麻布十番・NYスタイルの料理サロン

satok186.jpg

佐藤 桂子さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、東京都港区、麻布十番のご自宅で『佐藤桂子クッキングサロン』を主宰する佐藤桂子さん。フランス、イタリア、アメリカ料理を中心に、旬の食材を使った簡単で華やか、でも家庭で気軽に作れるおもてなし料理を教えていらっしゃいます。豊富な海外生活経験から生まれるセンスやしっかり培った料理の技術を、くつろぎの空間で学べると好評のレッスンにお邪魔してきました。

掲載日:2011/1/11(火)

300年以上続く麻布十番商店街を中心に、老舗と新店舗がうまく混在し日々進化し続ける人気の街、麻布十番。各国大使館も多く存在し国際色豊かでありながら、昔ながらの温かい人のつながりを感じる雰囲気も魅力なこの街に、佐藤桂子さんが主宰する『佐藤桂子クッキングサロン』はあります。
麻布十番駅から徒歩7,8分ほどで到着すると、「こんにちは!」と、佐藤さんが緊張を解きほぐす温かい笑顔で迎えて下さいました。
 

『佐藤桂子クッキングサロン』のご紹介

レッスンが行われるのは、佐藤さんのご自宅のリビングダイニング。アイボリーを基調とした室内に置かれた、ナチュラルなカントリーテイストのパイン家具が温かみを醸し出しています。

satokoiko_zu400.jpg

レッスンは、基本的にはデモンストレーションですが、点心やパスタなど、メニューによっては生徒さんお一人ずつに作っていただくこともあるそう。ホシザキ製業務用冷蔵庫と、L字に置いたステンレストップのカウンターが、デモのステージです。その周りに快適に座り・学べるよう、お一人ずつのスペースにも余裕があります。 

sato11.jpg

佐藤さんのホスピタリティが伝わるこの料理サロンで学べるのは、ご家庭で手軽に作れて、レストランで出てくるような素敵なお料理。おもてなし料理講座の他、飾り巻き寿司、お菓子、天然酵母パン、エスニック料理講座を展開していらっしゃいます。

アメリカ人のご主人と共にニューヨークやハワイなど、海外に頻繁に行き来する佐藤さんならではのインターナショナルなセンスと、最新のトレンドが詰まったおしゃれなレシピは、生徒さんを魅了し、リピートが絶えません。
 

飾り巻き寿司講座スタート!

さて、いろいろな講座がある中で、今日は「飾り巻き寿司」の講座です。レッスン開始時間が近づき、生徒さんが次々にいらっしゃいます。そんな中、可愛らしい声で「こんにちは・・」と聞こえました。

今日の生徒さんは、月に1回レッスンに通っているという、同じ学年のお子さんを持つママ友達の皆さんが5名のグループレッスン。2歳半のお子さん2人をお連れです。

sato2.jpg

 

「ご要望があれば、お子様連れのグループレッスンも開いています」

と佐藤さん。
仲間同士であれば小さなお子さん連れでも気兼ねなくレッスンを楽しめると、好評だそう。

そしてDreamia Clubからは村山が参加させていただき、6名にてレッスンの開始です!
 

基礎もコツもきっちりと

いつもはおしゃれなおもてなし料理が主軸ですが、今日作るのは、子供たちに大人気の「アンパンマン巻き寿司」。皆さんお子さんをお持ちのママとあって、とても楽しみにしていらしたそう。
その他、「サーモンとアボカドのタルタル お醤油ムース添え」、「オイスターのフラン」「豆乳とみりんのカステラ」など、おもてなし料理を学びます。

飾り寿司講座では、いつもお寿司にあう前菜や簡単なデザートも合わせてお教えするそうですが、今回は特別に宝酒造さんのタイアップレッスンとして、「タカラ料理のための清酒」と「タカラ本みりん「醇良」」を使ったメニューをご紹介されます。

皆さんが着席し、早速レシピの説明からスタート。説明は一品一品、とても丁寧です。


  sato5.jpg

 「それでははじめます!今日はアンパンマンの飾り巻き寿司を皆さんに作っていただきますが、実は意外と難しいんです(笑)。ですので、まず手を慣らすために、カリフォルニアロールを作ってみましょう。最初に寿司飯を炊きます。その間にアペタイザーを用意していきます」

「寿司飯ですが、我が家ではお鍋でご飯を炊いています。ホーロー鍋で炊くととてもおいしいし、時間の節約にもなるんです。底の厚い鍋がオススメです」

と、取り出したのは赤いルクルーゼのお鍋。

「寿司飯の場合、米と水は1:1にして下さい。炊く時に少し料理用の清酒を入れると、ふわっと仕上がり、香りも良いですよ」

sato14.jpg

  

お米のとぎ方から水のひたし方、炊き方まで、基礎から丁寧に、そしてちょっとしたコツを付け加えて伝えていかれます。
 

和やかに進むレッスン

「ではお米を炊く間にアペタイザーを作っていきましょう!お醤油味のムースってどんな味がするのか、皆さん不思議かもしれませんね(笑)」
という佐藤さんに、

「おいしそう~」「お酒がすすみそう!」

と生徒さんたちも期待が高まる様子。

「まず小鍋にお醤油、お出汁を入れ、みりんも加えます。そしてふやかしたゼラチンを入れて・・沸騰してこの状態になったら火を止めてタイマーをかけて10分間置きます。そのあと、氷を当ててムースにしていきますが、ここでうっかり時間を忘れてほっておくと醤油ゼリーになってしまうので気をつけて下さいね(笑)」。

sato6.jpg

「 そして、このメニューでは刺身用のサーモンを使ってください。スモークしたものではないほうが良いです。そして、オリーブオイルを入れることで味のからみがよくなります。そしてアボカドの剥き方ですが、こうして・・」

と説明したところで、取ろうとしたアボカドのタネがポーンと飛んでしまいました!

「すみません!失礼いたしました・・(苦笑)。実はこの前のレッスンではローストビーフを飛ばしてしまったんです・・・」。

「えー!」「ローストビーフが飛ぶんですか~(笑)」

キュートな一面もお持ちの佐藤さん。わっと笑いが起こりますます和やかになります。
 

ロジカルで丁寧な説明

「あ、ご飯が炊けてきましたね。では火から外して濡れ布巾の上に置きます。そうすることによって温度差ができるので、焦げ付かず鍋からキレイにご飯を取ることができます。10分ちょっとで炊けるので手軽ですよね」

sato7.jpg

 

「次に、オイスターのフランです。洋風茶碗蒸しのようなもので、アツアツでも冷たくしてもおいしいですよ。牡蠣は加熱用を使って下さい。生食用とは味が違って濃いんです」

「ベルギーエシャロットをみじん切りにして、底の厚い鍋で炒めます。これと料理用清酒を入れることで臭みがなくなります」

佐藤さんの説明は一つ一つがロジカルでとてもわかりやすく、食材の知識やアレンジ法などの情報も満載で、質問が浮かばないほど。
「今何をしているのか。どういう状態か」もきっちり伝えていかれるので、まるで自分も一緒に作っているかのよう。

お料理のみならず、説明のプロとも言えそうです。

sato18.jpg

 

佐藤さんの丁寧なデモンストレーションと説明に集中する生徒さん達。時々お子さんの可愛らしい声が聞こえるほのぼのとした雰囲気の中、レッスンは続いていきます。



次回へつづく



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池友理
 

プロフィール

satokeiko_pro.jpg

佐藤 桂子さん

料理研究家
佐藤桂子クッキングサロン主宰

OL生活を経て、大好きなフランス料理の勉強をするためにル・コルドン・ブルー東京校にて料理などを学び、お料理、お菓子のグランドディプロマ修了。
その他、ル・コルドン・ブルーパリ校、ル・ノートル パリ校、短期研修を重ねる。その後、都内のクッキングスクール講師、外食業界のメニュー開発、食品会社、料理学校のレシピ制作、アメリカNYと日本で料理教室開催、また海外ではおすしをはじめとする日本料理の指導に携わる。
現在、麻布十番の自宅サロンで料理教室を主宰する。海外生活や旅行を通し、食卓と料理でくつろぎの空間を演出する。

佐藤桂子さんのMyサロンページはこちら
ホームページはこちら

レシピ

豆乳カステラ

kasutera.jpg
材料(16cmの四方型1個分)

たまご…3個
強力粉…110g
三温糖…90g(メレンゲ用)
三温糖…50g(卵黄用)
はちみつ…大さじ1+1/2
豆乳…50cc
みりん…60cc
菜種油…大さじ2
三温糖…適量
 

作り方
  • みりんは半分の量になるまで煮切る。はちみつ、豆乳、みりんと菜種油は合わせておく。
  • 卵は卵白と卵黄にわける。ボールに卵白を入れて、三温糖を加えてメレンゲをつくる。
  • 別のボールに卵黄と三温糖を入れ、よく混ぜ合わせ、②の卵白メレンゲをくわえて混ぜる。
  • ③へ①、ふるいにかけた強力粉を加え、さっくりとあわせる。
  • 型の底へ三温糖を散らし、上に④の生地を流し込み、表面をならす。
  • 160℃に温めたオーブンで30分~40分焼く。竹串を刺して何もついてこなければ、焼き上がり。網にのせ、網ごとビニール袋に入れ、粗熱が取れるまで冷蔵庫で冷やす。