努力と学びがあって今がある

「Teatime Princess」主宰 今村月映さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、埼玉県幸手市でお菓子教室「Teatime Princess」を主宰する今村月映さん。教室では、季節感のあるお菓子や伝統的なフランス菓子、今人気のお菓子などを学ぶことができます。お菓子は1人1台仕上げ、ラッピングをして持ち帰ることができるので、自分のためだけではなく家族や友人のためにプレゼントとして贈ることもできる教室です。
今回取材したのは、モンブランのレッスン。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第4回目はインタビュー後半です。

掲載日:2018/10/22(月)

今村月映さん

今村月映さん

  • プロフィール
  • サロン情報

集客に苦労した時期


――実際に教室を始めてみて、どんなところで苦労されましたか?

今村さん 集客ですね。
ブログで募集をしたらすぐに問い合わせが来るかなと思っていたのですが、予想していたよりも苦戦して…。
時には1回のレッスンにお申込みが1人ということもありました。
材料費などを考えると開催しない選択もありますが、来てくださるということが嬉しくて1対1レッスンも開催しました。

今村月映先生1

どんな時でも来てくださる生徒さんのことを一番に考えて教室運営をされています


――大変な時期を経ての今があるのですね…。
集客の問題はどのように解決されたのでしょう。


今村様 他の教室にも通うようになり、自分が教室を運営するにあたっての心構えがなってないということに気が付かされたんです。
レシピの作り方や見やすさ、テーブルコーディネートまで、自分が100%満足するまで手は抜かないと心に決めました。
ですので、ブログ記事の内容変えたということではなく、自分の在り方が変わったんだと思います。

――常に学びの姿勢を忘れないことは人気教室の先生に共通していることだと思います!
今村さんには2016年7月にDreamia Clubサイト内「ピックアップサロネーゼ」にご登場いただきましたが、そこからの変化はありましたか?


今村さん 質問にお答えすることで、今まで自分がやってきたことや考えていることが整理され、新たなスタートを切ることができました。
生徒さんや、教室開設当初に1対1でレッスンをした方も本当に喜んでくださり、通ってくださるモチベーションにもつながったと思います。 私にとっても、生徒さんにとっても嬉しい経験でした。

徹底したお客様目線のおもてなし


――これからのお話をうかがいます。
今も学んでいらっしゃることはありますか?


今村さん お菓子を作るだけはなく、その地域や歴史、宗教まで掘り下げ、もっと文化としてのお菓子を学べる教室にしたいです。

私はフランスに住んだことはありませんが、現地に行かなくても語れることはあると思いますし、行かなくても語れるようになるまで学びたいと思っています。

今村月映先生2

夢を語る今村さんからは教室や生徒さんに対する真摯な想いが伝わってきます


――素晴らしいですね!
こういう先生がいると、通っている生徒さんも新たな技術も知識もどんどん習得できるので、学ぶことが楽しくなっていくと思います。
今村さんのこれからの夢を教えてください。


今村さん 現状平日は家業の会社の手伝いをしており、教室は土日だけなのですが、平日も教室を開催することが近々の夢です。

先々の夢としては、教室を開くきっかけとなった韓国でお菓子教室をやってみたいです!
向こうにはこういう自宅教室がないので先駆け的存在になれたら嬉しいかな。

――海外で新しい文化を広げる夢、素敵ですね!
ぜひ実現してほしいです。
サロネーゼさんにとって必要なこととは何だと考えていらっしゃいますか。


今村さん 不屈の精神に限ると思います。
集客、ケーキの仕上がり、不測の事態…。
教室運営をしていると、挫折しそうになることも次々と起こります。
でもそこで落ち込まずに突き進む精神力があれば、なんとかなります!
私の場合はアドバイスをしてくれる先生方や家族が周りにいるので、素直に受け入れて、まずはやってみようという気持ちを大切にしています。

勇気を持って夢への一歩を踏み出して


――レッスンの感想を生徒さんにうかがうと、玄関を入った瞬間からおもてなしを受けているということが感じられるとおっしゃっていました。
おもてなしに必要なこととは何でしょうか?


今村さん 8、9割が準備だと思います。
しっかり準備をして、とにかくバタバタしないことが大切です。
トークの内容はその時々で変わるのであまり構えず、自然体で臨むようにしています。

今村月映先生3

学び続ける今村さん、これから教室を開こうと考えていらっしゃる方はぜひご参考になさってください!


――そのための準備はどのように行わるのでしょう。

今村さん 一人で生徒ごっこをしています(笑)。
まずは「こんにちは!」と言って玄関から入る。
そして本日のメニューを説明するソファーに座って、周囲を見渡してみる。
きれいに掃除したつもりでも、座った視線で見てみると意外と抜けが合ったりするものです。
この方法は母から教わりました。

テーブルコーディネートも完成したら全ての席に座ってみて、座り心地を確かめながら、各席からどのように見えるのかチェックします。

――素晴らしい…。
こういうおもてなしを受けられる生徒さんが羨ましいです!
今はネットでレシピでも何でもすぐに調べられる時代ですが、こういう経験ができるのは教室に通う醍醐味の一つですね。


今村さん そうですね。
教える立場からも、教室は生徒さんに五感を使って感じていただけるので伝えやすいです。
例えば生地をどこまでなめらかにするのか、実際に生地の質感の変化を見せながら教えることができます。
キャラメリゼについては、どこまで焦がせばちょうど良く、それを越えると焦げ臭くなってしまうのかということを嗅覚に訴えられます。
焦がしバターを作る時は聴覚で判断します。
これをフランス人は「バターの歌」と表現するそうですよ。

――平日は会社のこと、土日は教室と休みなく頑張っていられる原動力は何でしょう。

今村さん 生徒さんの声です。

「おいしかった」
「楽しかった」
「家族もこの教室を毎回楽しみに待っています」
「お菓子を贈った人がお店みたいなケーキだと言ってとても喜んでくれた」

こういう嬉しい報告をいただくことが何よりもやりがいにつながります。

――生徒さんとその先の方々の笑顔が目に浮かびますね!
最後にこれから教室を始めようとされている方に向けてメッセージをお願いします。


今村さん とにかくスタートを切ってしまうことだと思います。
机の上であれこれ悩んでも始まりません。
準備は大切ですが、どんなに準備を重ねてもスタートしてから改善することがほとんどだと思うんです。
そこからマイナーチェンジをしながら作り上げていくことが大事です。
やりたいなと思ったら躊躇せずに、まずはすぐに始めてみてくださいね!

=============

人気の教室の裏には、必ず見えない努力や苦労があります。今回今村さんからお話をうかがっていて、改めてそのことに気付かされました。
何かを見て、何かをしている時も、全てはレッスンのことに結びついていきます。徹底的に考え抜かれたレッスンと、学びの時間を楽しむ生徒さんの笑顔が印象的な教室取材でした。

(おわり)

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=菊池友里

プロフィール

今村月映さん

今村月映さん

大学卒業後、金融機関に就職。
プライベートでは、時間さえあればお菓子を作る生活を送るも、やはりお菓子に関わる仕事をしたいと、ル・コルドン・ブルー代官山校へ入学。1年半フランス菓子を本格的に学び、菓子ディプロムを取得。会社を退職し、2012年埼玉県幸手市の自宅にて、お菓子教室「Teatime Princess」をオープンしました。

サロン情報

「Teatime Princess」

埼玉県幸手市の自宅にて、少人数制のお菓子教室をしております。
_ 季節感のあるお菓子、伝統的なフランス菓子、人気のお菓子などを作っています。パティスリーのケーキみたいに仕上げます。

レッスンはお一人様1台仕上げる実習スタイル。しっかりお菓子作りを体験していただけます。
作ったお菓子は全て簡単なラッピングしてお持ち帰りできますので、ご家族へのお土産として、また大切な方へのプレゼントとしてそのまま差し上げることもできます!

ジャンル:

洋菓子

サロン特長:

初心者歓迎、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

埼玉県幸手市

 
ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/teatime-princess/

プロフィールはこちら