“ママの背中を見て育って欲しい” 自宅教室での輝けるステージ

top1.jpg 

井上 千加さん

インタビュー 連載第1回

今回ご登場いただくのは、『inoue bread cooking studioパン&料理教室』を主宰する、井上千加さん。大阪府茨木市の自宅教室は、1つ1つ心をこめて仕上げる“手ごねパン”の魅力を多くの方に楽しんでもらい、そして食べて笑顔になってもらいたいと、スタッフの皆さんとの見事なチームワークで運営されています。前半では、自宅教室開催のきっかけと、井上さんのお教室に対する想い、夢をお伝えします。

掲載日: 2009/09/18(金)

まわりからの声で教室をオープン

IMG_6693a.jpg 閑静な住宅街にある『inoue bread cooking studio』を訪れると、パン生地をこねる心地よい音と、生徒さん達のにぎやかな笑い声が聞こえました。『inoue bread cooking studio』は、生徒さんのスキルに合わせて、パン教室は初・中・上級の3コース、料理教室はSKILL UP、POWER UP、FREE COOKINGの3コースを開催。今回取材に伺ったのは、初めての方でも気軽に参加できる「パン教室初級コース」。お子様連れの生徒さんも学ばれていました。パン教室では、まずコース別のメニューの中から好きなパンを選んでもらいます。この日は、スティックパン、チョコ・コーヒーロールパン、チーズパンの3種類を井上さん1人で同時に、手際よくレクチャーされていました。パンに限らず、スローフード、マクロビオティック、精進料理、薬膳等、幅広い内容の料理教室を開催している井上さんは幼い頃、料理をはじめとする家事一般を徹底的に祖母に教え込まれたと話します。当時は、つらいと感じた事もあったそうですが、今となってはパン・料理教室を開催する上での知識や技術のベースになっています。「いつの間にか、お料理が得意になっていました」。その後料理への興味は、徐々に大きくなりパン教室に通い知識を習得しました。
そんな井上さんの教室開催のきっかけは、自宅に親しい友人を招いた時、ふるまったパンが好評で“作り方を教えて欲しい”という声でした。「今から8年前、トライアルのような形で、材料費程度のワンコイン500円をいただき、パン教室をスタートさせました」。初めは15名の生徒さんから、口コミで徐々に増えていきました。まわりからの応援で自然な形で成長し、今では生徒さんは200名を越えています。

子供が笑顔になれば、皆も笑顔になる

IMG_6764.JPG 13歳の息子さん、15歳、7歳の娘さん、3人のママでもある井上さん。子供の食育に対する想いは、ひとしおです。中学生に食育を教える機会があり、熱心に食育の大切さを伝えています。「食育というと難しく感じがちですが、子供が興味を持ちイメージしやすいテーマにすれば、楽しんで学んでもらえます。例えば、お弁当の彩りを考えて美味しく見せるというテーマで、野菜をたっぷり摂れるバランスの良いメニューを教えて、“野菜を積極的に摂る感覚”を自然と身に付けてもらいます」。私たちの身体は、口にするものでできている。子供たちの将来のために栄養バランスの取れた「食」はとても重要な事だと話します。
「子供は親の背中を見て育ちますよね。ですから、まず私が、“子供になって欲しい人物”にならなくてはと思うのです。実際、頑張っている私を見て、子供たちも応援してくれます」。また住宅リフォームの事業をされているご主人も全面協力。パンをこねるのにピッタリな大きなダイニングテーブルは、ご主人が作ったオーダーメイド。ご家族の協力を得るのに大切なことは、家事を一切手抜きしない事だと、井上さんは話します。「自分が好きなことをやらせてもらっているのだから、忙しくて大変でも、楽しみながら家事をこなす事を忘れません」。そんな井上さんの姿を目の当たりにするうち、ご家族も応援したいという気持ちになったのではないでしょうか。井上さんは、家事や子育てにおいても、いつも前向きで真剣。教室では、そんなご家族の存在も見え隠れするようなあたたかく、癒される空間が広がっています。

私は特別ではない 誰もが同じように活躍できる!

今では、パンと料理教室に加えて、手ごねパンの予約販売『Garnish(ガーニッシュ)』も立ち上げ、意欲的に規模を拡大している井上さん。「“パンを販売して欲しい”、という生徒さんからの要望で始めたのですが、この秋には、『Garnish』のパン工房もオープンを控え準備を進めています。そして、主婦が認められているようで、なかなか社会に認められていない中、誰もが目的や夢を持って好きな分野で働ける場所をつくりたいと思っています」。自宅教室は、生活・家族と仕事が両立できる理想的な環境。教室を開催したいと思う生徒さんにご自分の経験をアドバイスしたいというのが、井上さん、ご家族、スタッフ皆さんの夢です。「運営する際に必要な環境(設備・リフォーム)や教室での生徒さんとの関わり方、経営にいたるまでトータルにサポートしていこうと思っています」。総合プロデュースも手がけられ、生徒さんにとっては心強い見方です。 

次回の後半は、井上さんの手ごねパンに対するこだわり、頼もしいスタッフさんとのチームワークについて伺います。お楽しみに。
 

手ごねパン注文販売1.jpgIMG_668lkjh7.jpg



文・取材・写真 宮野 友紀子

プロフィール

inouechikasan.jpg

井上 千加(いのうえ ちか)さん

"inoue bread cooking studio& quot;主宰

‘01年に手ごねパン教室「inoue bread home」を立ち上げ生徒さん15名程度で週2~3回の教室を始める。
口コミで3年後には生徒数が200名を超え‘05年にパン教室に加え料理教室も開講し、各種イベント活動もこなす。今では生徒さんがアシスタントやパンこね師として一緒に働いている。現在は、屋号を「inoue bread cooking studioパン&料理教室」に変更し教室に加え手ごねパンやパッケージランチの注文予約販売を行うパン&料理工房「Garnish」の総責任者を兼任。家庭料理家&ブレッドライフコーディネーターとして自宅教室開講を目指す方の総合プロデュースやアシスタントを目指す後進の指導育成も手掛ける。

inoue bread cooking studio

IMG_6668shop.jpg

inoue bread cooking studio

忙しい日々の中にひとときのやすらぎを
新米ママさんもお子様連れでどうぞ

所在地大阪府茨木市沢良宜浜2-9-18-5

TEL080-6182-1177

営業時間午前コース10:00~12:30頃
         午後コース13:30~16:00頃

レシピ

黒ごまのライ麦パンサンド
~黒ごまのライ麦パン(大1個分)~

IMG_6792.JPG
材料

スーパーファインハード粉・・・150g
ライ麦・・・50g
ドライイースト・・・小さじ1
砂糖・・・大さじ2/3
塩・・・小さじ1/2
水・・・140cc
黒ごま・・・大さじ1

作り方
  • ①強力粉とライ麦はを混ぜる。大ボウルに①の粉90g、砂糖、イーストを入れ、小ボウルに①の粉110g、塩を入れる。
  • 大ボウルにイーストめがけて水を入れ、木べらで1~2分しっかり混ぜる。
  • 大ボウルに小ボウルを混ぜて粉っぽさがなくなったら台の上に出し、手の付け根でしっかり台にこすりつけるように捏ねる。
  • 生地にまとまりが出てきたら、V字に捏ね、たたかずまとめていく。
    ※無理にたたくと乾燥してくるので早めに終わるようにする。
  • 9割捏ね上がったら、黒ごまを練り込んで万遍なく混ざったら丸めて発酵へ。
  • 1次発酵・・・35~40℃で25分~30分。
  • フィンガーテイスト後、軽くガス抜きし、分割はせずに、ぬれ布巾をかけてベンチタイムを10分とる。
  • とじ目を下にして、ガス抜きをし、キレイにはりを出し丸めてクッキングシートにのせる。そのまま乾燥しないようにし、2次発酵へ。
  • 2次発酵・・・35~40℃で20分
  • 焼き時間・・・ガスの場合200℃で12分
                   電気の場合220℃で15分~18分


黒ごまのライ麦パンサンド
~にんじんとベーコンのきんぴら~

材料

にんじん・・・1/2
ベーコン・・・1枚
砂糖・・・大さじ1
濃い口醤油 大さじ1
いりごま・・・大さじ1
みりん・・・大さじ1/2

作り方
  • にんじんを千切りに、ベーコン1枚は細切りにする。
  • フライパンにオリーブオイルをひき、ベーコンを炒めて更ににんじんも加えていく。
  • それぞれ調味料を加えていく。
  • 全体になじんだら、最後にみりんを回しかけ、火を止め、器に盛る。
  • 仕上げにいりごまをかけて、出来上がり。


黒ごまのライ麦パンサンド
~マッシュポテト~

材料

じゃがいも・・・1個
生クリーム・・・大さじ3
オリーブオイル・・・大さじ1
パルメザンチーズ・・・大さじ1
塩コショウ・・・適量

作り方
  • ①じゃがいもを茹でてつぶす。
  • ①に生クリーム、オリーブオイル、塩コショウ、パルメザンチーズを混ぜて出来上がり。