「ル・プティ・プレジール」主宰 いなむら純子さん
お菓子と空間のトータルコーディネート
渋谷駅から電車で50分ほど、東京都町田市内の静かな住宅街の一角にある、いなむら純子さんが主宰するお菓子教室「Le Petit Plaisir(ル・プティ・プレジール)」。フランス語で「小さな幸せ」という意味です。
”スイーツから広がる小さな幸せを届けたい、皆さんにも広げて欲しい”、との思いで名付けたそう。
プロのテクニックを学び、お菓子屋さんのようなケーキをお家で簡単に作れるようになれるレッスンは、募集開始後すぐに満席になるほど大人気。
その日学ぶケーキのイメージに合わせたテーブルセッティングやおもてなしのアイデアも一緒に学べるとあって、いなむらさんのセンスにひかれて遠方から通う方も多く、「ここでしか学べない魅力」がたくさんつまったお教室です。
いなむらさんが提案するお菓子のイメージにぴったりの世界観でまとめられた空間
レッスンスペースであるリビングダイニングに伺うと、カメラマンと二人して、思わず「わー素敵!」と声をあげてしまったほど!白を基調にした広々としたキッチンと、その奥には、インテリアにもこだわりを感じる、シャビーシック&エレガントな空間が広がっていました。
テーブルには、今日学ぶお菓子に合わせたテーブルセッティングが。
ティーカップ&ソーサーやお皿はいなむらさんが趣味で取り組んでいるポーセラーツの作品だそう。
ご提案されるお菓子の世界とぴったりマッチしていて、一瞬にして気分は別世界へ。
きっと普段お忙しい生徒さんも、この空間でお菓子作りを学ぶ時間は、しばし日常を忘れて癒しの時間にもなっているのではないでしょうか。
家庭で誰でも綺麗で美味しいケーキを!
メニューは基本的に月替わりで、その時期のテーマや旬のフルーツを取り入れた様々なケーキです。これまでの作品写真を拝見すると、まるでハイセンスなお菓子屋さんで売られている、プロが作ったような洗練されたお菓子がずらり。
さそかしお菓子作りに慣れた上級者向きかと思いきや・・
「いえいえ、当教室のモットーは、”誰でも、綺麗で美味しいケーキが作れる!” です!失敗してお菓子作りをやめてしまった方も、簡単なものしか作れないという方でも、レッスンで歓声のあがるような、美しくて、何より絶品のケーキを作れるようにお教えしています」
といなむらさん。
実際に、生徒さんには初心者の方が数多くいらっしゃり、レッスンのたびにプロのような出来栄えに感激してお帰りになり、お家で再現して、同じようにできてさらに感激していらっしゃるそう。
そのポイントは、あくまでも家庭で1台を作ることに標準を合わせたオリジナルレシピにあるようです。
「家庭でお菓子作りを楽しみ、”自分の定番”を持ってほしい」。家庭で失敗なくできるコツを伝授
「パティスリーと同じレシピで少量作っても、なかなか同じようにはできません。家庭にあるオーブンや道具で美味しく作れるようにレシピを考えています。また、作り方も、省けるところや変えられるところは変えて、出来るだけ家庭で簡単に失敗なくできるように工夫しています」
いなむらさんが大切に考えているのは、”家庭で美味しく作れること”。そして、”お菓子作りが楽しい!と思ってもらうこと”。
ご自身がこれまで、たくさん失敗して、その都度学んできたコツや、プロから学んだ技術をわかりやすく伝え、生徒さんには、お菓子作りに自信をつけ、得意なお菓子をたくさん持ってほしいと願っていらっしゃいます。
お菓子作りが上達するコツがいっぱい
レッスン開始の10時半が近づき、生徒さんが集まっていらっしゃました。
お揃いになり、着席されるとまずはウエルカムティーを。この日は、ちょっと珍しい中国の「岩茶」です。
うかがったこの日(2月上旬)に学んだのは、バレンタインデーのプレゼントにもぴったりな、「ガトー・ショコラ・ミニョン」。いなむらさんのご挨拶や皆さんとの近況報告のあと、早速レシピの説明です。
「それでは今日もよろしくお願いいたします!今日はガトーショコラを作りますが、単なるガトーショコラではつまらないと思い、ガナッシュ・ミニョンを作ってガトーショコラにかけ、そして、クレーム・シャンティでデコレーションしていきます。以前パリのリッツで習ったレシピを元にアレンジしています。
チョコレートはあわせるときの温度が大切なので、気を付けながらやっていきましょう」
できるだけ家庭で失敗なく美味しく作れるレシピを考案。大切なポイントをわかりやすく伝えます
「クレーム・シャンティ、生クリームのデコレーションですが、今日はちょっと変わった口金を使います。いろいろ大きさがあるのですが、一番使いやすい25番がオススメです。はい、こちらになりまして、サントノーレといいます。絞り方にちょっとコツが要りますので、レジュメに絞る方向を矢印で書いておきました。今日は練習だと思ってやってみてくださいね」
レジュメには、材料や作り方はもちろん、使用しているチョコレートの銘柄やテンパリングの方法、溶かす温度・冷やす温度・最終温度の表なども掲載されており、とてもわかりやすく作られていて、家で復習するときも迷わずに作れそうです。
「先生、生クリームは何パーセントのものですか?」
「42パーセントくらいのものが美味しくて良いと思います。ただ、ケーキを持ち運んだりするときはどうしても崩れてしまいがちなので、その場合は、全体量の30パーセントくらいを植物性のクリームを入れると持ちがよくなりますよ」
5人までの少人数性なので、質問しやすくアットホームな雰囲気なのも魅力。材料の特性や扱うときの注意点、作り方のポイントなどを交え、細やかなレシピの説明が終わると早速実習の開始です。
その模様は次回お届けします。
どうぞお楽しみに!
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池友里
サロネーゼから皆さまへ
お菓子作りで失敗して泣いたことは、誰でも一回はあるもの。本当にがっかりですよね。難しそうなお菓子作りも、実はちょっとしたコツを知るだけ。それだけで、ぐっと美味しく、ぐっと素敵になるのです。 そんなレッスンをできたら、そんなコツをお教えしたい!と思っています。また毎月変わるテーブルコーディネート、サロンでの空間も楽しんで頂けたら嬉しいです。 もちろん、美味しいティータイムと、おしゃべりも・・・・!!一緒に楽しい時間を過ごしましょう♪お待ちしています。
生徒さんの声
Aさん
何か新しいことを初めてみたいと思っているときに、ホームページを拝見し、とても素敵だったので申し込みました。難しいかと思いましたが、わかりやすい説明で、プロのようなお菓子が完成して嬉しいです。今日は初めて参加しましたが、皆さんとても優しい方ばかりで楽しかったです。
Bさん
マカロンに興味があって、ブログを拝見し申し込みました。先生のお菓子はとても素敵で、おもてなしのセンスも良くて、勉強になります。美人なのにすごく気さくでテキパキしていらっしゃり、それも魅力です。
Cさん
私も最初は先生のブログを見て申し込みました。お菓子はどれも素敵ですし先生の説明も丁寧で、時間を惜しみなく使って教えてくださるのが魅力です。なかなか他ではこのように学べないと思います。家でも作って、みんなに喜んでもらっています。
プロフィール
いなむら純子さん
神奈川県横浜市出身。
8歳の娘と夫の3人で、東京都町田市在住。
大学卒業後、商社にて通関業務・輸出入に携わる。
退職後趣味のお菓子作りを学ぶべく、フランス・パリに渡る。
パリ・ホテルリッツ内の『エコール・リッツ・エスコフィエ』にて、製菓『パティスリー・コース』と製パン『ブロンジュリー・コース』のディプロムを取得。
パリのパティスリー『シュクレ・カカオ(Sucre Cacao)』、フォンテーヌブロー『F Cassel (フレデリック・カッセル)』、『フォション・パリ本店』にて働く。
パリ『ホテル・リッツ』内のパンの厨房にて修行。
2002年8月帰国。
2003年より、横浜・中山『なごみ邸』にて、洋菓子・パン教室『Le Plaisir(ル・プレジール)』を主宰。
京急・上大岡カルチャースクールにて、洋菓子の講座の講師をつとめる。
〝もう失敗しない!センスアップのお菓子作り”(月1回)
同時に、横須賀市・市民会館にて、お菓子とパンの教室を開催。
出産と育児のため、専業主婦に専念した後、新たに、「お菓子教室 Le Petit Plaisir ル・プティ・プレジール」 をスタート。
教室の主宰、飲食店へのレシピ提供や企業へのレシピ開発など、幅広く活動。
サロン情報
お菓子教室 Le Petit Plaisir(ル・プティ・プレジール)
一軒家のホワイトキッチンで、テーブルコーディネートと空間を楽しみながらのレッスン。
おひとり1台の製作、少人数制で、「お菓子作りにはコツがある」ことを学んで頂きます。自分で作ることが何より大事。
『初心者にもプロのような素敵なケーキを』がモットー。自由予約制で、楽しみながら確実に上達できるレッスンを行っています。
ジャンル:
フレンチ、洋菓子、おもてなし、紅茶、テーブルコーディネート、フラワーコーディネート、スイーツデコレーション
サロン特長:
初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、駐車場あり、駅近(徒歩10分以内)
ホームページ、ブログ:
http://www.le-petit-plaisir.com/