予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

『Le Petit Citron』主宰 西山 朗子さん

西山 朗子 さん

西山朗子 さん

今月のサロネーゼは、東京・二子玉川とシンガポールでお菓子教室「Le Petit Citron」を主宰する西山朗子さん。「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をコンセプトに、毎年訪れているフランス地方菓子のエッセンスを取り入れた簡単でおいしいレシピは大好評。毎月150~200名の生徒さんがレッスンに通い続けます。12月10日には7冊目の新刊も発売される西山さんのレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2013/11/25(月)

気持ちも和むレッスン空間

豊かな自然と都会的な街並みが調和した、都内でも屈指の人気の街「二子玉川」。
駅周辺に広がる洗練されたショッピングエリアを抜け、徒歩数分で「Le Petit Citron」に到着すると、笑顔いっぱいの西山さんが迎えてくださいました。

室内はまるでパリのアパルトマンのような、ぬくもりのあるおしゃれな雰囲気。
フランスから船便で運んだという味わいあるアンティークのテーブルや棚、フランスのエッセンスが伝わる雑貨がセンスよく置かれ、居心地のよさにほっと気持ちがなごんでいくのを感じます。

テーブルには、今日の生徒さんをお迎えするセッティングが。アラビアのビンテージカップも素敵

テーブルには、今日の生徒さんをお迎えするセッティングが。アラビアのビンテージカップも素敵

西山さんがここ・ご自宅でお菓子教室を開講したのは2000年。最初はたった4人の生徒さんでスタートしたそう。
その後口コミや紹介でどんどん生徒さんが増え、13年経ったいまでは毎月150~200名の生徒さんが通う人気教室に。

その間にはご主人の転勤に帯同しシンガポールに滞在した4年間も含まれますが、シンガポールでは、現地フリーペーパーや日本人会主催のお菓子教室で講師を担当したそう。
帰国後も、多くの方からの「継続してほしい!」という声に応え、年に2回は来訪して講師を務めていらっしゃいます。

また、これまでに出版した書籍は、「世界一かんたんな手作りお菓子」(主婦の友社刊)、「チョコレートの基本」「カップデザート」(枻出版社刊)など6冊にもなり、それぞれ好評を博しています。12月6日には待望の7冊目の発売も決定。
お教室をベースに、西山さんならではの楽しいお菓子作りを発信し続けていらっしゃいます。

頑張りすぎずにできる家庭菓子をアットホームな雰囲気で

そんな人気のお教室で学べるのは、「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をコンセプトに、毎年訪れているフランスの地方菓子の要素を取り入れながら、簡単に作れるおいしい家庭菓子。

「お菓子って、きちんと計量しなければいけないとか、細かい作業がたくさんあって大変そう、と思っている方が少なくないですよね。
でも実は、ポイントさえつかんでいたら計量も作業もあまり気にしなくて大丈夫なんです。

私が伝えているのは、お店で売っているようなプロが作る芸術的なお菓子ではなく、誰もが笑顔になれるおやつの時間にぴったりなお菓子です。
簡単に作れて、それでいてそのお菓子の裏側には魅力たっぷりのストーリーが詰まった、フランス地方菓子を中心にお伝えしています」

頑張らなくても作れるおいしい「家庭菓子」を、アットホームな雰囲気で学べるのが魅力

頑張らなくても作れるおいしい「家庭菓子」を、アットホームな雰囲気で学べるのが魅力

年に数回フランスへ行くうちに、パリの美しいお菓子以上に地方の菓子に魅了されたという西山さん。今もフランスの地方を巡り、郷土菓子を勉強し続けてていらっしゃいます。

それを日本の家庭で作りやすいようにアレンジしたのが「Le Petit Citron」流レシピのお菓子。
家庭にある材料と道具で、”頑張りすぎずにおいしくできる”工夫がつまっていて、レッスンに通い始めてからお菓子作りが好きになった、子どものおやつを手作りするようになった、という生徒さんが多数です。

専門的なこともわかりやすく

メニューは基本的に毎回変わり、1回のレッスンで学べるのは2~3品。
訪問した11月は、「秋のマロン祭り」と題して、「マロンのタルト」「ころころクッキー」「パン・プディング」の3品のレッスンです。
定員は8名で、アットホームな雰囲気の中学べるのもお教室の魅力です。

開始時間の11時が近づき、生徒さんが集まっていらっしゃいました。

「おはようございます!よろしくお願いしまーす!」

明るく元気に生徒さんをお迎えする西山さん。思わず生徒さんにも笑顔がこぼれます。

到着した方からエプロンを着けて手を洗い、作業台の周りに皆さんが揃ったら早速レッスンの開始です。

デモのあと、実習開始。わかりやすくて楽しいレッスンに笑顔がたえません

デモのあと、実習開始。わかりやすくて楽しいレッスンに笑顔がたえません

「今日はマロン祭りです。よろしくお願いします! この前、次の本の編集者さんたちにマロンタルトをお出ししたら、こんなおいしいマロンタルト食べたことがない、と言ってくださったのを真に受けて(笑)、今月はこれをメインにしたメニューにしました。

タルト生地には、パート・シュクレ、パート・フォンセ、パート・サブレという3種類があります。今日はパート・シュクレという生地で作ります。
それぞれの特徴は・・・」

難しく聞こえがちなお菓子の専門用語も、わかりやすい説明と覚えやすい例えを交えて丁寧に伝えられます。

「では半分に分かれて、一人一台作っていきましょう。まず生地を伸ばして型に入れていただきます。最初に私が一つ作りますね。ところで型ですが、タルトは底が抜けるものが良いです。
そのままお友達の家に持っていったりプレゼントするときは、アルミの型が良いですね。○○で売ってるのでおすすめです。
では、生地を伸ばしていきますが、すぐに柔らかくなってしまう生地なのでポイントは・・・」

レッスンは実習式。西山さんのデモンストレーションのあと生徒さんに作っていただきます。
作り方の説明はとても丁寧で、ポイントに加え、「なぜこの作業をするのか」「この作業をしないとどうなるか」といったことまで教えてもらえるので、家庭で再現するときも迷わずできそうです。
また、型や材料の情報も教えてもらえるのも嬉しいところ。

早速、最初の生徒さんたちがタルト生地を作っていかれます。
一人ひとりの制作をしっかり見てアドバイスしていく西山さん。西山さん自身の「お菓子つくりが大好き!」という雰囲気が伝わって、とても和やかで皆さん楽しそう!

笑顔が絶えない楽しいレッスンの模様は引き続き次週お届けします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

サロネーゼから皆さまへ

おやつの時間って、笑顔が溢れていてちょっとしあわせ。
そのおやつの時間に大切な誰かのためにお菓子を焼くこと、そのお菓子で大切な誰かが喜んでくれることって、さらにしあわせなんです。
お菓子作りは計量をきちんとしないていけないとか、細かい作業がたくさんあるとか、ちょっと難しい。。。と思っている方が少なくないですよね。
でも実は、ポイントさえつかんでいたら、計量も作業もあまり気にしなくて大丈夫!!
がんばらなくても作れちゃうお菓子を、「Le Petit Citron」でみんなで一緒に作り続けていけたら嬉しいです。

生徒さんの声

Aさん
お友達の紹介をきっかけに、長く通っています。通い通ける理由は、なんといっても先生のお人柄!レッスンはとても楽しいですし、お教室の雰囲気も素敵で癒されます。もちろんお菓子もおいしいです。
Bさん
簡単でおいしくて家でも作りやすいお菓子を、わかりやすく教えていただけるのが魅力です。お菓子の知識も増えて、毎回楽しみです。
Cさん
シンガポールで先生のことを知りました。こちらでも参加したくて申し込んだのですがずっと満席で、ようやく参加できてうれしいです。先生のお菓子は家庭で作りやすいのが魅力です。習ったお菓子は家でも作って家族に喜んでもらっています。

プロフィール

西山朗子 さん

西山 朗子 さん
お菓子研究家。
「Le Petit Citron ル・プティ・シトロンお菓子教室」主宰。
慶應義塾大学卒業後、料理菓子研究家の藤野真紀子さんに師事したのち、パリ「ベルエ・コンセイユ」でお菓子作りを学び、「ピエール・エルメ」で研修。
2000年より東京・二子玉川の自宅でお菓子教室をスタート。
「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をモットーに、毎年訪れているフランス地方菓子のエッセンスを取り入れた簡単でおいしいレシピが好評で、多数の生徒さんが通う人気教室に。
夫の駐在先だったシンガポールでも年に2回のお菓子教室を開催している。
著者に「世界一かんたんな手作りお菓子」(主婦の友社刊)、「カップデザート
チョコレートの基本」(枻出版社刊)など。

サロン情報

「Le Petit Citron」
届けたいには、”ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ”になれるお菓子。
誰もが笑顔になれるおやつの時間にぴったりの、簡単に作れて、それでいてそのお菓子の裏側には魅力たっぷりのストーリーが詰まったフランス地方菓子を中心に、たくさんのおいしいお菓子をお教えしています。
ジャンル:
洋菓子
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、体験教室あり、各種イベントあり
所在地:
東京都世田谷区瀬田
ホームページ、ブログ:
http://www.akiko-nishiyama.com/

レシピ

ころころクッキー
ころころクッキー
材料

材料 32個分
・薄力粉 120g
・アーモンドパウダー 45g
・粉砂糖 15g
・バター 90g

・粉砂糖 適量

作り方
  • ボウルに薄力粉、アーモンドパウダー、粉砂糖、1cm角に切って冷蔵庫で冷たくしておいたバターを入れ、カードで粉類をまぶすようにバターを切る。
    さらに指先でバターの粒をすりつぶすように手早く混ぜてさらさらの状態にする。
  • 1をひとまとめにし、半分にすることを繰り返して32等分にし、手のひらで丸める。
  • 150℃に温めたオーブンで25分焼く。冷めたら粉砂糖をまぶす。

書籍

世界一かんたんな手作りお菓子 -はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました-
世界一かんたんな手作りお菓子 -はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました-

世界一かんたんな手作りお菓子 -はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました-

お菓子作りは難しい、面倒、そんなイメージを吹き飛ばす1冊ができました。はじめてでも、絶対失敗しないラインナップを取りそろえた、超・初心者向けのお菓子作りの基本。丁寧なプロセス写真をたっぷり使って、作り方のポイントを解説。混ぜて焼くだけのかんたんクッキー、毎日食べたいほっこりパウンドケーキから、カップケーキ、シュークリーム、ショートケーキにチーズケーキ、イベントにぴったりなチョコレートまで、定番&あこがれのお菓子がずらりと勢ぞろいしています。女心をくすぐる可愛いデコレーションテクニックや、プレゼントにするときのラッピングあれこれもご紹介。「型なしでできるお菓子」「小さな型や紙の型でできるお菓子」「パウンド型のお菓子」「いろいろな型のお菓子」と、必要な型別の章立てで、そろえる道具がとってもわかりやすいのもポイントです。この1冊があれば、お菓子作りがぐっと身近に、楽しくなること請け合いです!

著者 西山朗子
出版社 主婦の友社
価格 税込1,344円

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書籍

カップデザート
カップデザート

カップデザート

ゼリー、ババロア、プリン、アイスクリーム……定番のひんやりデザートをカップスタイルで作る59レシピを集めた一冊です。カップで作れば切り分けたり盛ったりする手間も省けて、プレゼントにも最適! カップに生地を流し込んであとは冷蔵庫で固めるだけの、簡単・おしゃれなレシピが揃いました。カップだからこそ楽しめる、とろけるような口あたりのスイーツもたくさん。定番スイーツに加え、杏仁豆腐や豆腐花などアジアのデザートや水羊羹などの和のおやつも紹介します。さらに、カップデザートをもっと美味しくするソースの作り方や、カップスタイルにアレンジした冷たいチーズのデザート、カップで楽しむケーキレシピなども掲載しました。

著者 西山朗子
出版社 エイ出版社
価格 税込1,050円

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