「Atelier Dupleix」主宰 マダムエミコさん
今月ご登場いただくのは、横浜市・大倉山と東京・渋谷区松濤でフランス菓子、パン、お料理の教室「Atelier Dupleix」を主宰するマダムエミコさん。 フランスやアメリカへ料理留学をし、レストランでの研鑽を積み帰国後は「ル・コルドン・ブルー代官山校」の助手に。その後独立してお教室を開講されました。 プロ並みの菓子やお料理が初心者でもわかりやすく学べ、テーブルコーディネートや盛り付けのセンスも磨けると、長年通う方が多数です。 今回は、9月初旬に大倉山のお教室で開催されたレッスンの模様とインタビューを4週にわたりお届けします。 第3回目はお教室開催情報や始めたきっかけをうかがったインタビュー前半です。
掲載日:2017/10/16(月)
お菓子のほか、パンやお料理も
――しっかりと基礎から学べる楽しい雰囲気のレッスン、素敵でした!おもてなしの参考にもなる、盛り付けやコーディネート提案も一緒に学べるのは嬉しいですね。
たくさん伺いたいのですが、まずはお教室の開催情報を教えてください。
マダムエミコさん ありがとうございます!お菓子を中心にパン、料理のレッスンを行っておりまして、お菓子は、初級クラス、上級クラスがあります。
初級クラスは月に1回通っていただき、期間は2年間です。お粉のふるい方や器具の使い方など、初心者の方も基礎から身につけていただけます。
そして、初級クラスを終えてご希望の方は上級クラスにお進みいただけます。こちらは、毎月1~2種類、よりプロの技術を取り入れた本格的なお菓子を学んでいただきます。
フランスへのお菓子留学や専門学校に憧れるけれど、お仕事やご家庭の都合でお時間が取れないという方にも好評です。
――さきほど生徒様に、こちらのお教室に通い始めたきっかけを伺ったところ、「”ル・コルドン・ブルー出身の先生で、本格的な技術を学べ、でも気軽に通えるお教室”を探して出会いました」という方がいらっしゃいました。
基本からしっかり学べて通いやすい、というのは嬉しいですね。加えて、おしゃれで居心地のよい空間も、通い続けたくなる魅力だと思います。
パンと料理のレッスンもあるのですね。
パリのエスプリを感じるアトリエで、フランス仕込みの技術をわかりやすく学べます。
マダムエミコさん ありがとうございます。はい、パンのレッスンは月に1回の開催で、生地のこね方、発酵時間など、こちらも基本から学んでいただけます。ご自宅で手軽に失敗なくできる手ごねのパン作りは、ストレス解消にもなるようで(笑)、おかげさまで人気です。
ご試食のときは、お紅茶やカフェ、ワイン、スープなど、パンに合わせる飲み物のマリアージュも楽しんでいただきます。
料理のレッスンは、旬の食材を使ってフレンチ、イタリアン、和食、中華、エスニックなどをテーマに年に4回開催しています。
――パンやお料理も洗練されたメニューが学べそうですね。興味津々です!
初心者からも上級者からも愛されるお教室
――お教室の特徴やコンセプトはなんでしょうか。
マダムエミコさん お菓子もパンもお料理も、ちょっとしたテクニックで仕上がりが変わりますので、ご家庭で取り入れてもらえるコツをわかりやすくお伝えするようにしています。
特にお菓子は、簡単にできるけれど手が込んだように見え、初心者の方でも華やかな作品をお作りいただけることを目指しています。
また、お菓子とパンはお一人一台仕上げていただきますので、初心者の方も基礎の技術からしっかり身につけることができます。レッスン後のご試食はこちらでお作りしたものを召し上がっていただき、作品はお持ち帰りいただきます。
――どんな生徒さんが多いですか?
マダムエミコ お菓子作りを基礎から学びたいという初心者の方から、プロ顔負けの技術と知識を持つ美食家や、お菓子愛好家、パン愛好家、お料理愛好家など、食に詳しい方も多いです。
また、将来お教室を開きたいという方も多くいらっしゃいます。
――どんなレベルの方も受け入れて、皆さん満足なさるのは素晴らしいです。食通の方や食の各分野にお詳しい生徒さんも多そうですね。その方々が通い続けていらっしゃるのはやはり、ほかにはない学びがあるからだと思います。
レッスンに参加することを通じて様々な生徒さんや情報に出会えるのも、通い続ける楽しみの一つ。
――お教室をはじめたきっかけはどのようなことでしょう。
マダムエミコさん 私の母が茶道教室をしておりまして、その影響で私もいつかはお着物でお琴教室をしたいと思っていました。
今から思えば人が集まって何かを学ぶ、ということに魅力を感じていたのかもしれません。
食のお教室を開くことは全く考えていませんでしたが、大学時代にグルメリポーターを経験したことがきっかけで食の世界に魅了されてしまって!大学卒業後は商社に勤務しましたが、やはり料理の仕事をしたいと思い、料理教室に転職しました。ここで講師や新規店舗立上げ、スタッフ育成に携わりました。
また、この間、ワインやチーズ、野菜ソムリエなど、「食」に関して様々なことを学び、知識を増やしていきました。
お教室名に込めた思い
――レポーター業を扉に食の世界に入っていかれたのですね!
マダムエミコさん 食について学ぶことは楽しくてたまりませんでした。結婚後も、夫に理解してもらって「リッツ・エスコフィエ・パリ」へ学びに行き、「ピエール・エルメ」「ルノートル」「ル・コルドン・ブルー・パリ」などで研鑽を積みました。
教室名の「Atelier Dupleix(アトリエ・デュプレックス)」は、フランス留学中に住んでいたエッフェル塔にほど近いパリの住宅街の名前なんです。フランスのエスプリあふれる空間を作りたい、初心を忘れないようにという思いでお教室名にしました。
――素敵なエピソードです。
親しみやすくて穏やかなマダムエミコさん。そのお人柄とセンスに憧れて通う生徒さんも多数です。
マダムエミコさん その後、アメリカの料理学校「ICCカリフォルニア」のシェフ養成クラスで、フランス料理をベースに世界各国の料理を学びました。帰国後はご縁があって、「ル・コルドン・ブルー代官山校」で助手として勤め、そして独立して、2006年10月からお教室を開始しました。
お筝のお教室のはずが食のお教室になりましたが、母もとても喜んでくれています。
――お料理の学びを極めたことももちろんですが、お料理教室で講師やスタッフ育成のお仕事をされたということも、独立には大きなプラスになっていたのではないでしょうか。
お料理が好きという熱い思いに加え、確かな技術と幅広い食の知識、そして様々なご体験が融合して、生徒さんが「通い続けたいお教室」とおっしゃる魅力が生まれているのだと感じました。
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次回最終回は、お教室運営にこめている思いやこれからの夢をうかがったインタビュー後半をお届けします。
どうぞお楽しみに!
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池友里
プロフィール
マダムエミコさん
「リッツ・エスコフィエ・パリ」卒業
「ICCカリフォルニア」卒業
「ピエール・エルメ」、「ルノートル」の他、
フランスやアメリカのレストランにて研鑽を積み帰国
「コルドンブルー代官山校」の助手を経て独立
フランス菓子、パン、お料理の教室を主宰
“マダムエミコ”の名で親しまれている
サロン情報
Atelier Dupleix
フランスのエスプリ溢れる空間で、初心者から上級者の方まで、本格的なフランス菓子やパン、旬の食材を用いたおもてなし料理、家庭料理を学んで頂いております。
ジャンル:
家庭料理、フレンチ、パン、洋菓子、おもてなし
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり
所在地:
神奈川県横浜市 / 渋谷区松濤
ホームページ、ブログ:
http://www.dupleix.jp