原動力は、「食べてもらう喜び」「知ってもらう喜び」

「Kitchen Ciao!」主宰 川口かな江さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、三重県四日市市内で、今年16年目となるイタリア料理教室「Kitchen Ciao!」を主宰する川口かな江先生。お教室のコンセプトは、『おうち料理が好きになる料理教室』。イタリア料理教室ですが、和食や幅広いお料理に応用できるテクニックや知識も学べると、長年通い続ける方が多数です。定期的に開催している子ども向け教室など外部講座も満席が多く、最近は故郷でもある京都でのお教室も好評です。
今回は、1月中旬にイレギュラーで開催された味噌づくりレッスンの模様と川口さんのインタビューを4回にわたりお届けします。第3回目はお教室の開催情報や、開始までのストーリーをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2018/2/19(月)

川口かな江さん

川口かな江さん

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お教室情報


――味噌作りと味噌を使ったお料理のレッスン、内容が盛りだくさんでしたね!お疲れ様でした。
いろいろ伺いたいのですが、まずはレッスンの開催情報を教えてください。


川口さん ありがとうございます。
自宅教室は、2か月に1度メニューを変え、16回ほどレッスンをしています。
イタリアの一般家庭で出てくる、前菜、パスタ類、メイン、ドルチェを作ります。
半分はデモンストレーション、半分は実習という形式で、レッスン料は3500円から、定員は内容にもよりますが6名です。
また、出身地でもある京都でも毎月定期的にレッスンを開催しています。

そのほか公民館などで、夏や冬など長いお休みに子どものお菓子教室、ワンシーズンに1回子どもの料理教室を行っています。こちらは1回の定員が20名ほどです。

川口かな江先生1

幅広い生徒さんが毎回楽しみに通います。子ども向け教室も人気。


――たくさん開催していらっしゃるのですね。子ども向け教室は大人気とか。

川口さん おかげさまで子ども向け教室は、もう5年になります。料理を通じて子どもたちの成長を感じることができて、とても嬉しいです。ずっと参加してくれている子で、朝食コンテストで賞を取った子もいるんですよ。

――料理は様々な力が養われますから、小さいときからどんどん挑戦してほしいですよね。

川口さん そうですね。普段食べているものが何でできているか、何を使っているかなど知るのは とてもよい勉強になると思います。醤油の味比べをすることもあるのですが、子どものほうが味覚がするどいですね。小さいときから様々な味を知ってほしいと思います。

――地域にも貢献する、素敵なお取り組みですね。

おうちに帰ってすぐ作りたくなる工夫


――お教室のコンセプトは?

川口さん 『おうち料理が好きになる料理教室』です。
イタリア料理教室ですが、和食にも応用できるテクニックや知識も教えています。
栄養バランスを考え、手に入りやすい材料を使い、おうちに帰ってすぐに作りたくなる内容をお届け出来るように工夫しています。

――素敵なコンセプトですね。レッスンを拝見していて、まさにその工夫が詰まっていると思いました。生徒さんもおしゃっていましたが、科学的に「なぜそうするのか」の説明がたくさんあり、「へー!」と驚き、すごく納得しました。 学校の家庭科でこんな風に教えてくれたら、子どもの頃から全員料理が好きになると思います!

川口さん ありがとうございます。料理が楽しい、と思ってもらえたらとても嬉しいです。

川口かな江先生2

おうちに帰ってすぐ作りたくなるような、料理の楽しさと上達のコツがいっぱい詰まっています。


――今日は特別に味噌作りレッスンでしたが、和食も取り入れていらっしゃるのですね。

川口さん 味噌作りは、私が味噌や醤油を手作りしているとお話したところ、皆さんが習いたいと言ってくださって開講しました。
イタリア料理教室ですが、身近な食材で作れて、毎日の食事にいかしていただけることをお伝えしたいと、普段も和の食材や調理法の話を取り入れています。

――毎日の食事作りに応用できる、実用的なことが学べるからこそ沢山の生徒さんが支持していらっしゃるのだと思います。
ところで、どのような生徒さんが多いですか?


川口さん 一番多いのは40代の女性ですが、子ども教室も入れると、5歳から70代と幅広い生徒さんがいらっしゃいます。

――幅広いですね!今日ご参加の方も、それまでイタリア料理を習ったことはなかったけれど、とても楽しくて通い続けている、とおっしゃっていました。新たなお料理や知識に出会うのは、年齢を問わず楽しいですよね。

食いしん坊から夢の実現へ


――お教室は16年目とのことですが、始めたきっかけを教えてください。

川口さん 小さい頃から食いしん坊で、料理を作るのも食べるのも大好きで、キッチンで勝手にお菓子や料理を作って家族に驚かれているような子でした。
中学生くらいになると、作ったお菓子を友達にプレゼントしては喜んでもらえるのが嬉しくて。”食べてもらう喜び”を知りました。

「もっと食べてもらいたいし、自分ももっといろいろなものを食べてみたい、それならばどんなものを食べたら体にいいの?ついでにどんなものを食べたら痩せるの?知りたい!」と、ただその知識を得たくて、大学は管理栄養士の資格が取れる食物学科に進みました。

――そんなに食いしん坊だったのですね!?

川口さん そうなんです。あいにく痩せることは全くなかったですが・・(笑)。

なぜイタリアンにしたかと言いますと、大学時代に旅行で訪れ、人のよさと食べ物の美味しさにすっかりはまったんです。そこで、その後留学をしました。
ホームステイ先で料理を教わり、お菓子学校に通学。料理は、素材の味をそのまま味わう調理法のシンプルさやたっぷりの野菜を取れるところも気に入りました。

そして帰国後少ししてからお菓子教室を開いたのですが、実はあまりうまくいかなくて。
お菓子よりも簡単にできる家庭料理のほうが評判になり、イタリア料理教室に変更しました。

川口かな江先生3

壁には生徒さんが作ってくれた教室名のディスプレイが。生徒さんとの温かい絆を感じます。


――ユニークな変遷ですね。

川口さん 食いしん坊に加え、人になにかを教えることも好きなので、お教室運営は天職だと思います。「食べてもらう喜び」と共に「知ってもらう喜び」を実感する日々です。

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「これ以外の仕事は考えられません、料理教室をしてる時間が一番充実しています」と幸せそうな笑顔で教えてくれた川口さん。こちらまで幸せな気持ちになります。
「食べてもらう喜び」と「知ってもらう喜び」が、生徒さんが大満足し通い続けるレッスンを生み出す原動力になっているのを感じました。

次週最終回は、お教室運営の工夫やこれからの夢を伺ったインタビュー後半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

(次回へつづく)

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=蟹江宏樹



プロフィール

川口かな江さん

川口かな江さん

管理栄養士及び製菓衛生士。
イタリアに洋菓子の留学の経験があり、帰国後自宅でお菓子教室を主宰。
しかし、本格的な洋菓子よりも留学中にホームステイ先で学んだ簡単に出来る家庭料理の方が評判になり、イタリア料理教室に変更。もちろん、料理教室でも簡単に出来るドルチェも紹介しています。

サロン情報

レシピ

オリーブとハーブ入りプロヴァンス風牛肉のドーブ
納豆ドレッシング
材料
(4人分)
納豆 2パック
醤油 50ml
合わせみそ 大さじ1
たまねぎ 1/6個
にんにく 小1かけ
りんご  1/4個
サラダ油 100ml

作り方
  1. すべてをミキサーにかけて、できあがり