料理がもっと楽しく・好きになるレッスン

「サロン・ド・キュイジーヌ エッセイエ・ヴ」主宰 藤山朗子さん

インタビュー連載 第2回

今月ご紹介するサロネーゼは、東京・世田谷区自由が丘でフレンチのお料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ エッセイエ・ヴ」を主宰する藤山朗子さんです。 ”おいしくて簡単にできてパリジェンヌみたいにキレイになれるふだんごはん”、”さっと準備しておもてなしできるコース料理”などが学べるレッスンには、幅広い年齢層の方が毎回楽しみに参加し、親子や友人同士て通う方も多数です。 今回は、2017年10月に行われたレッスンとインタビューを4回にわたりご紹介します。第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2017/11/13(月)

藤山朗子さん

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料理がもっと楽しく・好きになるレッスン


レシピ説明のあとは、早速キッチンまわりに集まっていただき、デモンストレーションの開始です。

「それでは『チョコレートとマルカルポーネのケーキ』から始めます。チョコレートを湯煎していましたので、ちょうどとけていますね。
ここにマスカルポーネを入れて泡だて器で混ぜます。マスカルポーネは市販で100g入りのものがよく売られていますので、それを使い切れたらいいなと思い、その分量でできるレシピにしてあります。そして、粉糖を振るい入れて混ぜます。次に・・・」

「では、メインの『豚肉の赤ワイン煮』を作っていきましょう。豚肉は3cm角にカットして、カルダモン、ローリエ、ニンニクと一緒に一晩ワインに漬けます。今日は漬けたものをご用意しています。
漬け込むワインは何が良いかとよく聞かれるのですが、私は漬け込み用には、カベルネ・ソーヴィニヨンを使っています。あとで作る『ウッフ・アン・ムレット』のソースはピノ・ノワールを使っています。
今日のメインディッシュには、もし、開けたけど飲みきれなかった赤ワインがあれば、それでも大丈夫ですよ。我が家は飲みきってしまうので余るワインはありませんが・・・(笑)」

藤山朗子先生1

料理がぐんと美味しくなる一手間やコツをたっぷりと。質問しやすいので疑問もすぐに解消できます。


「次に豚肉を焼きますが、冷蔵庫から出したばかりの状態で焼いていきます。よく『お肉は常温に戻してから焼く』と言われますよね。それは、主には焼いて食べるお料理の場合です。今日はそのあと煮込んでいくのでなるべく脂を出したくないですから、冷たい状態で側面を焼いて、そして煮込みます」

藤山さんのレシピは、生徒さんが自宅で再現するときやりやすいように分量や手順が考えられています。また、説明は、教えてほしいと思うことや、なぜ?と疑問が浮かんだことの理由を細やかに伝えてくれ、メモがいっぱいになるほど。

とても穏やかな口調で、そしてユーモアを交えてお話されるので、初めて参加した方やお一人で参加している方も、リラックスできる和やかな雰囲気です。

ポイントを押さえて効率的に身に付くレッスン


レッスンは基本的にデモンストレーションスタイルですが、ポイントとなるところや盛り付けの一部は生徒さんにもやっていただくことがあります。

「ではポーチドエッグを作っていきましょう。これはお一人一個ずつ作っていただきますね。皆さんおうちでポーチドエッグ作りますか?」

「あまり作らないです・・・」
「時々作りますがなかなかうまくいかなくて・・・」

「うまくいかないには理由があるんですね。今日はきれいにできるやり方をお伝えしますね。まず、穴のあいたレードルに卵を割り入れ、サラサラの卵白は落とします。お湯が沸いたら塩と酢を入れ、こうして水流を作ります。そして・・・」

「わーきれい!」

ふわっときれいなポーチドエッグが出来上がりました!

「では皆さんも順番にやってみてくださいね」

お手本通りに挑戦すると、皆さんとてもきれいなポーチドエッグができ、大成功!笑顔が広がります。

藤山朗子先生2

失敗しがちなポーチドエッグも見事きれいに完成!生徒さんに笑顔が広がります。


限られたレッスン時間の中で、しっかり覚えてもらいたこと、体験してもらいたいことなどがバランスよく組み込まれていて、4品をきっちり身につけることができます。

続いて『チーズのフリット』も皆さんに作ってもらい、あとは『ウッフ・アン・ムレット』の赤ワインソースの仕上げです。

「ハイ、ソースが2/3量くらいに煮詰まったら塩胡椒で味を調え、残りのバターを入れて艶とコクを出しますが、その前にお味見してみてください」

配られたスプーンで味見した皆さんから、「美味しい!」の声が。
完成がますます楽しみです。

お教室の魅力


「『ウッフ・アン・ムレット』は、パセリを乗せるのが定番なのですが、今日はインスタ映えバージョンにしましょう(笑)。ちょうどセージの花がありましたので、こんなふうに乗せるのはどうでしょう」

生徒さん達の笑顔がパッと輝き、早速カメラの準備を。深紅の赤ワインソースに真っ白なポーチドエッグがふんわり浮かんだかのようで、おしゃれでおもてなしにも喜ばれる前菜の完成です。

アミューズと前菜が揃ったら着席し、ワインで乾杯!
授乳中やお飲みになれない方のために、ノンアルコールワインも用意されていました。

ゆっくりご試食いただき、次のメインも皆さんで盛り付けを。今朝焼いたという手作りパンも提供されました。

「いま、ル・クルーゼのアンバサダーをしているのですが、『マルミット』というお鍋は、パンも美味しく焼けてお勧めですよ。ぜひ召し上がってみてください」

「皮がパリパリで中がしっとり、美味しいですー!」
「このソース、ワインとぴったりですね!」

藤山朗子先生3

盛り付けもとてもおしゃれ!レストランでいただくような華やかな完成。インスタ映えもバツグンです!


そして最後に、焼きあがってほどよく冷めたケーキをカット。
コーヒーと紅茶のお好みを聞いて、藤山さんが丁寧に淹れて一緒に楽しんでもらいます。
マスカルポーネが入って軽い口当たりのケーキは、チョコレートの濃厚さがありながらも優しい甘さでこちらも生徒さんに大好評!

「お味はいかがでしたか?量的にはいかがでしょう」

藤山さんは追加で様々な情報をお伝えし、最後に感想をお尋ねされました。
毎回生徒さんの感想を聞き、それを次回以降のレッスンに反映することを心がけているそうです。

生徒さんにお教室の魅力を伺うと、参加しやすい雰囲気、丁寧なレッスンと再現しやすいレシピ、そして先生の穏やかなお人柄、と教えてくださいました。
通い続けたくなり、お友達や家族にも紹介したくなるのは、こうした魅力が理由のようです。

おしゃれな街・自由が丘の一角、フレンチが身近になり、お料理がもっと好きになる、素敵なお教室でした。

次回は、お教室の開催情報や始めたきっかけなどを伺ったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

(次回へつづく)

Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

サロン/教室名の由来は?
“エッセイエ・ヴ”は、あなたも試してみませんか?という意味のフランス語です。
“サロン・ド・キュイジーヌ”は、料理を通した交流の場 という意味です。
ふだん忙しくて料理を楽しむ時間がない…、料理はどちらかというと苦手分野…という方にこそ、すごく楽しいんですよ、ちょっと試しにご一緒にいかが?という気持ちをこめてつけた名前です。

サロン/教室の特徴、コンセプトは?
シンプルでおしゃれ、かわいくて美味しいフレンチおうちごはんの料理教室。
パリジェンヌ風料理教室とサブタイトルをつけていますが、これはパリジェンヌ(=未婚の女性)的な年齢の方のための教室という意味ではなく、かわいいもの・おしゃれなものにときめく心を持つすべての女性に向けた料理教室という意味です。

どんな生徒さんが多いですか?
30代~50代中心の女性がコア層(10代のお嬢様から70代の先輩まで、年齢層は幅広いです)、たまに男性の参加もあり。

レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
レギュラーレッスンは2種類、毎月メニューが変わり、テーマがあります。
予定に合わせてご参加いただけるよう開始時間にバリエーションを持たせています(11:00~、13:00~、16:00~)
1.フレンチスタイルおもてなし:ワイン付、コース形式のメニューを作ります。
2.パリジェンヌ風おうちごはん:料理2品とお菓子1品を作ります。
その他不定期にシェフや専門家とのコラボレッスン、レストランで行うイベント形式のレッスン等も行っています。


レッスン中、心がけていることは?
作り方だけではなく、食材の扱い方、余った時の対処法、料理の背景などできるだけ多くの気づきや知識を学んでいただけるように心がけています。また、実際に自宅で再現しやすいように手分けして作業することは避け、流れを全部見ていただけるようにしています。
1回ごとの完結スタイルで募集しているので、メンバーは毎回違い、初対面の生徒さんがお互いに打ち解けられるように共通の話題を提供する等もしていますが、一緒に作業して食事をする間に話がはずんで良い雰囲気になることが多いです。

人気の高いメニューは?
フレンチらしい、ソースを添えた料理。シンプルな手順でできるソースのバリエーションには人気があります。ハーブの花などエディブルフラワーなどもあしらって、“フォトジェニック”な盛り付けで仕上げていただくようにしています。
基本的にメニューは毎回違うので、繰り返し登場するメニューは無いのですが、ブッフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)のバリエーションなど、フレンチらしい煮込み料理を何度も作りましたと言っていただくことが多いです。
また、スペルト小麦(古代品種の小麦)を使ったサラダ、果物を使ったサラダなどヘルシーなテイストの料理にも好意的な感想をいただくことが多く、体に良いもの、美容に役立つ食材情報に関心をお持ちいただけていると感じています。
グジェール(チーズ入りのセイボリーなシュー生地の料理)などフレンチの料理名、ポワレ(蒸し焼き)等のフレンチの調理法についても、レストランでメニューを見たときに「レッスンで習ったアレだ!」と理解ができてうれしかったと言っていただくことがあります。

初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
申込は1回ごとの完結型、入会金・年会費はありません。
HPとBlogから飛べる予約システム、FBやinstagramのダイレクトメッセージ、メール等、使いやすいツールでお申込みいただいています。お名前、メールアドレス、携帯電話番号、2名以上でご参加の場合は全員のお名前を記載してご連絡下さい。確定のお返事はメールでお送りします。その際に道順等の詳細をお伝えしています。
エプロン・筆記用具もご用意していますので、身ひとつでお越し下さい。



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介



プロフィール

藤山朗子さん

藤山朗子さん

料理研究家|フレンチおうちごはん普及委員
スパイス&ハーブ検定1級
薬膳アドバイザー

フランスが大好きで、パリ+1か所の旅をライフワークにしています(渡仏20回超)。
エコール・リッツ・エスコフィエ パティスリー・ディプロム取得
L’Atelier des sens、L’Atelier des chefs、L’Atelier Guy Martinなどパリ市内や、cooking Alaturca(トルコ・イスタンブール)、Cin Cin(イタリア・シチリア)などヨーロッパ各地の料理教室を視察

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