人と人が「食」を通して楽しく繋がる場所

「キッチン*コミュニケーション」主宰 鎌倉恵子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、兵庫県西明石で、「人と人が食を通じて楽しく繋がる場所」をコンセプトに、パンを中心に料理・ワイン等幅広く学べるクッキングスタジオ「キッチン*コミュニケーション」を主宰する鎌倉恵子さん。 ほぼ毎日開催されるレッスンには、初心者~食で起業を目指す方、お子さん連の方など、様々な生徒さんが通います。 単なるお教室ではなく、「地域のコミュニティ」を目指す鎌倉さんの理念に共感し、ここで学んで巣立ち、自宅パン教室を開業した方も多数。 この春リフォームしたばかりのピカピカのキッチンが気持ちいい素敵な空間でのレッスンの模様と、鎌倉さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回は、お教室運営に込めている思いやこれからの夢やお教室の展望ををうかがったインタビュー後半をお届けします。

掲載日:2014/6/23(月)

鎌倉恵子さん

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食のリーダーを育てたい


――お教室を始めてよかったことはどんなことでしょう?

鎌倉さん やはり一番は、多くの人の笑顔に出会え、さらにさまざまな情報を共有できることです。

――お話をうかがっていて、お教室は食を通じて集まりコミュニティが生まれる場なのだと改めて感じました。教室名にはそんな思いも込められているのでしょうか。

鎌倉さん はい、「キッチン*コミュニケーション」は、人と人が「食」を通して楽しく繋がる場所を目指して名づけました。
特別なキッチンではなく、”家庭の台所”で「食」を中心にコミュニケーションを育むことが大切だと思うんです。ここから、同じ思いの方が増えてくれればと思っています。

――お教室運営のコンセプトはなんでしょう。

鎌倉さん 大きく3つのことがあります。まず1つ目は「食のリーダーを育てること」、2つ目は「子育て中のママ達を応援すること」、3つ目は「若い女性や男性の食の自立を助けること」です。
インストラクターコースを設けたのは、食のリーダーを育成したいという思いからです。立派な肩書や立派なキッチンでなくても、人が喜んでくれたら嬉しいと思う方々こそ、リーダーです。
とはいえ、「食」の世界は深く、さまざまなスキルや共通の認識が必要です。それぞれ皆さんの運営の助けになればと思い、カリキュラムを作り、認定校を作りました。
認定校からロイヤリティなどは一切頂いておりません。講師の皆さんの経済的な負担を無くし、より多くの地域の皆さんに喜んでもらえる価格でレッスンを開催できるようにするためです。
毎月講師対象の研修会を開いていますが、1人ずつの力は小さくても、それぞれが持つ能力や情報を共有することによって、自信を持てるリーダーになって欲しいと思っています。

鎌倉恵子先生1

食は生きていくうえでの基本。食のリーダーを作り、ともに学び、共有しながら活動を


また、現代は子育てで悩む若いママ達や、地域で孤独を感じる方々が多くなりました。そんな方たちが気楽に集える、地域の核になるミニコミュニティをたくさん作りたいのです。
それにはまずリーダーを育てることが必要です。
――リーダーを作り、集える場所を作り、食の大切さを伝えていく・・。素晴らしいことですね。

鎌倉さん 若いママさん達は、お子さんが小さいうちは特にパンを学ぶのがお勧めだと思っています。
パン作りは発酵を待つ時間がありますから、そのあいだ仲間や講師といろいろな会話が楽しめますし、育児の先輩に相談にのってもらえることもあります。

それに、パン教室のよいところはお土産があるとことです。以前生徒さんが教えてくれたのですが、家に帰るとお子さんが「今日何習ってきたの!?」と、お土産のパンをめがけてカバンに突進してくるんですって。「え?ママよりパン?」って複雑だそうですが(笑)。少しレッスンをお休みすると、「ママ、レッスンに行かないの?」って子どもさんに背中を押されるそうです。

――わかります(笑)。子どもにとってママの手作りパンは特別ですよね。お母さんが食について学び、充実した時間を持てば、お子さんも幸せになりますね。

生徒さんのご家族の笑顔を思いながら


鎌倉さん また、人それぞれいろいろな生活スタイルがありますが、若い女性と男性にも食の大切さを伝えて、自分で作れるようになってほしいと思っています。

男性クラスの生徒さんは、奥さんをなくした方も何人かいらっしゃるのですが、やはりご自分で食事が作れるということは大切なことですよね。

――そうですよね。男性も早いうちからお料理を身につけておくと良いと思います。

鎌倉さん ここでは、あまり懲りすぎたメニューではなく、ご自宅で作りやすいものをお教えしています。調味料をあれこれ揃えなければならないようなものだと、奥さんに「もう辞めたら?」と反対されかねないですが、気軽に作れるメニューで、洗い物もできるようになったら奥さんも喜びますよね。

ご家族に支持されることが大切だと思っていて、どのクラスでも、生徒さんを通じてそのご家族が喜んでくださることを思い浮かべてお教えしています。

鎌倉恵子先生2

使い勝手が考えられた空間。集まる場所があるから、コミュニティが生まれます


――お料理は作る人も食べる人も嬉しくて、そして絆が生まれるものですね。
ところで、こちらの畳のスペースはお子さんたちを安心して遊ばせておけますし、また、大人数が集まれる、貴重なスペースですね。

鎌倉さん はい、実はそのテーブルは足をはずせばぴたっとはまり、平らになるようになっていますので、赤ちゃんが多いときも安心ですし、全部平らにして、着付けやバレエのレッスンなどもできます。
この下は収納スペースになっていて、器などもしまえるんですよ。

――アイデア満載ですね!以前「料理上手のキッチン拝見」というコーナーでご紹介いただきましたが、設計は鎌倉さんが考えたとか。使いかって抜群ですね。

※「料理上手のキッチン拝見」コーナー
http://dreamiaclub.jp/life/cook/archives/2012/03/06085500.php

インストラクターを全力で応援


――レッスンで心がけていることはどんなことでしょうか?

鎌倉さん いろいろありますが、「季節の食材を使う」、「地産地消を心がける」、「環境を考える=エコ」、「経済的で手軽にできること」などです。

――今も勉強していることはありますか?

鎌倉さん パンはもちろん、世界のワインと料理はずっと勉強していて、生徒さんに常に様々な情報をお伝えできるようにしています。

――たくさんのインストラクターやお教室を始める方を輩出されていますが、お教室運営にあたってどんなことが必要だと思いますか?

鎌倉さん 一言で言えば、人が喜んでくれることが自分の喜びになることが大切だと思っています。

――最後に、これからのお教室の展望とご自身の夢を教えてください。

鎌倉さん 地域の核となる食のリーダーを育て、サテライトサロンを増やし、食を中心に温かい世の中を作ることが目標です。
また、きちんとコンプライアンスをクリアし、確定申告をして、堂々と地域で看板を揚げ人が集まる場所を提供することができるサロネーゼを育てたいと思っています。
すでに70名を超えるインストラクターが育っており、中には「キッチン*コミュニケーション」の看板を掲げ頑張っている方もいますし 個人の名前で ここで学んだことをベースにパン教室を立ち上げた方々も大勢いますが、次世代を育てるためにはまず、「食」 =「キッチン」を中心にしたミニコミュニティが必要です。

鎌倉恵子先生3

一人ひとりの力は小さくても、集まることで様々な活動ができます。
写真は、「ロハスミーツ」出店の様子や、お料理クラスのメニューなど。
和食はもちろん、多彩な世界の料理を学べます。


実は、インストラクターの皆さんを応援するために、先日明石市の活動助成金申請をしました。
いま、保育士の資格を持つママさん、漁師の奥さん、双子のお子さんのママさん、5人の子育てとお仕事を両立させながらパン教室も開催している方、お父様手作りのログハウスでアットホームな教室を開催している方など、たくさんの素敵な方がいらっしゃいますが、こうした皆さんがそれぞれ小さなコミュニティのリーダーになり、地域に貢献できるよう手助けしたいと思い申請したのですが、あいにくこちらは通りませんでした。
でもチャレンジを続けることが大事だと思い、次に兵庫県と神戸商工会議所が助成金を出す、「商農工連携」パートナー募集の事業にエントリーしたところ、採択されました!
兵庫県の農業グループと一緒に商品開発し、「キッチン*コミュニケーション」の仲間と製作、販売し、さらに絆を深めたいと思っています。
このプロジェクトはプレスも動いてくれるので知名度をあげる事が出来ますし、商品販売による利益が出る可能性があるので、正しい申告の大切さを皆さんに知らせるきっかけになると思います。
インストラクターの皆さんの優しさや温かさに感動し、いつも元気をもらいながら、これからも美味しい匂いがするキッチンを増やしたいと願って活動を続けていきます。

――鎌倉さん、そして講師の皆さんの一層のご活躍がとても楽しみです!今日はありがとうございました。

鎌倉さん こちらこそありがとうございました!

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大きなコミュニティには参加しにくい若いママさん達や高齢者の方々も含め、食を中心に人々が集まり、笑顔になり絆が生まれることを通じて地域に貢献していきたいという鎌倉さん。
そのためにきちんと活動理念と責任をもつリーダーを育んでいきたいという明確で崇高な目標を持ち、着実に前進していらっしゃることに感銘を受けました。
キッチンから生まれるコミュニケーションが世界を変えることを学べる、とても素敵なお教室。ぜひ参加してみてください。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司





プロフィール

鎌倉恵子さん

鎌倉恵子さん
クッキングスタジオキッチンコミュニケーション代表
(パン教室 認定サテライトスタジオ10校)

社団法人日本ソムリエ協会公認 ワインエキスパート
国家資格歯科衛生士免許有
食品衛生責任者 事業認可

日本料理「茶道家(裏千家)堤宗美師」の懐石料理教室チーフアシスタントを7年間、神戸ベイシェラトンホテル「翠亨園 中出料理長」(日本中国料理協会理事)の教室を6年間受講。
本格日本料理から中国料理まで幅広く手掛ける。
コープカルチャー料理教室講師15年、受講生総数1万人以上。
同組合クッキングカード作成歴20年、主婦目線からの家庭料理レシピを発信。
独自のパンカリキュラムで講師認定制度を有しサテライトスタジオ(分校)現在10校認定。
女性の起業支援にも取り組んでいます。
335-A地区神戸テイアライオンズクラブ 2012年幹事、2013年副会長、2014年7月~会長。

サロン情報

「キッチン*コミュニケーション」

私がスタジオ運営を始めた理由は、生きる基本である【食】を中心に、さまざまな業種・世代を越えて、人と人の心が繋がり、温かい気持ちになれる場所を提供したいという思いからです。
ひとりひとりが毎日を元気に過ごすためには、楽しみながら、きちんと食べること。そして、心の温まる場所の存在が必要です。
食べることは、自身の健康管理に欠かせませんが、さらに身体の栄養だけでなく、心の栄養にもなるのです。
美味しい食事を頂くと元気が出ますよね。そして、人と人の関係を築き上げる力があります。
作ってもらったり作ってあげたりすることは、とってもステキなことでどちらも元気の源になります。
私がスタジオでお伝えした料理を受講生の方々が友人や恋人や家族のために作り、その相手が喜んでくださって、さらにその温かい気持ちの輪=和が少しずつ大きくなっていく・・・
高級なサロンではなく、普通のキッチンでしっかりとコミュニケーションの輪を広げて欲しいという願いを持ち活動しています。
日本の巡り来る四季、その季節の恵みに感謝しながらクッキングスタジオ キッチンコミュニケーションに歴史を綴って行きたいと思っています。


ジャンル:

家庭料理、日本料理、中華、韓国、パン、洋菓子、ワイン、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、体験教室あり、子供教室あり、予約制、各種イベントあり、レンタルあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

兵庫県明石市松の内

ホームページ、ブログ:

http://kamakurakeiko.com/

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