食を通じて喜びを分かち合うスペース

「ヨシエズキュイジーヌ」主宰 森村芳枝さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、都内・月島でタイ料理教室「ヨシエズキュジーヌ」を主宰する森村芳枝さん。 長年懐石料理を学んだ後、タイ料理に魅せられ宮廷料理から屋台料理まで本格的に身につけ、教室を開始。 懐石料理で習得した技術も生かし、日本の気候風土に合わせた家庭で作りやすいレシピは大好評。 教室の温かい雰囲気も魅力です。 8月のある日曜日に開催されたレッスンの模様と森村さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目はお教室情報やオープンのきっかけを伺ったインタビュー前半です。

掲載日:2015/9/14(月)

森村芳枝さん

森村芳枝さん

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日本の家庭で美味しいタイ料理を提案


――楽しいレッスンでしたね!アットホームで居心地がよく、生徒さんたちもリラックスして受講していらっしゃったのが印象的でした。まずは、お教室の情報を教えてください。

森村さん ありがとうございます。レッスンでは、タイ料理を宮廷料理から屋台料理まで幅広くご紹介しています。手の込んだお料理も、クイック&イージーの簡単でやさしいお料理も両方お伝えしていますので、日常にも特別な日やパーティーにも使えるお料理を習得していただけます。

自宅サロンは毎月第4日曜日と翌日の月曜日、中目黒教室は不定期で開催しています。その他に出張やプライベートレッスンも行っています。
自宅サロンの受講料は1回5,000円で入会金はいただいていません。定員は8人までの少人数制でアットホームに開催しています。

また、豆腐マイスター認定講座もほとんど毎月開催しています。


森村芳枝先生1

WebTV出演や外部での料理講師など幅広く活躍。飾り巻き寿司レッスンも不定期で開催


――幅広いタイ料理が学べるのは嬉しいですね。長年学び、そして伝えていらした懐石料理の技術も取り入れているとか。

森村さん はい、お茶と懐石料理はライフワークとして長年続けてまいりました。そこで得た技術をいかして、だしの取り方を工夫したり甘さ・辛さを控えて、日本の家庭で気軽に作れてそして美味しいレシピを心がけています。


タイ料理との出会い


――そのほかお教室で大切にしているコンセプトや、ヨシエズキュイジーヌならではの特徴がありますか?

森村さん 日本人の味覚に合わせたタイ料理をお伝えするようにしています。食はその土地の気候風土に合っていることがとても大切です。日本の食材を使い、日本に暮らす私たちの味覚に合う、お子様からお年を召した方まで召し上がれる、家庭料理として楽しめるタイ料理を提案するようにしています。

そして、お料理教室ではありますが、生徒さんにとって、”バカンス気分で美味しいお料理を楽しみながら学ぶ交流の場”にしたいと思っています。

私は、生徒さんはファミリーだと思っているんです。
日々お忙しい方が多いですので、ここでは、お料理を習ってみんなで一緒に試食をして、会話を楽しんで、そしてリフレッシュしていただける場所にしたいと思います。


森村芳枝先生2

懐石料理とタイ料理。異なる魅力を融合したレッスンとレシピはオンリーワン


――素敵ですね。先生と生徒という関係を超えてつながれるご縁、大切だと思います。
お教室をはじめたきっかけはなんでしょう。

森村さん 直接のきっかけは、お友達に自宅を開放するのでタイ料理を教えてほしい、と言われたことでしたが、元々ファッションデザイナーになりたくてファッションの世界に入ったので、お料理の道に進むのは自分でも思いがけないことでした。

20代の頃からお茶と懐石料理を学んでいて、素晴らしい日本文化に心酔し、いつか外国の方に教えて広めたいと思っていました。
日本文化を伝えるには、「畳のある暮らしを体験し日本の様式で過ごした人がきちんと伝えられるだろう、自分は畳で生活をした最後の世代ではないか、これは私のお役目だ」、と感じていました。仕事もお茶とお懐石に行けるものを選んだりして、まさに生活の中心でした。

――そうだったのですね。その後タイ料理との出会いが?

森村さん そうなのです。懐石料理の仲間があるとき、「素晴らしいお料理に出会った。きっと気に入るわよ!」とタイ料理教室の先生を紹介してくれたんです。伺ってみると美味しくて美味しくて!

私は小さい時から香りフェチで(笑)、なんでも嗅ぐような子だったのですが、タイ料理はまずハーブを刻むことからスタートします。癒されますし、タイ料理には甘い・辛い・酸っぱいがあり、そして香りも豊かで五感を震わせるような刺激があります。
懐石料理とは違う魅力にすっかり魅了されてしまって。特に宮廷料理にいたってはあまりの美しさに感動しました。

そして先生も素敵だったんです。日本人が忘れてしまった大和撫子魂をお持ちといいますか。早速そのタイ人の先生のお教室に通い、懐石料理と並行して学び始めました。


美味しいお料理で広がる道


森村さん しばらくしてある時、たまたま知人に、「イベントにタイの野菜カービングの作品を出展して」と頼まれて制作して出したところ、マキシム・ド・パリを日本に入れて立ち上げた花田美奈子先生がいらして、「あなた面白いから私のサロンに来ない?」とお声掛けいただいたのです。

その頃、花田先生はご自身のご病気が玄米で回復したことから自然食研究家になっていらっしゃいました。お弟子さんにも素晴らしい方々が多かったですね。
タイ料理ができることもお伝えして、タイ料理を自然食にアレンジしてお出ししていたらとても好評で、花田先生はじめ皆さんに太鼓判押していただき、料理の世界でやっていこうと思うようになりました。
例えばイカにひき肉を詰めるお料理があるのですがひき肉の代わりにタカキビにしたり。いろいろ考えました。

――タイ料理を自然食にアレンジ、素敵ですね!

森村さん その後少しして、新しく作るタイ料理レストランのプロデュースをしないかというお話をいただき、迷ったのですが花田先生に相談したところ、「やってみなさい」と送り出していただき、市場と一体型のタイ料理レストランの立ち上げも行いました。
いまから思うととても先進的なお店だったと思います。

そしてその後、お声掛けいただいてお友達のところでタイ料理教室を開き、今につながっています。


森村芳枝先生3

食を通じて喜びや幸せと分かち合えることが教室の醍醐味。笑顔が生まれるスペースです


――展開力が素晴らしいですね!美味しいお料理はいろいろな道が開けるのですね。
お教室をやってみていかがでした?

森村さん 食を通して皆さんと仲良くなれるというのは本当に幸せなことです。 「美味しい」というどんな方にも共通の、人間の根源的な喜びを分かち合えるのは嬉しいですね。美味しいものでつながってハッピーになれるのは教室の醍醐味ですし、上は70代の方もいらっしゃるので、いろいろな方に出会えて人生勉強にもなるのも嬉しいです。

――食を通じていろいろな方に出会えて喜びや幸せを分かち合えるのは素晴らしいことですね。
何より先生が楽しそうなのが生徒さんにとって大きな魅力のように思います。



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タイ料理の魅力をもっと多くの方に伝え、食の楽しさ、料理の楽しさを伝えたいという森村さん。マニアックなレシピではなく、日本の気候風土に合わせ、家庭で気軽に作れる工夫が多くの生徒さんに支持される理由のようです。

次回は、教室運営で心がけていることやこれからの夢を伺ったインタビュー後半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介



プロフィール

森村芳枝さん

森村芳枝さん
プロフィール 料理家。タイフードコンシェルジュ。東京生まれ。
築地市場の近隣、中央区月島に生まれ、厨房設計士の育成に尽力し、銀座界隈の名店の厨房を数々設計する食い道楽の父と群馬県出身の母の実家から送られた四季折々の新鮮な野菜や果物で、東京に居ながらにして、生き生きとした旬の新鮮な海の幸、山の幸の恵みを享受して育つ。
実践女子学園卒業後、文化服装学院でファッションデザインを学び、バッグや小物の商品企画、インテリアコーディネーター、アートギャラリー、花田美奈子氏の自然食のギャラリーカフェなどの衣食住に関わる様々な企画などに携わった後、日本文化である茶道、懐石料理の世界に魅せられライフワークとして学ぶことをきっかけに食の世界と深く関わる。
タイ料理は竹下ワサナ氏に屋台料理から宮廷料理、フルーツカービングは山崎てい子氏に、イタリア料理はダニエラオージック氏、ギニア料理は前ギニア大使夫人ミセスカマラに学び、鎌倉にて裏千家西本恵子教授に茶道、懐石料理を長年師事し、西本恵子懐石料理セミナーの助手を務めた後、現在、東京の自宅にてタイ料理教室を主宰し、隠れ家タイ料理晩餐会を開催したり、ケータリングや出張料理教室、企業のレシピ開発など。

中央区社会教育会館では親子で作る和菓子講座やビニール袋で簡単に作る梅干し教室講座などを開催。
2009年にはジャパンタイムズに掲載される。
毎月第一火曜日23~24時はインターネットTV「エクサササイズチャンネルTV」の『よしえ先生のあっちゅうまにクッキングのコーナー』レギュラー出演。
2012年3月には慶応大学学生主催の震災支援の御礼プロジェクト「Thanks from JAPAN」の一環で香港大学で和菓子を教え日本の食文化を紹介する。
2013年11月には日経新聞に掲載される。
横浜中華街の『馬クッキングスクール』では、タイ料理&中国菓子のコラボ教室を季節ごとに開催。
と多岐に渡って活躍中!

彩り豊かで美しいアーティスティックなプレゼンテーションと吟味されたこだわりの新鮮食材の力を引き出した繊細ながら冴えた旨みのお料理を心を籠めておもてなししております。

サロン情報

「ヨシエズキュジーヌ」

タイ料理に魅せられて茶道、懐石料理をライフワークに日本の若い世代や外国人に日本の食文化のすばらしさを伝えたいと長年勉強してまいりましたが、タイ料理と出会い、その美味しさ、香り、色、宮廷料理に至っては装飾的で優美な食文化の高さに魅了されてしまいました。
タイ料理の魅力はフレッシュハーブを刻む瞬間から始まります。ハーブのアロマテラピー効果で気持ちがとてもリラックスし、にんにくを使うので元気が出て、辛さはスポーツ後のように気分壮快になる。ストレスを抱える現代人にピッタリのお料理です!
ナンプラーという魚醤、つまり出し入り醤油がベースなので旨味があり辛さや甘さなどを日本の気候風土に合わせれば、中華料理のように日本の家庭料理のレパートリーに入っていくお料理です。
ヨシエズキュイジーヌでは懐石料理で習得した技術を生かし、だしの取り方を工夫したり甘さ辛さを控え、刻み方も繊細に食べ易く、築地市場で厳選したこだわりの食材を仕入れています。お料理はまず食材命。あとは愛情と作れば作る程上手になる経験です。ヨシエズキュイジーヌでは美味しく美しい料理を通しておもてなしの心を伝えたいと思っております。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、薬膳、エスニック、和菓子、日本酒、ワイン、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク、茶道、その他、飾り巻き寿司

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

東京都中央区

ホームページ、ブログ:

http://yoshiesc.mints.ne.jp

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