提案だと思います。気軽に作れるのも魅力ですね。翻訳されて中国・台湾でも発売されているとのこと、お菓子作りの楽しみがどんどん広がるとよいですね。
「我が家のように」くつろいでいただきたい
――レッスンやお教室の運営で心がけていることはありますか?
宮代さん まずは安全に、怪我のないようにと心がけてします。そして、ここに来たらリラックスして心地よく過ごしていただきたいので、ご要望はなんでもお聞きしたいと思っています。
お菓子作りはもちろんですが、ここにいる時間を楽しんで、我が家のようにくつろいでいただけると嬉しいです。
――そんなあたたかいおもてなしの気持ちが、居心地よい雰囲気を作っているのですね。
お菓子ができる美味しいにおいに包まれてリラックスできる時間、皆さんにとってリフレッシュの時間ですね。
楽しく作って美味しくいただく時間も大切。お菓子に合わせた演出も毎回好評です
宮代さん そうですね、普段お忙しいみなさんに、「ここにきたら好きにしていいのよ~」とお伝えして、湘南の別荘のように思っていただきたいです。
ですので、ご試食いただく時間もとても大切に考えています。
以前はテーブルコーディネートはそれほど意識していなかったのですが、教室を続ける間に、お菓子を作るだけでなく召し上がっていただく時間も大切だと思い、お菓子とあわせた食器やクロスを考えてティータイムの演出もするようになりました。
この器、どこのですか?と聞かれて同じもの買う方も結構多いんですよ。生徒さんに喜んでいただけるよう、しつらえも考えていきたいと思っています。
大切なのは愛
――今も勉強し続けていることはありますか?
宮代さん いま流行っているお菓子、話題のお菓子はいつもアンテナをはって情報収集していますし、美味しいお店、新しいお店には食べに行くようにしています。
そこからアイデアが生まれたり、新しい研究のテーマに出会えることが多いです。
――長年続けていらして、教室主宰者にとって必要なことはどんなことでしょう。
宮代さん そうですね・・。健康管理はもちろんですが、どんなご要望にも応えられる思いと知識、そして愛かな・・と思います。
生徒さんのご要望に応えられるよう常にスキルアップ。そして愛をもって教室運営を
――愛!究極のひとことです!どんな人にも仕事にも、愛をもって向かい合うこと、大切ですね。
お教室にこれから参加したいと、いう方のために申し込み方法を教えてください。
宮代さん お電話かメールでご連絡をお願いします。ご都合よい日に体験レッスンにお越しいただき、その後ご入会を決めていただいています。ホームページやブログにご入会の情報を掲載してますのでご覧いただき、ご連絡いただきましたら折り返しお教室案内を郵送します。
ご入会後は、レシピファイル、保冷バッグ、ケーキ用タッパーなどご入会セットをお渡ししています。
お気軽にお越しいただき、楽しいスイーツライフをご一緒できると嬉しいです。
――入会セットがあるのは嬉しいですね!最後にこれからの夢を教えてください。
宮代さん これからもずっと教室を続けて、一生「恋するお菓子」を作り続けたいです!
――これからもここで素敵なお菓子が生まれていくのが楽しみです。今日はありがとうございました!
宮代さん こちらこそありがとうございました!
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お菓子に恋して「恋するお菓子」を発信し続ける宮代さん。家族や大切な人のために作るお菓子は食べた人も作る人も幸せになれる・・そんなお菓子作りの楽しみに出会える素敵なお教室でした。
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
プロフィール
宮代眞弓さん
洋菓子研究家
1985年 大学家政学部管理栄養士専攻卒業
1999年 神奈川県大磯町の自宅でお菓子教室を主宰
シュガーアートデコレーションをパディケーキハウス稲田和子先生に師事
ル・コルドンブルー、他にて製菓・料理を学ぶ
フランス・パリ・エコール・リッツ・エスコフィエにて製菓プログラム修了
オーストリア・ウィーン Zuckerbackerei Giebisch Partyserviceにて製菓製パン研修
サロン情報
宮代眞弓お菓子教室 M’s Sweet Kitchen
湘南のセカンドハウスに来たような和む空間。
お伝えするお菓子は、「はずれのない!」美味しいお菓子。
愛情たっぷりのキュートで美味しいケーキを独自の簡単製法で作っています。
添加物を使用しない安全でフレッシュなケーキを作ります。
講習後は、美味しい紅茶&コーヒー(オリジナルの「恋するお菓子ブレンド」)を入れてTeaTime。
楽しみながら、ご一緒に豊かな時間を過ごしましょう。
ジャンル:
家庭料理 フレンチ 洋菓子
所在地:
神奈川県中郡大磯町生沢
ホームページ、ブログ:
http://www.geocities.jp/sweets1224m/index.html
とっておきレシピ
生クリームで作るシフォンケーキ 「リッチシフォン・プレーン」
材料
(14~15㎝シフォン型1台分)
・生クリーム(47%) 125g
・グラニュー糖 12g
・卵白 3個分
・グラニュー糖 45g
・卵黄 2個分
・薄力粉 40g
・タピオカ粉 15g
・ベーキングパウダー 2g
作り方
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- 1.ボウルに冷蔵庫から出したばかりの生クリームを入れグラニュー糖を加えてホイッパーで泡立てる。
- 2.別のきれいなボウルに卵白を3個分入れる。
- 3.卵黄は2個分だけ生クリームを泡立てたボウルに入れておく。
- 4.卵白をハンドミキサーで泡立てる。30秒ごとにグラニュー糖を3回に分けて加えトータル3~4分で泡立てを完成させる。(ハンドミキサーの跡がついて消えないくらいまで泡立てる)。
- 5.生クリームのボウルの中の卵黄をホイッパーで混ぜたら薄力粉、タピオカ粉、ベーキングパウダーを合わせてふるい入れる。そのままホイッパーで均一に混ぜる。
- 6.メレンゲをホイッパーでひとつかみ加えてよく混ぜる。
- 7.メレンゲのボウルの方へ卵黄の生地をすべて入れて均一に混ぜる。
- 8.静かに型へ入れて生地の高さを均一に竹串などで整える。
- 9.190℃で30~35分焼く。
- 10.逆さにして冷ます。
- 11.シフォンナイフなどを使って型から取り出す。