「inizio料理教室/ tu.du.ku.」　依藤亜弓さん

自分自身が伝えたい事をブラさないで

――これからお教室を開きたい方に向けてアドバイスをお願いします。

今ってすごく料理教室も増えていますよね。そして色々なジャンルがあると思います。
まずは、自分自身が何をどう伝えたいのか、というのをしっかりと決めることが大事だと思います。
そのうえで、伝えたい事が一方的にならないように、受け取った生徒さんが理解してくれるように伝える。受け取った生徒さん自身が、アウトプットできるように伝える。それが大切だと思います。
そのためには、まずは自分自身がブレない事です。自分がブレていると教え方もブレるし、教える内容もブレてしまいます。ですので、自分が伝えたいこと・生徒さんに出来るようになってほしいと思ってることをしっかりと見つめて、伝えていってほしいなと思います。

自分自身がブレずにいることが大切

――依藤先生のお教室は、やっぱり「技術」というところがブレないポイントでしょうか？

そうですね。うちはやっぱり技術の基本を大切にしています。包丁の基本的なもち方、調理の基本の考え方、基本的な調理技術･････そこができれば応用が出来ると考えているので、基本を大切にしています。
レッスンのはじめにはレシピの説明をしていて、その時に理論もお話するので生徒さんにはメモを取って頂いたりしています。調理実習の際に、お伝えした理論が実践的に目で見れるようにして、理解を深めて頂く。生徒さんには、「こんなにしっかり調理に向き合うお教室はなかなかないよ」と言われますね(笑)。

生徒さんも驚きの調理へのていねいさ

生徒さんが「料理が本当に嫌いだったけど、先生のおかげでめっちゃ楽しくなりました！」と言ってくれたりとか、「こんな切り方知らなかった！」と楽しんでくれたり、出来ない事が出来るようになった報告を頂けたりすると、すごく嬉しいです。

地域に密着したレッスンを展開していきたい

――最後に、今後の展望を教えてください。

今後は、お子様連れだけの日を作りたいなって思っているんです。
今はちょっと皆さん一緒になっちゃっているんですが、生徒さんがご結婚されて、ご出産される方がどんどん増えてきていて。
お子様を見ながらでもできるように、今うちでやっていないデモンストレーション型がいいかなとか思って、今試行錯誤している状態です。
現在生徒さんのお声を拾い集めているところなので、来年ぐらいにはお子様連れだけのレッスンが実現できたらいいなと思っています！

お子様連れの方でもお越しいただきやすい環境を

あとは、地元兵庫の方とのコラボレーションをしてみたいですね。
お教室でもなるべく産地直送の地元野菜を使うようにしていますが、農家さんなどと繋がって、その方々が作ったお野菜を使っていきたいなと思っています。
兵庫県は食材がとても豊富なんです。淡路の玉ねぎもあれば、明石のタコを始めとした沢山の魚介、牛も地鶏も豚もあります。ブロッコリーや、沢山の種類のカブもあって、地元野菜がとても豊富です。今は兵庫特産のもち麦も注目されているんですよ。
農家さんとコラボして、お教室でどんどん使って、地元野菜を使ったレシピをどんどん生徒さんに伝えていきたいですね。

愛すべき食材の宝庫“兵庫県”

自分のお店を持つ、というよりは、お教室でやっていきたいです。私は料理教室が性に合っていますし、やっぱり大好きなので。

料理教室と生徒さんが大好きです

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依藤先生の調理への情熱、そして生徒さんを導くプロフェッショナルの技術。その裏には、明るく丁寧にレッスンされる、お教室を愛してやまない先生の姿がありました。依藤先生、ありがとうございました。

ディレクション：株式会社COOK ART
インタビュー：太田 えり
撮影： 村川荘兵衛

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