麹の魅力を毎日の食卓に

 

「Buon Appetito」主宰 野村佳子さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、神奈川県横浜市で麹教室「Buon Appetito」を主宰する野村佳子さん。元々はパン教室としてスタートした野村さん、この秋から麹料理教室にリニューアルされました。いつもの調味料を麹に変えることで健康的でおいしい料理が作れるようになり、さらにレパートリーも増えるとレッスンは早速満席続出!
今回はこの新設されたばかりの麹料理レッスンを取材してきました。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はインタビューの前半です。

掲載日:2018/11/19(月)

野村佳子さん

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教室開設20年目を目前に迎えた転換期


――レッスンの様子を楽しく拝見させていただきました!
まずはこちらの教室のコンセプトを教えてください。


野村さん 「自分だけではなく家族もどんどん健康になっていくのを見ながら、ワクワクしながら台所に立つこと」です。

――本日の生徒さんもワクワクしながら実習をされていましたよね。
教室を開かれたのはいつですか?


野村さん 2000年の4月にパン教室としてスタートしました。

――20年近くパン教室を運営されてきて、この度麹料理に転換されたきっかけは何だったのでしょうか?

野村さん パン教室を運営しながら、元々好きだった発酵食と薬膳を勉強していたのですが、そこで発酵食の楽しさに目覚めたんです!
ヨーグルトやワインも発酵食ですが、どんな料理にでも使えるわけではありません。
でも麹であれば和食、洋食、中華、どんな料理にも使えるところがいいなと思い、今回のコース新設に至りました。

野村佳子先生1

発酵を学ぶ中で毎日の食卓に取り入れられる麹の魅力に気が付いた野村さんは、思い切ってレッスン内容を変更しました


――日々の食卓に麹を取り入れることで、野村さんご自身の身体にも変化があったとか?

野村さん 少し無理をするとダウンしていたのですが、毎日麹料理を食べるようになってからはいつのまにかダウンせず、すぐに復調できるようになっていたんです!
また自覚するだけではなく、周りの人からも「元気になったね!」と言われるようになりました。

即効性はないけれど着実に自分の体調の変化を感じられる麹料理をきちんと伝えたくて、レッスンも単発ではなく、半年間で全6回コースに設定しています。
半年間続けることで毎日の食卓で麹を使うことが当たり前になって、生徒さんご自身、そしてご家族の体調の変化を感じてもらうことが私の願いです。

毎日の食卓から生み出されるレシピ


――レッスンの当日はどのような準備をなさっていますか?

野村さん だいたい5時30分頃起きて、家のことをやりながらレッスンの準備を進めています。
みなさんが普段ご自宅でなさっていることは私の方でなるべく済ませておいて、レッスンの最中はその場でしか伝えられない大事なポイントをお話ししながら進められるようにしています。

 
野村佳子先生2

事前の下ごしらえや味や入念に練られたメニューからは、レッスンの準備に余念がないことが伝わってきます


――今日のレッスンを拝見していても、「切る」「計る」ということが事前に準備されていたので、6品という品数もあっという間に完成していましたよね!
レッスンの告知はどのように行っていらっしゃいますか?


野村さん 麹料理のコースでは、レッスンの最後に次回の日にちをみなさんに決めていただいております。
体験会の日にちはブログで告知しています。

――レシピがシンプルでありながら明確で分かりやすく印象的でした。
レシピはどのように作成されているのでしょう?


野村さん 毎日のお料理に取り入れて頂きたいので、私自身日々の食事作りが試作。
それを書き留めてまとめるようにしています。

――レシピだけはなく、レッスン中にお話しされるポイントも分かりやすかったです。

野村さん 来てくださったみなさんには習った料理をご自宅でも作ってもらいたくて、レッスン中はなるべくたくさんのことを伝えるようにしています。
そうすれば麹がみなさんの習慣になってくれるかなと。

私もそうなのですが、料理を習いに行って1回は作るけどその後は習ったことすら忘れてしまう…ということもあるかと思います。
そういう風にならないように、1つのレシピの活用や応用の仕方を伝えるように心がけています。

――教室以外のご活動についても教えてください。

野村さん これまで、三越のはじまりのカフェや、伊勢丹のキッチンスタジオで講師を務めたこともありました。

定期的には、表参道にあるシェフや専門講師に料理を習えるキッチンスタジオで月2回程度講座を開講しています。
今後はもっと増やしていきたいですね。

――教室以外の活動を広げるにあたって、ご自身の活動をどのようにPRしていらっしゃるのでしょうか?

野村さん 今はブログだけですが、今後はメルマガも配信していきたいです。

幼少期の思い出と、世界での食体験


――野村さんはどんなお子さんだったのでしょう?

野村さん 幼い頃から料理に興味がありました。
小学生の時には親に「オーブン買って!」と頼んだり。

―それはすごい!

野村さん 私には妹がいるのですが、彼女の誕生日ケーキを作りたかったんです。

野村佳子先生3

幼い頃から料理好きだったことを楽しそうに語ってくださる野村さん、その後の数々の食体験で教室開設に至ります


――お母様も料理好きだったとか?

野村さん そうですね。
母は、一人暮らしになった今でも自分のためだけハンバーグや天ぷらを作ったり、ジャムを手作りしたりしています。

また主人の母も料理も器も好きなので、譲り受けた器を使ったりしています。
麹料理にしたことでパンよりも日々器を使えることも嬉しいですね!

――ますます食の楽しみが広がりますね!

教室開設に至るまでの食の体験を教えてください。

野村さん 大学ではイタリア語を専攻し、イタリアにも留学しました。
その時はホームステイだったのですが、当時はまだ珍しい日本人留学生ということもあっていろいろな家庭の食卓に招かれたんです。
その度に各家庭のレシピを教えてもらって一生懸命メモしていました。

――それは素晴らしい食体験ですね!

野村さん すっかりイタリアにはまり、最初に本格的に料理を勉強したのもイタリアンでした。

結婚後は主人の仕事の関係で台湾へ。
現地の方からは中華料理も教えてもらいました。 また、そこでできた友人がパンやお菓子作りが上手で、その影響もあり帰国後はパンを習い始めました。
講師の資格も取ったのですが、その試験のためにいっぱい作ったパンを友人やご近所さんに配っていたところ、パン作りを教えてほしいと頼まれるようになったことが教室開設のきっかけですね。

――各国の食文化を学ばれたことで、レッスンには各国の料理が取り入れられているのですね。

野村さん パン教室を始めてしばらく経ってから、今度はインドネシアに行くことになりました。
ただ現地の料理が自分の身体には合わなくて…。
そこでなんとか自分の健康を保つために通信教育で薬膳を習い始めました。

――そういうきっかけで薬膳に出会われたのですね。

様々な知識を習得された経緯が分かりました!
習ったことのアウトプットとして教室だけはなく、お店という形もあると思うのですが、教室を選ばれた理由は何かあるのでしょうか?

野村さん 父方が教師の家系だからなのか、私も教えることが好きなんだと思います。

パンに出会うまでは英語の塾の講師や家庭教師をやっていましたし、パン教室を始めた当初は英語教室も同時並行で行っていました。

――なるほど、レッスンを拝見していても伝え方が明確で分かりやすかったです!

野村さん 自分には人を相手にする仕事が向いているのかなと思います。
生徒さんの声などすぐに反応が見られることが楽しいんです。

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麹料理という新たな軸ができ、ますます広がりを見せる野村さんの教室。
次回は長年の教室運営の中での変化やこれからのことについてうかがったインタビュー後半です。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

野村佳子さん

野村佳子さん

大阪生まれ。
現在、神奈川県横浜市青葉区在住。
夫、双子の息子の4人家族。

大学時代にイタリアに短期語学留学。
結婚後、夫の転勤で台北に6年間在住。

台北時代にお友達から頂いた手作りのパンの味しさに感動し、帰国後、Japan Home Making Schoolで、パンを習い、 その後は、有名ブーランジェのシェフからパンを習い、色々なシェフからお料理も習う。

☆ディプロマ☆
Japan Home Baking School 教師
辻調理師専門学校別科パン講座終了
辻調理師専門学校別科西洋料理技術講座修了
日本オリーブオイルソムリエ協会 オリーブオイルソムリエ
Patis ガストロノミスト
パンディプロマ
発酵食スペシャリスト
国際薬膳食育師

サロン情報

Buon Appetito

学生時代に行ったイタリアで、ホームステイ先のマンマが、お食事の時に
さあ、召し上がれ。。と言う意味の「Buon Appetito!」と言ってくれるのはもちろんなのですが、
お庭でお食事をしていると、道行く人も「Buon Appetito!」と声をかけてくれるのがとても楽しかった。

あの時の、楽しいお食事の時間を皆さんにも味わって頂きたい!
また、ほんのひと手間加えるだけで、笑顔がはじけるような美味しいパンや、お料理が出来ることを皆さんに体感して頂き、日頃の忙しさやストレスをほんの少しの時間でも、忘れられる空間でありたい!!と願っています。

ジャンル:

家庭料理、イタリアン、薬膳、健康食、パン、おもてなし

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

神奈川県横浜市青葉区新石川

 
ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/buonappetito

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