ここから広がる美味しい幸せの輪

「Salon de Kurahashi クッキング・サロン」主宰 倉橋美樹さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、横浜市内で「Salon de Kurahashi クッキング・サロン」を主宰する倉橋美樹さん。 調理師免許、ソムリエ資格、野菜ソムリエ資格等を持ち、毎日の食卓をワンランクアップさせるコツと共に幅広いジャンルのお料理を教えていらっしゃいます。 アットホームでお人柄の伝わる楽しいレッスンには、2005年の開始以来通い続ける生徒さんも。今年は京都・二条でもお教室を開始されました。 今回は、11月に伺ったレッスンの模様と倉橋さんのインタビューを4回にわたりお届けします。 第3回目はお教室情報やお教室を始めたきっかけと軌跡をうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2016/12/19(月)

倉橋美樹さん

倉橋美樹さん

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  • サロン情報
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通常レッスンのほか、夏は楽しいパーティも


――アットホームで楽しいレッスンでしたね、お疲れ様でした!いろいろお聞きしたいのですが、お教室の開催情報から教えてください。

倉橋さん ありがとうございます。
現在は、以前から開催しているクッキング・サロンを8月を除く偶数月に、そして野菜料理教室は昨年から奇数月に、どちらも月に3~4回開催しています。

クッキング・サロンは、前菜、メイン、サイドディッシュ、ごはんか麺、デザートといったコース仕立てで全部で5~6品、それにお持ち帰り料理とワイン付きで5,000円、野菜料理教室は、毎回旬の2種の野菜をメインにして、お料理4品で3,500円、野菜のお土産付です。定員はどちらも最大6名です。
また、ご要望に応じてプライベートレッスンも開催しています。

――今日は野菜料理教室でしたが、こんなに充実しているのに参加費がとてもお手頃で驚きました。先生、大丈夫でしょうか・・・

倉橋さん 大丈夫です(笑)。野菜料理教室は正直なところ利益はありませんが、長年お料理をお伝えする活動をするなかで、生徒さんへの感謝の気持ちと、やはり、野菜料理をもっともっとたくさんの方に知っていただきたい、野菜料理を召し上がって健康でいていただきたい、という思いで続けています。

――そうなのですね。旬の野菜についての基礎知識から、美味しくそして栄養価も高くいただく調理法、保存方法まで学べてとても勉強になりましたし、ますます野菜に関心が高まる内容でした。


倉橋美樹先生1

2種類のレッスンのほか、毎年8月には交流会を兼ねたおもてなし「ビア・パーティ」を開催


倉橋さん ありがとうございます。また、毎年8月には「ビア・パーティ」を開催しています。私のお料理を10数品楽しんでいただき、ビール・ワインなど、飲み放題の大盤振る舞いの会です。最後は、スパイスにもこだわって長時間かけて作るカレーをお出しするのですが、おかげさまでこれが大好評で、毎年パーティを楽しみにしてくださっている方が多く、生徒さんや普段お世話になっている方々への”謝恩祭”です。

今年2016年は男性のご参加者様が少なかったのでビールやワインは例年の7割ほどの消費量でしたが、写真のようにこれだけの空き瓶が出ました(笑)。

――同じ教室に通う生徒さん同士、会話も楽しく弾みそうですね!こうした交流会的なイベント、とても魅力的だと思います。それにしてもすごい数の空き瓶です(笑)。


毎日の食卓をワンランクアップさせるコツを伝授


――お教室の特長やコンセプトを教えてください。

倉橋さん 6名までの少人数制で和気あいあいとした雰囲気の中、”基本を大切にし、お料理作りの楽しさを知っていただくこと”、”特別ではない、身近で入手できる食材を使って、毎日の食卓をワンランクアップさせるコツが身に付くお料理教室であること”を大切にしています。

クッキング・サロンでは、和食、イタリアン、中華など毎回メニューを変えていますが、例えば和食であれば、出汁の材料の選び方、調理理論を交えた美味しい出汁の引き方、素材の下ごしらえ、あしらいなどからお教えしています。

野菜料理教室では、テーマの野菜にまつわる説明書を作成し、簡単な知識を持っていただくこと、栄養や美味しい食べ方、保存方法などもお伝えしています。

――”毎日の食卓がワンランクアップ”は嬉しいテーマですね。お料理はやはり、下ごしらえやちょっとした手間が大切だと思いますが、今日はそうした点も沢山学ばせていただきました。通っているうちに自然にお料理上手になれそうです!


倉橋美樹先生2

馴染みやすさ、居心地の良さ抜群。教室を飛び出してお食事会など生徒さん同士の交流機会も魅力


――お教室はもう12年目のとのことですが、どんな生徒さんが多いですか?

倉橋さん 主婦の方が7割、OLの方が3割です。
主婦の方は、ベテランさんばかりですが、毎日の食卓のバリエーションを広げよう、家族に美味しいものを食べてもらおうと考えていらっしゃる方々です。
OLの方は、栄養や食事の摂り方を改善すること、また将来の生活のための貯金としてお料理を習われています。

おしゃれ度は低いお料理教室ですが、馴染みやすさを良いと思ってくださり、お料理をしっかりと学びたいという生徒さん方が通ってくださっています。

皆さん仲が良いのも教室の特徴です。私が設定するお店でのお食事会も人気ですし、今年スタートした京都でのお料理教室の第一回目にはツアーを組んで参加してくださいました。

――お教室を軸に生徒さん同士が仲良くなってくださるのはとても嬉しいですね。


お教室をはじめたきっかけ


――素敵な輪が広がるお教室の魅力を沢山感じています。そんなお教室を始めたきっかけを教えてください。

倉橋さん 会社勤務をしていたのですが結婚を機に会社をやめ、でも、アルバイトでも良いから元々大好きな料理に関する仕事をしたいと思っていました。
そんなとき、料理には全く関係ない分野ですが、元上司の女性から「仕事を手伝って!」と声をかけていただき始めてみました。でも・・・仕事内容も大変ですし、覚えることがものすごく多くて。でも覚えられなくて!

それで、「こんなに覚えられないなんて。これは何か始めるなら早くしなくては!料理を仕事にするためには今きちんと学び始めなければ!」と思い、服部栄養専門学校の調理師科に入学し、一年間通いました。

必死に勉強をして、卒業前には、全国の調理師学校の代表として選抜され戦う、調理師コンクールに出場させていただきました。
――すごいですね!

倉橋さん いえ、賞を獲得できた訳ではないのですが、とても良い機会に恵まれました。そして、生徒全員で臨む「卒業作品展」で「努力賞」としてメダルをいただくことができました。

決まったスペースの中に自分の世界観を表現する料理を作るという内容だったのですが、それを元上司の女性がアメリカ人のご主人と見に来ていらして、認めていただいたようで、「うちで料理教室をやりなさい」と言ってくださったのです。都内の素晴らしい瀟洒なマンションで、キッチンダイニングは30平米もあるような贅沢なスペースで料理教室を始めさせていただきました。


倉橋美樹先生3

思いがけず自宅で開始することに。パートナーのサポートに感謝しながらもう12年目のお教室


順調にスタートしたのですが、思いがけず3ヶ月でご転勤されることになったのです。せっかく始めた料理教室を”やめる”という選択肢はなく、考えるべきは外で場所を借りるか自宅で始めるか。
とても悩みましたがまだ外で始める自信はなく、覚悟を決めて夫に相談し、応援を得て自宅で始めることにしたのでした。

調理師学校は結婚後に通い始めたのですが、卒業できたことも、その後自宅で教室を開くことを実現できたのも、ずっと応援してくれた主人のおかげで、心から感謝しています。通学時代は必死でしたし、コンクールのときなどは寝る暇もなかったくらいで負担もかけたと思いますが、あたたかいサポートをしてもらいました。

――ご主人様も食への造詣が深い方とお聞きしています。このお仕事はパートナーやご家族のご理解と応援が必須ですよね。素敵なことだと思います。


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大好きなお料理の仕事はまさに天職という倉橋さん。インタビューの間、何度も周りの方への感謝の言葉をおっしゃっていました。仕事の喜び、参加してくれる生徒さんへの感謝が、ここから広がる美味しい幸せの輪を生み出し、居心地のよい雰囲気を作っているのだと感じました。

次回最終回は、お教室を飛び出してのご活躍や、教室運営で心がけていること、これからの夢をうかがったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

倉橋美樹さん

倉橋美樹さん
料理研究家/Salon de Kurahashi

クッキングサロン主宰平成17年6月より、代々木上原にてクッキング・サロン開催、その後、9月より横浜市日吉の自宅に開催場所を移転。
平成19年3月より、NPO主催の健康フォーラムにおいて料理講師を務める。
調理師免許、日本野菜ソムリエ協会 野菜ソムリエ、豆腐プロジェクトジャパン(株)認定 豆腐マイスター 、 (社)日本ソムリエ協会 ソムリエ、料飲専門家団体連合会 ワインコーディネーター、東京商工会議所 カラーコーディネーター、辻調理師専門学校 料理検定2級、等の資格を保持。
趣味は美味しいものの食べ歩き、旅行(国内・海外)、パーティ開催、映画鑑賞、音楽鑑賞、お料理!料理歴30年以上。

サロン情報

「Salon de Kurahashiクッキング・サロン」

普段、苦痛になることもある日々のお料理作りを、Salon de Kurahashi クッキング・サロンでは、’作る楽しさ’を体験していただきます。少人数(6名様迄)の仲間で和気あいあいとお料理作りを楽しみ、調理後はワイングラスを傾け、おしゃべりを楽しみながらお料理をいただく、参加者の皆さんとの大事な情報交換の場でもあります。普段日常的に手に入る材料を利用して作るお料理で、テーブルの上の世界を、いつもより少しだけスタイリッシュに飾ってみませんか。
隔月開催にて、野菜をメインにしたヘルシーでおいしい、 野菜が大好きになる!教室を開催しています。
野菜のすばらしさ、おいしさ、楽しさ、健康との関連性、野菜の選び方、 調理の基本技術等が学べるコースです。
ご自宅で再現していただける、作りやすい野菜料理をお教え致します。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、エスニック、健康食、ワイン、おもてなし

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、お酒の提供あり

所在地:

神奈川県横浜市港北区

ホームページ、ブログ:

http://www.salondekurahashi.com/

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レシピ

絶品!キノコ鍋
絶品!キノコ鍋
材料
(4人分)
<出汁> ・昆布・鰹出汁 1000ml
・干しシイタケの戻し汁 250ml
・キクラゲの戻し汁 250ml
・酒(又は紹興酒) 120ml
・みりん 60ml
・醤油 60ml
・鶏ガラスープ(顆粒) 大さじ3
・ネギの青い部分 1本
・ショウガの皮 適量
・ニンニク(みじん切り) 1片分
・ナツメ、クコの実 適量
・(あれば)プーアル茶 1パック

<鍋具材用キノコ類>
・冷凍用(参考)
 ブナシメジ、エノキダケ、マイタク、ブラウンマシュルーム等
・あれば珍しいキノコ類
 ダイコクホンシメジ、タンバシメジ、ハナビラタケ、ヒラタケ、ヤマブシタケ等 適量

<その他>
・豚バラしゃぶしゃぶ用肉 200g
・チンゲン菜 2株
・白菜 4枚
・焼き豆腐 1丁

作り方
  1. 冷凍用キノコ類は石突を落として適当な大きさにほぐし(シメジ等)、又は包丁で切る(エリンギ等)。エノキダケは食べやすい大きさに分けてラップでくるみ、他のキノコは、密封式ビニール袋に入れて空気を抜いて封をし、共に冷蔵庫で6時間以上凍らせる。
  2. 出汁材料を全て鍋に入れ、(あれば)プーアル茶のお茶パックを入れて火にかける。沸騰したら冷凍キノコを入れて30分ほど煮出す。(ぐらぐら沸かさない。ふつふつと沸騰する状態を保つ)都度アクを引く。30分たったらネギ、ショウガ、お茶パックを取り出す。
  3. 鍋具材用キノコ類は石突を落とし、食べやすい大きさにほぐし(タンバシメジ等)、又は包丁で切る(ダイコクホンシメジ等)か手で裂く。(ヒラタケ等が大きい場合、裂くと断面が凸凹になり、味が入りやすくなる)チンゲンサイと白菜は根に近い部分を5mmほど切り落とし、チンゲンサイは3等分、白菜は茎の部分はそぎきりに、葉の部分は5cm長さ程度に切る。豚バラしゃぶしゃぶ用肉は半分の長さに、焼き豆腐は食べすい大きさに切る。
  4. 2に野菜の茎→鍋具材用のキノコ類→豆腐→野菜の葉を入れて煮て、火が通ったら肉をいれ、しゃぶしゃぶでいただく。
  5. 4を食べ終わったら、(味が濃いようであれば)水を適量足し、ゴボウと豚肉の混ぜごはんを入れて雑炊にしていただく。