教室を通じて、地域、社会に貢献を

「季節ごはん教室niwacoya」主宰 柵山咲子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、三重県三重郡菰野町で「季節ごはん教室niwacoya」を主宰している柵山咲子さん。広々としたオーガニックのお庭にたつアトリエで、旬の食材を取り入れたおもてなしにも使える家庭料理を教えていらっしゃいます。お料理のみならず、自然に囲まれた丁寧な暮らし方も多くの生徒さんの支持を受け、数時間かけて通う方もみえ、募集開始と共に2か月分のレッスンがすぐに満席になるほど。
今回は2019年4月にうかがったレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。最終回は、先日開催されたイベントの様子や、お教室運営の工夫、これからの夢などを伺ったインタビュー後半です。

掲載日:2019/5/27(月)

柵山咲子さん

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料理教室が貢献できること


――葛藤がある時期もあったけれど、「この場所だからこそできること」にフォーカスして発信していらっしゃるのですね。 それこそ、”オンリーワンの魅力”だと思います!

柵山さん ありがとうございます。菰野町のこの土地に引っ越してきて6年ほどになりますが、地域に根差し、役立ちたいと思っています。

私にできることはなにかと考えると、やはり料理です。町内会の役員を引き受けたりもしていますが、 料理で貢献できるように、菰野町の特産品「マコモダケ」を使ったメニュー開発をしたり、 レッスンでも地元の食材を取り入れて紹介するなど、できることから取り組んでいます。

ご近所でも少しずつ、ここで料理教室を開催していることを知ってくださる方が増えて、 農家の方からお野菜をたくさんいただくこともあったり。
応援していただいていると思うと、本当に嬉しくて、感謝しています。

――料理で地域に貢献する。素敵なことですね!

柵山先生1

今年5月のイベントの様子。青空と自然を満喫しながら、マルシェやワークショップを楽しめます。


柵山さん また、花庭のある暮らしの愉しさをお伝えしたくて、花の綺麗な5月に毎年イベントを開催しています。

「5月の庭で in the Garden in May」と題して、野花との触れ合いを取り入れたワークショップや、マルシェを企画しています。
今年はクラフトやバレトン、料理などのワークショップを行うんですよ。
菰野町の素敵な自然の中で、楽しんでいただきたいと思っています。

――楽しそうです!多くの来客があって、地元への貢献にもなりますね。

すべては「食べる」ことから始まる、という思い


――料理講師を経て自宅料理教室をスタートされましたが、始めてみていかがでしたか?

柵山さん とても楽しいです!
外部でする教室は大人数対象のことが多く、生徒さんの個々の対応までなかなかできませんが、自宅教室は少人数制なので生徒さんとの距離が近く、質問も気軽にしていただけます。

また、いま中3、中1、小5の3人の子どもがいますが、子育てと両立させることができるのも、自宅教室ならではです。

料理教室を始めなければ出会えなかった方や仕事も数多くあります。
最初は田舎で3人の子育てをしながら料理の仕事をするなんて不利だろうと思っていましたが、わざわざお越しくださる生徒さんが増え、様々なご紹介やご縁で取材や仕事を頂ける事が増えて、ありがたいです。

そして、同時に身の引き締まる想いです。

――教室の環境ももちろん魅力的ですが、それだけではわざわざ生徒さんはいらっしゃらないと思います。時間をかけて通って、その何倍も価値ある時間が提供できているからこそだと思います。

柵山先生2

生徒さんたちの「家庭の味」になることを考え、レッスンは毎回心を込めて、丁寧に伝えます。


――レッスンではいつもどのようなことを心掛けていらっしゃいますか?

柵山さん お一人で参加される生徒さんも多く、孤独感を感じないように、お一人ずつお名前でお声がけするようにしています。また、皆さんが不快な思いをしないように衛生面には気を付けています。

あと、いつも「主婦目線」を忘れないようにしています。
私が伝えたいのは日々の食事の大切さです。生活のすべては「食べる」ことから始まると思っています。

母が子を想い、丁寧に作る食事を大切にした生活は、丁寧に生きることを伝えてくれます。
「お料理」を通じて丁寧な生活を伝えたいと思っています。

「おふくろの味」を担う責任


――お教室を運営するうえで、大切だと感じていることはありますか?

柵山さん お教室は、サービス業だと思っています。皆さん貴重なお休みを使ってお越しくださっていますので、絶対にご満足して帰っていただきたい。そのためにはどうしたらよいか、をいつも考えるようにしています。

長く通ってくださっている生徒さんたちが、「習った料理をよく家で作っています」「我が家の定番になりました」とおっしゃってくださることが増え、それを聞くたびに、”おふくろの味を担っている責任”を強く感じるようになりました。
通ってくださっている生徒さん、そしてそのご家族のことも想って料理をお伝えするようにしています。

――料理は家庭を作り、思い出にもなりますよね。習ったお料理がその中心になっていくのは、確かに、とても重要な役割ですね。

柵山先生3

「料理の勉強は一生続くもの。常に学び、培ってきたことを活かして周りに貢献していきたいです」


――今も学び続けていることはありますか?

柵山さん 料理の勉強に終わりはなくて、常に何かを学んでいます。
以前はだしソムリエ資格や薬膳、今年は調理科学について学んでいるのですが、食の資格を年に1個ずつ取ることを目標にしています。
資格の取得が目的ではなく、系統的に勉強できるので効率的なんです。

――確かに。計画を立てやすいですし、時間を有効利用できますね。
最後にこれからの夢を教えてください。


柵山さん もっともっとお教室の内容を高めて、生徒さん皆さんに喜んでいただきたいと思っています。
ハーブや二十四節気、季節の手仕事を取り入れたレッスンも開催していきたいです。

そして・・いま考えていることがあるのですが、もっと私を必要としてくれる人がいるのではないか、その人たちに何か貢献したい、ということです。

例えば、フルタイムで働きながら子育てをしていて、忙しくてきちんと食事作りができない・・と日々の食事作りに悩んでいるママさん達に、なにか料理の分野で助けになるようなことができないか、と思っています。
私がこれまで培ってきたことや得意なことで、誰かの役に立つようなことに取り組んでいきたいです。

――自分の持っているものを社会にいかして貢献していく。とても素敵な取り組みですね。料理や食でできることはとても多くあると思います。
ここ菰野町から、これからも様々な柵山さんならではのご活動を楽しみにしています!


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ご自分の活動への「責任」、そして地域・社会への「貢献」をいつも考えていらっしゃる柵山さん。
お料理は誰かを幸せにしたり、喜びを広げたり、とても多くの可能性を持っていることを改めて感じ、お話をうかがいながら夢が広がりました。
地域に貢献し、地域に愛されるお教室。ますますの広がりがとても楽しみです。


(おわり)
インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=松井菜保子

プロフィール

柵山咲子さん

柵山咲子さん

管理栄養士
東邦ガス料理教室

サロン情報

niwacoya

三重の自然豊かな環境で、小さなおうち教室を開いております。

日常ごはんの大切さ。
なるべく安心・安全な食べ物を食べさせてあげたい。
しっかりダシ・素材の味を知って欲しい! と。
子供に伝えたい沢山ありますが、まずは『美味し~い!』の一言が聞けたら何より嬉しいです。
そんな、家族の『美味し~い!』のお手伝いをさせて下さい!!

地産地消になるべくこだわった食材でお料理を作っております。

また『食育』の一貫で、親子料理教室、こども料理教室も開催。
おうち教室以外、大手料理教室、撮影、レシピ提案などもしております。
また、毎年公共施設でのおせち料理教室なども担当。大人数向けの料理教室、WSもさせて頂けます。
HPよりお問い合わせくださいませ。

ジャンル:

家庭料理、パン、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、少人数制(6人以下)、駐車場あり、各種イベントあり

所在地:

三重県三重郡菰野町

ホームページ、ブログ:

http://niwacoya.jimdo.com

http://ameblo.jp/niwacoya/

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