予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「フェアリー&リトルフェアリークッキング」主宰 服部文恵さん、加藤静穂さん

服部文恵さん

服部文恵さん、加藤静穂さん

今月のサロネーゼは、千葉県・新浦安で母娘で自宅料理教室「フェアリー&リトルフェアリークッキング」を主宰する服部文恵さんと加藤静穂さん。 家庭料理にアメリカ在住時に学んだアメリカンクッキングを合わせたオリジナルレシピや、ハーブや雑穀を使ったヘルシーなレシピを、季節やテーマに合わせたテーブルコーディネートとともに紹介していらっしゃいます。 教室名の通りフェアリーの魔法にかけられたかのように心地よい雰囲気の中で学べるレッスンは、長年毎回欠かさず通う生徒さんも多数で、満席が続きます。 思わず笑顔になれる素敵なレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目はお教室情報や開始のきっかけをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2016/6/20(月)

 
大人も子どもも 多彩なレッスン展開

――すぐに作ってみたくなるお料理のコツ満載で、とても勉強になりました。お二人が醸し出す和やかな雰囲気も大きな魅力です。たくさんお聞きしたいですが、まずはお教室の開催情報を教えてください。

服部さん ありがとうございます。現在は、私が主宰する「フェアリークッキング」と娘の静穂が主宰する「リトルフェアリー」を融合させて、「フェアリー&リトルフェアリークッキング」として開催させていただいています。

約1か月半に1回メニューを変え、12~15回行っています。週にしますと2~3回の開催です。
2つのクラスがございまして、「デモンストレーション&ポイント実習+試食」のクラスは定員6名、もう1つは、「デモンストレーション+試食」のクラスで定員10名となっており、生徒さんのご希望でどちらにでもご参加いただけます。

加藤さん そのほか、キッズクッキングクラスも1か月に1回開講していて、和洋折衷のアメリカン料理など様々なジャンルのお料理をお伝えしています。

毎回サラダ、メイン、デザートの3品をご紹介し、レシピの読み合わせからはじまり、実習・テーブルセッティングとトータルで学んでいただいています。
季節の行事や歴史、テーブルマナーのレクチャー、ハロウィンやクリスマスといったパーティーイベントなど、毎月楽しく身になるレッスンを企画しています。

先日の母の日をテーマにしたレッスンでは、サラダやマフィンなど作ったお料理をボックスに入れて、お迎えにいらしたお母さまにお渡ししていただきました。感激で涙するお母さまもいらして、とても喜んでいただきました。

――わぁ、素敵ですね!子どものころから料理に親しむことは様々な力がつくと思います。

服部文恵先生1

毎月開催してるキッズクッキングクラスも大好評!楽しいアクティビティと共に学べます

加藤さん 小学校1年生のときに通い始め、今年小学校3年生になった生徒さんがいらっしゃるのですが、毎回休まずずっと来てくださっています。一度参加すると長く続けてくださる方が多く、私たちもとても嬉しいです。
小さな手で恐る恐る包丁を握っていたお子さんが、いらっしゃるたび成長して、今では大人と変わらないほど上手になられた姿を見ると感激します。

これまでに、ハロウィンをテーマにして、仮装した上にエプロンを着けて、本場アメリカのハロウィンパーティー同様にキッズパンチやデコレーションカップケーキなどを作ったり、ハンバーガーショップをテーマにして、店員さんとお客さん役を交代で担当し英語でオーダーを受け、お友達の分のテイクアウトメニューを仕上げるといったレッスンも行いました。
パテはもちろん、サラダ・フレンチフライ・パイ・スムージーも手作りし、まるで本当のハンバーガーショップのようなやりとりをしてとても楽しんでいただきました。

2年以上レッスンを継続して受講された方には、小学校卒業時にディプロマ(修了証書)を授与しています。

――楽しいアクティビティがあると子どもは夢中になりますよね。楽しみながら料理が好きになれそうです!

楽しく・美味しくいただく演出も

――「フェアリー&リトルフェアリークッキング」も、毎回多彩なメニュー展開なのですね。

服部さん はい、家庭料理に加え、アメリカ在住時に学んだアメリカンクッキングを合わせたオリジナルレシピで、美味しく・手軽にできるお料理を、季節・料理に合わせたテーブルコーディネートとともに毎回5品ほどご紹介しています。
そのほか、テーマに合わせて日本の伝統文化、本場アメリカのパーティー術・食文化のご紹介もしています。

また、ハーブや雑穀を使用した新しい分野も展開中です。

――毎回新しいメニューを考えるのはなかなか大変かと思うのですが、どのように考案されていますか?

服部さん そうですね・・旬の食材を使うはもちろんですが、例えば最初に食器を決めてそれに合わせたお料理を考えたり、今日のようにラベンダーなど季節の花と色をテーブルコーディネートのテーマにして、そこからインスパイアされて料理のアイデアがわいたり・・と様々です。

服部文恵先生2

国内外の伝統行事や話題の食材やトレンドを取り入れ、毎回異なる多彩なレッスン

――これまでどんなレッスンを開催されたのですか?

服部さん 五節句など日本の伝統行事や、ハロウィンやクリスマスといった海外の伝統行事、話題の食材もよく取り入れています。

節分をテーマにしたときは、祖父母から親、子、孫へと受け継がれてきた家庭料理の良さを残しつつ、時代のニーズに合わせた、手軽で美味しい和食を節分のテーブルコーディネートとともにご紹介しました。

ある年のクリスマスレッスンでは、旅行で訪れたベルギーのクリスマスを再現し、シルバーを基調としゴールドやクリスタルで落ち着いた雰囲気のテーブルコーディネートにして、メインには巨大なミートローフをご紹介したこともありました。

日本では、まだ馴染みの薄いベビーシャワーをテーマにしたレッスンや、3年前には今ブームとなっている「フィンガーフード」で、ウェディングをテーマとしたパーティーレッスンを行ったり。

少し前には、醤油麹で作るローストポークのレッスンも行いました。生徒様も醤油麹作りに挑戦していただきとても好評でした。
醤油麹はその後ご自宅で熟成させていただくのですが、「そろそろ食べごろですか?」「こんな色になりました」など、ご質問やご報告もたくさんいただき、経過を情報共有したり、レッスン後のフォローもさせていただきました。

――お聞きするだけでワクワクします。毎回単にお料理を学ぶだけでなく、美味しく・楽しくいただく演出やアイデアも学べて楽しいですね。

生徒さんに感謝

――服部先生がお教室を開講されたのは1999年9月とのこと。もう17年になられるのですね。始めたきっかけを教えてください。

服部さん 短大では食物科を専攻し、その後食物研究室に勤め調理助手をしていました。お料理はもちろん好きですが将来お教室を開くとは考えていませんでした。
でもあるときママ友に、ポットラックパーティーでの料理やお菓子が美味しいから教えてほしいと頼まれて、お友達を対象に始めたのがきっかけです。

その後主人のアメリカ駐在に帯同し、LAに住んでいるときにアメリカンクッキング、アメリカンデコレーションのディプロマを取得するなど料理を学び、帰国後に「フェアリークッキング」として本格的にスタートしました。

――加藤さんは子どものころ、お母さまがお料理教室を主宰されるのはいかがでしたか?

加藤さん 正直なところ、小さいころはとまどうことが多かったです。例えばキッズクッキングクラスにクラスメイトが参加した時など気を遣うことが多くありましたし、いつも忙しそうでしたし・・・
ですが、社会人になって接客業につき、その仕事の大変さがわかってきたときに改めて母のことを尊敬しました。
企業に属して企業の看板の中で仕事をするのではなく、個人で、たった一人で長年お教室を運営して、生徒さんに喜んでいただく仕事をしてきたということの素晴らしさを深く感じたんのです。

その後私は不規則で忙しい仕事のため体調を崩してしまったのですが、食の大切さを痛感してハーブや野菜について学び、母の教室のアシスタントをしながら、身心の美と健康に役立つお料理をご紹介するお教室「リトルフェアリー」を始めました。

服部文恵先生3

「教室を続けてこれたのは生徒さんのおかげ」と、いつも感謝を忘れないお二人

――そしてご結婚、ご出産を経て、今はお二人でお教室を運営されているのですね。
親子で運営されていること、とても素敵です。

服部さん ありがとうございます。まだまだ二人とも未熟ですが、生徒さんに助けていただきながら続けられています。本当に素敵な生徒さんばかりで、感謝の気持ちでいっぱいです。

加藤さん 今はこうして子どもを抱っこしながらレッスンさせていただいていて、ご迷惑をおかけしてしまうことが多いのですが、皆さんにあたたかく迎えていただいて私も心から感謝しています。

――赤ちゃんって誰をも笑顔にするチカラを持っていますよね。皆さんに可愛がられ、ともに成長を喜んでくださる方がたくさんいらっしゃるのはお子さんにとっても幸せなことにように思います。

加藤さん ありがとうございます。皆さんに育てていただいていると感じています。

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お教室運営は、目に見えないところでたくさんの仕事や苦労があるもの。身近で見て育ったお嬢様が今は一緒に運営をされているというお話に、たくさんのストーリーを感じ思わず涙が。
人は食べているものでできています。一番大切な「食」のお仕事を共にし、そしてまわりにも、次の世代にも伝えていく。そんな尊い営みに触れました。

次回最終回は、長年支持され続ける理由がわかる、運営で心がけていらっしゃることやこれからの夢を伺ったインタビュー後編です。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

服部文恵さん

服部文恵さん
学習院女子短期大学食物科卒
学習院大学文学部史学科卒
学習院女子短期大学食物研究室、調理助手を経て

フェアリークッキング主宰
アリスのクッキングクラブ(子供料理教室)主宰
キッズクッキングクラブ講師を務める

<資格>
ジュニア野菜ソムリエ
雑穀ソムリエ(雑穀エキスパート)
茶道表千家 唐物取得
紅茶コーディネーター
生涯学習インストラクター(栄養と料理)

室礼三千専任講師
今田美奈子テーブルセッティング師範。テーブルデコレーター
藤野真紀子氏(洋菓子研究家)に師事。ディプロム取得

米国ロスアンゼルス駐在時に
アメリカンクッキングを習得。ディプロム取得
アメリカンデコレーション(中級)ディプロム取得
カリフォルニア州Palos Verdes(パロスバーデス)市のnew neighbors club(ニューネイバーズクラブ。同地区に引っ越して数年の隣人が集う会)メンバーとの共著で、日本料理を紹介した。

加藤静穂さん
◆幼少期を米国で過ごす。
◆慶應義塾大学在学時、日本と米国の小学生に向けて「食文化交流を図る活動」 を行う。
◆卒業後、某航空会社のグランドスタッフとして勤務。「常連顧客専用デスク担当」 として、最高級のおもてなしを体現。マナー・アピアランスリーダーとして、社員教育も行う。
◆退職後、母(服部文恵)が主宰するフェアリークッキングのアシスタントとして活動開始。現在はアシスタント兼、ハーブティー・テーブルコーディネートのアドバイザーとしての活動も行う。
◆リトルフェアリー主宰。前職 (航空業界) での、不規則な生活であらゆる体調不良を経験したことがキッカケとなり、ハーブ・野菜・果物が持つ「ヒーリングパワー」をお料理・ティーサーブ・アロマに取り入れて、身体・心をデトックスしインナービューティーを目指すサロンを開始。
◆キッズクッキング講師。小学生を対象とした「食育」テーブルマナー・食文化・行事も学べるレッスンを開始。希望者には、英語でのレッスンも行っている。
◆2015年9月に第一子出産。子育てをしながらレッスンを開始。乳児連れの方にもご参加いただいている。

【保有資格】
・ハーブコーディネーター
・ベジフルビューティーマイスター
・ジュニア野菜ソムリエ
・キッズ食育講師
・離乳食・幼児食アドバイザー

サロン情報

フェアリークッキング
美しい海を眺めながら”優雅なひととき”を!
いつもの料理をワンランクアップ”おもてなし料理”に!
フェアリーの魔法にかかってみませんか?

毎月のイベント、行事に合った季節感あふれる料理(和・洋・中など)をご紹介しています。
特にアメリカンクッキングでは、アメリカ在住時に数多くのホームパーティーを主催、参加した経験をもとに、気負わず・簡単に出来る、おいしい料理を紹介しています。
料理に合わせたお飲物(フルーツビネガー、紅茶、ハーブティーなど)を提供しています。
料理に合わせたテーブルコーディネート、日本の伝統行事を伝える「しつらえ」を、紹介しています。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、中華、韓国、健康食、和菓子、洋菓子、おもてなし、紅茶、テーブルコーディネート、ナプキンワーク、茶道、その他

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、子供教室あり、予約制、駐車場あり、各種イベントあり

所在地:

千葉県浦安市明海

ホームページ、ブログ:

http://fairycooking.com/

 

ハーブで美生活 ~Little Fairy~
いつもの料理に、ハーブでアクセントをつけることで、美容・健康へのアプローチからオシャレでワンランク上の「おもてなし」を提案。
ハーブの効能など、実際に触ったり匂いを嗅いだりしながら学び、他の料理への応用についてもお伝えします。
簡単・スピーディー・美味しいを基本としているので、調理の工程もシンプル。
なるべくゴミを出さない、キッチンが汚れないことを重視しているので、共働きの方や、子育て中の方にもオススメです。
食後のハーブティーは、ご自身オリジナルブレンドを作っていただきます。
その日の体調や肩こり・不眠・にきびなど改善されたい内容を伺い、数あるハーブの中から、効能はもちろんお好みのフレーバーなどを選んでいただき、お召し上がりいただきます。

ジャンル:

家庭料理、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク

サロン特長:

初心者歓迎、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、子供教室あり、予約制、各種イベントあり

所在地:

千葉県浦安市明海

 ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/fairycooking-shinurayasu/

とっておきレシピ

人参のラペ ~我が家風~
人参のラペ 我が家風
材料

・人参 1本(ピーラーで薄く切る)
・粗塩 小さじ1/4
A
・梅干し(減塩) 大粒1個
・米酢 大さじ1
・はちみつ 大さじ1強(20g)
・グレープシードオイル 小さじ1
・クランベリー(またはレーズン) 適宜
B
・ハーブ、スパイス
(ディル、ローリエ、シナモンスティック)

作り方
    1. 1.人参の下処理をし(今回はスライサーでリボン状に薄くスライス)、ポリ袋に入れ、塩を加え、軽く揉む。
    2. 2.梅干しをジップロックに入れ、揉みほぐす。米酢、はちみつ、グレープシードオイル、クランベリー、①の人参を加え、混ぜる。
    3. 3.Bのハーブ、スパイスを加え、口を閉じ、冷蔵庫で保存する。
    4.  
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