フラワーデザインの楽しさを伝えたい

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蔵田 由貴美(くらた ゆきみ)さん

インタビュー 連載第2回

今月のサロネーゼは、東京と青森でフラワーデザインを教える「Y’s Style」を主宰する蔵田由貴美さん。食卓を彩るフラワーアレンジをはじめ、ライフスタイルに沿ったお花の新しいデザインが学べるとあって初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。故郷の青森で念願だった花雑貨ショップもオープンさせた、バイタリティあふれる蔵田さんの東京でのレッスンの続きをお届けします。

掲載日: 2010/10/18(月)

個性を重視したアドバイス

20100903_s-15.jpg蔵田さんの作品づくりを参考に、いよいよ生徒さん達の制作がスタートです。

「花材はあまっても問題ないので、ご自宅のどこに置くかイメージしてバランスよく生けてくださいね」

早速皆さんはレクチャー通り、キイチゴの葉っぱとセダムで周りをうめ、そして出来上がりをしっかりイメージして、たくさんある花材の中から取捨選択して生けていきます。

「ここにバラと姫りんごを入れたいのですがバランスが悪いような・・」
「ひょうたんを入れたのですが、この向きはどうでしょう?」と、質問があるたび、蔵田さんが生徒さんお一人お一人の感性が生かされた作品になるよう、個性を重視したアドバイスをします。

「先生、とうがらしをこの位置に置いたのですがどうでしょう?」

蔵田さんはにこやかに、どんな質問も受け取って適確に答えていかれます。

自宅サロンは出会いの場

20100903_s-59.jpg生徒の皆さんは真剣な表情で生けながらも、気さくに会話も弾み実に楽しそう。
長年通っていらっしゃる方が、お腹がふっくらして妊婦さんでいらっしゃることがわかると、他の先輩ママさんが、妊娠期の過ごし方や出産時のアドバイス、育児用品のことなど、貴重なお話をしてくださいます。

「そうなんですね~。心強いです、役立つ情報をありがとうございます!」と生徒さん。

年齢やお仕事、家族構成もそれぞれ異なる生徒さん達ですが、その分話題も幅広くて多彩です。『お花が大好き』という共通項があるので、初めての方でもすぐに意気投合して会話が弾むのはアットホームな自宅サロンならでは。

「Y’s Style」でも、レッスンを通じて生徒さん同士が仲良くなってサロン外でも友達になることが多いそう。自宅サロンは、同じ趣味や目的を持つ仲間と出会いの場でもあるのですね。

その様子を蔵田さんは温かく見守り、時に会話に加わりながら、お一人お一人の作品を確認し、差しこみが少ないところやバランスをチェックしていかれます。

「Y’s Style」の魅力

20100903_s-44.jpgレッスンの途中ですが、生徒さんに「Y’s Style」の魅力をお尋ねしてみました。

「ホームページで知ったのですが、デザインがとても素敵で、この方に習いたい!と思って来ました」

「先生はとても頭のいい方だと思うんです。しっかり勉強をしてらして、きちんと教えてくださっているのがすごくよくわかります」

「やっぱり先生のお人柄でしょうか・・。雰囲気も居心地も良くて続いています」

「持ち帰ったお花が本当に長持ちするんです。きっと良いお花を仕入れて水揚げなどきっちりしてくださっているからだと思うのですが、それでこのお手頃なレッスン料ですから、申し訳ないくらいです」

と、生徒の皆さん。

「わ~恥ずかしい~」と、照れながらキッチンへレッスン後のお茶の用意をしに席を立たれた蔵田さんですが、あとで「生徒さんがあんなふうに思って下さっていたなんて感激しました・・」と教えてくださいました。

とにかくお花が大好きで、いつも頭の中でデザインを考えているという蔵田さん。今も積極的に海外や最新のデザインを研究し続けていらっしゃいます。また、お花の仕入れに関しても、よりよいものを生徒さんに提供できるように市場も開拓されたとのこと。
生徒さんにフラワーデザインの楽しさを伝えたい、と真摯に取り組んでいる思いと行動はきちんと伝わっているのですね。

デザインには個性が表れる

20100903_s-47.jpgさぁ、いよいよみなさんの作品が完成に近づいてきました。

バラを一か所に集めて差している方、散らしている方、ひょうたんを斜めに差している方、まっすぐ差している方、ミニかぼちゃを入れた方、今回はあえて入れず器の横に置いて楽しむ方など、同じ花材を使うのに、それぞれ全く違う作品になるのがおもしろいところ。「デザインは不思議とその方の個性や性格が表れるんです」と蔵田さん。

どなたでも生け方にクセや苦手パターンがあるけれども、それは失敗しながら克服していくものなので、とにかく繰り返し繰り返し実践してみるのが一番だそう。
また、それぞれ他の生徒さんの作品を見て、違いを見つけるのも学びだそうです。

「できましたー!」
次々に声があがります。蔵田さんが最後にチェックをしてOKを出したら完成です!

OKの出た方から、用意された撮影用のコーナーで写真を撮っていきます。
最後にはテーブルで他の方のと一緒に並べ、パチリパチリと撮影して終了です。

「お疲れ様でした~!」

終了後は、紅茶とスイーツで歓談タイム。
いつの間にか蔵田さんがおいしい紅茶とスイーツを用意してくださっていました。

心豊かな時間もお持ち帰り

20100903_s-73.jpg紅茶とスイーツをいただきながら、質問や不明点の確認。そして、お花の話題から話が広がりまたまた会話に花が咲きます。
そして、紅茶とスイーツでお腹も満たされたころ、そろそろ終了の時間がやってきました。

生徒さんは慣れた手つきで、テーブルにかけられていた透明カバーをくるくると丸めて片付け、花ばさみなどを元の場所へ。作品をセロハンでそっと包み、袋に入れてお帰りの準備も完了です。

「では失礼しま~す、ありがとうございました!」
「ありがとうございました、お気をつけて~」

きっとみなさんご帰宅後は、今日の作品をご覧になったご家族と楽しいお話が弾むのではないでしょうか。

レッスンの時間の心豊かさを、作品と一緒にお持ち帰りできるって素敵です。

次回は、蔵田さんのサロンを開いたきっかけ~これまでの軌跡や、工夫していること、青森での活動など、レッスン後に伺ったインタビューをお届けします。

次回へつづく


 

前回インタビューはこちらから
 


インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池友理

プロフィール

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蔵田 由貴美さん

フラワーデザイン教室「Y’s Style」主宰

・ (株)ワイズスタイル 代表取締役
・ フラワーデザイン教室「Y’s Style」主宰
・ 花と雑貨の店「Y’s Style」経営
・ マミフラワーデザインスクール渋谷指定教室責任者
・ ヘアーアートカレッジ木浪学園(青森)講師
・ 八甲田ホテル「ブライダルフラワーコーディネーター」
・ (社)インテリア産業協会 インテリアコーディネーター
・ 国家検定フラワー装飾技能士1級
・ 日本切花装飾普及協会 カットフラワーアドバイザー
・ 日本アロマテラピー協会認定1級

OL時代にフラワーデザインの勉強をスタートし、マミフラワーデザインスクール講師資格を取得。同時に、インテリアやテーブル、カラー、アロマなどの周辺知識を学ぶ。また、パリを度々訪れては、フランスのスタイル・色使い・デザインを学び、現在は東京(自宅サロン)と青森市の2ケ所で、教室を主宰。

2009年、青森市松原に花と雑貨の店「Y’s Style」オープン。

ワイズスタイルHP