「こんな教室あったらいいな」を実現

『子連れママのパン教室shuwaiya shuwaiya』主宰 木本 尚子さん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、都内で「子連れママのパン教室shuwaiya shuwaiya」を主宰する木本尚子さん。 海外出張もバリバリこなすキャリアウーマンを経て結婚後はサウジアラビアで生活。 そこでパン作りに目覚め、その後妊娠出産・・とご自身の体験をいかし、帰国後に子連れで通えるパン教室を開催。 楽しく気さくな雰囲気の中わかりやすくパン作りが学べ、赤ちゃん連れでも安心して通えると評判を呼び、ほぼ毎日開催するレッスンは満席続きで予約が取れない状況が続いています。 他にない魅力たっぷりの人気のレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。 第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2014/2/10(月)

木本尚子さん

木本尚子 さん

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やりがいも楽しみも。通うほどパン作りが好きになる


子ども達の可愛らしい笑い声や泣き声に囲まれなら、楽しく順調にレッスンは進行中。
全員が違うパンを作る今回は、ひとりずつ順番に捏ね、そして発酵、分割、成形と作業を進めていきます。

「これで全員捏ね終りましたね、では長時間発酵のパンを作る○○さーん、クープを作りましょう~。簡単そうに見えて結構難しいのですが、コツは一気に迷いなく切れ目を入れることです。ハイ、こんな感じです、やってみましょう!お子さん、代わりに抱っこしますね」

クープとは、成形のあと焼く前にパン生地の表面に入れる切り込みのことです。模様や飾りだけの目的ではなく、パンを膨らませてしっとり美味しい出来上がりにするために必要な作業だそう。
キレイに切れ目をいれるのはなかなか難しいのですが、木本さんのお手本とアドバイスで、スッとキレイに入りました。

木本さんに抱っこされながら頑張って作るママを見つめるお子さんも興味津々なよう。

「うちの子も、保育園に入る前のまだこれくらいのときは、おんぶしたり授乳したりしながらレッスンしてたんですよ~(笑)」

と木本さん。生徒さんのお子さんをさっと抱き上げて一緒に応援です。
レッスン中は他にも、ぐずっているお子さんがいればさっと抱き上げたりあやしたりと、フットワーク軽くママ達がパン作りに集中できるように細やかに配慮されます。

木本尚子先生1

失敗談も交えながら、「家庭で美味しく作る方法」を細やかにわかりやすく伝えます


お教室の生徒さんは、通い始めて数年目の方、数回目の方、パン作りになれた方、初心者の方など様々です。レベルや希望に合わせて作るパンを選ぶことができ、ほぼマンツーマンで細やかに教えてもらえるのはとても魅力的。
レッスンに通い始めてからパン作りが好きになり、簡単なパンから段々と上級者向けのパンを希望し腕前をあげていく生徒さんもたくさんいらっしゃるそう。

「パン生地って気持ちよくて捏ねていると癒されるんです。子育てのストレス解消にもなります(笑)」

「通っているうちにいろいろなパンに挑戦したくなりました。家でもよく作るようになりましたし、もっともっと学びたいです」

と生徒さんが教えてくださいました。

忙しい子育ての合間にレッスンに通いパン作りの技術を身につけることは、リフレッシュになり、そして、毎日の暮らしの中でのやりがいや楽しみにもなっているようです。

ママ視点で「家庭で美味しく作れるパン」を提案


「次に○○さーん、じゃがいもパンを作りましょう。塩を通常のパンよりも少し多めに入れることで美味しくできあがるのですが、あまり入れすぎるとイーストの発酵を妨げてしまうので注意が必要です。もしもう少し塩気が欲しいな、と思うときは、上に岩塩をかけてもいいですよ」

「先生、塩の量は半分にしてもいいですか?」

「うーん、大丈夫ですが半分以下にしてしまう、まとまらなくなってしまうんです。塩を入れるのは味付けだけではなく、そうした働きもあるんです」

「そうなんですね、味だけじゃないんですね!じゃがいもの代わりには何がおすすめですか?」

隣で手取り足取りしっかり教えてもらえ、質問しやすいのも嬉しいところ。
また、専門的なことに加え、「忙しい子育てママ視点」で、家庭で美味しく作るためのコツをたくさん伝えてもらえるのも木本さんのレッスンならではの魅力です。

「そろそろアンパンマンが焼けますよー!」

「わー上手にできてる!!」

パンが焼けたいいにおいが広がり、こんがり美味しそうな作品が次々オーブンから出され、歓声があがります。

木本尚子先生2

生徒さんが作ったパンは、焼き上がりの感激と一緒に全てお持ち帰りができます


「じゃあランチの準備をするので、子ども達、お片づけしようー!」
木本さんのランチの号令に、子ども達も「ハーイ!」と応え一斉にお片づけがはじまります。

作業台にテーブルクロスが敷かれ、おしゃれなグラスやお皿が用意され、どーんとたくさんのパンが盛り付けられました。あっという間に華やかなテーブルの出来上がりです!

並んでいるパンは全て木本さんの手作り。
提供するパンは毎回異なり、今回は、プチパン、マスタードの入ったオニオンベーコンパン、ちくわと海苔の和風シーチキンパン、それと同じ生地のアレンジで抹茶と大納言のパン、チョコを使っていないハートのチョコパンなどバラエティ豊かな5品です。

皆さんがお子さんと一緒に着席すると、試食のはじまりです。

パンの楽しみ方が広がるおもてなしアイデアも


それにしても山盛りのパンは圧巻のボリューム!それに、スープやお料理も並びます。

「生徒さんがお作りになったパンは、ご家族で楽しんでいただきたいので全てお持ち帰りいただくんです。ですのでランチタイムにお出しするパンは全て私が作ったもので、いつも5品ほどお出しします。あと、スープとちょっとしたお料理、デザートもご用意しています。

今日はそれに、年末年始に行ったシンガポールで人気の高い「カヤトースト」と、以前特別レッスンでご紹介したチキンコンフィをピタパンに挟んだものもお出ししします。

ひとつのパンがいろいろアレンジできることもお伝えしたくて、同じ生地で違う具材を入れたものを作ってお出ししたり、お料理のレッスンでご紹介したメニューとあわせることもあります」

と木本さん。
ご紹介したパンの中から、「次回はこれを習いたい!」とリクエストされることも多いそう。

実はこの試食タイム、生徒さんがとっても楽しみにしている時間です。
その理由は、様々なパンを知り味見ができること、一工夫あるアレンジが学べることに加え、おしゃれで美味しいお料理やテーブルコーディネートなど、おもてなしアイデアが学べることです。
毎回生徒さんに大好評で、レシピや食材、器は話題の的になります。

木本尚子 先生3

ボリュームたっぷり、おしゃれで美味しいと大人気!ご要望に応え、特別料理レッスンも別途設定


さっきまでにぎやかだった子ども達はすっかりパンに夢中で、みんな美味しそうにほおばっています。

ここで生徒さんに、お教室の魅力をたずねてみました。

「ネットで子連れで行ける教室を探していて出会いました。初めて来たときにとても雰囲気がよくて楽しかったのでまた来たいと思い、もう通い始めて1年とちょっとです。先生のお人柄も素敵ですし、わかりやすく教えていただけるのが魅力です。先生のレシピは子どもに安心して食べさせられますし、何より子どもがおいしそうに食べてくれるのが嬉しいです」

「友人に誘われて通い始めました。最初はあまり興味なかったのですが(笑)、先生のフォローが素晴らしいので、通っているうちにパン作りがとても楽しくなってきました。今では家でもよく作るようになりました。パンにあわせるお料理も勉強になっています。子育ての息抜きににもなり、毎回楽しみです」

「子どもが生まれる前はいろいろな習い事をしていましたが、生まれてからは、預けてまで習うのは気が引けてあきらめていました。でもこうして一緒に通えるのはとても嬉しいです。パンだけじゃなく、おもてなしのアイデアも学べますし、自分の時間を持てることで気持ちに余裕を持てるようになりました」

と、わかりやすくて技術が身につくレッスンと、パン以外にもおもてなしアイデアが学べること、そして、レッスンに通うことがリフレッシュになり気持ちの余裕につながっていることが、大きな魅力だと教えてくださりました。

子育て中は孤独を感じたり自分のための時間が持てなかったりと、ストレスがたまりがちですが、レッスンに参加することで気持ちが切り替わり、また、食や食卓への関心が高まるきっかけにもなっているようです。
木本さんの、「こんな教室があったらいいな」という思いと工夫がぎゅっとつまり、子育て中のママたちが笑顔になる魅力が満載の、とても素敵なレッスンでした。

次回は、お教室開設のきっかけやレッスンの工夫などをお聞きしたインタビュー前半をお届けします。どうぞお楽しみに!

Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

サロン/教室名の由来は?
アラビア語で「ゆっくり、少しずつ」という意味です。
私自身が料理にこれだけ情熱を傾けるようになったきっかけがサウジアラビアでの生活であったこともあり、アラビア語の名前に決めました。
お子様がいらっしゃるママさん達に対して、育児中の自分へのメッセージでもあるのですが「焦らずに、ゆっくりと」という意味を込めています。

サロン/教室を開いたきっかけは?
サウジアラビアから帰国し、二人目の出産後、どうしても仕事をしたかったのですが、0歳と2歳の子供達を抱えての就職はとても現実的ではありませんでした。
そこで自分自身で出来ることをと思い起業することを考えました。

サロン/教室の特徴、コンセプトは?
子連れ可→ 小さな子供がいても、自分自身の為の時間が持てる、習い事が出来る。
油脂不使用のヘルシーなパンが中心→ 子供に安心して食べさせる事が出来る。
ランチ付、自分で作ったパンは全てお持ち帰り→ 家族にママの手作りのパンを食べてもらうことが出来る。お教室に通うことが家族内でも認知されやすくなる。

どんな生徒さんが多いですか?
9割が子連れのママさん達です。2人、3人連れのママさんもいらっしゃいます。

レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
週に3、4回。 定員6名。4,000円(ランチ付)。
不定期でお料理レッスンを開催しています。(内容はパンのレッスンでお出ししているランチで好評だったものが中心です)

レッスン中、心がけていることは?
家でも作れるようにレベルに合わせた細かい指導。
パンだけではなく、育児のストレス発散の場にしてもらいたい為、沢山お話しして場を和ませること。

初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
既存の生徒さん達の予約で手一杯の状況なので、残念ながら、現時点では、新規の方はお断りさせて頂いております。
ただし、キャンセル待ちでのみ、受け付けさせて頂いておりますので、その旨をメールでご連絡いただければ、キャンセルが出た際に、連絡を差し上げることにしております。



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介



プロフィール

木本尚子 さん

木本尚子 さん
大学卒業後、幼少時代をアメリカで過ごした時に身につけた語学力を活かすべく、化粧品会社に入社し、海外営業部に所属。仕事一筋で、年の半分以上は海外を飛び回ってばかりで、キッチンは寄り付く場所ではなかった私は、ルーを使ってでさえ、カレーさえ作ることが出来ませんでした。

そんな私が、出張先で出会った主人との結婚を機にサウジアラビアへ。
友人もいない、家事はメイドがしてくれて、仕事も出来ない・・・あまりに時間を持て余してしまう生活の中、異国の地で出会ったのが、今まで興味すらなかった「料理」でした。
来客が多かったこともあり、現地での限られた材料を使って試行錯誤。その中でもパン作りに凝り始め、没頭していました。サウジアラビアの市中で買うことの出来る全ての粉を研究し尽くす程でした。

独学でのパン作りに限界を感じ、サウジアラビアを飛び出し、フランスへ短期留学(修行?)。
また、日本に一時帰国した時間を使って、茨木久美子先生に師事し、パンの認定を取得。
サウジアラビアに戻ると、現地の日本人の奥様方にパンのレッスンを開講。また、現地に住むフランス人ら、美味しいパンを求めていた外国人に一週間に何百個というパンを焼いて、販売していました。
2009年5月に本帰国。
次女出産後、2010年6月に生後半年の次女を背負いながら、自宅でのパン教室を開講。

サロン情報

「子連れママのパン教室shuwaiya shuwaiya」

子育てをしながら自分も何かをしたい!!というママさん向けのパン教室です。
油脂を使用しない、アレルギー対応のヘルシーなパンを多数ご用意させて頂いております。

ご自身のペースにあわせて、お子様の機嫌をみながらそれぞれパンを生地からこねていきます。
焼いている間に講師作成のパンランチ。
レストランでもゆっくり食事が出来ないママさん達に外食気分を味わって頂きたいという私自身の想いをこめて、ランチはデザートまでご用意しております。
そしてご自分で作ったパンは、すべてお持ち帰りです。ママが作ったパンはご家族と食べてもらいたい・・・というこちらも私のこだわりです。

子連れではない方も沢山いらっしゃいます。

ジャンル:

パン

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、少人数制(6人以下)、駐車場あり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都江戸川区東葛西

ホームページ、ブログ:

http://shuwaiya.com

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