出会いが出会いを呼ぶ教室

「L’atelier Plaisir(ラトリエ・プレジール)」主宰 中村薫さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、スカイツリーを見上げる、東京都墨田区でお料理とテーブルコーディネートの教室「L’atelier Plaisir(ラトリエ・プレジール)」を主宰する中村薫さん。 美大を卒業後に渡英しヨーロッパの様々な文化に触れ、帰国後に料理の研鑚を積み、お教室をスタート。 身近な食材で作る和洋中の基本料理~おもてなし料理を、季節に合わせたテーブルコーディネートと共に学べるレッスンは満席が続きます。 今回は、桜満開の2017年4月上旬に行われたレッスンとインタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目はお教室の開催情報や、始められたきっかけについてうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2017/5/15(月)

中村薫さん

中村薫さん

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お教室情報


――まずはお教室の開催情報を教えてください。

中村さん 2ヶ月ごとにテーマを変えて、季節感あふれるテーブルコーディネートと、身近な旬の食材を使ったお洒落で作りやすいお料理をご紹介しています。
スタート時間は、平日は10時半から、土日は11時からで、実習形式です。

2ヶ月に一回のペースですと、生徒さんも負担が少なく通いやすいようです。
またうちには小学校5年生と2年生の子供がいてまだまだ手のかかる時期なのですが、このペースですとコーディネートを考える時間も十分に取れます。


中村薫先生1

季節感あふれるテーブルコーディネートと、身近な旬の食材を使ったお料理


――お料理のジャンルはどのようなものでしょうか?

中村さん 今日はカジュアルフレンチでしたが、イタリアンや和食、韓国料理など、季節や生徒さんのリクエストに応じて様々なジャンルをテーマにしています。例えば夏にはエスニックをテーマにしてみたり、過去行ったテーマでアンコールレッスンを行うこともあります。
ホームページに過去のレッスンを載せているので、それを見た生徒さんからリクエストがあるんですよ。


ご縁で広がる料理の世界


――様々なお料理を取り入れていらっしゃいますが、その中でも得意なジャンルはございますか?

中村さん 私はエスニック料理を作るのも食べるのもすごく好きなんです。私に最初に料理を教えてくださった先生もエスニックがお上手で。ですので、韓国やタイ料理はよく取り入れてますね。

大学卒業後にイギリスに留学したのですが、その時仲良くなったアジア人留学生から現地の料理を教えてもらったのもきっかけの一つかもしれません。

韓国料理については、ある日自宅近くで韓国の方に道を聞かれたことがきっかけです。その方は日本に来てまだ間もなく、「ぜひお友達になってほしい」と言われて。そしたらその方は韓国のお料理の先生だったんです!
そこからのご縁で、私が日本料理を教えて、彼女が韓国料理を教えるというエクスチェンジレッスンも開催しました。そこで現地の方が使う調味料について詳しく教えてもらったりしたことで、料理をするのも食べるのも好きになりましたね。


中村薫先生2

主婦の方から、お教室を運営されている方まで、様々な生徒さんがいらっしゃいます


――そんなことがあるんですね!
通常のレッスンとは別に、特別レッスンもあるとうかがいました。


中村さん 特別レッスンとしては、障害者の方向けのレッスンを行っています。
知的障害者の方から、手が不自由な方まで様々ですが、いずれ一人暮らしをしたときにお料理ができるように教えています。

また夏には毎年キッズレッスンも行っています。
娘の学校のお友達やいつも通ってくださっている生徒さんのお子さんがいらしてくださって。
娘はアシスタントとして入ってくれるんです。お小遣い程度ですが、ちゃんと報酬も渡して。エプロンをつけてはりきって手伝ってくれます。

――かわいい!いつか中村さんのように素敵なお教室の先生になるんでしょうね!

中村さん 娘はお花のデザインをお願いしている東樹麻理子さんのキッズレッスンに参加していて。
「私も麻理子先生みたいになりたい!」って言っています。

反対に麻理子先生のお教室では私のお料理を出すこともあって、そこからうちに来てくれるようになった生徒さんもいるんですよ。
お互いの教室を行き来しあって、win-winな関係だねって笑いながら話しています。

その他にもポーセラーツやグルーデコの教室の先生が私のお教室に来てくれています。
私がグルーデコで作ったアクセサリーをよく身につけているので、それを見た生徒さんが興味を持ってその先生のお教室に通うことも!


お教室を始めたきっかけ


――ジャンルが違うお教室同士で高め合うなんて、とてもいい関係ですね。
色々なつながりが生まれる場所になっているお教室ですが、始めたきっかけを教えてください。


中村さん お料理を学び始めたのは、OL時代に通っていたあるお料理屋さん「赤坂かげやま」がきっかけです。そこのお料理がとっても美味しくて、教えてほしいと言ったら、本当にお教室をやってくださったんです!
そこで数年に渡り様々なお料理を学びました。田中伶子先生・中村奈津子先生(「田中伶子クッキングスクール」運営)からも学ばせていただきました。

最初はお料理教室を開くことは考えていなかったのですが、友人たちを招いたホームパーティーで出すお料理が好評で「作り方を教えて!」と言わたのがきっかけで、お教室をはじめることにしました。
お店で教えてくださっていた先生(田中美佐子先生)が、「あなたは料理教室を開くことに向いているわよ。よい機会だからぜひやってみなさい、レシピも使っていいから!」と後押しして下さったことも大きかったです。残念ながら、その後そのお料理屋さんは閉めてしまったのですが・・。

最初はお料理だけでしたが、その後テーブルコーディネートやフラワーアレンジメントのの教室にも通ってレッスン内容を充実させてきました。


中村薫先生3

中村さんに最初にお料理を教えてくれた先生のすすめで始めたお教室


――そうでしたか!
テーブルコーディネートについてはどのように学んだのでしょうか?


中村さん 子育てでお教室を休んでいた期間があって。その時にブラッシュアップのために松尾洋子先生(「アトリエ・ル レーヴテーブルコーディネートアカデミー」運営)からテーブルコーディネートを教わりました。

私がお教室をやっているというお話をすると、皆さん惜しみなくご自身のスキルを、私の活動に活用してほしいとおっしゃってくださって。本当に良い方々に恵まれているなと思います。
私の生徒さんの中からもお教室を開きたいという方が出てきたらぜひ応援したいです!


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多くの方々に支えられてきたと話す中村さんは、人との出会いを大切にするからこそ人や様々な能力が集まり、ご自身、そして生徒さん達のスキルアップにつながっていくのだと思います。

次回は、学生時代のお話や、お教室を主宰する上で大切にされていることについてうかがったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

中村薫さん

中村薫さん

武蔵野美術大学卒業
Christie’s Education Modern Art Studies 修了
大学卒業後渡英、ヨーロッパの文化に触れ、各国の料理やおもてなしに興味をもつ。帰国後は日系、外資系企業にてエグゼクティブアシスタントとして勤務する傍ら、老舗料亭をはじめ、数々の料理教室に通い、フードコーディネーター、食育インストラクターの資格やテーブルコーディネートのディプロマを取得。
自宅でのホームパーティーが話題となったことをきっかけに、2007年より自宅にてお料理教室をスタートさせる。
長女出産後、2年の充電期間を経て、2012年より教室を再スタート。
普段の生活の延長線上にあるきどらないおもてなしを提案している。

サロン情報

「L’atelier Plaisir(ラトリエ・プレジール)」

「Plaisir」とはフランス語で「喜び」という意味。特別な食材を用意したり、難しい調理法は必要はありません。
暮らしの中に溶け込むテーブルコーディネートや手軽なお料理も、ほんの少しの工夫と手間を加えれば、華やかなおもてなし空間に変わります。
日常の中で、小さな幸せを感じる時間がもっともっと増えますように。
毎日のお料理を小さなエッセンスで喜びに変える・・・そんなお手伝いができればと思っています。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、エスニック、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、少人数制(6人以下)、予約制、各種イベントあり

ホームページ、ブログ:

http://latelier-plaisir.com/

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レシピ

キッシュ・ロレーヌ
キッシュ・ロレーヌ
材料
(22cmタルト型)
・パイシート 1枚
・ベーコン 50g
・グリュエ-ルチーズ 35g

A
・全卵 2個
・卵黄 1個
・牛乳 80ml
・生クリーム 130ml
・塩 小さじ1/4
・胡椒・ナツメグ 各適量

作り方
  1. パイ生地をタルト型に敷いて冷蔵庫で30分休ませる。
  2. 1の生地にクッキングシートを敷き、タルトストーンをのせたら180度のオーブンで10分、下焼きをする。タルトストーンとクッキングシートを外し、再びオーブンで5分焼く。
  3. ベーコンを1cm幅に切り、Aをよく混ぜる。
  4. 下焼きしたパイ生地にベーコン、チーズを散らす。卵液を流し入れ、180度のオーブンで20分焼く。