シュガークラフトが大好き!

「Tammy’s kitchen」主宰 田邉美佐紀さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、東京都大田区でシュガークラフトとスイーツデコレーションの教室「MammySweetsArt」を主宰する田邉美佐紀さん。シュガークラフトアーティスト、 ケーキデザイナーとして20年以上のキャリアを持つ田邉さんは、家庭でも作れる可愛く、優雅な美しいお菓子の指導やオーダー制作を行っています。 今回取材したのは、シュガークラフトで作るミニケーキ。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第4回目はインタビュー後半です。

掲載日:2018/9/25(火)

田邉美佐紀さん

田邉美佐紀さん

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女の子らしい子供時代を想像していたら…


――田邉さんはどんなお子さんでしたか?

田邉さん 私は大学までバスケットやっていて、その他にもスキーなどとにかく外で遊ぶことが好きでした。
弟がいたので、一緒に男の子みたいな遊び方をしていました。

田邉美佐紀先生1

活発な子供時代からは想像できない、ゆったりとした時間が教室には流れています


――まさかの体育会系は意外です!
料理や手芸が趣味で、おうちで何かすることが好きな方だと勝手にイメージしていました…。

田邉さん よく言われます(笑)。
子供の頃の友人が今の私を見たらびっくりすると思います。
ただ、私の母はすごく手作りが得意でした。
料理もお菓子も好きだったので、家で母のご飯を食べて育ちました。
中でも母の作るババロアは大好きでした。
手先が器用だったので洋服も作ってくれましたね。

手作りの世界は自分の趣味とは程遠いものだったのですが、自分が妊娠して外に出られなくなった時に家の中で何かできることはないかなと思ったところからこの世界に入っていきました。

――お母様の影響が大きいですね。
シュガークラフトを広めるために、お店ではなくて教室のスタイルを選ばれた理由は?

田邉さん シュガークラフトを習い始めた当初は、季節や行事に合わせてひたすら作品を作っては飾っていたのですが、それを見た友人から「私も作ってみたいから教えて」と言われるようになり、結局教室を開くことになりました。

――周囲からの要望で始まった教室なのですね。

田邉さん 教え始めてみると、皆さんが楽しんでくださることがとっても嬉しかったんです。
人に教えることの楽しさを実感しました。

舞い込んできた大きな仕事を前にして


――教室を始める前と後でイメージは変わりましたか?

田邉さん こんなに長く続けることになるとは思っていませんでした。
やはり良いご縁のおかげかなと思います。
企業のお仕事も結局は人とのご縁ですよね。

私の中では教室も大切ですが、子育てが最優先でした。
それもあって自宅で教室を始めましたし、子供の受験があって自宅以外の場所を借りる時も、家から1、2分の場所にして家のこともできるようなスタイルを選びました。
また、主人や、隣に住んでいる主人の母が協力してくれたことも大きいですね。

田邉美佐紀先生2

常にプラス思考で前向きな田邉さんは次々と自分の夢を叶えてきます


――自宅教室でご家族の協力なしではできませんよね。
集客の苦労はされましたか?


田邉さん なんで集まらないんだろうと悩むよりも、集めるためにこうしようというように半歩先を考えるようにしていました。

――集客に関して、やってみたけれどやめたことはありますか?

田邉さん 世間は求めていたり、お金にはなったとしても、自分が好きじゃないことはやらないようにしています。

――その軸は大切ですね。

田邉さん そこがブレると段々辛くなっていきます。
以前中国のお菓子の調理器具の大手のメーカーさんからお菓子の道具を広めるという大きな仕事があったんです。

――それはまたずいぶん大きなお金が動きそうな話…。

田邉さん そうなんです。
すごく好条件でしたし、私が好きなことをやっていいよとは言われたのですが、感性が違うというかすごく疲れてしまったんです。
半年近く一緒に企画を進めましたが、根本的な考え方が合わなくて結局お断りしました。
それが正しい判断だったかは分かりませんが、この仕事を続けていくことが嫌になってしまったら本末転倒なので今となってはよかったかなと思います。

まだまだ新しいことにも挑戦します!


――今も学んでらっしゃることや新たに始めようとしていることはありますか?

田邉さん 「餡デコレーション」という韓国発祥であんこでデコレーションを施した伝統的なお餅のケーキをもっと極めたいです。
餡デコレーションでは絞りが主流なのですが、もっとペースト状にしてお花を作ったりすることもできるので、今までやってきたことと組み合わせていけるかなと考えています。
また、今和菓子に注目が集まっているので、レッスンにも和の要素を取り入れてもいいかなと思っています。

田邉美佐紀先生3

優しい雰囲気に包まれた田邉さんですが、その一本筋が通った生き方は憧れます!


――夢はありますか?

田邉さん 私は娘が二人いるのですが、どちらが教室を継いでくれたら嬉しいですね。
あとは生徒さんが活躍できる場をもっと広げられればいいなと思っています。

――広がりのある素敵な夢ですね!

田邉さん 子供が小さい時は子供向けレッスンを行ったりと、今まで子供の成長と共に教室のスタイルも変えていきました。
子供の発想力はすごくて、大人が考えないようなものを作るので、毎回驚かされるばかり。
毎回すごく真剣に取り組んでくれましたし、シュガークラフトの大会の子供部門にも出させてあげたりしました。
これからもその時のライフスタイルに合わせて教室を変化させていきたいです。

――ネットで何でも調べられる時代の中で、教室に通う意義はどこにあると思いますか?

田邉さん 私の教室は技術を学んでいただく場ではあると思うのですが、うちの教室に来てくださる生徒さんの一番の理由は教室運営のノウハウを知りたくて来てくださる方が多いです。
そういうことは、実際にお会いしてお話ししてこそ学べることなのかなと思います。

あとはこういう時間を共有できることでしょうか。
教室に集まる方々はママ友や仕事の同僚ではなく、ただ楽しいことを通して繋がっている仲間なので、様々な悩みも気軽に話せたりするようですね。

――教室運営に企業依頼にと、日々お忙しくされている田邉さんの原動力は?

田邉さん 楽しいからです!
子育てしている時はやらなければならないことがたくさんありましたし、子供にも深く関わってきたのですが、娘が大きくなって関わる時間が少なくなってきた今、シュガークラフトという自分が打ち込めるものがあって本当に良かったなと思います。

――サロネーゼさんへのメッセージをお願いします。

田邉さん 好きなことは諦めずに続けてほしいです。
そのために何かを犠牲にするという思考は止めた方がいいかなと思います。
そうではなくて周りを巻き込んでしまうぐらいの気持ちでいれば、自分も楽だし後ろめたさもなります。
プラス思考でいないと自分が辛くなってしまいます。
無理をしないで好きを貫く姿勢で、軸がブレないように続けていくことですね。

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お子さんのために始めた手作りの世界。その原点はご自身のお母様にあり、そしてそれはお子さんにも引き継がれています。
こうしたご家族の理解と協力のもと、田邉さんのシュガークラフトの世界は生徒さん、そして仕事を通してこれからも広がっていきます。

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

田邉美佐紀さん

田邉美佐紀さん

シュガークラフトとスィーツデコレーション教室MammySweetsArt主宰
米国スィーツ業界トップメーカーのウィルトン社ローズ氏から直接インストラクター研修を受け、自宅教室では世界初の ウィルトンケーキデコレーションの公認クラスを開講する。ネスレチョコレートキャンペーン賞品「チャーリーとチョコレート工場」のジオラマ制作、キリン午後の紅茶CM用ケーキ制作等 、難易度の高いアートワークもこなし、大手企業やメディアから絶大な信頼を受け、メディア業界内での知名度は高い。また、クラッシーウェディング等ファッション誌に掲載され注目 を浴びるなど、ウェディングケーキの制作、指導も得意とする。 全国紙読売新聞内「ピープル」の取材や日本テレビ{トリックハンター」や「PON}出演等自身への注目度も高い。
イギリスシュガークラフト協会会員
食品衛生管理責責任者
フードアナリスト

サロン情報

「MammySweetsArt」

Mammyプロディースのフラワーゼリーケーキナイフを使用してのフラワーゼリーケーキレッスン開催。文部省認可のディプロマ講座レッスンも。パーティーアイテムとして、プレゼントにも、かを良いお菓子を手作りで。

ジャンル:

洋菓子、おもてなし、スイーツデコレーション、シュガークラフト、アイシングクッキー

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、体験教室あり、子供教室あり、予約制、各種イベントあり、レンタルあり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都大田区

ホームページ、ブログ:

http://www.mammysweetsart.com/

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