予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」主宰 長沼よしえさん

長沼よしえ さん

長沼よしえ さん

今月のサロネーゼは、西東京市内で「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」と自宅カフェ「のぶのおうちごパン」を主宰する長沼よしえさん。 保育園の栄養士として活躍しながら、料理やパン、お菓子、飾り巻き寿司などの講師資格も取得。お母様と自宅カフェを立ち上げ、保育園を退職後は教室も開始。 大好きな食をテーマに活動を続けていらっしゃいます。 多彩にあるレッスンの中から、親子料理教室に伺った模様と長沼さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回はお教室とカフェ運営の工夫や心構え、これからの夢などをうかがったインタビュー後半です。

掲載日:2015/8/24(月)

生徒さんの向こう側の笑顔

――お教室をはじめてみて良かったことはどんなことでしょう。

長沼さん みなさんに喜んで笑顔になってもらえることが一番嬉しいです。
また、「お料理が楽しい!」「お料理が好きになった!」「嫌いな食べ物が食べられるようになった!」と言っていただいたり、「教室に通うようになってから食の話題が増え、ご家族で楽しみにしています」など、生徒さんの向こう側にいる大切な方の笑顔が見えたとき、本当に嬉しいです。

――目の前の生徒さんだけでなく、その先のご家族やまわりの方に喜んでいただけるのはとても嬉しいですね。

長沼さん はい、とても嬉しいです!レッスンの終わりに、「今夜作ります!」と言ってお帰りになり、次の日に、「作りました!家族が喜んでくれました!」と教えてくださる方も多く、こんな連絡をいただけるなら、たとえ生徒さんが最後の一人になっても絶対教室を続けたい、と思うほどです。やりがいがある仕事だなと、感謝しています。

「生徒さんが喜んで笑顔になってくださることが一番嬉しいです!」

「生徒さんが喜んで笑顔になってくださることが一番嬉しいです!」

――素敵ですね!今ではたくさんの生徒さんが定期的に通っていらっしゃいますが、お教室を始めるとき、生徒さん募集の工夫などはどうされましたか?

長沼さん まだ保育園の栄養士として働いているときからブログを始めていたのですが、辞めることを話してもよい段階になったときに、教室を始めることを書きました。

とはいえ、だれが見てくれるだろうか、と思っていたのですが、嬉しいことにポツポツとお申込みがあり、だんだんと広がっていきました。

――お教室以外のお仕事もご多忙そうですね。

長沼さん はい、ここでの教室とカフェ、それ以外に外部での料理教室もたくさんご依頼をいただいています。また、元同僚から頼まれて、高齢者施設の献立や調理に関する仕事も少し手伝っていますが、やはり軸は”料理を教えること”です。
食に関わる仕事をいろいろな形でできていることがとても嬉しいです。

生徒さんのできるところを伸ばす指導

――お教室の運営で工夫していることや心がけていることはありますか?

長沼さん 気軽にひょいと来ていただける教室を目指していて、とにかくお料理が楽しい!と思ってもらえる雰囲気作りを心がけています。

お料理は、ワンランク上のお料理ではなくて、家庭料理を学びたいという方や、もう主婦歴は長いし今更かもしれないけれどお料理が学びたい、という方が多いので、家庭で作りやすいレシピにしています。
でもレシピはあくまでも基本で、家庭に持ち帰ってそれぞれのおうちの味にしてもらえたら最高!と思うので、手間をかけるところ、手抜きをしてよいところ、アレンジの仕方など、ポイントを丁寧にお伝えするようにしています。

基本も大事だけど、まずは料理は楽しい!と思ってもらうこと。生徒さんのやる気も引き出します

基本も大事だけど、まずは料理は楽しい!と思ってもらうこと。生徒さんのやる気も引き出します

――通いやすいお教室、良いですね!

長沼さん 料理の基本はもちろん大事ですが、まずは楽しい!と思ってもらうことを最優先に考えています。

例えば、野菜の千切りが太いって気にする生徒さんがいらしたら、細いほうがいいかもしれないけれど、太くても大丈夫、その分長くゆでればいいので、と伝えますし、生徒さんができないことを否定するのではなく、できるところに目を向けて、そこを伸ばしていけるようにしてあげたいと思っています。

――それは嬉しいですね。緊張しないで安心して通えますし、楽しみながら確実に料理の腕があがりそうです。

このままのスタイルで

――今も学び続けていることはありますか?

長沼さん パティシエさんが主宰するケーキ教室でワンランク上のケーキを学んだりしています。

――お教室を続けてきて、主宰者にとって大切なことは何だと思われますか?

長沼さん やはり、生徒さんに楽しんでもらいたい!と思う気持ちと、笑顔だと思います。

よく生徒さんに、「先生のお料理はほっこりと優しい味ですね」「先生に会うとほっとします」と言っていただくことがあるのですが、通いやすい雰囲気作りもとても大切だと思います。

「このままのスタイルで、長く通ってもらえる教室でありたい」。いろいろな魅力に出会える教室です

「このままのスタイルで、長く通ってもらえる教室でありたい」。いろいろな魅力に出会える教室です

――最後に、これからの夢を教えてください。

長沼さん 教室を大きくしたいとは全く思っていなくて、このままのスタイルでずっと続けたいと思っています。

生徒さんが生活スタイルの変化でお休みされてもまた気軽に来れたり、いまの生徒さんたちがおばあちゃんになっても通い続けてくださったり、子どもたちが成長してパパやママになってまたお子さんと一緒に来てくれるような、そんな料理教室でありたいです。

――お料理教室は定年がないですし、先生ご自身もご自分のスタイルでできる、素敵なお仕事ですよね。これからもますますのご活躍、楽しみです。今日はありがとうござました!

長沼さん こちらこそ、ありがとうございました!

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「まずはお料理の楽しさを知ってほしい!」とおっしゃる長沼さん。わかりやすいレッスンには、料理が好きになり、通い続けたくなる細やかな工夫がたくさんつまっていました。でも何より、長沼さんご自身が楽しそうなのが一番の魅力かもしれません。子どもから大人まで通える教室、ぜひお勧めです。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

長沼よしえさん

長沼よしえさん
保育園栄養士として勤めながら某大手料理教室のパン・ケーキ・和菓子・クッキング講師資格を取得後、
みんなが笑顔になれる飾り巻き寿司の魅力にはまり、飾り巻き寿司の第一人者『川澄健先生』に師事し
2008年飾り巻き寿司マスターインストラクター資格を取得、
週末に自宅で飾り巻き寿司教室を始める。

2011年1月 寿司アカデミー主催の寿司コンテストでオリジナル寿司「イタリアンピッコロ」が創作寿司部門で1位入賞。
2011年4月 保育園栄養士を退職し、夢であった自宅カフェとおうちごパン教室をスタートさせる。

サロン情報

「おうちごパン教室 のぶの玉手箱」
楽しいこと、おいしいことがいっぱいで、みんなが笑顔になれる夢の玉手箱。
作る人も食べる人も笑顔になれる毎日食べるおうちごはんを丁寧にお伝えし、お料理好きな人も苦手な人もみんなが楽しめるアットホームなお教室です。

ジャンル:
家庭料理、日本料理、パン、和菓子、洋菓子、おもてなし、その他、飾り巻き寿司
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、子供教室あり、予約制
所在地:
東京都西東京市北原町
ホームページ、ブログ:
http://www.nobunodaidokoro.com/

レシピ

桃のコンポートとアレンジスイーツ
桃のコンポートとアレンジスイーツ
材料

<桃のコンポート>
・桃 4~5個
・水 500ml
・白ワイン 100ml
・砂糖 200g
・レモン輪切り 2~3枚

<桃シロップのゼリー>
・コンポートのシロップ 200ml
・砂糖 お好み量
・レモン汁 お好み量
・ゼラチン 4g
・水 大さじ2

<アレンジスイーツ>
・スポンジケーキ、カスタードクリーム、生クリーム、アイスクリームやヨーグルトなどお好みのもの
・桃のシロップゼリー

作り方

<桃のコンポート>

  • 1.桃はやさしく水洗いして、表面のうぶげをとる。
  • 2.桃がかさならず入る大きさの鍋に桃以外の材料を全て入れ、ひと煮立ちさせてシロップを作る。
  • 3.桃は筋に沿ってぐるりと包丁を入れ、果肉を上下逆にひねるようにして2つ割にする。種はスプーンで取る。
  • 4.皮付きのまま2の鍋に入れて、落し蓋をして3~10分くらい煮る。
  • 5.鍋ごとひと肌までさまし、桃の皮をむく。
  • 6.清潔な容器にシロップごと移し、冷蔵庫でよく冷やす。桃がシロップから出ていたら表面をラップで覆い空気に触れないようにする。

<桃シロップのゼリー>

  • 1.ゼラチンは水にふり入れ、ふやかしておく。
  • 2.シロップを鍋に入れて火にかけて温め、砂糖、レモン汁をお好みで加える。
  • 3.1のゼラチンを加えて溶かし、器に注ぎ入れて冷蔵庫で冷やし固める。
  • 4.3の鍋に溶かしたゼラチンを入れ、粗熱をとってから型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

<アレンジスイーツ>

  • 1.桃と同じくらしの大きさのスポンジケーキを器に置き、中央にお好みのクリームやアイス、ヨーグルトなどをこんもりとのせ、桃をのせる。
    周りにシロップゼリーを飾る。
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