予約の取れない自宅教室
~人気レッスンの魅力をレポート~

「料理教室 Atelier Belle Table(アトリエ ベル ターブル)」主宰 米持祐子さん

米持祐子さん

米持祐子さん

今月のサロネーゼは、千葉県市川市内で「料理教室 Atelier Belle Table(アトリエ ベル ターブル)」を主宰する米持祐子さん。 フランスの家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単で、そしてお洒落なレシピと、それに合わせたテーブルセッティングが学べるレッスンは毎回大好評で満席が続きます。 11月のある日に開催されたクリスマスレッスンに伺った模様と米持さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2015/12/7(月)

 
お料理に合わせたテーブルセッティングも

一品一品、作り方の説明もとても丁寧になされます。
例えば今日のメイン、アルザス地方の煮込み料理「ベッコフ」。料理名の由来や現地での食べ方、本場の味を再現する料理法、食材の選び方やアレンジ、わざわざフランスから持ち帰ったという可愛らしい専用鍋(!)まで細かく伝えていかれます。

お料理が持つそれぞれのストーリーを知ると、一層興味が深まり、しっかり覚えよう!と思えるから不思議です。アルザス地方に思いを馳せ、皆さんもとても関心が高まっていらっしゃるようです。

最後に、今日試食と一緒に楽しんでいただくワインの説明が終わったら、実習の前にテーブルセッティングの紹介です。

米持祐子先生1

お料理に合わせたテーブルセッティングを、作り上げるところから学べるのも魅力

「今日は簡単なセッティングになります。アルザス地方のクリスマスパーティをイメージしていますが、華美ではなく、知り合いのお母さんに招かれたようなアットホームなクリスマスパーティーのイメージです。

テーブルクロスは先日デパートで開催されていたフランス展で購入したものです。さきほどご紹介した、アルザス地方出身の人気画家アンジが描いた、民族衣装を着た子ども達の絵が可愛らしいですよね。

グラスはこちらを使います。アルザスに行くと緑のステムのワイングラスが使われていることがすごく多いんです。このレッスンのために必死で探しました!
ナプキンリングは、100均でクリスマス用のオーナメントとして販売されていたものをアレンジして作りしました。アルザスでは木のものをよく使うので、イメージに合わせたくて」

お料理に合わせ、テーブルセッティングのテーマも同じく「アルザス地方のクリスマス」。
と言っても全て現地のもので揃えるのではなく、生徒の皆さんも真似しやすいよう、そのエッセンスを身近なもので表現できるアイデアがいっぱい詰まっています。

生徒さんが、
「お料理に合わせ、家で真似しやすいテーブルセッティングも教えていただけるのが嬉しいです。

レッスンのたびに全く違う器や、真似できないような高価な器を使うのではなく、上手に使い回しをするアイデアも学べるので、毎回楽しみです」

と教えてくださいました。

香りや味見も。料理は五感で学ぶ

レシピの詳細な説明が終わると実習にうつります。
まずは生地を焼く時間、冷ます時間が必要なロールケーキ、「フォレ・ノワール」からスタートです。

家庭で失敗なく美味しくできるコツはもちろん、基本を大切にしつつ洗い物が少なくなるよう順番を工夫するなど、米持さんならではの提案がいっぱい。
あっという間に出来上がり、オーブンへ入れて、次は前菜を作ります。

「では紫キャベツのマリネを作ります。最初にマリネ液を作りますね。ここに白ワインビネガーが入ると色が変わるんです。お子さんと作ると実験みたいで楽しいですよ~」

米持祐子先生2

家庭で再現しやすいように材料や工程が工夫されたレシピ。プロのコツ満載です

米持さんの説明は、段取りがすっと頭に入ってくるように考えられており、とてもスムーズ。
実習中もどんどん様々な情報が伝えられます。

「次に今日のメイン料理、「ベッコフ」を作っていきましょう。一晩マリネしておいたお肉がこちらになります。
クローブ、日本ではよく丁子と呼ばれるスパイスを入れていまして、だいたい1個くらい、多くても3個くらいですね。ハイ、香りを嗅いでみてくださいね」

クミンヤクローブなどのスパイスについても細やかに説明を。食材の香りを確認してもらったり、調理過程で味見をしてもらったりと、なるべく試して五感で学んでいきます。

また、食材によっては下ごしらえがされているので、効率よく調理のポイントが学べるのも嬉しいポイント。全員で工程を共有しながら進めていきます。

アットホームな雰囲気も魅力

順調に進み、お料理がほぼ完成して美味しそうなにおいが広がってきました。
最後にケーキを仕上げて、実習は終了です。

「これで実習は終わりになります。手分けをしてお料理を盛り付けをしていきましょう!前菜のお皿をこちらに盛ってきていただけますか?」

レストランで修業経験もある米持さん。盛り付けも、一層美味しく見えるコツを交えて伝えていかれます。
一皿一皿丁寧に仕上げていく生徒さんたち。真剣な表情ながらも、とても楽しそうです。

全員分の用意ができたら着席して、お待ちかねの試食タイムです。

「皆さんお疲れさまでしたー!それでは乾杯!ゆっくり召し上がってくださいね」

「わ、お肉が柔らかい!美味しいですー!」

早速生徒さんの感想が聞こえます。

初めて会う生徒さん同士もいらっしゃいますが、米持さんが醸し出すふんわりとアットホームな雰囲気に会話も弾みます。
お料理好きな仲間に出会い、試食を囲み、お料理の学びを深めながら、様々な情報交換ができるのもお教室に通う楽しみの一つ。皆さんの笑顔が広がります。

米持祐子先生3

産休中、再開を待ってやっと参加できました!という生徒さんも。通いたい魅力がいっぱいです

生徒さんにお教室の魅力を伺うと、

「7年程前、料理教室を探しているときに先生のブログを見て、通いたい!と思いました。そのとき先生はお一人目のお子さんの産休中だったのですが、再開を待って参加しました。前菜からデザートまでコース仕立てで学べますし、テーブルコーディネートも教えていただけるので家でそのままおもてなしに活用できるのが嬉しいです。アットホームで、先生の一生懸命取り組む姿勢が伝わってきて、毎回通うのが楽しみです」

「テーブルコーディネートをお料理と一緒に学べる教室を探していたとき、ブログを見て「絶対通いたい!」と思って申し込みました。毎回違うお皿ではなく、同じお皿をうまく使いまわすアイデアを学べるので家で真似しやすいのが魅力です。お料理も美味しいです!」

「私も先生のブログがきっかけです。お料理もテーブルコーディネートも、一度に両方学べるのが魅力です。お料理は、スーパーで買える身近な食材で家で作れるので嬉しいです。少し珍しい食材もどこで買えるか教えてくださいますし、必ず毎回作っていて、家族にも好評です」

と、たくさんの魅力を教えてくださいました。
全員に共通していたのは、自宅で再現しやすくておもてなしにも適したお料理と、それにあったテーブルセッティングが学べること、そして居心地のよいお教室の雰囲気が好き、ということでした。

また、「先生が勉強熱心でたくさん知識をお持ちなことも尊敬しています!」というお声も。

生徒さんからお預かりする大切な時間を充実の時間にしたい、そんな米持さんの気持ちはしっかり生徒さんに伝わっているようです。

次回は何が学べるのだろうと待ち遠しくなる、とっても素敵なお教室でした。

次回は、お教室の開催情報や開始したきっかけなどをうかがったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

 

Q&A人気サロネーゼに7つの質問

Q.1サロン/教室の特徴、コンセプトは?
A. コンセプトは「フランス家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単に、でもちょっとお洒落に」。
フレンチというと敷居が高いイメージがありますが、スーパーで手に入る身近な食材で工程はシンプルに、盛り付け等に気を配って見栄えがするようにしています。
特別レッスンとして不定期でフランス地方料理の会をしたり、珍しい食材を扱ったりもします。
また、毎回テーブルやインテリアも統一感をもたせてコーディネートするようにしています。

Q.2どんな生徒さんが多いですか?
A. 20代から70代の方まで幅広い年代の方にお越し頂いています。 お料理好きな方が多いですが、ご自宅で作れるようになることが目的ではなく、レッスンの時間自体を楽しみに参加して下さる生徒さんも多く、とても嬉しく思っています。 親子やご姉妹で来て下さっている方もいらっしゃいます。

Q.3レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
A. 月10~12回 定員6名様。特別な場合を除き、リピーター様 5,000円 新規の方 6,000円。

Q.4 サロン/教室を主宰してよかったことは?
A. 「今回も楽しかったです」とか「自宅で作ったら家族に喜ばれました」等のお言葉を頂いたり、生徒さんの笑顔を見たりすると準備の大変さを忘れてしまいます。 たくさんの方と出会えたことは私にとってすごく幸せでありがたいことだと思います。

Q.5 レッスン中、心がけていることは?
A. 一番はレッスンの時間を楽しんで頂くこと。そのために公平に、誠実にを心がけています。 メニューやレシピに関しては「ご自宅でも無理なく作れて見栄えがするもの」を意識し、ちょっとしたコツやアイディア、盛り付けの工夫を実習を通してお伝えしています。

Q.6人気の高いメニューは?
A. 美味しくてホッとする、フランス版おふくろの味ともいえる煮込み料理全般です。

Q.7初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
A. リピーターの生徒様の優先受付を先に致しまして、新規の方は空きのある日程での受付とさせて頂いています。(お席が埋まってしまい、新規募集がない月もございます)
レッスン募集の詳細はブログをご覧下さい。
ブログ:http://ameblo.jp/belle-table/

 

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池由里

プロフィール

米持祐子さん

米持祐子さん
フランス料理教室Atelier Belle Table主宰
料理家・食空間コーディネーター

ル・コルドン・ブルー パリ校にてディプロム取得。
同校アシスタント、3つ星レストラン「Le Grand Vefour」にて研修。
帰国後、2007年よりフランス料理教室『Atelier Belle Table』を始める。
「フランス料理とテーブルコーディネートでおもてなし」をテーマに、レシピ開発や外部講師、食空間コーディネートなども手掛ける。

調理師免許
TALK 食空間コーディネーター資格
食育指導士資格
辻製菓専門学校 別科 製菓技術講座 修了
丸山洋子テーブルクリエーション アドバンスコース修了

サロン情報

Atelier Belle Table
アトリエ・ベル・ターブルはフレンチがメインのおもてなし料理教室です。 フランスの家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単に、そしてお洒落に。
不定期で開催しているフランス地方料理の会も好評です。
また、毎回ご家庭で楽しめるような簡単なテーブルセッティングも提案しています。
フレンチと言うと敷居が高いイメージがありますが、当教室はアットホームな雰囲気の中、少人数で行っていますので、お気軽にご参加頂けたらと思います。

ジャンル:

フレンチ、洋菓子、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

千葉県市川市

ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/belle-table/

とっておきレシピ

ベッコフ(Baeckeoffe)
ベッコフ(Baeckeoffe)
材料

(4~6人分)
・豚・牛・羊肉(肩ロース・バラ・モモなど) 合わせて600~800g
・白ワイン 500ml
・玉ねぎ 1個
・にんにく 2片
・ブーケガルニ 1個
・クローブ 1個
・じゃがいも(メークイン) 4個
・にんじん 1本
・フォンドヴォー 100ml
・塩 小さじ1
・ブラックペッパー 10粒
・バター

作り方
  1. 1.肉類はそれぞれ食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切り、にんにくはつぶす。
  2. 2.バットなどに肉類、玉ねぎ、にんにく、ブーケガルニ、クローブ、塩、胡椒を入れ、白ワインを注いで冷蔵庫で一晩マリネする。
  3. 3.2を具とマリネ液に分ける。マリネ液は一度沸騰させてアクを取り除いておく。
  4. 4.じゃがいもとにんじんを薄くスライスする。ベッコフ鍋(厚手の鍋で代用可)にバターを塗ってじゃがいもとにんじんの1/3量を並べる。その上にマリネした肉類と玉ねぎの半量を重ねる。これをもう一度繰り返し、最後はじゃがいもとにんじんでふたをするように並べる。
    マリネ液とフォンドヴォーを注いでふたをし、220℃に予熱したオーブンで2時間煮込む。
  5.  
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