予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「ザ ハウス オブ ファインアーツ」主宰 鬼頭郁子さん

鬼頭郁子先生

鬼頭郁子さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、都内・汐留でテーブルコーディネートとフレッシュフラワーを学べる教室『ザ ハウス オブ ファインアーツ』を主宰する鬼頭郁子さん。旬を取り入れたハイセンスな花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広い生徒さんに支持され、既にサロンを開くサロネーゼも足繁く通います。トップブランドのコーディネートやプロモーションも手がけ、セミナー講師としても活躍する他、花・芸術文化協会の理事長も務め、サロンマダム養成講座も主宰し多くの後進を育てるなど、カリスマサロネーゼとして幅広くご活躍の鬼頭さんのレッスンにお邪魔し、その模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はサロン開設のきっかけやお教室の変遷などをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2013/2/18(月)

トータルコーディネート力が身に付くレッスンを

――おつかれさまでした!奥深い知識が身につく充実のレッスンでしたね。和やかな雰囲気も魅力的でした。まずはお教室のレッスン情報とコンセプトについて教えてください。

鬼頭さん ありがとうございます。レッスンは、フレッシュフラワーのクラスと、テーブルコーディネートクラスがあります。フレッシュフラワーは全11回、テーブルコーディネートはベーシックとアドバンスの各6回の計12回レッスンがあり、それぞれいつからでも入っていただけ、ディプロマも習得可能です。今は月に10クラスほど開催しています。

そのほか、年に数回単発で参加いただけるクラスや、6ケ月短期集中でディプロマを習得できるクラスもあり、このサロンのほかに地方でも開催しています。

コンセプトは、何かひとつだけでなく、トータルでコーディネートする力を学んでいただけることです。例えば、お料理の盛り付けや、お花や食器の選び方にしても、ちょっと一工夫加えることができるコーディネート力があるとぐっと素敵になります。
レッスンを通じて、お花やテーブルコーディネートだけでなく、ライフスタイル全般においてそうしたコーディネート力を身につけていただけると思います。

鬼頭郁子さん

ライフスタイル全般のトータルコーディネート力が養成されるレッスンには遠方からプロも通います

――どんな生徒さんが多いですか?

鬼頭さん 主婦の方からプロの方まで幅広くお越しくださっていて、ご遠方からの方も多いです。大学生の方もいらっしゃるんですよ。
中でも、お花の先生、お茶の先生、お料理の先生、紅茶の先生など、すでにお教室を開いているサロネーゼの方々が一番多いです。

――今日も大半の生徒さんがすでにお教室を開催している方、また、これから開催したい方でしたね。例えばお料理の先生はテーブルコーディネートに関心を持ち、次はお花に・・という風に連鎖していくのでしょうね。

鬼頭さん そうですね。最初にお花から入って、次にお料理や紅茶も・・というふうに逆のこともありますし、全てつながっているのだと思います。例えば紅茶の先生でしたら、やはりきちんとテーブルの知識を持ち素敵なお花を飾り、おいしいお菓子をご用意して生徒さんに喜んでいただきたい・・と思われるようです。
私はお料理や紅茶の先生ではありませんが、遠方の方は特に、もうすでに先生である方々がスキルアップのために、といらっしゃる方が多く、皆さんとても勉強熱心です。

作品を見た方の声に応えレッスンスタート

――お教室以外でも、企業のお仕事や講演など多方面でご活躍ですが、最初にお教室を始めたきっかけを教えてください。

鬼頭さん 結婚して地方に住むことになったのですが、それまで習っていた先生の所にお花もテーブルコーディネートも東京まで続けて通っていました。
当時のお花のレッスンですごく大きな花を生けていたのですが、自宅には大きすぎるし、レッスンだけでは身につかないので、知人のレストランで、週に1度お花をいけさせていただくようになったんです。そうしたら、「このお花、誰が生けているの?習いたいわ」というお客様がいらしたり、花の手入れをしている私に、「あなたが生けてるの?どこでお教室をしているの?」と聞かれることがたびたびあり、それを聞いていた店のオーナーが、「じゃあここでやったら?」と言ってくれ、お店の一角で簡単な花あしらいのレッスンを始めたのが一番最初です。

お花の材料費だけでレッスン料はいただいていなかったのですが、すぐに生徒さんは40人、翌年には80人になりました。

――作品を見て習いたい!という方の声に応えて始めたのが最初だったのですね。翌年生徒さんが倍になったとはすごいことです。

鬼頭郁子さん

「習いたい!」の声でレッスンをスタート。長いキャリアの中で壁にぶつかったこともよい経験に

鬼頭さん そして、その次の年にはある人気女性誌が取材に来てくれ雑誌に掲載されたんです。その反響はすごくて、すぐに生徒さんが160名くらいになりました。

でも雑誌を見たいろいろな生徒さんがいらっしゃり、だんだんと不安になってこのままでいいのだろうかと思うようになりました。20代ですし、自分に確固たる自信がなくて、壁にぶつかりました。自分の伸びしろが無いように思え、このままだと自分にとって良くないな、と悩みました。

そこで、ちょうど出産したこともあって、もう一度しっかりプロとして技術を勉強をすることにしたんです。
そして今後はプロとしてお花の専門誌に出れるようになろうと決めました。

悩み、勉強したことが強さと自信に変わる

鬼頭さん 30歳前後の頃から、35歳くらいまでは自分探しをして模索していた時代でした。
その間、がむしゃらに勉強をしましたが、中でも、パリで故クロードカンコーや日本でブレイクする前のクリスチャン・トルチュが作ったテーブルに出会ったのは大きな転機になりました。そのテーブルは、すごく植物の生命力があり、私はこういうテーブルを作りたい、と思ったんです。

このテーブルを作った方はどんな方ですか、と聞いたらフローリストだ、と教えてもらいました。
お花をやっている人は、生命力と安らぎ感のあるテーブルを作ることができます。それで、私には私だけが作れる世界がある!と思ったんです。私はこれに特化して進んでいこうと決めました。

山脇りこさん

お花の専門家だからこそ作れるテーブルコーディネートの世界を、鬼頭スタイルで提案

――大きなきっかけであり、運命の出会いだったのかもしれませんね。

鬼頭さん そうですね。自分の進む道が見えてからは一層頑張って勉強をし、様々なプロのレッスンも受けました。そして自分のスタイルができて、35歳くらいのときから専門誌に掲載されるようにもなっていきました。

そうしたら生徒さんの層がガラっと変わったんです。プロやそれに近い方がいらっしゃるようになり、私もその分さらに勉強をし、それが自分にとってとても良かったですね。すごく自信がつきました。悩んでからこの5年間は本当にすごく勉強もしましたし、貴重な経験だったと思います。

――そうでしたか・・でもそういう経験はあっていいですよね。

鬼頭さん そうなんです。だいたい皆さん、教室をはじめて5年後くらいには壁にぶつかるようです。私の場合は、割と早く教室を始めたので、早くぶつかって模索できたのは良かったなと思います。

20代の頃は自信のなさを、ブランドもので身を固め、ヘアやメイクもばっちりしてまるで鎧を着ているような感じでした。当時の写真を見た娘が、「ママ、この頃ケバいね」と驚いたくらいで(笑)。今はそういったものが特別必要だとは思いませんし、自分を大きく見せる必要もなく、ナチュラルでいられます。

壁に当たって悩み、真剣に勉強をし、そして自分の道を見つけたという鬼頭さん。振り返れば、貴重な経験だったそう。様々な心の変遷もたどってきたことも一言一言に重みを持たせ、多くのサロネーゼさんがアドバイスをもらい、師と仰ぐ理由のようです。
また、お話からは、ご自分が発信することに責任をもっていらっしゃる強さを感じました。それも全国からすでにプロである様々な生徒さんを引き付け続ける魅力なのかもしれません。

次回は、鬼頭さんがお教室運営にかけている思い、サロネーゼにとって大切だと思うこと、これからの夢、幅広いお仕事内容などについてうかがったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!

■鬼頭郁子先生と大人気サロネーゼが講師!
「サロン主宰者のための実践コース」全3回開催

「大好きなことを極めていつかサロンを開きたい」と夢見る方、「サロンを開いたけれどなかなか自信が持てない」と悩む方のために、サロン主宰者としての心構えからマネージメント、ブランディング、マーケティング、おもてなしパーティの開き方等を少人数で学び、サロンプロデュース力をトータルで身につける特別講座を開催いたします。
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1月28日から先着順にて受付開始です。どうぞお早めにお申し込みください。
お申し込みはこちら→http://dreamiaclub.jp/pre/ds/cam/130124kitou/

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

 

プロフィール

鬼頭郁子さん
「ザ ハウス オブ ファインアーツ」主宰

「花・芸術文化協会」 理事長
聖心女子大学卒。「旬を取り入れた花とテーブルの教室」は、少人数制のレッスンで着実に実力が向上すると、主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒さんが通う超人気教室。。サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の人気サロネーゼを輩出。多くのサロネーゼから師と仰がれ、その育成やサポートにも力を入れる。
教室運営のほか、トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーを実施。2012年にはハウステンボス美術館にて 「鬼頭郁子フラワー&テーブルコーディネート展」.も開催された。著書「鬼頭郁子がたずねるフランスの花とテーブル」「憧れのサロンマダム-趣味をお教室にして成功する人たち」「パリスタイルのブーケ,コンポジション」他多数。

仏のシルバーブランド「クリストフル」ブランドアンバサダー
「日本プロトコール&マナーズ協会」理事

サロン情報

「ザ ハウス オブ ファインアーツ」
すべてのクラスをていねいに指導する少人数制のレッスンで、着実に実力が向上します。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方が多く、サロン開校のサポートも整っています。

ジャンル:

おもてなし、テーブルコーディネート、フラワーコーディネート、その他

サロン特長:
駅近(徒歩10分以内) 

所在地:
東京都港区汐留

ホームページ、ブログ:
ホームページ:http://www.musee.co.jp/

 

書籍

憧れのサロンマダム―趣味をお教室にして成功する人たち

『憧れのサロンマダム―趣味をお教室にして成功する人たち』
好きな事を極めて教室を開き、自然と多くの生徒さんが集まり、はつらつと毎日を過ごす人とそうでない人がいます。その違いはどこにあるのか?愛される「お稽古サロン」とは?と疑問を抱き、エッセイにしたのがこの本です。サロネーゼを目指す方に読んでいただけたら嬉しいです。

著者 鬼頭郁子
出版社 フォーシーズンズプレス
価格 税込1,050円

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