概要
■共催:英国政府観光庁
■後援:駐日英国大使館 国際通商部、クリナップ株式会社
■ゲストプレゼンテーター:駐日英国大使館大使公邸シェフ、英国料理研究家 砂古玉緒先生
気分はウェールズへ!
ロンドンから首都カーディフまで電車やバスで約2時間、ダイナミックな大自然とケルト神話などに代表される神秘的で魅力的な伝統文化を誇る国、ウェールズ。ロンドンを訪れる観光客が、日帰りで足を延ばしたい場所としても人気です。
春の足音が聞こえる3月22日、ウェールズ政府主催による、メディアの方々向けにウェールズならではのお料理「ウェルシュ・レアビット」を中心に、ビールやチーズなど、ウェールズの特産品を紹介するイベントが開催されました。ここにDreamia Clubに登録するサロネーゼ会員様もご招待いただき、全国からご当選された10名の方がご参加されました。
会場にはウェールズの国旗と、シンボルであるラッパ水仙が飾られ、ビールやアップルサイダー、チーズなどウェールズが誇る食材がずらりと並び、気分は一気にウェールズへ!皆さんとても関心を示していらっしゃいました。
美しい自然、奥深い歴史と文化、多彩な魅力がいっぱい
ウェールズ政府日本代表の方のご挨拶からはじまり、ウェールズの魅力をスライドを使って紹介されました。 映し出される美しい古城や、雄大な大自然、歴史を感じる重厚な街並みに思わずため息が出てしまいます。 今もケルト文化が色濃く残り、言葉も英語と共にウェールズ語が使われていて、公式資料はすべて英語・ウェールズ語表記、看板や標識はウェールズ語で設置されているそうです。
世界中で愛される物語「不思議の国のアリス」は、実在の女の子・アリスをヒロインに、北ウェールズの避暑地でルイス・キャロルにより執筆されたほか、ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」のモデルとなったのもウェールズ。日本の四国ほどの広さの国土のなかに、641の城、6つのユネスコ世界遺産、3つの国立公園、10の蒸気機関車、7つの国立博物館があり、1200キロを超える海岸線など、変化に富んだ地形や自然美、歴史は様々な創造性をかきたてるのでしょう。
そして、英国料理研究家・「英国菓子・欧洋菓子教室 The British Pudding」主宰 砂古玉緒先生から、ウェールズを訪問した体験談と、砂古先生が監修し行った、クッカリースクールにも参加できるツアーに参加した生徒さんからその感想も伺いました。
ウェールズには多彩な楽しみを満喫できる魅力がたくさん詰まっていることを知り、「ぜひ行ってみたい!」というお声が多数聞かれました。
大使館シェフが実演!「ウェルシュ・レアビット」
続いては、お待ちかねの駐日英国大使館シェフによる、「ウェルシュ・レアビット」の実演です。キッチンスタジオに移動し、早速スタートです。
「ウェルシュ・レアビット」とは、ウェールズの伝統的なチーズ料理。ウェルシュとは“ウェールズの”という意味で、”レアビット”の語源はラビット。肉が高級品だった時代、ウサギ肉のような味のご馳走として食されていたそうです。
実演を務めるのは、吉田龍貴シェフ。お人柄の伝わる楽しい口調で、大使館でのお料理のエピソードを交えながら細かなコツを惜しみなく教えていかれます。作り方はとてもシンプル。バターとシュレッドチーズ(ウェルシュ・チェダー)をフライパンでゆっくり溶かし、ウェールズの黒ビールを入れて弱火でゆっくりと混ぜ、コーンフラワー、ウスターソース、パン粉、マスタードを入れて合わせたら氷水にあてて粗熱を取り、全卵と卵黄を混ぜ、バターを塗ったパンにたっぷりと塗ってオーブンで焼きます。
そして、特別に、世界中の英国大使館で使われているという品格のある食器に盛り付けて披露してくださいました。
エグゼグティブシェフのフレデリック・ウォルター氏もお越しになっていましたが、大使館シェフがこのように外部イベントでお料理を披露することはめったにないことだそう。また、大使館の食器も大使館外に持ち出すことはほとんどないそうで、スペシャル尽くしの貴重な機会になりました。
ウェールズの魅力をたっぷり体感
そしてテーブルにはところ狭しと、ご試食のお料理が沢山並べられました!今日の主役、出来立てアツアツの「ウェルシュ・レアビット」は、うまみがパンの中にしっかりと入り、とろりと溶けた濃厚なチーズがなんとも美味しくて、大好評!
そのほか、手作りのウェールズ伝統菓子・フルーツたっぷりのバラブリスや優しい甘さのウェルシュ・ケーキ、ウェールズの貴重なチーズやビール、アップルサイダーの試食・試飲もあり、「ウェールズにとても興味がわきました」「食材の宝庫であることがわかりました」「美味しいお料理やお菓子がたくさんあることを知りました」「次回の英国旅行ではぜひウェールズに行きます」と、皆さんすっかりウェールズに魅了されたご様子。ビールやチーズのお土産もあり、とても充実したイベントとなりました。
ご参加くださった皆様、イベント主催・関係者の皆様、ありがとうございました!
写真:原田圭介