ずっと夢だった料理サロン

sugita_top136.jpg 

杉田 久子(すぎた ひさこ)さん

インタビュー 連載第3回

今月のサロネーゼは、浜松で『クッキングスタジオ チャコ』を主宰する杉田久子さん。ガス会社の料理教室に長年携わった後ご自身の料理サロンを立ち上げ、早14年。メニューが毎月変わる料理講座のほか、ケーキ・パン講座も定期開催していらっしゃいます。今回は「毎月通うのがとても楽しみ」と、生徒さんに熱烈に支持されている杉田さんの、レッスン後のインタビューをお伝えします。

掲載日: 2010/11/22(月)

生徒さん達がお帰りになったあと、杉田さんに「クッキングスタジオ チャコ」を開いたきっかけ~工夫していることなどを伺いました。

「クッキングスタジオ チャコ」について

sugita3-1.jpg――お疲れさまでした!とても楽しいレッスンでしたね。いつもこのような雰囲気ですか?

杉田さん そうですね~。昼のクラスは主婦の方、夜のクラスは独身で会社務めの方が多いので少し雰囲気が違うかもしれませんが、どのクラスもいつも楽しくさせていただいています。

――どのようなクラスがありますか?

杉田さん 今日のような家庭料理講座のほかパン・ケーキの講座を毎月14日間ほど、毎回8~10名を定員とし定期開催しています。料理講座は、和・洋・中・エスニック・・と、毎月テーマを変えています。パン・ケーキの講座は、パン・ケーキ・パン・・と毎月交互に開催していまして、生徒さんには「いろいろ学べて嬉しい」と喜んでもらっています。

ほかに、フルーツカッティングの講座や、プロの人気パティシエを呼んでの特別講座も開いたり。ご要望があれば料理のプライベートレッスンも行っています。

――レッスンは実習スタイルにこだわっていらっしゃるとか。

杉田さん そうですね、家庭で料理が出来ることを前提にしていますので、すべて実習方式にしています。生徒さんからも「実習のほうが良い」という声が多いので、このスタイルでやっています。

――「クッキングスタジオ チャコ」の特長は?

杉田さん 一番は生徒さんが素晴らしいことですね~。
本当にいい方ばかりで、生徒さん同士も仲良が良いんですよ。初めての方もすぐとけこんでいただけます。

あとは、毎月メニューが変わりいろいろ学べることでしょうか。
14年間毎回レシピを考案し、一度も同じものをお出ししたことがないんです。考えるのは本当に大変ですが(笑)

――生徒さんが通うきっかけは?

杉田さん 口コミやご紹介が一番多いですが、ホームページを見て申し込んでくださる方も多いです。

料理サロン開設

sugita3-2.jpg――もう14年も継続していらっしゃるのですね。料理サロンを開いたきっかけを教えてください。

杉田さん 元々、企業の給食の栄養士として働いていたのですが結婚を機にやめ、その後、中部ガスの料理教室で20年ほど講師を勤めました。とてもやりがいのある仕事でしたし、レッスンの作り方やスタッフ間の信頼の築き方など、自分で料理サロンを開くうえでもすごく勉強になりました。現在、料理コンテストの審査委員としてお世話なっています。

やがて、健康を支える食生活の大切さを自分のスタイルで伝えたいと思い、準備を経て念願だった料理サロンを開き、今に至ります。

実は、料理の先生になりサロンを開くのは18歳の頃からの夢だったんです!

――料理サロンを開くにあたってご家族の反応はいかがでしたか?

杉田さん 主人は最初、あまり賛成ではなかったのですが、私が実現に向けて真剣に動いている様子を見てだんだんと理解してくれるようになりました。

主人の言うことも理解しながら、でも、自分の考えを押し付けず、家事もきちんとこなしておいて、「しかたがないなぁ」と思ってもらえるようにしていきました。
コツは、「逆らわないこと」です(笑)。

――なるほど(笑)

杉田さん 今では陰ながら気持ちで応援してくれています!

料理サロンのための家

sugita3-3.jpg――料理サロンのためにこちらの家を建てられたとか。

杉田さん そうなんです。いつか料理サロンを開く時は、「ホワイト・ゴールド・青銅色を基調に普段家庭で使わない色調にしたい」と、それだけは心に決めていましたが、実際にどんなレイアウトにするか、どんな設備があったら良いか・・など、建てる前からずっと考えていましたが、料理教室の講師の経験や知識も加わり、だんだんと頭の中に理想の形ができていったんです。
それを実現すべく、家のデザインは全て自分で考えました。

――まさに夢とこだわりの詰まったサロンですね!どんな点に一番こだわりましたか?

杉田さん 
なんと言ってもキッチンです。最初から実習スタイルでやろう、と決めていましたから、使いやすいキッチンを探して1年位、あちこちのキッチンメーカーのショールームを回りました。

そして、クリナップの壁付けの長いI型と、生徒さんがどちら側からも利用できるアイランド型の2台に決めたんです。設置場所も、毎日毎日「10人の生徒さんが心地よく動けるには」とここに立って考え続け、「絶対この位置が便利」と決めた場所に置いてもらいました。

このキッチンは収納スペースも多いですし、とても満足しています。

――使いやすいキッチン設備や設置場所は、作業効率に大きな影響を与えますよね。

 

ずっと通ってもらう工夫

sugita3-4.jpg――オープンする時、集客はどうされましたか?

杉田さん 最初は友人や知人に声かけをしたり、今みたいにホームページはないですから、新聞に広告を入れたりしました。

だんだんと、一度来て下さった生徒さんがお友達を、そのお友達がまたお友達を・・と連れてきて下さり、今では110名ほどが通って下さっています。
外部の教室をいれますと毎月140~150名の方々が参加してくれています。

――ずっと通っていただけるレッスンをめざし、工夫していることや心がけていることはありますか?

杉田さん そうですね・・。部屋にお花を飾ったり、ちょっとご自宅とは違う雰囲気でお料理を楽しんでいただけるように、また、初めて参加される方でも安心して頂けるような雰囲気作りや、お料理初心者の方にも料理を楽しんでいただけるようわかりやすくお伝えできるよう心がけています。

そして、食以外でもたくさん情報をお伝えするように心がけています。
毎回、一つでも多くの知識や発見を得ていただいて、「今日は楽しかった、来て良かった!」「また行きたい!」と思っていただきたいんです。

――食材選びのこだわりやレシピの工夫を教えてください。

杉田さん なるべく素材を生かした料理をお伝えしたいので、食材はできるだけ地域の安心できるものを選び、調味料もなるべく添加物のないものを使っています。

そしてレシピは、難しそうに見えても、意外に簡単でおいしい!と思ってもらえるようなものを作るようにしています。

1つのレシピでだいたい3~4回は試作して、十分自信を持ってお教えできるように頑張って作っています。自分が迷っている間はまだダメなんですよね。
何事も、自分がいい加減だと必ず周りに伝わってしまいます。だから、レシピも常に一生懸命作っています。

夢だった料理サロン開設を実現させ、もう14年も継続させている杉田さん。長年の実績に関係なく、いつも生徒さんの満足を目指し、初心でレッスンに向かっている姿勢こそがたくさんの生徒さんに支持されている秘訣かもしれません。

次回は、長年継続している秘訣や、サロンを通じてお伝えしたいことなど、インタビューの続きをお届けします。

次回へつづく


インタビュー・テキスト=窪田みゆき

写真=菊池友理

前回インタビューはこちらから

プロフィール

sugitaprof.jpg

杉田 久子さん

料理研究家/栄養士/食育インストラクター/料理教室「クッキングスタジオ チャコ」主宰

・ SBS学苑提携料理教室「男のチャレンジクッキング」講師
・ 静岡服飾美容専門学校非常勤講師
・ ウィズガス「全国親子クッキングコンテスト」東三河大会審査委員
・ 浜松市公民館「男の料理」
・ アイミティ浜松「食育クッキング」講師
・ 浜松シルバー人材センター「離乳食」「介護食」講座講師
・ 浜松FM放送「Brush of Life」にて料理・ケーキレシピを紹介
・ 愛知県「お菓子の城」に超大型シュガークラフト「眠れる森の美女」を出品

【過去実績】
・ 中部ガス株式会社 豊橋・浜松「サーラ料理教室」講師
・ 名古屋栄中日文化センター料理教室講師
・ 東海福祉専門学校非常勤講師
・ フランス・パリのル・コルドンブルにて製菓研修
・ スイスのリッチモント製菓学校にて製菓研修
・ 静岡県主催「椎茸料理コンクール」ケーキ部門にて優良賞を受賞
・ 遠鉄百貨店友の会冊子にケーキレシピ掲載
・ 浜松フリーマガジン「ウィーラ」に恋めしレシピ掲載
・ サッポロワイン「サンタ・リタ」赤白ワインに合う料理レシピカード採用

20101015-3.jpg

クッキングスタジオ チャコ

・ 全国料理学校協会認定校
・ NPO食育インストラクター協会推進校
・ 遠鉄百貨店友の会提携料理教室
・ 教室内容
  ルンルンクッキング教室/和・洋・中・エスニック料理
  ケーキ・パン教室
  プライベートレッスン教室
  季節イベント教室
  食育教室
  フルーツカッティング教室
  企業向けメニュー提案・料理撮影

HP

レシピ

れんこんとしめじの山椒風味

20101015-65.jpg
材料

れんこん・・・150g
しめじ・・・60g
実山椒・・・小1/2
サラダ油・・・適量
酒・・・大1/2
醤油・・・大1
みりん・・・大1/2

作り方
  • れんこんは、皮をむいて薄い輪切りにし、水にさらして灰汁抜きをし、水気を切っておきます。
  • しめじは、石づきを取って、食べやすい大きさに分けておきます。
  • 鍋にサラダ油を熱し、れんこんとしめじをさっと炒め、酒、醤油、みりん、実山椒を加え、炒め合わせます。

レシピ

海老芋まんじゅう

20101015-71.jpg
材料

海老芋・・・200g
塩・・・少々
牛乳・・・20ml

【A】
むき海老・・・70g
生椎茸・・・1個
玉葱・・・20g
生姜・・・少々
塩・・・ひとつまみ
酒・・・小2
片栗粉・・・小2

【B】
だし汁・・・400ml
塩・・・少々
砂糖・・・小1
酒・・・小2
醤油・・・小1
片栗粉・・・小2
人参・・・20g
舞茸・・・40g
三つ葉・・・4本

作り方
  • 海老芋は皮をむいて、鍋に入れ、米のとぎ汁を海老芋がかぶる位まで加えてから加熱し、軟らかく下茹でします。温かいうちにマッシャーで滑らかになるまでつぶし、塩、牛乳を加えてよく混ぜます。
  • (A)のむき海老は叩いて細かくし、生椎茸、玉葱はみじん切りにします。(A)の生姜をすりおろして加え、塩、酒、片栗粉を混ぜて、まんじゅうの餡を作ります。
  • ①を4等分し、1人分をラップに広げ、②の餡を包み、まんじゅうの形を整えます。
  • 鍋に湯を沸かし、③をラップごと入れ、約10分茹でます。
  • 人参は千切り、舞茸は手で裂き、三つ葉は1.5cm長さに切ります。
  • (B)を鍋に入れ、人参と舞茸を加え火にかけ、野菜に火が通ったら、片栗粉を同量の水で溶いたものを加えとろみを付けます。
  • ④を碗に盛り付け、⑥をかけ、三つ葉を散らします。