「東京スタイルのタイ料理」を家庭へ、世界へ

「ヨシエズキュイジーヌ」主宰 森村芳枝さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、都内・月島でタイ料理教室「ヨシエズキュジーヌ」を主宰する森村芳枝さん。 長年懐石料理を学んだ後、タイ料理に魅せられ宮廷料理から屋台料理まで本格的に身につけ、教室を開始。 懐石料理で習得した技術も生かし、日本の気候風土に合わせた家庭で作りやすいレシピは大好評。 教室の温かい雰囲気も魅力です。 8月のある日曜日に開催されたレッスンの模様と森村さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回は教室運営で心がけていることやこれからの夢を伺ったインタビュー後半です。

掲載日:2015/9/28(月)

森村芳枝さん

森村芳枝さん

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ルーツをたどり、生涯勉強


――お教室の運営やレッスンで心がけているのはどんなことですか?

森村さん いつも心がけているのは、「おもてなしの心」「慈愛の心」「生涯勉強」ということです。
おもてなしは今はやり言葉みたいになってしまいましたが、生徒さんに心地よく過ごしていただく、そのために努力することはとても大切だと思っています。

――生徒さんがいらしたき、明るい声と笑顔で「ようこそ!」とお迎えされていたのが印象的でした。大歓迎されている!と嬉しくなると思います。

森村さん ありがとうございます、小さいときからそうやってお客様をお迎えしていたような気がします。
日常生活って単調ですしいやなこともたくさんあると思いますが、生徒さんには、ここにいらしたら全部忘れて幸せな気持ちになっていただきたいのです。バカンス気分で楽しく過ごし、お友達も作って、そして一つでも多くの料理のテクニックを学んでいってほしいと思っています。

ですのでレッスンでは本当によくおしゃべりをします。ずっと話しているから時々何かを忘れることがありますが、でも生徒さんが「あ、先生忘れてますよ」なんて教えてくれるんです(笑)
本当にいい生徒さんばかりでありがたいです。

――月島のリゾートですね(笑)


森村芳枝先生1

「皆さまが楽しみ、手持ち無沙汰でないよう、いつも心がけています」


森村さん そうですね(笑)。「生涯勉強」もいつも心がけていて、様々なことを学んでいます。
懐石料理を長年学んできたことはお話しましたが、そのほかイタリア料理も20年以上学び続けています。世界各国の料理のほか、江戸料理や豆腐料理、そのほかお花やテーブルコーディネートも学んでいます。

去年は一年間、横浜のクッキングスクールで麺点心の初級~上級クラスを受講し資格も取りました。忙しくてなかなかそれをお披露目する機会がないのですが・・。

――麺点心も!多彩ですね。

森村さん 懐石料理もタイ料理も深く学んでいくと、ルーツは中国料理なんですね。タイ料理に魅せられたきっかけが、宮廷料理にあったお花の形の点心だったこともあり、点心を学んでみようと思い通いました。
食のルーツをたどり深く学んでいるのは本当に楽しいです。


一番伝えたいのは「家庭料理」


森村さん いろいろな国の料理を学んできましたが、一番伝えたいのは家庭料理です。レストランのお料理ももちろん美味しいですが、毎日食べたいとは思わないですよね。やはり、ひとさじ愛情が多く入った家庭料理をお伝えしたいです。

嬉しいことに、生徒さんから学ぶことも多いんですよ。
70代の方もいらっしゃいますが、皆さん家庭料理の達人です。人生経験も豊富で、レッスンを通じて家庭料理の大切さを改めて感じますし、人生勉強もでき、教室運営は楽しいですね。

――「学び続けること」「生徒さんや周りの方をリスペクトすること」を大切にされているのを感じます。


森村芳枝先生2

「やはり家庭料理が一番大切」。料理の技術に愛情を加えて、タイ料理を家庭料理へ


森村さん あと、レッスンでは、料理本にはないテクニックや道具の扱いも教えることを大切にしています。
懐石料理では徹底的に道具の扱いを学びましたので、それらもお伝えしていきたくて、例えば漆器の扱い、陶磁器の扱い、調理道具の扱い、そして食材の選び方も。
長年の経験から得た知識など、一つでも多くの、料理本には書いていないコツを学んでいただけるよう心がけています。


海外へ発信!夢が明確になると道が開ける


――最後に、これからの夢や展望を教えてください。

森村さん ひとつは、日本の気候風土や味覚にあったタイ料理が日本の家庭になじみ、中華料理と同じく家庭料理になるくらい、広めていきたいと思います。

実は、また懐石料理に戻ろうかと少し迷った時期もあったのですが、タイ大使館にお招きいただいたり、タイフードコンシェルジュとして認めていただいたりする中で、大使にも「日本に合ったタイ料理を広めていただきたい」と言っていただいたことがとても心に響き、私にはその任務があるのかな、と思うようになりました。
そしていろいろ考えたら、迷いがなくなり自分のやりたい道が的確に見えてきました。

すると不思議なことに、良い仕事の話が舞い込んだり、助けて応援してくださる方が現れたり。私なりの「東京スタイルのタイ料理」を広げていきたいですね。

――「東京スタイルのタイ料理」、素敵ですね!

森村さん ありがとうございます。来年は改めてタイ料理を理論からしっかりと学びなおそうとも思っています。


森村芳枝先生3

“東京スタイル”のタイ料理の普及と海外への発信。「夢が明確になると道が開けます!」


森村さん もう一つは、海外で活躍することです。元々ファッションデザイナー志望で、小学校の卒業文集に「将来はファッションデザイナーになって世界各国で活躍すのが夢」と書いていましたが、食をテーマに、海外に出てそれを叶えたいと思います。

いま、フランスで巻き寿司を作るお話もあるのですが、海外に向けて日本文化を発信することも行っていきたいです。

――来年はますますご活躍のフィールドが広がりますね。

森村さん 迷いがなくなったら導かれるようにいろいろなことがうまく進んでいくので驚くほどです。一つずつ大切に取り組み、叶えていきたいと思います。

――とても楽しみです。今日は素敵なお話をありがとうございました!

森村さん こちらこそありがとうございました!


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しゃきっとした姿勢と太陽のような笑顔でお話しくださるこれからの夢に、思わずこちらまで笑顔に。料理を通じて沢山の方に幸せを届けるご活動の広がりがますます楽しみです。 料理を学ぶだけでなく、笑顔になり元気をもらえる「ヨシエズキュイジーヌ」、東京スタイルのタイ料理教室へぜひ参加してみてください。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介



プロフィール

森村芳枝さん

森村芳枝さん
プロフィール 料理家。タイフードコンシェルジュ。東京生まれ。
築地市場の近隣、中央区月島に生まれ、厨房設計士の育成に尽力し、銀座界隈の名店の厨房を数々設計する食い道楽の父と群馬県出身の母の実家から送られた四季折々の新鮮な野菜や果物で、東京に居ながらにして、生き生きとした旬の新鮮な海の幸、山の幸の恵みを享受して育つ。
実践女子学園卒業後、文化服装学院でファッションデザインを学び、バッグや小物の商品企画、インテリアコーディネーター、アートギャラリー、花田美奈子氏の自然食のギャラリーカフェなどの衣食住に関わる様々な企画などに携わった後、日本文化である茶道、懐石料理の世界に魅せられライフワークとして学ぶことをきっかけに食の世界と深く関わる。
タイ料理は竹下ワサナ氏に屋台料理から宮廷料理、フルーツカービングは山崎てい子氏に、イタリア料理はダニエラオージック氏、ギニア料理は前ギニア大使夫人ミセスカマラに学び、鎌倉にて裏千家西本恵子教授に茶道、懐石料理を長年師事し、西本恵子懐石料理セミナーの助手を務めた後、現在、東京の自宅にてタイ料理教室を主宰し、隠れ家タイ料理晩餐会を開催したり、ケータリングや出張料理教室、企業のレシピ開発など。

中央区社会教育会館では親子で作る和菓子講座やビニール袋で簡単に作る梅干し教室講座などを開催。
2009年にはジャパンタイムズに掲載される。
毎月第一火曜日23~24時はインターネットTV「エクサササイズチャンネルTV」の『よしえ先生のあっちゅうまにクッキングのコーナー』レギュラー出演。
2012年3月には慶応大学学生主催の震災支援の御礼プロジェクト「Thanks from JAPAN」の一環で香港大学で和菓子を教え日本の食文化を紹介する。
2013年11月には日経新聞に掲載される。
横浜中華街の『馬クッキングスクール』では、タイ料理&中国菓子のコラボ教室を季節ごとに開催。
と多岐に渡って活躍中!

彩り豊かで美しいアーティスティックなプレゼンテーションと吟味されたこだわりの新鮮食材の力を引き出した繊細ながら冴えた旨みのお料理を心を籠めておもてなししております。

サロン情報

「ヨシエズキュジーヌ」

タイ料理に魅せられて茶道、懐石料理をライフワークに日本の若い世代や外国人に日本の食文化のすばらしさを伝えたいと長年勉強してまいりましたが、タイ料理と出会い、その美味しさ、香り、色、宮廷料理に至っては装飾的で優美な食文化の高さに魅了されてしまいました。
タイ料理の魅力はフレッシュハーブを刻む瞬間から始まります。ハーブのアロマテラピー効果で気持ちがとてもリラックスし、にんにくを使うので元気が出て、辛さはスポーツ後のように気分壮快になる。ストレスを抱える現代人にピッタリのお料理です!
ナンプラーという魚醤、つまり出し入り醤油がベースなので旨味があり辛さや甘さなどを日本の気候風土に合わせれば、中華料理のように日本の家庭料理のレパートリーに入っていくお料理です。
ヨシエズキュイジーヌでは懐石料理で習得した技術を生かし、だしの取り方を工夫したり甘さ辛さを控え、刻み方も繊細に食べ易く、築地市場で厳選したこだわりの食材を仕入れています。お料理はまず食材命。あとは愛情と作れば作る程上手になる経験です。ヨシエズキュイジーヌでは美味しく美しい料理を通しておもてなしの心を伝えたいと思っております。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、薬膳、エスニック、和菓子、日本酒、ワイン、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク、茶道、その他、飾り巻き寿司

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

東京都中央区

ホームページ、ブログ:

http://yoshiesc.mints.ne.jp

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