人気教室の陰には家族の笑顔

「サロンドマリー」主宰 横井満里代さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、神奈川県横浜市で、「サロンドマリー」を主宰する横井満里代さん。横井さんはご結婚を機に大手企業を退職、自宅にてサロン形式のお菓子教室を始めます。その他カルチャースクールにて洋菓子講座や、サロン開業講座を開講、パーティープロデュースも手がけていらっしゃいます。その実績から度々メディアでも取り上げられ、横井さんのサロンには多くのサロネーゼさんも通われています。今回は整理収納アドバイサーの大熊千賀さんとのコラボレーションレッスンと、インタビューを4回にわたりご紹介します。第4回目は今回のコラボレーションレッスンについてお二人にうかがったインタビューの後編です。

掲載日:2018/1/29(月)

横井満里代さん

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夢ふくらむコラボレーションレッスン


――今回のレッスンについて伺います。 このようなコラボレーションレッスンを始めたきっかけを教えてください。

横井さん 「教える」ということを始めて29年、人より長くサロンをやっているかと思います。こうした私の経験を活かして、これからサロンを開こうとしている方の開業のお手伝いをしたいと思うようになりました。
お教室運営で悩みの種となるのは、集客です。
そこでそうした方に私のサロンで講師をしていただくことで皆さんに知っていただく機会になるのではないかと考え、コラボレーションレッスンを始めました。
当サロンで知られたことをきっかけに、ご活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。今でも相談を受けることも多いですよ。

本日レッスンをしていただいた大熊さんについては、私が整理収納好きということで講師依頼をしております。

横井満里代先生1

お互いにファンである人気講師のお二人


――生みの親であり、育ての親でいらっしゃるんですね!
大熊さんにもお話を伺います。
このような横井さんとのコラボレーションレッスンにあたり、どのような思いで臨まれましたか?


大熊さん このレッスンは2013年にスタートし、おかげさまで毎回満席を頂戴しております。
生徒さんの中にはサロネーゼさんもいらっしゃいます。
特に料理関係のサロネーゼさんは、ご自宅のキッチンを生徒さんに見られますので、キッチンの整理収納の提案は大変ご好評いただいております。

また、私自身横井さんのサロンに来ることがとっても楽しみなんです!
それと同時に横井さんのお名前を汚してはいけないというプレッシャーは大きいですね。

整理収納をすることによってどんな暮らしが待っているかということは、こちらの横井さんのサロンに足を踏み入れた時に感じられると思います。
このとても素敵なサロンに入った瞬間は少し緊張すると思うのですが、すぐに馴染めるような、どこかホッとする空間です。
この空間作りの背景には、整理収納だけはなく、おもてなしの心だったり、ご家族皆さんにとっての心地よい暮らしがあります。
生徒さんにはそういうところをゴールにしてほしいですね。

そして横井さんがおもてなしの心を持ってお客様をお迎えしているように、私の講座にご参加くださった皆様にも楽しんで帰っていただこうという気持ちで臨んでいます。

家族みんなが笑顔で暮らすための整理収納


――お二人のその気持ちは、レッスンを拝見していてとてもよく伝わってきました。 生徒の皆さんは片付けにまつわる様々な悩みもおありで、最初は少し緊張されているように見えましたが、大熊さんの包み込むようなお話の聞き方に、ほっと安心して、心を開き、折角のこの時間を楽しもうという気持ちに変化していかれたように思います。さらに横井さんの心も温まるおもてなしとお料理で、生徒さんの雰囲気がみるみる明るくなっていくのが感じられました。それはこういう空間の中で講座を受けることで、生徒さんは自分が実現させたいことをより具体的にイメージできたからだと思います。 大熊さんが今回のレッスンを行い、生徒さんの反応を見てみて、どのような感想を持たれましたか?

大熊さん 皆さんのお話を伺っていると、「整理収納=捨てなきゃ!」と考えている方がたくさんいらっしゃることに気が付きます。
インターネットや書籍などで様々な情報があふれ、錯綜しているんです。
お料理が好きな方でも「ゴムべらもお玉も一個にしなきゃ」といって、自分の好きなことや生活スタイルを無視して捨ててしまい、苦しんだり、悩んでいる方は非常に多いんですよ。

横井満里代先生2

お二人のレッスンを受けて、生徒さん達の雰囲気も変わっていきます


私が推奨しているのは「笑顔収納」。
とにかく自分と家族がラクに楽しく集うような心地よい暮らしを目的として、整理収納をお伝えしています。

今回の生徒さんからも、
「自分のスタイルを見つけることの大切さに気が付きました」
「自分にとって必要なものは無理に捨てなくてもいいんですね」
など、様々なお声をいただきました。
私の「笑顔収納」を説明すると、皆さんホッとされます。
「頑張って捨てなきゃ!」と思って講座に臨まれた方が、ふと肩の力が抜けるというか、そういう気持ちの変化がお顔を拝見するだけで分かるんです。

サロンにとっても整理収納にとっても一番大切なもの


――横井さんと同じく、大熊さんにも自然体というキーワードが浮かびます。 お二人に伺います。 サロネーゼさんや、これからサロンを開こうとしていらっしゃる方へメッセージをお願い致します。

横井さん サロンのスタイルには正解がないので、その方に合ったスタイルを見つけることが大事だと思います。
「あの先生がこれをやって成功したから…」ということが皆さんに当てはまることはありません。
ですので、「ご自分のスタイルを大切に」ということをいつもお話ししています。
そしてぶれないことですね。私も自分の核となる部分については、10年前と話している内容は変わらないです。

横井満里代先生3

原点を大切に、進化し続けるお二人の夢は尽きません


大熊さん 私は常に「自分が大事にしているものは何か」ということに立ち返るようにしています。
整理収納としては、「どういう家にしたいか」「どういう家族でありたいか」ということですね。皆さんにもそれに沿った整理収納を実践してほしいです。
家って、家族みんなが外でいろいろなことがあって帰ってくる場所じゃないですか。楽しいことだけじゃなくて、嫌なことがあった一日かもしれない。いかにきれいに整えるかということよりも充電できること、そして自分の家族にとって気が休まる心地よい空間とはどんなものなのかということを常に考えるようにしています。
それはサロンの先生についても同じで、お客様をどんな風に迎えたいかということを考えることが大切ですね。

――横井さんと大熊さんがお二人で実現してみたい夢はありますか?
これからサロンを開こうとされている方がお二人に相談して、サロン仕様のご自宅を作られるなど様々な可能性があると思います!


大熊さん サロンの先生に特化した講座は面白いかもしれませんね!
生徒さんがお教室の空間の中でどこを見ているかお伝えしたり、 コーヒーを淹れるという動きを一つとっても、何をどこに収納しておけば流れるような動きになるなど考えてみたり。
一般家庭とは異なり、普通は人が入ってこないキッチンをどのようにサロン仕様にするか伝えていきたいです。
でもまずは家族が心地よく暮らせる空間作りが大前提です。

横井さん 私たちはこの根本部分が一緒なんです。
つまりサロンの顔と、そうじゃない生活部分を別にすることは、イベント的に年に数回開催する程度なら良いのですが、毎日続けていくことはできません。
家族みんなのおうちを借りているお教室。この意識を持って家族に対して感謝することが大切です。

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サロネーゼとして、そして整理収納の先生としてご活躍されているお二人。ジャンルは異なっても、「おもてなしの心」「自然体」「家族」を大切にするなど共通項はいっぱい。予約が取れない人気の理由はここにあるのかもしれません。

(おわり)

インタビュー・テキスト=阿部麻里子
写真=原田圭介



プロフィール

横井満里代さん

横井満里代さん

学習院女子短期大学卒業後、出光興産秘書室勤務。結婚退職後、本格的に洋菓子の勉強を始める。日本菓子専門学校、加藤千恵洋菓子教室、フランスのエコール リッツ エスコフィエ、エコールクリオロなどで学ぶ。製菓衛生師、ティーコーディネーター。フードコーディネーター。

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