毎日食べたくなるおうちごはんを提案

「いこまゆきこお料理教室」主宰 いこまゆきこさん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、東京都港区で「いこまゆきこお料理教室」を主宰するいこまゆきこさん。 和食をベースに、旬の食材を使い、素材の持ち味を生かしたお料理が学べるレッスンは大人気で、遠方から通う方、長年毎回欠かさず通う方も多数です。 3月のある日のレッスンに伺った模様といこまさんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目は、お教室情報やお教室を始めたきっかけを伺ったインタビュー前半をお届けします。

掲載日:2016/4/18(月)

いこまゆきこさん

いこまゆきこさん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • レシピ

食で都会と地方をつなぐ活動も


――お疲れさまでした!細やかなコツに、食材・調味料の情報もたっぷり。充実のレッスンですね。まずはお教室の開催情報から教えてください。

いこまさん ありがとうございます。レッスンでは、旬の食材を使い、和食をベースにしたお料理をデモンストレーションでご紹介しています。

現在通常レッスンはひとつのテーマで約10回、年に6テーマ程開催しており、1回のレッスンでお料理4~5品とデザート1品をご紹介し、定員は6名様です。

その他、今日のような過去のメニューのリクエストにお応えするレッスンや、実習付きのレッスン、外部の講師を招いての特別レッスンも行っています。

――レッスン以外にも、会員の生徒さんと一緒に地方の生産者さんを訪問するツアーを開催するなど、楽しそうですね。

いこまさん 全国の食材の産地や発酵蔵めぐりをはじめ、食で都会と地方をつなぐための活動をライフワークとしていまして、生徒さんと一緒に産地を訪ね生産者さんと交流するツアーも実施しています。
これまでに行ったのは沖縄や小豆島、能登などです。今年は7月に東海地方を訪れる予定です。

――教室を飛び出して学びが深まる機会があるのは嬉しいですね。


いこまゆきこ先生1

愛用する食材の産地や生産者さんを訪ねるツアーも。様々な食の楽しみに出会えます


――どんな生徒さんが多いですか?

いこまさん 食いしん坊で社交的な方が多いです!(笑)
昼間のクラスは、主婦の方や小さなお子さんがいる方、夜のクラスはOLさんや子育てが一段落した主婦の方が中心です。親子2代で通って下さる方もいらっしゃり、20~60代と幅広い方が通ってくださっています。
ここで出会って仲良くなる方も多くて、嬉しいです。

――今日も初めてご参加の方や、初めてお会いする方同士が多かったそうですが、会話も弾みとても和やかでしたね。
いこまさんがさりげなく話題を提供したり、お話をつないだりと、細やかな心配りをされているのを感じました。生徒さん同士の雰囲気が良いのもお教室の魅力だと思います。



大切に伝えたい事


――お教室のコンセプトや、大切にしていることを教えてください。

いこまさん お伝えするお料理は、和食をベースにしたものが多く、定番のお料理もありますがどちらかというと、私なりのアレンジを加えたものを、と心がけています。

定番のお料理は、様々なレシピ本やレシピサイトなど、すでに巷に山ほどレシピが溢れていますよね。
アレンジといっても食材の下処理や、切り方、火加減など、ベースとなる調理のポイントやコツはしっかりお伝えしています。

ごはんって毎日食べますよね、もちろん外食することもありますが毎日食べるおうちのごはんが美味しければ、人生幸せだと思うんです!美味しくて体に優しくて楽しい、そんな毎日が幸せになるごはんを伝えたいと思っています。

――素敵ですね!

いこまさん レッスンで大事にしているのは、「味」を意識することです。だしや調味料、食材など、なるべく味見していただくようにしています。
例えば、みりんは3年ものを使っていますが、今日のように同じ作り手さんの1年もの、10年もの、違う作り手さんのもの、と5種類ほどを順に味見してもらったり。
醤油なら濃口、淡口、再仕込み、白醤油、と比べてもらったりしています。

味見することで、まずは知ること、感じることを大切に考え、五感で学んでいただきたいと思っています。


いこまゆきこ先生2

ひと工夫あるオリジナルメニューはご著書でも多数紹介。教室で人気のメニューも満載です


――今日は昆布出汁の飲み比べもありましたね。みりんや醤油の味比べなど、色、かおりも含めて違いを知る体験は貴重ですね。

いこまさん そうですね、比べることで違いを知り、お料理にいかすことができると思います。
普段何気なく使っている調味料ですが、生産者さんが時間をかけて作ってくださっているもの。丁寧に作られたものは確実にお料理をランクアップしてくれます。

教室では私が気に入ったものをご紹介していますが、いろいろ試してみて、ご自分が好きだなと思うものを選んでいただくのが一番よいと思います。

――日本発酵文化協会でも教えていらっしゃるとか。

いこまさん はい。協会では上級認定講師を務め、味噌や醤油、麹、甘酒など発酵がテーマの講義もしています。


お教室をはじめたきっかけ


――お教室を開始したのは2002年10月とのこと。もうすぐ14年になるのですね。始めたきっかけを教えてください。

いこまさん 小さいころから食べることが大好きで、例えばポテトサラダを作るお手伝いをしている時に、「マヨネーズの変わりにヨーグルトを入れていい?」と聞いたり。自分で工夫して作ったものが、美味しく出来るとうれしくて、次第に料理が大好きになっていました。
学生時代もお友達に料理を振る舞うことが好きで、よく招いていましたね。

その後大学を出て就職をしたのですが、最初の職場は忙しくやりがいのある日々でしたが結婚を機に東京に転勤になったらかなり時間に余裕ができ、やりがいや今後のことなどいろいろ考えるようになり・・・。

ふと、自分のペースで働ける仕事がしたい!と思ったんです。そして、以前から好きだった料理をきちんと学びたいと思い、周りの方のアドバイスもいただいて、会社を辞めてエコールキュリネール国立(現エコール辻東京)辻日本料理専門カレッジに入学しました。


いこまゆきこ先生3

関西の優しい味の和食をベースに、素材をいかし、毎日食べたくなるおうちごはんを提案


――そうだったのですね。学校は全日制ですよね。

いこまさん そうです、1年間通学してみっちり日本料理を学びました。
最初は、フランス料理を学んでフランスへ料理留学もしてみたい・・と思ったこともありましたが、やはり日本人の食の基本の日本料理をしっかり学びたいと思いましたし、ベースがあれば、ほかのジャンルのお料理はそのあと学んでいけると考えました。

そして卒業後は斉藤辰夫先生の料理教室でアシスタントをするなど様々なシェフのもとで学ばせていただきました。

斉藤先生のお教室は立ち上げからお手伝いさせていただいたので、本当に多くのことを学ばせていただきました。例えばレッスンの進め方や、どこまで下準備をしておいて生徒さんにはどこをポイントとしてお見せるするか、また、運営で何が困るかなど・・。
その経験はいまもとても役立っています。

――そしてご自身で自宅教室を開催されたのですね。

いこまさん この家の前の住まいで2002年の10月に始めました。夫が「料理教室をやってみたら」と背中を押してくれたのも大きなきっかけです。

――自宅教室はご家族の協力が必至ですから、ご主人さまの応援は嬉しいですね。


==========================================

お料理好き、おもてなし好きの延長線に今があるといういこまさん。おうちで喜ばれる素敵なメニューを生み出す源泉は、それを喜んでくれる人の「美味しい!」という笑顔、と教えてくださいました。

お話を伺っていると、”心を込めてひと手間かけたお料理は、食べる人も作る人も幸せにしてくれる”――そう感じてこちらまで幸せな気持ちになりました。

次回は、お教室運営で心がけていることやこれからの夢をうかがったインタビュー後半です。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介



プロフィール

いこまゆきこさん

いこまゆきこさん
大阪出身、大阪育ち、東京在住。
子供の頃から食いしん坊で、小学生の頃から台所のお手伝いが大好き。
大学卒業後はメーカーにて海外広報、社内報、海外渉外の業務に携わり、充実の毎日を過ごすものの、一生の仕事をしたい、と退職。
30歳を目前にエコールキュリネール国立(現:エコール辻 東京)辻日本料理専門カレッジに入学し、18歳の若者達と料理三昧の日々を過ごす。
卒業後は、斉藤辰夫料理教室助手、西麻布テーブルスタジオタキトーにて著名シェフ、料理人のアシスタントをつとめ、和食のみならず、フレンチやイタリアン、中華やエスニック、第一線のシェフより直伝いただく。
2002年10月より渋谷区の自宅にて料理教室を主宰。
2013年2月に港区南青山に移転。

日本発酵文化協会 上級認定講師(味噌、醤油、甘酒、麹)「発酵マイスター」「発酵プロフェッショナル」取得
漢方養生指導士中級取得。「漢方スタイリスト」
茶道(裏千家)・フラワーアレンジメント(マミフラワー)のお稽古も継続中。

旅が大好き。旅先では醤油や味噌や日本酒などの発酵蔵、野菜や米の農家など「食材の作り手」さんを訪問しています。市場や地元のスーパー探検も楽しみのひとつ。

サロン情報

「いこまゆきこお料理教室」

教室では、和食を基本として、フレンチやイタリアン、中華、エスニックも取り入れ、おもてなしや毎日のごはんにぴったりのレシピを中心にご紹介しています。
また旬の食材の扱い方、だしのひき方、魚の三枚おろしなど料理の基本もお教えします。
日本発酵文化協会の上級認定講師でもあり、塩麹や醤油麹や甘酒を使ったお料理も登場します。

講習は5品前後、1時間~1時間半程度のデモンストレーションを行います。
デモ中は、たくさんお味見をしていただきます!
食材や調味料・・・まずは味を知ること、感じること。それがお料理上手への一歩です。

簡単な調理や盛り付けは挑戦していただくこともあります。
ご試食はお食事会形式で。おしゃべりを楽しみながらゆっくりとお召し上がり下さい。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、薬膳、エスニック、健康食、日本酒、ワイン、おもてなし、テーブルコーディネート、その他

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

東京都港区南青山

ホームページ、ブログ:

http://ikomayukiko.com

マイサロンはこちら

レシピ

豆腐とホタルイカ、アスパラガスのサラダ 人参ドレッシング
豆腐とホタルイカ、アスパラガスのサラダ 人参ドレッシング
材料
(2~3人分)
・木綿豆腐 1丁(300g)
・ホタルイカ 1/2パック
・アスパラガス 1束

人参ドレッシング
・人参 100g(約1/2本)
・白味噌 50g
・塩 1つまみ
・酢 50g
・EXオリーブオイル 50ml

作り方
  1. 豆腐は水切りし、食べやすい大きさに切る。
  2. ホタルイカは洗って水気をとり、目とくちばしを取り除く。
  3. アスパラガスは茹でて3㎝位の斜め切りにする。
  4. フードプロセッサーかミキサーにドレッシングの材料を入れ人参の粒が少し残る程度まで撹拌する。
  5. 豆腐、アスパラガス、ホタルイカを4のドレッシングで和える。(食べる直前に!)