教室運営を通した自己実現

 

「Buon Appetito」主宰 野村佳子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、神奈川県横浜市で麹教室「Buon Appetito」を主宰する野村佳子さん。元々はパン教室としてスタートした野村さん、この秋から麹料理教室にリニューアルされました。いつもの調味料を麹に変えることで健康的でおいしい料理が作れるようになり、さらにレパートリーも増えるとレッスンは早速満席続出!
今回はこの新設されたばかりの麹料理レッスンを取材してきました。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第4回目はインタビューの後半です。

掲載日:2018/11/26(月)

野村佳子さん

野村佳子さん

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生徒さんが望むことはなに?


――パン教室を開設当初はどんなことで悩みましたか?

野村さん 思っていた以上にレッスンの準備が大変だなと思いました。
さらにパン教室は習いたい人の意識の差がすごくあると思うんです。
最初の生地作りからきっちり学びたいという方もいらっしゃれば、あまり手間はかけずに少しだけパン作りを体験できればいいという方もいらっしゃいます。
そういうみなさんの様々な要望がある中でどこに焦点を合わせるかについてはかなり悩みました。

それが麹料理教室では、みなさん意識が統一されているのですごくやりやすいんです。
だからどこまでを事前準備をしておくかということも明確ですね。

――だから野菜を切ることや計量は事前に準備されていたんですね。

野村さん そうですね。
教室ではここでしか学べないことを中心にお伝えするようにしています。

野村佳子先生1

新設コースでも、長年の教室運営の経験が随所に活かされています


――パン教室には長年通ってくださる方もいらっしゃったかと思います。
麹料理教室の生徒さんの中にもその頃からの生徒さんもいらっしゃっるのですよね?


野村さん そうですね。
ただパン教室の時は初級・中級と修了されたらもういらっしゃらない方もいますし、お声がけをすれば来てくださるけれど無理させているのではないかと段々悩むようになりました…。

長年の教室運営の中で変わったこと


――ちょうどパン教室のこれからをどうするか悩まれていた時期に、麹料理という伝えたいものが見つかったので方向転換されたのですね!
今まで続けてきたパン教室からの変化を感じていらっしゃいますか?


野村さん 教室を運営することをきちんと仕事として家族に認められたいと思うようになりました。
パン教室の時は事前の準備にもかなりの時間がかかりますし、時給換算するととても仕事とは言えないような低い金額になります…。
今まではそれでも良かったのですが、教室を長く続けていくためにステップアップしたいと思ったことも、今回のスタイルを選んだ理由の一つです。

またパン教室の時は日頃のストレスを忘れてレッスンを楽しんでいただき、元気とパンのお土産を持って帰ってもらうことが目的でしたが、麹料理教室では家でも継続して作ることで、習った生徒さんだけはなくその先のご家族や大切な人も健康になっていくことを感じ、さらに料理をすることが楽しくなってほしいと考えています。 目標がレッスン内で完結しているのか、その先の日々の習慣になった後の健康にあるのかということは一番の違いですね。

 
野村佳子先生2

麹料理はおいしく楽しいということがレッスンの様子を拝見するだけもきちんと伝わってきました


――本日のレッスンを拝見していても、麹を使うことで調味料がシンプルになり、これなら毎日続けられそうだなと思いました。

野村さん そうなんです!
麹を使うと料理の手間が省けることもたくさんあるんですよ。
ブイヨンや化学調味料を入れなくても、食材本来のおいしさを楽しめますし、料理に時間をかけなくてもおいしいものが作れるようになるということを伝えていきたいです。

――レシピがシンプルでありながら明確で分かりやすく印象的でした。
レシピはどのように作成されているのでしょう?


野村さん 毎日のお料理に取り入れて頂きたいので、私自身日々の食事作りが試作。
それを書き留めてまとめるようにしています。

――麹料理のコースを始めてみて、生徒さんからはどんな反応がありましたか?

野村さん 「思っていたよりも簡単でびっくりした!」
「家に帰ってからすぐに作りました」
「早速甘酒を作って飲んでいます」

などなど、たくさんのメッセージをいただいてとても嬉しいです!

――メッセージのやり取りは生徒さんとの距離が縮まりますよね。
今日のレッスンの感想を生徒さんにうかがった時も、レッスン後も分からないことはすぐに聞けるので安心できるとおっしゃっていました。


野村さん 生徒さんには24時間いつでもいいのでメッセージをくださいねとお伝えし、なるべく早くお返しするようにしています。

麹の魅力をもっと伝えたい!

――これからの話をうかがいます。
今も学んでいらっしゃることはありますか?


野村さん 麹や発酵の知識を習得するために様々な文献を通して日々学んでいます。
また鹿児島県にある老舗種麹屋に見学に行けることになったので、じっくりお話を聞いて勉強してきます!

野村佳子先生3

生徒さんに麹の魅力を伝えるために、野村さんは日々学び続けていらっしゃいます

――また生徒さんへ伝えたいことが増えますね!
近い夢と、少し先の夢について教えてください。


野村さん 近い夢はより多くの生徒さんにお越しいただき、麹の素晴らしさを伝えることです。
半年間のコースを修了された方には2ヶ月に1回のペースで続けていただこうかなと考えています。

先々の夢としては教室の生徒さんだけはなく、より多くの方に麹について知っていただくために本を出したいです。
また最近は男性でも麹料理に興味を持ってくださる方がいらっしゃるのですが、自宅教室だとなかなか受け入れが難しいので、キッチンスタジオを持つことも夢ですね。

――ぜひ実現してほしいです!
野村さんはサロネーゼさんに必要なことは何だと思いますか?


野村さん 来てくださった方が幸せな気持ちで家路につき、「また行きたい!」と思ってもらえるためにはどうしたら良いかということを常に考えることだと思います。

あとはお1人で参加してくださった生徒さんが孤立しないようにまんべんなくお声がけをするようにしたり、みなさんが公平に作業ができるように気を配ってきます。

――今はネットで何でも調べられる時代ですが、教室に通う意義はどこにあると思いますか?

野村さん 本では学べないちょっとしたコツをお伝えできることだと思います。
例えば私がシェフから学んだことやスーパーでの食材の選び方など。
あとは実際に自分の手を動かしてみて分かることや気付くことは多いと思います。
さらに教室は情報共有の場であり、コミュニケーションができるところが大きいですね!
生徒さんには料理以外のことも楽しかったと思って帰っていただきたいです。
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――教室運営は本当に大変なことだと思うのですが、野村さんが頑張れる原動力は何でしょうか?

野村さん 生徒さんからいただく、「家で習った料理を作ったらおいしくて、家族が喜んでくれた」という声です!
私自身がみなさんとお話しすることで笑えるし、元気をいただいています。

――最後にこれから教室を始めようとされている方に向けてメッセージをお願いします。

野村さん  教室運営は準備も大変ですし、家族の理解も必要です。
でも、今まで自分が学び、研鑽を積んできたものを皆さんにお伝えでき、また生徒さんから教えてもらえることもたくさんあるので、得られるものがすごく大きい。
そうやって自分が変わっていくことでご家族も喜んでくれますし、頑張り甲斐がある仕事だと思います。
集客やレシピ作成も大変ではありますが、自分をアウトプットできるとても幸せな機会だと思って、楽しみながら頑張ってくださいね!

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一つのことを長年続けていくのは大変です。でも続けてきたことを思い切って変えるためには、もっと労力が必要かもしれませんし、勇気がいることだと思います。
その背景にある、生徒さん、そしてその先のご家族に健康で幸せでいてほしいという野村さんの強い願いが感じられたインタビューでした。

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

野村佳子さん

野村佳子さん

大阪生まれ。
現在、神奈川県横浜市青葉区在住。
夫、双子の息子の4人家族。

大学時代にイタリアに短期語学留学。
結婚後、夫の転勤で台北に6年間在住。

台北時代にお友達から頂いた手作りのパンの味しさに感動し、帰国後、Japan Home Making Schoolで、パンを習い、 その後は、有名ブーランジェのシェフからパンを習い、色々なシェフからお料理も習う。

☆ディプロマ☆
Japan Home Baking School 教師
辻調理師専門学校別科パン講座終了
辻調理師専門学校別科西洋料理技術講座修了
日本オリーブオイルソムリエ協会 オリーブオイルソムリエ
Patis ガストロノミスト
パンディプロマ
発酵食スペシャリスト
国際薬膳食育師

サロン情報

Buon Appetito

学生時代に行ったイタリアで、ホームステイ先のマンマが、お食事の時に
さあ、召し上がれ。。と言う意味の「Buon Appetito!」と言ってくれるのはもちろんなのですが、
お庭でお食事をしていると、道行く人も「Buon Appetito!」と声をかけてくれるのがとても楽しかった。

あの時の、楽しいお食事の時間を皆さんにも味わって頂きたい!
また、ほんのひと手間加えるだけで、笑顔がはじけるような美味しいパンや、お料理が出来ることを皆さんに体感して頂き、日頃の忙しさやストレスをほんの少しの時間でも、忘れられる空間でありたい!!と願っています。

ジャンル:

家庭料理、イタリアン、薬膳、健康食、パン、おもてなし

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

神奈川県横浜市青葉区新石川

 
ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/buonappetito

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