予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

『ル・サロン・ブラン』主宰 磯部作喜子さん

磯部作喜子 さん

磯部作喜子 さん

今月のサロネーゼは、東京・田町と名古屋でお料理・パン・お菓子・テーブルコーディネートの教室「ル・サロン・ブラン」を主宰する磯部作喜子さん。大学卒業後は英語教師として活躍し、その後様々な資格を取得し食の世界へ転身。教えることが大好きという磯部さんのわかりやすくて楽しいレッスンと、本格的で幅広いメニュー、センスの良いコーディネートは評判を呼び、キャンセル待ちも多数です。今回は、田町のお教室で開催された料理レッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2013/9/2(月)

名古屋に続く、東京・田町のお教室


東京・田町駅から海のほうへ数分。高層マンションの一角に「ル・サロン・ブラン」の田町教室はあります。
お教室名にある「ブラン(blanc)」はフランス語で「白」という意味。一歩入ると、その名のとおり室内は爽やかな白で統一され、壁一面の窓から入る明るい光がキラキラと輝き、湾岸を見下ろす贅沢な景色に、一気に非日常の気分が高まります。

この素敵な空間で開催されているのは、お料理、パン、お菓子、テーブルコーディネートのレッスン。
訪問した6月のこの日は、「初夏の涼しげなおもてなし」がテーマのお料理レッスンです。

白を貴重にした快適な空間。東京の街と海を見下ろす贅沢な眺望の中レッスンが行われます


磯部さんが様々な食の資格を取得し、名古屋市内のご自宅でお教室を開設したのは約13年前。大学卒業後は英語教師として仕事をしていらっしゃいましたが、ご結婚後、ママ友に誘われて初めて通ったパン教室で焼きたてパンの美味しさに感激し、それから本格的にパン作りを習い始めたそう。

元々小さな頃からお料理が大好きで、お客様をおもてなしして喜んでもらうのが何より楽しかったという磯部さん。
その後、パンだけではなく食全般の道を究めることに決め、「ル・コルドンブルー」でパン、洋菓子のディプロムを、「今田美奈子食卓芸術サロン」で製菓コース、テーブルセッティングの師範を、「花・芸術文化協会」でテーブルコーディネートディプロマも取得するなど、食と食卓を彩る幅広いスキルを習得。その間、パン好きやパン職人たちの間では知らない人のいないブーランジェ(パン職人)である、「シニフィアン・シニフィエ」の志賀勝栄氏にも師事し、研鑽を積んだそう。

「ママ友達に教えていたのがいつの間にか広まり、10年以上も続くことになりました」。
材料にこだわり華やかで確実に美味しい、自宅で作りやすい本格レシピと、お料理に合わせたテーブルコーディネートが評判を呼び、お教室はいつしか予約が取れないほどの人気に。

そして、たくさんの生徒さんのリクエストもあり、東京の拠点となる田町教室を昨年オープン。早くもこちらも評判が広がり、キャンセル待ちがでるほどになっています。

オールジャンルの幅広いスキルを学べる場所


お料理は、イタリアン、フレンチ、和、エスニックなど幅広いメニューが毎回テーマに沿って設定されます。

この日学ぶのは、「雲丹のフランとホワイトアスパラのソース、パプリカのミニケークサレ」「鴨と水ナスのサラダ トマトのジュレ添え」「オマール海老と野菜のテリーヌ」「冬瓜と海老のすり流し汁」「ローストビーフとたっぷり薬味御飯のおにぎり」の5品。
今回は、蒸し暑い中でも食べやすく栄養のバランスの良いメニューをと、和食やフレンチなどいろいろな要素を取り入れ考案したそう。
テーブルには、お料理に合わせた薄紫と水色と白が基調の涼やかなコーディネートがなされていました。
こうしたお料理と季節に合わせた本格的なテーブルコーディネートが同時に学べるのも大きな魅力です。

ちなみに、名古屋教室と規模は異なりますが、同じ内容を学べるように毎回食器やカトラリーまで持参や郵送するなどこだわっているそう。
様々な工夫で生徒さんに最高のレッスンを提供するよう心がけていらっしゃいます。

毎回お料理に合わせた本格的で洗練されたテーブルコーディネートを学べるのも魅力


開始時間が近づき、生徒さんが集まっていらっしゃいました。

「こんにちは!暑いですね~、お越しくださってありがとうございます!」

パッと花が咲いたような笑顔で生徒さんを迎える磯部さん。
お料理を伝えること、生徒さんをお迎えすること、そして生徒さんに”最高の時間”を感じていただくことが何より幸せという思いが伝わってくる、満面の笑顔でお迎えされます。

厳選食材を使った本格料理を家庭で


「ル・サロン・ブラン」のレッスンは、デモンストレーションと実習のベストミックス。
特に自宅で再現するときにポイントとなることは、お一人お一人がしっかり身につくよう実習を取り入れ、「実践で役に立つ」レッスン構成になっています。

「みなさんおはようございます! 今日もお越しくださってありがとうございます、よろしくお願いいたします。
今日は初夏のおもてなしをテーマに5品作ってまいります。時間がかかるものから作りますね」

「今日の食材ですが、こちらはブルターニュ産のオマール海老です。なかなか生のものを見る機会は少ないと思いますので、今日は皆さんに生の殻つきのものをご紹介したくてご用意しました。
オマール海老の代わりに、当日食べるのであればホタテやまぐろのお刺身などでも良いですよ」

お教室の魅力に、幅広いメニューが学べることに加え、こだわった本物の食材に出会えることもあげられます。丁寧なレシピ説明に続き、今回チョイスした食材の紹介、購入する際の目利きのポイントや保存法も伝えられます。

厳選された材料を使い、食べて健康になれる、美しくなれる食作りを提案


「「冬瓜と海老のすり流し汁」は、生徒さんのリクエストで今回のメニューに取り入れさせていただきました。そもそもすり流しとは何でしょうか?
元々すり流しとは・・・」

メニューの背景についての説明もなされ、様々な知識を深めた上で実習に移ります。

「以上で説明を終わりますね。ご質問は大丈夫でしょうか??
では、まず「オマール海老と野菜のテリーヌ」から作っていきましょう!オマール海老は頭を撫ぜると大人しくなるそうですよ!ル・コルドン・ブルーのシェフが話されてました(笑)。
茹でると色が変わるのはご存知ですよね、茹で方ですが、ここに串を刺して、ローリエと塩ひとつまみを入れて茹でていきます」

楽しい話題も盛り込みながら食材の下処理を含むデモンストレーションと生徒さんの実習がスタートです。

「では、オマール海老を茹でる人と、茹でたほうれん草をラップに並べてテリーヌ型に組み立てる人に分かれてお願します。では早速・・・」

最初の役割分担をお願いして、実習がスタート。
楽しくアットホームな雰囲気でのレッスンの続きは次週お届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

サロネーゼから皆さまへ

自宅サロンを開いて早12年。その間、学生さん、OLさん、主婦の方、たくさんの生徒さんにお越し戴き感謝しています。これからも簡単にでき美味しくおもてなしにもなるメニューやコーディネートを考え、楽しく食を学んで戴けるように頑張って参ります。お一人でもお気軽にご参加下さいね。

Q&A人気サロネーゼに7つの質問

Q.1 教室開設のきっかけ、経緯
A. もともと教室をしており教えることは好きでした。
ママ友に誘われて初めて通ったパン教室で焼きたてパンの美味しさにはまり、講師の資格を取りました。ママ友達に教えていたのがいつの間にか広まり、10年以上も続くことになりました。

Q.2 レッスン情報
A. 東京・田町と名古屋で、月に20回ほど開催しています。
お料理、パン、ケーキ、テーブルコーディネートといった食に関することをトータルで学んでいただけます。

ご家庭にある材料で、簡単に作れる一工夫あるメニューが基本です。厳選された素材を使い、時にはなかなか作れないメニューにも挑戦します。
また設備についても、生徒さん主体で作業しやすく学んで戴きやすい環境作りに惜しまず投資しているつもりです。(オーブン、カウンターキッチンなど)

Q.3 お教室のコンセプト
A. お料理、パン、ケーキなど幅広いメニューが学べます。季節ごとのテーブルコーディネートも提案し、食卓にまつわることが総合的に学べるスタイルが好評です。
簡単にできて見栄えがして美味しくヘルシー、をモットーにメニューを組み立てております。
また実習も取り入れ確実に身につくようお一人お一人丁寧に指導致します。

Q.4 どんな生徒さんが多いですか?
A. 東京と名古屋は多少違いますが、どなたもお料理やパン、ケーキ作りが大好きで、またお花や器といったテーブルコーディネートにも興味のある方が多いです。

Q.5 教室運営に込める思い
A. 料理やパンを作る楽しさを味わって戴きたいです。忙しい毎日の中の手作りや、ちょっとした器や花のあしらいで生活が潤い家族のためになる喜びを生徒さんにお伝えできたらと思います。

Q.6 今も勉強を続けていることは?
A. 生徒さんが、「あそこに通うのが楽しい、あそこはさすが違う!」と思って納得して戴けるよう、常に新しい器やメニュー、情報を提供できるよう、勉強し続けております。

Q.7 初めて参加するには?
A. ホームページやブログで開催日をお知らせしています。お気軽にお問い合わせください。

プロフィール

磯部作喜子さん

磯部作喜子 さん
『ル・サロン・ブラン』主宰

パン・洋菓子研究家、料理研究家。大学卒業後、英語教師を経て食の世界へ。「ル・コルドンブルー」にてパン・洋菓子ディプロム取得。「シニフィアン・シニフィエ」にて研修。志賀勝栄氏にパン作りを学ぶ。
今田美奈子製菓コース、テーブルセッティング師範取得。
花・芸術文化協会テーブルコーディネートディプロマ取得。同協会認定教室。
現在は名古屋と田町(東京都港区)でパン・お菓子・お料理の教室「ル・サロン・ブラン」を主宰。
幅広いメニューが本格的に学べる教室として生徒さんの数も多数。各企業とのコラボレート、食卓芸術やお料理教室のセミナー講師としても活躍中。
女性誌やライフスタイル誌をはじめ、メディア取材も多い。
著書は「ル・サロン・ブランの本格パン」(主婦と生活社)

サロン情報

「Le Salon Blanc(ル・サロン・ブラン)」
おもてなしの心は食卓を飾るすべてに宿る、というコンセプトのもと、パン、ケーキ、お料理、テーブルコーディネートなど食に関する内容をトータルに学んで戴ける教室です。厳選された材料を使い、食べて健康になれる、美しくなれる食作りを提案しています。優雅なサロン形式の中、簡単にできて見栄えのする盛りつけや器のコーディネート、おもてなしのヒントもお教えさせて戴きます。お一人でもお気軽にご参加下さい。

ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、健康食、パン、洋菓子、おもてなし、テーブルコーディネート
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、体験教室あり、予約制、駐車場あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)
所在地:
愛知県名古屋市瑞穂区柏木町
ホームページ、ブログ:
http://salon-blanc.jp/
レッスン情報:
パン、テーブルコーディネートはディプロマ取得も可能です。(詳しくはお問い合わせ下さい)

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レシピ

オマール海老と野菜のテリーヌ
オマール海老と野菜のテリーヌ
材料

・オマール海老 1匹
・ローリエ 1枚
・スモークサーモン 10枚
・ブロッコリー 1/2個
・カリフラワー 1/3個
・にんじん 1/2本
・ヤングコーン、オクラなど適宜
・ほうれん草 1わ
・オマール海老のコンソメ 500cc
・フュメ・ド・ポワソン 小さじ1
・粉ゼラチン 13g
・塩コショウ 

☆ソース
・オマール海老のミソ(コライユ) ディジョンマスタード 大さじ1
・トマトペースト小さじ1
・ワインビネガー、塩コショウ 適量

作り方
  • オマール海老は殻つきのままお尻から竹串を刺して曲がらないようにし、ローリエと塩ひとつまみ入りの沸騰したお湯の鍋に入れ、5~6分煮る。取り出して荒熱がとれたら、頭と尾の部分に分ける。尾とハサミの身をキッチンばさみなどで取り出す。
  • ほうれん草をさっと茹でる。葉のみをカットし、約40㎝長さのサランラップを敷いた上に少し重ねながら一面に並べる。中央にサーモンを重ねるように並べる。
  • 野菜類は塩茹でしておく。
  • パウンド型に詰める。1をラップごと型に敷きこむ。
  • 野菜類を綺麗に並べる。4のジュレを入れる。オマールを並べジュレを入れる。
    再び野菜類を並べる。サーモンでふたをする。5のほうれん草で覆い、形を整える。
  • 上にアルミホイルなどをのせ、タルトストーンなどで重しをする。
  • 冷蔵庫または冷凍庫で冷やし固める。(半解凍で切ると切りやすい)
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