予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

生徒数3人から400人超へ―支持される魅力

向坂留美子さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、東京・世田谷区で東京・駒沢の自宅を中心にフラワーサロン『Flora Rumi』(フローラルミ)とおしゃれな暮らしをトータルに提案する美生活サロン『Ambiente』(アンビエンテ)を主宰する向坂留美子さん。センスのよいアーティフィシャルフラワーが学べるレッスンには、全国から生徒さんが通い常に満席が続きます。
「サロネーゼ入門」の著者でもあり、”スーパーサロネーゼ”としても大人気の向坂さんのレッスンの模様とインタビューを4回に渡りご紹介。第3回目はレッスン後に伺ったインタビュー前半です。

掲載日:2012/2/20(月)

『Flora Rumi』(フローラルミ)について

───おつかれさまでした!和やかで楽しいレッスンでしたね。まずは、サロンのコンセプトや特徴について教えてください。

向坂さん 季節感のある暮らしを五感で楽しむことをコンセプトにして、暮らしの中のお花を提案しています。

最近はアートフラワーのご要望がすごく多くて、主にそのレッスンを開催していますが、私自身が元々生花をベースにしていることもあり、いかにも造花、と見えることがないようになるべく自然に近いデザインと色遣いにこだわっています。

また、必ず季節感を取り入れています。春~夏でしたら花もグリーンも豊富な時期ですから、その季節の花材を使いその季節らしいナチュラルな作品を作るようにしていますが、クリスマスや、冬でお花のない時期は、普段は使わないキラキラした素材などを取り入れてモダンなデザインも楽しみます。

───季節の行事も積極的に取り入れていらっしゃるとか。

向坂さん はい、イースターやハロウィーン、クリスマスなど季節の行事も取り入れてレッスンしています。ただお花の知識技術に留まらず、その行事の文化的背景や意味、そして実際人々がその日をどう過ごしているのかも、自分がドイツ・ヨーロッパで体験したことを交えてお話ししています。

作品を一言で表現すると「エレガント」。ナチュラルでシックな色遣いが人気です

───通いやすいシステムも人気ですね。

向坂さん 私が仕事をしながらフラワースクールに通っていた時、両立にとても苦労した経験があるので、通いやすいシステムにしました。基本的にはご都合のよいときにご予約いただき、来ていただいた時には次のスケジュールをお伝えして、ご予約できる方にはその場でしていただいています。
私もサロン以外の外の仕事も結構ありますので、何カ月も先までのスケジュールが調整できないこともあり、自分のためにもなっています。

───どんな生徒さんが多いですか?

向坂さん 年代は20代後半~70代くらいまで幅広く、九州や関西、東北など、遠くから通ってくださっている方も多いです。主婦の方、お仕事されている方、半々くらいでしょうか。 初心者の方もお花の先生もいらっしゃいますので、どなたでも楽しく通っていただけます。

実はお料理をはじめ、サロネーゼの先生方もとても多いんです。サロンは季節に応じてお部屋のしつらえを変えますから、お花は必需品なのだと思います。
今日も、お料理やお菓子のお教室を開いていらっしゃる「クッキングスタジオ サロン・ド・マルルー」を主宰する太田敦子さん、「spring’ kitchen」を主宰するharunoさん、「Salon de Anastasia」を主宰する中川康子さん、「Bon appetit」を主宰するayumiさんがご参加くださいました。

きっかけは友人達のひとこと

───サロンを開いたきっかけを教えてください。

向坂さん 高校の同窓会の時に、友人達に「フラワーアレンジメントを教えて」と頼まれたのがきっかけです。
軽い気持で友人生徒3人をレッスン。続けて教えて欲しいと言われましたが、当時、テレビ番組制作の仕事をフリーでしていましたので、その後半年くらいは、1~2カ月に1回程度趣味の延長のような感じで教えていました。

初めてのクリスマスレッスンの時に、ドイツで習ったクリスマスリースの良さをもっといろいろな人に教えてみたいと思い、職場の仲間や、マンションの友人たちに声をかけたら、15人くらい集まり、それがその次の年に定着して・・とまるで準備期間はなく気付くとサロンを主宰していたという感じです。その後、生徒さんが求めているものを把握するために、アンケートをとってカリキュラムに反映させたり、必要に応じて備品を揃えていったりしました。

きっかけは友人達から頼まれて。その後アンケートをとるなどして独自のカリキュラムを構築

向坂さん 実は、フラワーデザインスクールは卒業していたものの、講師資格を取得するには、その後も専攻科1年、インターンを1年、週に1回通わないとならず、どうしようか迷っていたのですが、このままサロンを続けるのなら資格があった方がいいのかもしれないと思い、集中クラスを受講して超特急で取得しました。 生徒さんに聞くと、資格の有無はどっちでも構わない、関係ないと言われましたが、自分のために、と。

───生徒さんにとっては、他で学べないデザインとセンスが何より価値があるのでしょうね。3人からスタートしたサロンが今や会員登録者数400人以上に。すごいことです。

向坂さん おかげさまで・・。今は、募集を開始すると、2、3日で100人以上のお申し込みをいただき、ブログでの一般募集がかけられないほどで、私が一番驚いています。

“空間を演出し、その背景までも伝える

───振り返って、サロンを開く前にしておいて良かったと思うことはありますか?

向坂さん フラワーデザインは、その知識や技術以外に、欧米の文化や歴史、風土・・そして美術様式などが背景にあり、切り離せないものです。 そういったものにも興味を持ち、実際に見て触れて自分のものにしておけたことはレッスンをする上で、リアリティーのあるお話しができて良かったと思っています。

あと、サロンにいらっしゃる方は、暮らしを豊かにお洒落にしたいという気持から、インテリアにも非常に興味を持たれている方が多くいらっしゃいます。私は、もともとインテリアがお花と同じくらい大好きで、ドイツでは家具屋やアンティーク市巡りが趣味でした。サロンスタート前からインテリアを整えていたことは、生徒さんのハートを掴む上で(笑)良かったなと思っています。

学ぶ空間の演出も大切。ヨーロッパの街の版画やセンスのよい小物のデコレーションも素敵

───とても共感します。学ぶ空間や雰囲気も非常に大切だと感じます。
では逆に、やっておけばよかったと思うことはありますか?

向坂さん 事務能力がないので、名簿整理や経理のソフトが自由に使いこなせるような勉強をしておけば良かったと常々思っています。これは本当に今からでもやりたいですね! どなたかアシスタントにお願いすることもできますが、自分でもソフトが扱えないと、いざとなった時に非常に困りますので・・・。

───サロン運営は見えない事務作業が多いですものね。得意な方におまかせできるのが理想的かもしれませんが・・。

3人の生徒さんからスタートしたレッスンが10年たった今では登録400人を超えるほどに。お話にはその秘訣が多く詰まっており、奥深い知識と経験から生みだされる洗練されたフラワーデザイン、そしてレッスンやサロンのあり方を通じて、向坂さんの暮らしのセンスや価値観が伝わり支持されているのだと感じました。

次回最終回は、サロン運営で心がけていることやブログのコツ、これからの夢などをお伺いします。どうぞお楽しみに。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

向坂留美子さん
『Flora Rumi & Ambiente』主宰

逗子生まれ。東京女子大卒業後、フラワーデザインスクールにて講師資格取得。
夫の転勤で3年ドイツに滞在。その間、ドイツ&イギリスにてヨーロッパのフラワーデザイン、おもてなし料理&テーブルセッティングなどを学ぶ。

現在、世田谷の自宅マンションでフラワー&美生活サロン「Flora Rumi & Ambiente」を主宰。2010年4月、サロン10年の節目に、ハリーポッターを出版している株式会社静山社から「向坂留美子のサロネーゼ入門」を出版。

ナチュラル&シックな「Rumi’s Style」アーティフィシャルフラワーのコースが人気でサロンは全国から通う参加者で賑わっている。
この他、サロネーゼ&ブログセミナー、インテリアレッスン、イベント企画なども行う。
玉川高島屋SCカルチャーサロン講師

サロン情報

Flora Rumi & Ambiente
フラワーサロンでは、花を通して季節感のあるお洒落な生活を・・、そして美生活サロンでは、それぞれの専門分野のサロネーゼさんをゲストに迎え、食と花、香りと花、音楽と花・・と五感で楽しむライフスタイルを提案しています。
ジャンル:
おもてなし、テーブルコーディネート、フラワーコーディネート
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、駐車場あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)
所在地:
東京都世田谷区野沢
ホームページ、ブログ:
http://www.flora-rumi.com
http://ameblo.jp/flora-rumi
レッスン情報:
★Interior Flower Course★
日々の暮らしをお洒落に、心豊かに過ごすためにお花をデザインするコースです。
ホームパーティーなどに自分でアレンジしたお花を飾ってみたい・・・、自作の花束をプレゼントとして差し上げられたら・・・、クリスマスリース、お正月の飾りをセンス良く手作りしたい・・・そんな希望を持っている方は結構多いと思います。このコースはそんな方たちのために作られたコースです。
季節感を大切にしたアレンジメント、行事に合わせたデザインを、生花、ドライ、プリザーブド(葉ものを中心に)、アーティフィシャルフラワーで作ります。また、フラワーデザインの基本形であるジオメトリックフォームや花束の作り方、コサージ などのデザインを織り交ぜたカリキュラムになっています。

書籍

『向坂留美子のサロネーゼ入門』
向坂留美子のサロネーゼ入門

「好き」を仕事にしたいあなたへ! サロネーゼ歴10年の著者が、サロンをオープンする、サロンを運営するノウハウをすべて明かします!

「サロネーゼ」とは、自宅で料理、手芸、フラワーデザインなどをメインにサロン(教室)を主宰して人気を博している女性のこと。結婚して子どもができて家庭に入っても、好きなことを教えることで社会とのつながりが持てる、それが「サロネーゼ」という生き方。そして、自宅サロンは、そのとき、そのときの家庭の事情に応じて、リスクをほとんど負うことなく、拡大することも、縮小することも可能です。これまでにない、女性が自分の仕事をしていくヒント満載!

著者 向坂留美子
出版社 静山社
価格 税込1,365円

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