「料理教室 Atelier Belle Table(アトリエ ベル ターブル)」主宰 米持祐子さん
アットホームに学べるおもてなし料理教室
東京・大手町から電車で約30分ほどの千葉県市川市内にある「料理教室 Atelier Belle Table(アトリエ ベル ターブル)」。主宰する米持祐子さんが約9年前に開いた、フレンチが中心のおもてなし料理教室です。
フランスの家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単に、そしてお洒落にできるメニューが毎回大好評。お料理に合わせたテーブルセッティングを学べるのも魅力です。
「フレンチと言うと敷居が高いイメージがありますが、当教室ではスーパーで手に入る身近な食材を使ってご家庭で簡単にでき、おもてなしにも喜ばれるちょっとおしゃれなお料理をご紹介しています。アットホームな雰囲気の中、少人数で行っていますので、お気軽にご参加頂けたらと思います」
テーブルセッティングもテーマに沿ってストーリーがあります。お料理とトータルで学べるのが魅力
大手食品会社勤務後、調理師学校に入学し、卒業後は某一流ホテル系列の日本料理店に勤務、その後ル・コルドン・ブルー パリ本校でフランス料理を学んだ米持さん。
料理コース卒業後は同校アシスタントを経験し、当時の3つ星レストランでも研修をしたそう。
本場でフレンチの基礎からしっかり学んだ米持さんですが、教室で伝えるのは、日本の家庭で楽しく作り、美味しくいただけるフレンチ。基礎を大切にし、本格的でありながら家庭で作りやすいレシピを開発し、料理の楽しさを広げていらっしゃいます。
お料理初心者の方も安心して参加できるあたたかい雰囲気は口コミで人気が広がり、月10~12回開催されるレッスンは募集開始と共に満席になるほど。
長年通う方や遠方から参加する方も多く、幅広い生徒さんに支持されています。
今回のテーマは「アルザス地方のクリスマス」
お教室のメニューは月替わりで、前菜、メイン、デザートと、コース仕立ての構成。毎回4品ほど学べ、そのままおもてなしに使える!と生徒さんに喜ばれています。
お伺いしたこの日は、クリスマスレッスンの初日。メニューは、アルザス地方をテーマに、「紫キャベツのサラダ フォアグラのムース フェルベールジャムを添えて マンステール」「タルト・フランベ」「ベッコフ」「フォレ・ノワール」の4品です。
通常レッスンのほかに不定期でフランス地方料理の会も開催し、こちらも人気だそう。
今日はアルザス地方がテーマとあって、テーブルセッティングにもエッセンスがちりばめられています。
毎回異なるウェルカムドリンクも生徒さんのお楽しみ。今回は、この時期ならではのホットワイン
開始時間が近づき、生徒さんが続々いらっしゃいました。
お一人お一人を優しく迎える米持さん。エプロンを着けて全員が着席されると、レッスンの開始です。
「お待たせしました。では始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
今日はクリスマスメニューのレッスンです。クリスマスをテーマにするのも9回目となりました。クリスマスに地方料理をご紹介するのは初めてなのですが、今回はアルザス地方をテーマにしました。
アルザス地方のクリスマスは素朴でフランスらしい温かい雰囲気があります。行かれたことがある方いらっしゃいますか?このあとご紹介していきますね。
それではいつもの通り、簡単に自己紹介をお願いします。会話のきっかけになればと思います」
一言ずつ自己紹介をしていただくことで、初めて会う方同士もぎゅっと距離が縮みます。和やかな雰囲気の中、早速講義のスタートです。
料理のバックグラウンドから学びを
「ではレジュメに沿って、アルザス地方のご紹介から始めます。まず場所ですが、こちらの地図にあるとおり・・・」
見ると、米持さん手作りのレジュメにはアルザス地方の情報がぎっしり!
地図からはじまり主要都市の特徴、歴史、特産品や郷土料理、菓子、お土産、そしてクリスマスの様子などが、写真とともに美しくまとめられており、ご自身が訪問したときの写真や最新情報を交え丁寧に紹介していかれます。
料理はその土地の気候風土や歴史、慣習が深く関わって生まれ、伝え続けられているもの。
食文化のバックグラウンドを理解することで、料理への理解も深まります。
目の前にアルザス地方の風景が浮かび、まるで旅行しているような気分!生徒さんも全員ぐっと引き込まれ、ますます今日学ぶお料理に関心が高まっていらっしゃるようです。
まるで旅しているかのような詳細な説明にワクワク!今日学ぶ料理への関心が高まります
クリスマスツリーに飾ってある可愛らしい木製のオーナメントやテーブルを彩るクロスもアルザス地方のもの。今日のテーブルの主役である、郷土料理の「ベッコフ」を煮込む専用鍋は去年のフランス旅行で購入していらしたとのことで、またお話が盛り上がります。
アルザス地方についてたくさん知識を得て気分が盛り上がったところで、
「では次にレシピの説明です。1品目はアルザスの特産品である紫キャベツのサラダです。今日はフォアグラのテリーヌと合わせてお出ししますね。フォアグラはよく甘いものと合わせることが多いのですが、今日はフェルベールのジャムを添え、マンステールというアルザス地方のチーズにクミンシードをかけて盛り付けます。クミンシードはとてもよく使われています。作り方は・・・」
現地での食べ方や食材の合わせ方を交えながら一品一品の作り方を説明。ちょっと珍しい食材の紹介も嬉しい情報です。
全てのレシピの説明が終わると実習のスタートです。
その模様は次回お届けします。どうぞお楽しみに!
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池由里
サロネーゼから皆さまへ
フランス料理とテーブルコーディネートの教室を主宰して9年目になります。
数人で始まった小さな教室ですが、少しずつ生徒さんの輪が広がって今まで続けてくる事ができました。
「自宅でも作ったら家族が喜んでくれました」「おもてなしが楽しくなりました」「毎回参加して良かったと感じます」「レッスンは私の癒しの時間です」などなど生徒さんからの心温まるお言葉と笑顔にいつも支えられています。
これからもフランス料理とテーブルコーディネートを通して皆さまのおもてなしのお手伝いができればと思っています。
おひとりで参加される方、お料理初心者の方も多いので、どうぞお気軽にお問合せ下さい。
生徒さんの声
Aさん
7年程前、料理教室を探しているときに先生のブログを見て、通いたい!と思いました。そのとき先生はお一人目のお子さんの産休中だったのですが、再開を待って参加しました。前菜からデザートまでコース仕立てで学べますし、テーブルコーディネートも教えていただけるので家でそのままおもてなしに活用できるのが嬉しいです。アットホームで、先生の一生懸命取り組む姿勢が伝わってきて、毎回通うのが楽しみです。
Bさん
テーブルコーディネートをお料理と一緒に学べる教室を探していたとき、ブログを見て「絶対通いたい!」と思って申し込みました。毎回違うお皿ではなく、同じお皿をうまく使いまわすアイデアを学べるので家で真似しやすいのが魅力です。お料理も美味しいです!
Cさん
私も先生のブログがきっかけです。お料理もテーブルコーディネートも、一度に両方学べるのが魅力です。お料理は、スーパーで買える身近な食材で家で作れるので嬉しいです。少し珍しい食材もどこで買えるか教えてくださいますし、必ず毎回作っていて、家族にも好評です。
プロフィール
米持祐子さん
フランス料理教室Atelier Belle Table主宰
料理家・食空間コーディネーター
ル・コルドン・ブルー パリ校にてディプロム取得。
同校アシスタント、3つ星レストラン「Le Grand Vefour」にて研修。
帰国後、2007年よりフランス料理教室『Atelier Belle Table』を始める。
「フランス料理とテーブルコーディネートでおもてなし」をテーマに、レシピ開発や外部講師、食空間コーディネートなども手掛ける。
調理師免許
TALK 食空間コーディネーター資格
食育指導士資格
辻製菓専門学校 別科 製菓技術講座 修了
丸山洋子テーブルクリエーション アドバンスコース修了
サロン情報
Atelier Belle Table
アトリエ・ベル・ターブルはフレンチがメインのおもてなし料理教室です。 フランスの家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単に、そしてお洒落に。
不定期で開催しているフランス地方料理の会も好評です。
また、毎回ご家庭で楽しめるような簡単なテーブルセッティングも提案しています。
フレンチと言うと敷居が高いイメージがありますが、当教室はアットホームな雰囲気の中、少人数で行っていますので、お気軽にご参加頂けたらと思います。
ジャンル:
フレンチ、洋菓子、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)
所在地:
千葉県市川市
ホームページ、ブログ:
とっておきレシピ
ベッコフ(Baeckeoffe)
材料
(4~6人分)
・豚・牛・羊肉(肩ロース・バラ・モモなど) 合わせて600~800g
・白ワイン 500ml
・玉ねぎ 1個
・にんにく 2片
・ブーケガルニ 1個
・クローブ 1個
・じゃがいも(メークイン) 4個
・にんじん 1本
・フォンドヴォー 100ml
・塩 小さじ1
・ブラックペッパー 10粒
・バター
作り方
- 1.肉類はそれぞれ食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切り、にんにくはつぶす。
- 2.バットなどに肉類、玉ねぎ、にんにく、ブーケガルニ、クローブ、塩、胡椒を入れ、白ワインを注いで冷蔵庫で一晩マリネする。
- 3.2を具とマリネ液に分ける。マリネ液は一度沸騰させてアクを取り除いておく。
- 4.じゃがいもとにんじんを薄くスライスする。ベッコフ鍋(厚手の鍋で代用可)にバターを塗ってじゃがいもとにんじんの1/3量を並べる。その上にマリネした肉類と玉ねぎの半量を重ねる。これをもう一度繰り返し、最後はじゃがいもとにんじんでふたをするように並べる。
マリネ液とフォンドヴォーを注いでふたをし、220℃に予熱したオーブンで2時間煮込む。