学びの楽しさを伝える教室

「Teatime Princess」を主宰 今村月映さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、埼玉県幸手市でお菓子教室「Teatime Princess」を主宰する今村月映さん。教室では、季節感のあるお菓子や伝統的なフランス菓子、今人気のお菓子などを学ぶことができます。お菓子は1人1台仕上げ、ラッピングをして持ち帰ることができるので、自分のためだけではなく家族や友人のためにプレゼントとして贈ることもできる教室です。
今回取材したのは、モンブランのレッスン。そのレッスンの様子とインタビューを4回にわたりご紹介します。第1回目はレッスンレポート前半です。

掲載日:2018/10/1(月)

今村月映さん

今村月映さん

贈り物は手作りのケーキで


ケーキ屋さんのショーウィンドーに並ぶ色とりどりのケーキには、見る人を笑顔にさせる力があります。
自分が食べたいものを選ぶのもワクワクしますし、「あの人はフルーツが好きだからタルトにして、あの人はやっぱりショートケーキかな」と誰かのために選ぶこともちょっと悩むけれど楽しいですよね。

そんなお店に並ぶようなケーキを自分で作れたら?

今回ご紹介する、今村月映さんが主宰する教室では 、初心者の方でも自分でもびっくりするような完成度のお菓子が作れてしまいます!

レッスンは、フランス菓子を中心に、季節のお菓子を学べる実習スタイル。
今まで買うことはあっても作ることはなかったような華やかなお菓子を作る楽しさを体感してほしいという想いから、少しプロ向けの製菓材料や技法も取り入れています。

今村月映先生1

玄関を一歩入った瞬間から随所におもてなしの心が感じられる教室です


本日の生徒さんは1名欠席で、全部で3名。

ウェルカムドリンクは、サイダーに寒天とミルクで作ったミルク寒とミックスベリーが入った、ちょっとしたデザートのような華やかさ。
まだまだ暑い日が残る時期には、爽やかな喉越しと涼やかな見た目が嬉しいおもてなしです。

お菓子の歴史もしっかりお勉強


本日のメニューは「モンブラン」。

レッスンは、そのお菓子の文化的、歴史的背景の説明から始まります。
これから自分が作るものが様々な歴史を経てきているものだということが分かると、頑張って作ろうという気持ちになりますし、人に渡す時にもちょっとしたエピソードを語れるので嬉しいですよね。

今村月映先生1

今村さんから聞くお菓子の背景にある歴史や文化の話に生徒さんは興味津々


今日は7センチのセルクルでタルトレットの土台を仕上げ、1人5個モンブランを作ります。
小さめに作るのは、見た目もかわいいし、切り分けにくいケーキもそのまま個々に食べられるという理由からだそう。

また、モンブランという秋の定番菓子にも今村さんのアレンジが加わると、オリジナリティーあふれるケーキに変身!
どちらかというとシックなイメージのあるモンブランに、今村さんは手作りのクマ型のクッキーを乗せてかわいらしい印象に。
クッキーの生地は土台のサブレ生地の余りを活用したものだそう。
今村さんはさらにそこにヴァローナの「パール・クラッカン」という小粒のチョコレートを飾り、サクサクとした食感と濃厚なマロンクリームのハーモニーを楽しめるケーキに仕上げました。

こうしたアイデアは、フランス人がお菓子の中に必ずアクセントを加えることから着想を得たそう。
フランス人はモンブランにカシスのジュレやジャムを入れることで酸味のアクセントを加えることが多いようです。
酸味でアクセントを出さない場合には、食感でアクセントを出します。
今村さんのお菓子にはこうした伝統製法に基づいたアレンジが加えられているので、安定的なおいしさを保ちながらも、他にはないオリジナリティーにあふれています。

説明を聞いているだけでも今すぐ食べたくなってきます。
けれど、これを本当に自分で作れるのかしら…。
ところがこちらのお教室では、誰もが自分の納得のいくお菓子を作って持ち帰れるのがすごいところ。
レシピには完成写真だけではなく、手描きのイラストによる断面図もあり、構造が分かりやすく説明されています。

実はモンブランは一工程ごとの作業はそれほど大変ではないそう。
ポイントは組み立て方やクリームの絞り方。
その様子は実習で見ていきましょう。

デモ&実習でしっかり身に付くレッスン


数々のお菓子を生み出して来たキッチンはどんな空間なのでしょうか。
ワクワクしながら一歩入ると、まずその広さに驚かされます!
そこはまるでお店の工房です。
広々とした空間ですが、明るい照明のおかげでどこにいても細かな作業がしやすい実用的なキッチンです。

今村月映先生1

広々としたキッチン空間で、「頑張って作ろう!」という気持ちになります



レッスンは一工程ごとに今村さんがデモンストレーションを行い、その後生徒さんが実習するというスタイルです。

まずは土台のサブレ生地作りからスタート。
フードプロセッサーに材料を入れて回していきます。
ここで冷たいバターを入れないと、小麦粉とバターが練られてガリガリとした食感のサブレになってしまうそう。
理由が分かると手の抜けないポイントが明確分かります。

出来上がった生地は一晩寝かせることが理想なので、今作った生地は冷蔵庫へ入れて次回のレッスンへ。
今日のレッスンには既に寝かせておいた生地を使います。

よく冷えた生地は手早く作業をしないと、あっという間にだれてきます。
今村さんは生地の扱い方からのばす時の綿棒への力の入れ方まで丁寧に指導します。
ほんの一手間で仕上がりの味が良くなること、そしてちょっとしたことで無駄な手間が省けることが分かります。

時に冗談も交えながらリラックスした雰囲気の中レッスンは進みます。

今村さんがデモンストレーションで先にオーブンに入れた生地が焼き上がると、ちょうど生徒さんの型抜きが完成し、続けてオーブンへ入れます。
再度オーブンを温めることもなく、時間のロスが全くありません。
全体を通してものすごく流れが良いレッスンで、準備に準備を重ねてきたことが伝わってきます。

続いてアーモンドクリーム作りへ。
バターに空気を含ませながら混ぜていくことで食感が軽くなるそうです。
今度は室温に戻したバターの温度に合わせて、その他の材料も室温に戻したものを使います。

ここでポイント!
今村さんはある材料を加えることでアーモンドクリームをよりおいしく、食感も滑らかにします。
これは某フランス菓子の巨匠のレシピからヒントを得たそう。
でもそのレシピをそのまま使用するのではありません。
試作を繰り返した結果得られた分量を加えていきます。

完成した今村さん特製のアーモンドクリームを生地の上にのせ、オーブンへ。

しっかりと説明を見て聞いた後は、生徒さんがアーモンドクリームを作ります。

分かりやすい説明と、手際の良いデモンストレーションのおかげで、生徒さんもサクサクと作業を進めていくことができます。

完成したアーモンドクリームをサブレ生地の上にのせ、今村さんの天板と入れ替えでオーブンに入れたところで、みんなで洗い物タイムです。
今村さんはフードプロセッサーなどはハケを使って丁寧に粉を払うなど、道具の手入れも怠りません。
キッチンは常にきれいで、本格的な修行の場できめ細やかな指導を受けてきたことが伝わってきます。

気になるレッスンの後半の様子は次回お届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=菊池友里



生徒さんの声 Voice

  • Aさん
    ・通い始めて2年近く経ちます。お菓子を作りたくてネットで調べていたら、たまたま家の近くでこちらの教室を見つけました。テーブルコーディネートがいつも素敵で毎回楽しみです!作るのはお店に並んでいるようなケーキですが、先生が入念に準備をしてくださっているおかげで、きちんと作れるし、おうちでも作ってみようかなと思えます。
  • Bさん
    ・1年ぐらい前から通っています。お菓子教室を探していたところ、ブログのお菓子の写真があまりに素敵でびっくりしたことが通い始めたきっかけです。教室では洗練された本格的なお菓子を習うことができますし、さらに先生のライフスタイルそのものがお手本で憧れです。
  • Cさん
    ・3年近く通っています。埼玉の中でお菓子教室を探していたところ、たまたま家の近くで見つけたことが通い始めたきっかけです。見た目が豪華なのに作り方が簡単で、家に帰ってからも作ってみようというやる気が出るレシピが多いのがいいですね。今後は教室で習ったようにデコレーションも自分できれいにできるようになりたいです。


プロフィール

今村月映さん

今村月映さん

大学卒業後、金融機関に就職。
プライベートでは、時間さえあればお菓子を作る生活を送るも、やはりお菓子に関わる仕事をしたいと、ル・コルドン・ブルー代官山校へ入学。1年半フランス菓子を本格的に学び、菓子ディプロムを取得。会社を退職し、2012年埼玉県幸手市の自宅にて、お菓子教室「Teatime Princess」をオープンしました。

サロン情報

「Teatime Princess」

埼玉県幸手市の自宅にて、少人数制のお菓子教室をしております。
_ 季節感のあるお菓子、伝統的なフランス菓子、人気のお菓子などを作っています。パティスリーのケーキみたいに仕上げます。

レッスンはお一人様1台仕上げる実習スタイル。しっかりお菓子作りを体験していただけます。
作ったお菓子は全て簡単なラッピングしてお持ち帰りできますので、ご家族へのお土産として、また大切な方へのプレゼントとしてそのまま差し上げることもできます!

ジャンル:

洋菓子

サロン特長:

初心者歓迎、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

埼玉県幸手市

 
ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/teatime-princess/

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