暮らしの中に溶け込むテーブルコーディネート

「L’atelier Plaisir(ラトリエ・プレジール)」主宰 中村薫さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、スカイツリーを見上げる、東京都墨田区でお料理とテーブルコーディネートの教室「L’atelier Plaisir(ラトリエ・プレジール)」を主宰する中村薫さん。 美大を卒業後に渡英しヨーロッパの様々な文化に触れ、帰国後に料理の研鑚を積み、お教室をスタート。 身近な食材で作る和洋中の基本料理~おもてなし料理を、季節に合わせたテーブルコーディネートと共に学べるレッスンは満席が続きます。 今回は、桜満開の2017年4月上旬に行われたレッスンとインタビューを4回にわたりご紹介します。 第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2017/5/1(月)

中村薫さん

中村薫さん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • レシピ

開放感のあるおもてなし空間


本日の取材先は東京都墨田区、錦糸町・押上エリア。まさにスカイツリーの御膝元です。東京の至るところから見えるスカイツリーも、この至近距離で見ると圧巻!その大きさに圧倒されながら錦糸町駅から歩くこと約10分、あっという間にお教室に到着です。

紺とオレンジの組み合わせが可愛いエプロンで出迎えてくださったのが、今回ご紹介する中村薫さんです。
玄関にはゴールドやホワイトのエスニックの革のルームシューズ。中村さんのセンスが光ります。

レッスンが開催されるリビングダイニングにお邪魔すると、開放感たっぷりの広々とした空間が広がっていました。あいにくこの日は雨で雲が多くて見えませんでしたが、普段は窓からスカイツリーを眺めることもできるそう。

キッチンは、生徒さん6名が横に並んで作業できるスペースが十分にある対面式キッチン。このお家を建てるとき、お教室を開催することを前提にレッスンがしやすいように様々な工夫を取り入れたそうです。


中村薫先生1

開放感たっぷりの空間の中に、春らしさと新緑の季節を思わせる爽やかなコーディネート


テーブルに目を向けると、爽やかなブルーのクロス。その上にはイースターをモチーフとしたグリーンベースのアーティシャルフラワーが飾られていて、春らしさとこれからやってくる新緑の季節を思わせます。お皿やカトラリー、フィギュアなどはレッスンの中で生徒さんと一緒にセッティングしていくそうで、テーブルコーディネートの完成形が楽しみです。

続々と生徒さんがやって来ました。我々取材チームにも緊張することなく、温かい笑顔で迎え入れてくれます。お教室のアットホームな雰囲気が早速伝わってきました。

今回の生徒さんは全部で6名。1回のレッスンで女性6名までの少人数制となっています。


分かりやすいレジュメ


全員が揃ったところでレッスンスタートです。

レッスンのレジュメが配布されます。表紙には今回のお料理とテーブルコーディネートの完成形のお写真がプリントされており、これからの作業イメージがつきやすいです。

まずは全体コンセプトの説明からスタートです。今回は“春を楽しむ”“ワクワク”“ナチュラル”をイメージしたフレンチレッスン。テーブルクロスはフラワーアレンジメントで使っている一色のブルーをセレクト。爽やかなすっきりとした印象を与えます。

「レッスンの内容は隔月で変更しています。毎回、最初にお料理を決め、それに合ったお花のデザインを、ブリザーブドフラワーとアーティシャルフラワーのお教室「Atelier Ecru(アトリエ・エクリュ)」を運営されている東樹麻理子先生、 女性起業家支援スクール「Dressing Design(ドレッシングデザイン)」を運営されている酒井ちなこ先生に考案していただき、そして先生のお教室にうかがって制作しています。いつもイメージ通りの素敵なデザインを考えてくださり感激しています。」


中村薫先生2

豊富な知識を分かりやすい言葉とレジュメで説明する中村さん


ちなみに東樹麻理子さんが主宰しているお教室で、東樹さんが中村さんのレッスンに参加して学んだお料理を出すこともあるそう。お互いにレッスンを行き来し、作品を提供し合うなんて、なんて素晴らしい関係でしょう!
この他にも中村さんのレッスンにはポーセラーツや、グル―デコの先生も参加して、生徒さんが行き来することもあるそうです。

自宅料理教室は外部講座よりも参加人数が少ないことが多く、先生と生徒さん、また生徒さん同士がより密にコミュニケーションを取りやすいということでサロンとしての役割も大きいと感じます。

中村さんのレッスンに戻りましょう。
続いてお料理の概要と作り方について丁寧に説明されていきます。配布されたレシピだけでも十分に分かりやすいのですが、細かなポイントについて、分かりやすく説明され、皆さん真剣にメモを取っています。

印象的だったのは、食材の説明。
マヨネーズ一つとっても、お料理に合わせた選び方を丁寧に教えてくださいます。
どこで購入できるのか、今回習う料理以外での使い方、代用品の提案などなど、厳選された食材や調味料ではありますが、けっして手に入りにくいものではなく、日常にちょっとしたおもてなしを取り入れてほしいという中村さんの意向が反映されています。

作り方についても丁寧に説明していかれます。
例えばドレッシングについては、乳化と分離の話をしながら、調味料を入れる手順についても詳しく解説。
なぜそのように調理するのか、ということをその食材の持つ特性、季節、仕上がった時の食感など、様々な観点から説明してくださるので自然と頭に入っていきます。

今回の生徒さんは初めて参加された方から、数年通っていらっしゃる方まで様々でしたが、どんな方が聞いても、興味を持って聞けるような話や勉強になる知識が満載です。

こうしたお話を、メモを見ることもなく、滑らかに説明する中村さん。このレッスンに向けてどれだけ時間をかけて準備をされてきたかということが伝わって来ます。


お店のような飾りナプキン


ここからは実習です。
まずはナプキンワークから。

レッスン冒頭に配布されるレジュメの中にも、工程写真付きで折り方が掲載されていて、おうちに帰ってからも安心して実践することができます。
(実際取材をしていた私も自宅で実践。上手くできました!)

レッスンでは一折り、一折り、丁寧にポイントを説明してくださいます。簡単なものだからこそ、ポイントをおさえないと仕上がりに差が出てしまうもの。中村さんは生徒さん全体を見渡し、手が止まっている方のところへすぐに飛んで行ってレクチャー。
あっという間に皆さん上手に完成です!


中村薫先生3

おうちでもちょっと試したくなるような、楽しいナプキンワーク


「わー!すごい!」
「こんなものが自分で作れるなんて」
「おうちに帰ったらやってみます!」

生徒さんから歓声があがります。
テーブルの上にはどれも形良く折られたナプキン。菜の花色のナプキンは小舟のような形で、ブルーのクロスの海の上で動きだしそうです。

続いてお皿やカトラリーをセッティングしてテーブルコーディネートを完成させていきます。
さらにどんなお料理が食卓を彩るのでしょうか。
その模様は次回お届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき
写真=原田圭介

サロネーゼから皆さまへメッセージ

日常の中の非日常。普段の生活に少しのエッセンスを加えて、ゲストもホストも一緒に楽しめるようなセンスある空間作りを目指しております。 お子様連れでのご参加も大歓迎!お子様連れでない方とお日にちを分けますので、お気軽にお問い合わせ下さい。


生徒さんの声 Voice

  • Aさん
    こちらのお教室に通うようになって4年目になります。二か月に一度なので無理なく続けることができます。食材や調味料について詳しく教えてもらえるので、家に帰ってからも作ることができます。また様々な職種の方が生徒さんとしていらっしゃるので、色々なお話をうかがうことができるのも楽しみの一つです。
  • Bさん
    初めて参加しました。元々料理はしていましたが、盛り付けにいつも悩んでいたので一度きちんと習おうと思い、こちらのレッスンを受けました。今日初めて飾りナプキンを折りましたが、自分で作れるなんてびっくり。また是非参加したいです。
  • Cさん
    関西から東京へ初めて越してきました。自炊のレパートリーを増やしたかったのと、お友達を作りたかったのでネットで調べてこちらのお教室に来ました。アットホームな雰囲気でとても楽しいです。


プロフィール

中村薫さん

中村薫さん

武蔵野美術大学卒業
Christie’s Education Modern Art Studies 修了
大学卒業後渡英、ヨーロッパの文化に触れ、各国の料理やおもてなしに興味をもつ。帰国後は日系、外資系企業にてエグゼクティブアシスタントとして勤務する傍ら、老舗料亭をはじめ、数々の料理教室に通い、フードコーディネーター、食育インストラクターの資格やテーブルコーディネートのディプロマを取得。
自宅でのホームパーティーが話題となったことをきっかけに、2007年より自宅にてお料理教室をスタートさせる。
長女出産後、2年の充電期間を経て、2012年より教室を再スタート。
普段の生活の延長線上にあるきどらないおもてなしを提案している。

サロン情報

「L’atelier Plaisir(ラトリエ・プレジール)」

「Plaisir」とはフランス語で「喜び」という意味。特別な食材を用意したり、難しい調理法は必要はありません。
暮らしの中に溶け込むテーブルコーディネートや手軽なお料理も、ほんの少しの工夫と手間を加えれば、華やかなおもてなし空間に変わります。
日常の中で、小さな幸せを感じる時間がもっともっと増えますように。
毎日のお料理を小さなエッセンスで喜びに変える・・・そんなお手伝いができればと思っています。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、エスニック、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、少人数制(6人以下)、予約制、各種イベントあり

ホームページ、ブログ:

http://latelier-plaisir.com/

プロフィールはこちら

レシピ

キッシュ・ロレーヌ
キッシュ・ロレーヌ
材料
(22cmタルト型)
・パイシート 1枚
・ベーコン 50g
・グリュエ-ルチーズ 35g

A
・全卵 2個
・卵黄 1個
・牛乳 80ml
・生クリーム 130ml
・塩 小さじ1/4
・胡椒・ナツメグ 各適量

作り方
  1. パイ生地をタルト型に敷いて冷蔵庫で30分休ませる。
  2. 1の生地にクッキングシートを敷き、タルトストーンをのせたら180度のオーブンで10分、下焼きをする。タルトストーンとクッキングシートを外し、再びオーブンで5分焼く。
  3. ベーコンを1cm幅に切り、Aをよく混ぜる。
  4. 下焼きしたパイ生地にベーコン、チーズを散らす。卵液を流し入れ、180度のオーブンで20分焼く。