好きなことを続けていくために

 

「MammySweetsArt」主宰 田邉美佐紀さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、東京都大田区でシュガークラフトとスイーツデコレーションの教室「MammySweetsArt」を主宰する田邉美佐紀さん。シュガークラフトアーティスト、ケーキデザイナーとして20年以上のキャリアを持つ田邉さんは、家庭でも作れる可愛く、優雅な美しいお菓子の指導やオーダー制作を行っています。 今回取材したのは、シュガークラフトで作るミニケーキ。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はインタビュー前半です。

掲載日:2018/9/18(火)

田邉美佐紀さん

田邉美佐紀さん

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お休みが不定期な方でも通える教室


――田邉さんはどんなきっかけでシュガークラフトの世界に入っていったのでしょう?

田邉さん きっかけは娘が生まれて、産着など色々なものを手作りで作るようになったことです。
将来は娘の結婚式で何か手作りのものを贈りたいなと夢はふくらみました。
その時イギリスの代表的なウェディングケーキであるシュガークラフトをたまたま雑誌で見かけ、習い始めることにしました。

始めてみると、その世界にどんどん惹かれていきました。
でも私が習い始めた1992年頃は、まだあまり認知されていなかったんです。
そこでシュガークラフトの楽しさを少しでも多くの方に広めたいと思い、教室を開きました。

元々は「シュガークラフトサロン」を名乗っていたのですが、その他にもご家庭でもかわいくて、びっくりしてもらえるようなお菓子作りができたらいいなと思い、シュガークラフトだけでなく、スイーツのデコレーションやアートに特化した教室にしました。

田邉美佐紀先生1

こちらの教室出身者を通して、さらにシュガークラフトの世界は広まっていきます


――こちらに通われている生徒さんはどんな方が多いですか?

田邉さん パティシエさんが多いですね。
製菓学校を出られた方や、現在ホテルや結婚式場でパティシエとして働かれている方など様々です。

――プロの方も通われているのですね!
シュガークラフトは製菓学校では教わらないのでしょうか?


田邉さん シュガークラフトは製菓学校では一部授業で取り扱うぐらいで、まだ教科にはないところも多いそうです。
ホテルや結婚式などに勤められるとウェディングケーキを手掛けることも多くなってくるので、デコレーションもきちんと学びたいということでパティシエの方にもお越しいただいております。

――レッスンのある日はどんな一日の流れになりますか?

田邉さん 準備はレッスンの前日に済ませておきます。
レッスン当日の朝は家の用事を済ませ、レッスン開始1時間ぐらい前に教室へ行って残りの準備や掃除をします。

ワンデーレッスンの場合には、朝10時スタートで、途中でお昼休憩をはさみながら、15、16時ぐらいに終わります。

レギュラークラスは、完全予約制です。
パティシエさんはお休みが直前に決まることが多いので、皆さんそれぞれのスケジュールに合わせています。
レッスン内容も同じものを作るわけではなく、8人いたら8人それぞれが別のものを作るので終わりの時間もバラバラです。

――長丁場のレッスンですと、お昼ごはんはどうされているのでしょう?

田邉さん 皆さんお弁当を持ってきたり、買ってきたりしています。
揃って休憩が取れる時には、近くのレストランにみんなで一緒に行くこともあります。

告知方法の工夫で多くの方に学びの場を


――生徒さんの年齢層は?

田邉さん 学生さんからお孫さんがいる方まで、年齢層は幅広いです。
一番多いのは30~40代でしょうか。
製菓学校の生徒さんが卒業制作でシュガークラフトをやりたいということで通われている方もいらっしゃいます。
お孫さんがいる方は、お孫さんに喜んでもらうためにアイシングクッキーを作りたいという方、お仲間に珍しいものを贈りたいのでフラワーゼリーを習いたいという方もいらっしゃいます。

 
田邉美佐紀先生2

生徒さんはそれぞれの夢の実現のために作品つくりを頑張っています


――レッスンの告知方法は?
予約の取れない教室では、既存の方と新規の方のバランスをどのように取っているのか気になります。


田邉さん レッスンの告知はブログやHPでの告知がメインで、既存の方を優先しています。
ワンデーレッスンの場合は、既存の生徒さんには先にメールでアナウンスをします。
そこで埋まってしまうことも多いのですが、空席やキャンセルがあれば一般の方にも募集をかけるという形を取っています。

――教室活動以外にも様々な企業の依頼も受けていらっしゃいますが、活動が広がっていったきっかけは何かあったのでしょうか? サロネーゼさんの中には、教室以外の仕事を増やしたいけれど、企業とどうやって接点を持ったらいいか分からずに悩まれている方もいらっしゃいます。

田邉さん メディアで取り上げていただいたことでしょうか。
レッスンを始めたばかりの頃はまだシュガークラフトが珍しかったこともあり、読売新聞の取材を受けて文化面で大きく紹介されました。
また自分でも、ホテルなどで行われていたシュガークラフトの世界大会に積極的に出展していました。

華やかな作品の裏には地道な努力あり


――まだ人がやっていない、新しいことを始めたのは大きかったですね!

田邉さん 活動の紹介にあたって、お金を出して広告を出すということは考えていませんでした。
じゃあどうやって皆さんに知っていただくか考えた時に、SNSを活用することにしました。
当時はそこまで盛んではなかったのですが、ブログで発信していくことは有効だなと思ったんです。
そこで、「毎日2つ記事をあげる」というノルマを自分に課しました。

田邉美佐紀先生3

田邉さん撮影写真。SNSのために学んだ写真のおかげで田邉さんのスイーツアートはさらに広がっていきます


――時代の先を行くだけはなく、地道な努力があるのですね。

田邉さん 自分は有名人でもないし、ブログにアクセスしていただくためにはたくさん発信しようと思ったんです。
内容も様々な方に興味を持ってもらうため、一つはシュガークラフト、もう一つは日々の色々な出来事を紹介することにしました。

――なるほど! そうすると人柄も見えてきますものね。

田邉さん そうですね。ブログを読んで、「この先生おもしろそう!」と思って教室に来てくださった方もいらっしゃいました。

ブログの影響力を実感すると、よりシュガークラフトの魅力を伝えるためにはやはり写真が大事だなと思い、一眼レフを習いに行ったりしました。

あとはDreamia Clubのようなサイトも重要なツールですね。
様々な目的でサイトを見に来ている方がいらっしゃるので、自分の紹介の場としておろそかにしないということも大切かなと思います。

――お金を出せば色々な広告も出せますが、そこにお金をかけることよりも自分のスキルアップのために投資する方が有効かもしれませんね。

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次回は田邉さんの子供時代のお話から夢についてうかがったインタビュー後半です。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

田邉美佐紀さん

田邉美佐紀さん

シュガークラフトとスィーツデコレーション教室MammySweetsArt主宰
米国スィーツ業界トップメーカーのウィルトン社ローズ氏から直接インストラクター研修を受け、自宅教室では世界初の ウィルトンケーキデコレーションの公認クラスを開講する。ネスレチョコレートキャンペーン賞品「チャーリーとチョコレート工場」のジオラマ制作、キリン午後の紅茶CM用ケーキ制作等 、難易度の高いアートワークもこなし、大手企業やメディアから絶大な信頼を受け、メディア業界内での知名度は高い。また、クラッシーウェディング等ファッション誌に掲載され注目 を浴びるなど、ウェディングケーキの制作、指導も得意とする。 全国紙読売新聞内「ピープル」の取材や日本テレビ{トリックハンター」や「PON}出演等自身への注目度も高い。
イギリスシュガークラフト協会会員
食品衛生管理責責任者
フードアナリスト

サロン情報

「MammySweetsArt」

Mammyプロディースのフラワーゼリーケーキナイフを使用してのフラワーゼリーケーキレッスン開催。文部省認可のディプロマ講座レッスンも。パーティーアイテムとして、プレゼントにも、かを良いお菓子を手作りで。

ジャンル:

洋菓子、おもてなし、スイーツデコレーション、シュガークラフト、アイシングクッキー

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、体験教室あり、子供教室あり、予約制、各種イベントあり、レンタルあり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都大田区

ホームページ、ブログ:

http://www.mammysweetsart.com/