おもてなし料理教室『spring’ kitchen(スプリング キッチン)haruno(山口はるの)さん
インタビュー連載 第3回
今月のサロネーゼは、東京・世田谷区でおもてなし料理教室『spring’ kitchen(スプリング キッチン)』を主宰するharunoさん。サロンのこだわりは「寛ぎの空間+α」。4人までの少人数制で教室名のとおり春のような和やかな雰囲気の中、簡単なのに驚くほど美味しいレシピとテーマに合わせたテーブルコーディネートを学べるレッスンは、口コミで評判が広がり満席が続きます。 大人気のレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目は、お教室の情報や教室開設のきっかけなどをうかがったインタビュー前半です。
掲載日:2013/6/17(月)
生徒さんのご満足が最優先。楽しいからまた通いたくなるレッスン
――生徒さんの笑顔が絶えない楽しいレッスンでしたね。まずは『spring’ kitchen』のレッスン情報について教えてください。
harunoさん 現在は月に3-4回開催していて、2か月毎にメニューが変わります。定員は4名で、単発参加もOK、お気軽にご参加いただけます。
レッスン料は1回5,000円で、毎回違うひとつのテーマを設け、それについての基礎知識とそれを使った5、6品ほどをご紹介しています。お節など多いときは12品うほどになるときもあります。
近々レッスンの構成を変える予定で、おもてなし料理レッスンのほかにもう1レッスン追加し、それぞれの回数も増やしたいと思っています。
生徒さんには主婦の方や、毎日お料理をしている方が多いので、あえてデモンストレーション形式にしていますが、実際に体感していただきたい工程のときや、ご要望にあわせて実習を取り入れています。
そしてご試食は、冷たいものは冷たく、温かいものは温かく召し上がっていただけるようにコース形式でお出ししています。
明るくユーモアのあるharunoさんのレッスンは皆さん終始笑顔。楽しいからまた通いたくなります
――定員4名とのこと、アットホームな雰囲気でしっかり学べそうですね。
harunoさん 定員を増やしたら、というお声もたくさんいただくのですが、4名という人数は、この空間で心地よく学んでいただけ、また、私がお一人お一人にきちんとご対応できる最大人数だと思っています。それに4名ですと、初めていらした生徒さん同志も仲良くなりやすくて、ちょうど良いのです。
皆様にご満足していだけることを大切にしているので、増やすつもりはありません。
――生徒さんのご満足を最優先にしていらっしゃるのですね。
毎回テーマに沿ったお話や、多めの6品を学べるのも嬉しいですね。
harunoさん 今日は昆布をテーマにして数種類の昆布水をご試飲いただき、それを使った1品をご紹介しました。これまでには、ソースや醤油をテーマにしたこともありました。
ソースの回は、ヨーロッパのトラディショナルなソースの紹介からはじまり、また、乳化がとても大切なので、わかりやすい例としてマヨネーズを作っていただいたこともあります。
醤油の回では、濃口、薄口、甘口、再仕込み、たまり、だし醤油などの醤油加工品の試飲をしていただき、全部のお醤油を使ったお料理を提案し、お醤油も料理によって変えることをご紹介しました。
説明だけではなく実際に味わっていただくことで、しっかり学んでいただけるように心がけています。
――毎回ひとつのテーマを、試飲・試食を含めて掘り下げて学べるのですね。
3倍嬉しい!?いろいろ学べる欲張りレッスン
――また、旬の野菜をたっぷり使ったバラエティ豊かなお料理に加え、美しい盛り付け、ナプキンの折り方からテーブルコーディネートも学べるのも魅力です。
harunoさん ありがとうございます。旬の食材と四季折々のテーブルコーディネートも楽しんでいただけるように心がけています。
レシピは生徒さんにご家庭で作っていただきやすいように工夫していますが、和食でもイタリアンでもどんなお料理でも、基礎をしっかり押さえてお伝えしています。
お料理を一層おいしくする雰囲気作りも大切ですので、テーブルコーディネートは毎回メニューや季節に合わせて、色の組み合わせやテーブルウエアも工夫し、生徒さんに喜んでいただいています。
「美味しかった」に加えて、たくさんの「へえ~」というポイントをお持ち帰りいただきます
――毎回来るたびに新鮮な驚きがあると、生徒さんに好評だそうですね。ところで、お教室のコンセプトはどういったことでしょう?
harunoさん ”寛ぎの空間をご提供すること”、”きちんと料理の基礎を学んで頂く事”をコンセプトに、レッスンはデモンストレーション形式・ご試食はコース形式とし、レストランでお食事を楽しんでいるような、少し非日常感を味わえる雰囲気をご提供させて頂いています。
でも、”美味しかった”だけでは絶対に終わらせません。
あくまでも”料理教室”ですから、デモンストレーションのときにきちんと”なぜそうなるのか”等お伝えし、必要な時は実習も取り混ぜます。
必ず最低ひとつの”へぇ~”をお持ち帰りいただく事を大切にしています。
――どんな生徒さんが多いですか?
harunoさん 「spring’ kitchen」の一番の自慢は生徒さん!と胸を張って言えるほど素敵な方が多いです。
働いていらっしゃる方から主婦の方まで、年齢層は20代から60代と幅広いですが、レッスンはいつも和気あいあいとしたムードです。
通ってくださるきっかけは、以前からのお友達や生徒さんの紹介、ホームページやブログを見てきてくださる方も多いです。
そうそう、教室オープン後、以前からのお知り合い以外で最初に来てくださった生徒さんは、Dreamiaサロンを見て来てくださったんですよ!
――それは嬉しいです!先生のMyサロンページはお写真もきれいですしメッセージも素敵で、注目される方も多いと思います。
美と健康に気配りした、体が喜ぶお料理を提案
――ところで、お教室を開いたきっかけを教えてください。
harunoさん 以前、ニューヨークに5年ほど住んでいたのですが、そのときにレストランマネージメントを学びました。飲食の仕事をしていた経験もあって調理師免許も持っていましたし、帰国後は料理の仕事をしようと決め、近所の外国の方に英語で日本食を教えたいと思ったんです。
でも料理がうまいのと教えることがうまいのは別物。ちゃんと教えるノウハウを学びたいと思って大手料理教室の講師になり、そこで2年半勤めました。
そこでの仕事は「自分が納得いくまで」と決めていたのですが、2年半勤めて目標を達成したので、念願のお教室を開催しました。
――それが2010年2月2日なんですね。この日はお父様のお誕生日とか。
harunoさん そうなんです。父は明るくて楽しくてすごい人気者だったんですね。父のように人が集まるようなお教室にしたいと思ってこの日にしました。
――ご両親の影響も大きかったのでしょうか。\
harunoさん そうかもしれないですね。母はものすごいお料理好き、ということではありませんでしたが、でも美と健康にとても気を配っていて、添加物の無い体に良い食事を心がけてくれていました。そのおかげで、味覚もしっかり育ちました。
私の料理はすごく自然に近い素材を大切にしたものですが、母の影響だと思って感謝しています。
旬の素材をいかした簡単で美味しいおもてなし料理は、美と健康に気配りした体も喜ぶ優しい味
――幼い頃に何を食べて育ったかはとても大切ですね。
harunoさん そうですね。私も美と健康にはとても気を配っていて、お教室でもなるべく安心安全な旬の野菜をたっぷり使ったお料理をご紹介しています。
私自身は小学校の頃から料理が大好きで、愛読書はレシピ本だったくらいです。食卓芸術の第一人者・今田美奈子先生の本も、全部揃えたのではないかというくらいたくさん持っていて、いつも眺めては、いつか私もこんなコーディネートやあんなコーディネートをしてみたい・・と空想していました。
その当時から私のお料理やテーブルコーディネートのイマジネーションは膨らんでいたのかもしれませんね。
――では今のお仕事は、まさに夢が叶ったものですね。
harunoさん そうですね、すごく楽しいです!
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小さい頃から料理とおもてなしのテーブルを考えるのが大好きだったというharunoさん。その頃から、生徒さんを魅了するレッスンの下地が培われてきたのかもしれません。
そんなharunoさんにとって、おもてなし料理教室の主宰や料理研究家としての仕事はまさに天職のよう。明るく楽しい口調の中に、生徒さんのご満足を最優先にするという確固たるポリシーと、このお仕事への誇りと喜びを感じます。
「自慢は生徒さん!」と言うほど、素敵な生徒さんが集まる魅力はここにあるのかもしれません。
次回最終回は、お教室で伝えたいことや、これからの夢などを伺ったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池友里
プロフィール
haruno(山口はるの)さん
『spring’ kitchen』主宰
料理教室“spring’ kitchen”を主宰する他、レシピ考案やイベントの講師等多方面で活躍中。
教室H.P. http://www2.ocn.ne.jp/~skitchen
調理師免許
製菓師範認定資格
フードコーディネーター
ローフードマイスター
ビューティフードコンシェルジュ
豆腐マイスター認定講師
アメリカでレストランマネージメントを学ぶ。
大手料理教室勤務後、2010年2月”spring’ kitchen”をオープン。
サロン情報
「spring’ kitchen」
調理師免許/製菓師範認定資格/フードコーディネーター/ローフードマイスター/ビューティフードコンシェルジュ/豆腐マイスター認定講師/アメリカで、レストランマネージメントを学ぶ。
大手料理教室の料理・和菓子の講師として勤務。
退職後、2010年2月自宅料理教室”spring’kithcen(スプリングキッチン)”をオープン。
“スプリング”キッチンという名前の由来は、いつでも春のように穏やかでありたいという願いと自身の名前”はるの”から付けました。
皆様と穏やかな寛ぎのひと時を
ご一緒出来たら・・
とても嬉しく思います。
ジャンル:
家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、エスニック、和菓子、洋菓子、日本酒、ワイン、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、子供教室あり、予約制、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
東京都世田谷区等々力
ホームページ、ブログ:
ブログ:http://ameblo.jp/spring-kitchen/
レッスン情報:
クッキングレッスンは、2か月毎にメニューとスケジュールを更新。
ケーキ・キッズレッスンは、リクエストに応じます。
詳しくは、ホームページをご覧下さいませ。
とっておきレシピ
「簡単♪アップルパイ」
材料
材料 4人分
・冷凍パイシート(20cm角) 1枚
・りんご(紅玉) 小2個
・てんさい糖 大さじ1
・生クリーム 小さじ1
・無塩バター 5g
・シナモンパウダー 適宜
作り方
- オーブンを200℃に温めておく
- 冷凍パイシートを半解凍して厚さ2mmくらいにのばす。フォークで穴をあける。
- よく洗ったりんごは芯を取り除き、5mm厚さにスライスする。
- 天板の上にクッキングシートを敷き、パイシートを広げて両端1cmほどを折り、りんごを並べる。
- てんさい糖・生クリームをふりかけ、バターを手でちぎって散らす。お好みでシナモンパウダーをかける。
- 200℃に温めたオーブンで20分ほど焼いて出来上がり!