50周年めざし「サロネーゼ第2章」のはじまり

『テーブルサロン コマネット』主宰 西川 陽子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、奈良県生駒市内で、おしゃれな家庭料理と食文化を同時に学べるお教室「テーブルサロン コマネット」を主宰する西川陽子さん。特徴的なのは、生徒さんにはレッスンに参加するまで知らされない、毎月変わるユニークなテーマ設定。今年で23年目ですが、そのテーマは一度も重複したことがないそう。毎回サプライズがいっぱい盛り込まれたレッスンを楽しみに、長年遠方から、また、親子で通う生徒さんも多数です。
心機一転、25周年、そして50周年をめざして素敵に進化していく人気教室のレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。最終回はお教室運営の工夫やこれからの夢などを伺ったインタビュー後半です。

掲載日:2013/11/18(月)

西川陽子 さん

西川陽子 さん

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トータルで楽しむのが「テーブルサロン」


――「テーブルサロン コマネット」、印象的な教室名ですが、その由来はなんでしょう。

西川さん 「テーブルサロン」は食卓を囲んでサロンのように少人数で楽しんでいただく空間を創りたいという憧れから、「コマネット」は生駒からネットワークが広がってほしい、という思いを込めています。

以前ある生徒さんに話したら、「外国の女性の名前だと思っていたのでショック!」と言われました(笑)
それ以来、生徒さんには秘密です。わかったときは、インターネットなんてこの世に全くなかったときにネットって言葉を使ったのよ、と自画自賛します。



西川 陽子さん

楕円のテーブルを囲んで人と人がつながり花が咲く。そんな思いの込もった教室のロゴ


――お教室のロゴも素敵ですね。

西川さん ありがとうございます。楕円はテーブルで、その中に花が咲いているというイメージです。
知人で有名なイラストレーターの方がいるのですが、その方が作ってくださり、とても気に入っています。

「テーブルサロン」という名前にしたことともつながっていますが、教室ではお料理を作るだけでなく、一緒にテーブルを囲んで心がつながり、トータルで楽しめることことが大切だと思っていて、そんな思いを込めています。

―― このテーブルを囲んだ生徒さんは23年間で1万人以上とか。これからも美味しくて楽しい輪がここから広がりそうですね。

開け続ける食文化の扉


――長年続けてきたお教室運営の工夫や、心がけていることを教えてください。

西川さん 皆さんお忙しい中、遠いところからお越しくださっていますので、「やっぱり来て良かった」「今日も新しい発見があった」と満足していただける時間になるように心がけています。

――エプロンや筆記用具が用意されているのも嬉しいですね。

西川さん 少しでも生徒さんの荷物を減らして身軽にお越しいただきたいので、こちらで用意しています。
エプロンは黒で揃えていて、丈夫で洗ってすぐに乾くものを選びました。

西川 陽子さん2


――次々に新たな取り組みをしていらっしゃいますが、そのあくなき探究心や、高いモチベーションを保つ秘訣は?

西川さん やはり、楽しいからです。この一言につきます。
食の世界は本当に奥深くて、探求していくと次の扉があって、開けるとまた次の新しい扉があって。終わりがないですよね。
何歳まで長生きしても永遠に扉をあけ続けていく楽しみがあります。

たとえば一つの食材、一つの料理でも、ひもといていくと、地理的なこと、歴史的なこと、全てがつながっていますし、それを生んできた先人たちの知恵に驚かされます。
どうしてベルギービールが生まれたのか、どうしてフランスパンが食べられるようになったのか、ど
やって日本酒が作られているのか・・

身近なものでも調べるとたくさんの発見があって本当におもしろいんです。
それを生徒さんにお伝えして喜んで楽しんでいただく、それが何より楽しいですし、考えているときは夢中になってワクワクしています。それが元気の秘訣でもあるかもしれません。

――ただ作って食べるだけではない、その背景までしっかり伝える。まさに食文化サロンですね。

50周年に向けて新たなスタート!


――これからお教室を開きたい方へアドバイスをお願いします。

西川さん 大切なのは、その仕事が好きということでしょうか。かっこよく言えば情熱だと思います。

家庭や自分のことなどを含め、全ての条件が整ってできるということはまずないと思います。「全部整ってから」と考えていたら、永遠にできません。
まずは一歩踏み出してみると良いと思います。

ただ、一歩踏み出してレッスン料をいただいたらそこからは「プロ」です。
プロとしてどれだけ働けるか。常に自問自答してやっていかなければと思っています。

――とても共感します。生徒さんの大切な時間とお金をいしていただいて開催する以上、最大限のご満足を提供できるようプロとしての意識をしっかり持つことが大切だと思います。

最後に、これからの夢を教えてください。


西川さん 今年で23年目ですから、あと2年で25年周年です。
30周年、さらに50周年を目指してやっていきたいので、今折り返し地点に来たと思っています。

実はこれから、レッスンの開催頻度を少しスローダウンしようと思っています。
これだけの長い間続けて毎月新しいことをやり続けてきた自分に、修了証書ではないですが、がんばりました賞のようなものをあげてもいいんじゃないかな、やりきったんじゃないかな、と折り返し地点で思ったんです。

これからもっと質の良いレッスンができるように自分を磨きたいですし、もっと多くのことを学びたいと強く思っています。
いままでは教室が1番、自分が2番でしたが、年齢も年齢ですし、これからは自分を1番にして、学ぶことを優先させたいと思います。

西川 陽子さん3


――先生が充実していないと、提供する内容も充実しないですものね。

西川さん そうなんです。
生徒さん達に相談したところ、皆「いいよいいよ」と言ってくれました。

例えば、店が閉まってても「あそこの大将は今どこかに何かの勉強に行ってるんだろうな。また店が開くのが楽しみ」というお店ありますよね。
そして、店が開いたら必ず打点の高い料理をだしてくれる。私もそんなふうになってもいいんじゃないかなと思ったんです。

23年やってきましたが、この間、子どもも成長させましたし、主人と自分の親を3人見送りました。人生いろいろありましたが、始めた以上どんなことがあっても続けなければならないと思ってきました。
でもいま第1章が終わり、次に向けての、「サロネーゼ第2章」がはじまるんだと思っています。

いま娘がリヨンに住んでいるので、フランスといろいろな交流が生まれました。今度の教室の修学旅行はフランスに行きたいと思っていますし、あちらで日本料理を教えることも夢の一つです。

50周年に向けて新たな章の始まりです。

――素晴らしいと思います。ご自分の意思でお仕事のリズムを調整できるのも、この仕事の魅力の一つだと思います。
また新たな1ページの始まりですね。今後の進化も一層楽しみです。今日は貴重なお話ありがとうございました!


西川さん こちらこそありがとうございました!

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50周年に向け、「サロネーゼ第2章」のはじまり――。
常に向上心と探究心を持ち、よりよいレッスンを提供したい。そんなしなやかででまっすぐな生き方も生徒さんにとってはお手本でありひきつける魅力なのだと思います。
「テーブルサロン コマネット」の一層の進化がとても楽しみです。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司
 

プロフィール

西川陽子 さん

西川 陽子 さん
『テーブルサロン コマネット』主宰

サロンは今年23周年を迎えます。

女子栄養大学 通信部 専門料理課程、治療食課程修了
若羽調理師専門学校 日本料理専科卒業

取得資格:
調理師、フードコーディネーター、「栄養と料理」生涯学習インストラクター 日本茶アドバザー 
シニアビアテイスター
家庭料理検定2級
食育インストラクター 薬膳アドバイザ―
色彩検定3級

サロン情報

「テーブルサロン コマネット」

家庭でのおしゃれなお料理、テーブルコーディネート、お菓子、ワイン、紅茶、日本茶、中国茶
あなたもおうちでパーティーを開きたくなります。
きっとお料理上手とほめられる女性になります。多くの生徒さんに愛されて23周年を迎える老舗サロンです。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、薬膳、韓国、エスニック、健康食、和菓子、日本酒、ワイン、おもてなし、紅茶、コーヒー、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

奈良県生駒市西旭ヶ丘

ホームページ、ブログ:

http://www3.kcn.ne.jp/~komanet/salon.html

レッスン情報:

☆休日コース:11時~
お料理、お菓子、アルコール、各種お茶のレッスン
材料費込み 1回6000円 
☆平日コース:11時~
お料理、デザート、お茶のレッスン
<完全予約制>


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レシピ

ムール貝の白ワイン蒸し
ムール貝の白ワイン蒸し

材料
材料 6人分
・冷凍ムール貝1kg(煮汁 300cc)
・玉葱のみじん切り 1/2個
・セロリのみじん切り 80g
・バター 20g
・白ワイン 300cc

作り方
  1. ムール貝は冷蔵庫で自然解凍し、煮汁は目の細かいペーパーでこしておく。
  2. 鍋にバターを溶かし、玉葱とセロリを軽く炒め、白ワインを注ぎ、ふたをしないでしばらく煮立てて、軽くアルコールを飛ばす。
  3. 1の煮汁を2に加えて煮立てる。ムール貝を入れてふたをして貝が全体に温まったら、鍋ごとテーブルに出し、飾りにセロリを散らす。