「Kayopan®」　福本加代子さん

クリニックでのパンの販売

――そういえば、福本先生はパンの販売もされていると伺いました。

はい、ビーツパンの販売も行っています。といっても、大々的に売り出すということではなく、クリニックの先生からお声かけ頂いてそちらでのみ販売しています。

――クリニックでですか？

もともと、kayopan®の生徒さんがそのクリニックの先生とお友達だったそうで。その先生が65歳を迎えた時に、「Base65」というサークルのようなものを立ち上げたんです。その活動で、ビーツを植えていたそうで。ビーツは、血管を広げ血圧を下げることで、血管を固くなることを防ぐ効果があると言われているそうです。そこで「ビーツでパンを作れる？」という話が私に舞い込んできました。
昔百貨店などで販売をしていましたが、当時「よし、お教室だけをやっていこう」と思っていた私にとっては予想外の打診だったんです。でも、私自身もビーツに関しては興味があって、もう１～２年ぐらい続いていますね。

ビーツのパン

私が販売するビーツパンは予約販売なのですが、クリニックの方で事前に必要個数などを聞いておいてくれるので、とても積極的に関わってくださっています。
そしてパンが販売される日は、患者さんたちがちゃんと来院しているようです。高齢になると中々通院の日を忘れたりしてしまいますが、ビーツパンが患者さんたちの来院のきっかけになっているのかなと思うと嬉しいです。クリニック以外では、急速冷凍のビーツパンは、当アトリエでも予約販売しているんですよ。

これからも大切な場所「kayopan®」を守り続ける

――最後に、今後の展望を教えてください。

考えすぎるといい方向に行かないので、自然に導かれるままにどんどん進んで行けたら…とは思っています。
そして、今までもそうでしたが、これからも、同じ趣味の良い仲間を作っていきたいです。それはパン作りも、そしてそれ以外も含めて、お互いにブラッシュアップできるような人たちとお付き合いしていけたらいいなと。
そしてそうやって集まった仲間たちが、心地よく楽しく色んなことができるような環境を作っていきたいです。今あるアトリエを大切にしたいですね。

レッスンでも話が出たんですが、一生こうやってみんなでパンを作っていけたらなって。野望というより、もっとおおらかに、ずっと教室をやっていけたらいいなと思っています。

「kayopan®」をこれからも大切に

あとは、個人的には絵本を出したいですね！
以前「ちびカヨリーナちゃんのパンの冒険」という絵本を出しているんですが、こちらの「２」を出したいなと。kindleで出版できたらいいなと思っています。インドネシアの方や諸外国の方にも読んでもらえるように、多言語で翻訳もしたいですね。今からとてもワクワクしています！
また、パンについては、冷凍パンの販売も始めており、今後力を入れていきたいなと考えています。（販売先：https://globalfc.thebase.in/）

ちびカヨリーナちゃんのパンの冒険

――私も楽しみにしています！福本先生、本日は本当にありがとうございました。

 
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導かれるように…と仰る福本先生ですが、沢山の方と出会い、誘われることには全てYESと答えるフットワークの軽さ、なにより持ち前の明るさに沢山の人が集まってくるのだと思いました。福本先生、どうもありがとうございました。

ディレクション：株式会社COOK ART
インタビュー：太田 えり
撮影： 鍋坂 樹伸

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