――大病を経て食の大切さを深く感じ、様々な勉強、研鑽を積んでスタートしたお教室。
たくさんの思い入れもあったことと思います。取り組んでみていかがでしたか？

中村さん　日々学びで、とてもやりがいがあります。何より人のご縁がつながることが嬉しいです。

いろいろな生徒さん、企業様とやりとりさせていただく中で自分自身のステージアップにもなっていますし、人間として柔軟性が身についたり、幅も広がっていると感じています。

また、様々な要望に応えようとすることで、知識が増え、世界が広がっています。

――お教室の運営ではどのような工夫をしていますか？

中村さん　できるだけ生徒さんとたくさん会話をして、コミュニケーションを取るように心がけています。

この教室に来てくださる方々の中には、なにかしら理由があり、体のことや生活のことなどが気になることがあってヒントを見つけにお越しくださっている場合もあると思うので、なんでも話せる雰囲気を作り、ふわっとリラックスできて、心がつながる場所にしたいと思っています。

「心がつながる場所にしたい」と中村さん。居心地がよくて笑顔になれる雰囲気です

――素敵ですね。ほかにも、この教室だからこそ学べることがたくさんあるとか。

中村さん　はい、グルテンフリーに関することだけでなく、玄米菜食（マクロビオティック）やヴィーガン、ベジタリアン、酵素食など様々な食の知識・スタイルをバランスよく取り入れていれてご紹介できることも協会やこの教室の特徴です。

学んでいただくにつれ、オリジナルの「食べながらセラピー（R）」理論で、食べ物で心とカラダのバランスをとる方法が身に付いていきます。

「すべての人の選択肢の一つ」を目指して

――今も勉強していることはありますか？

中村さん　今も様々なことを学び続けています。
特に欧米の情報は常に取り入れて学んでいます。海外の文献、料理本、レシピ本なども手に入れて勉強しますし、海外の料理番組も良く観ます。

――海外の料理本や料理番組は、日本のとは違う視点があり、面白いですよね。

中村さん　そうですね。新しいアイデアが生まれるきっかけになることも多いです。

また、食材も常にアンテナを張って情報を探し、新しい出会いを得るようにしています。

元々自分でゼロから何かを作り上げていくのが好きなんです。
自分が学んできたこと、知っていることをお伝えすることでみんなをHAPPYにすることができれば、これほど嬉しいことはありません。

――生徒さんが、先生はとても研究熱心で勉強家だとおっしゃっていましたが、生徒さんも常に新しい情報に出会えることは、とても嬉しいと思います。

「グルテンフリーが一般化して、当たり前の選択肢の一つになることが目標です」

――最後に、今後の夢や展望を教えてください。

中村さん　まだまだグルテンフリーについて知らない方や特別な人だけの食事法だと思っている方が多くいらっしゃると思います。

グルテンフリーは、アレルギーがある人のためのものだけでなく、私たちがシアワセになるためのひとつの手法なんです。
まずは知って、興味を持っていただくことからスタートして、少しずつ広がって、そして
グルテンフリーが特別な人のものではなく、すべての人の選択肢の一つになるほど一般化していくことが目標です。

例えば、「今日の食事は何にする？和食？イタリアン？それともグルテンフリー？」みたいな。

ちなみに、ニューヨークでは、グルテンフリーやプラントベースの食事を取り入れていることが「ファッションスタイルのひとつ＝カッコいい選択肢のひとつ」だそうですよ。

また、レシピを商品化、ブランド化することにも挑戦していきたいと思っています。

――「食事の選択肢として普通にある」のは理想ですね！近い未来にそうなる気がします。
これからのますますのご活躍が楽しみです！今日はありがとうございました。

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軽やかで爽やかな中村さんの笑顔には、これまで様々な大変なことを乗り越えてきたからこそのしなやかな強さと信念を、そして、ひとつひとつの言葉からは、自分の経験をまわりの方のために役立てたい、そんな熱い思いが伝わってきます。

生徒さんが「先生に会うと元気になる！」そうおっしゃっていた理由をたくさん見つけた、素敵な時間でした、

（おわり）

インタビュー：窪田みゆき
撮影：原田圭介