「変化がおもしろい」。いつもワクワクした気持ちで

『アンジャーリー』主宰 赤木 葉子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、沖縄・那覇市でイタリア家庭料理教室「アンジャーリー」を主宰する赤木葉子さん。 40代から語学留学をきっかけに通い始めたイタリア・ヴェローナで、北イタリアの家庭料理を習得。 その後移住した沖縄で、パン教室を経て現在ではイタリア家庭料理教室を開催。 素材をいかした本場の家庭料理を、現地にいるような楽しい雰囲気の中学べるレッスンは評判を呼び、幅広い生徒さんで賑わっています。 「お料理がおいしいのはもちろん、先生に会うのが楽しみ!」とリピーターが絶えないレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回は、お教室運営に込めている思いやこれからの夢などをうかがったインタビュー後半をお届けします。

掲載日:2014/1/27(月)

赤木葉子さん

赤木葉子 さん

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「料理は楽しい!」と思ってほしい


――お教室運営で心がけていることはありますか?

赤木さん まずは、マンマから学んだイタリア家庭料理の作り方を忠実に伝えることを心がけています。
日本の一般的な料理の仕方とずいぶん違うところが多いので、きちんとお伝えしたいと思っています。
イタリア料理はカフェやレストランでも気軽に食べることができますが、「マンマが家庭で作る料理はびっくりするくらい本当~に美味しいんだよ!」ということが自慢したくてたまらないんですよ(笑)

本屋さんにいけばレシピ本がいっぱい売ってありますが、お教室では本では学べないことや、レッスンでお伝えしたことがお家で再現してもらえるように、たくさんのコツをお教えするようにしています。

赤木葉子先生1

「まずは料理は楽しい!と思ってもらいたいから、レッスンは楽しい雰囲気を心がけています」


それから、料理は毎日の仕事ですが、「料理することは楽しい!」と思っていただきたいので、楽しい雰囲気で進行するように心がけしています。

レッスンはいつも時間無制限でやっているのですが、「リラックするわ~」と言って皆さんゆっくりしてくださいます。
私も料理を作ったあとはもう先生ではなく仲間になって、皆さんと一緒に会話に混じるのが楽しみです。

ほかの料理教室に行ったことがないので皆さんどんな風に運営されているのかわからないのですが、私流のやり方ででいいかな、と思っています。
料理教室を通じてお友達が増えたのも私にとって嬉しいことです。


赤木流・時短料理も伝授


赤木さん  昔、私も仏頂面で料理を作ったこともありますが(笑)、楽しく作ることが大切ですよね。
いろいろな体験や反省を経て今だから思うことがたくさんあります。

例えば、私が沖縄に移住した頃、夕方のスーパーでお弁当を買うお母さんがたくさんいるのを見て、これは大変だと思いました。
沖縄では共働きのご家庭が多く、お母さんたちはいつも忙しいですから、夕飯もスーパーのお弁当になってしまうこともあるのだと思います。
でもなるべく手作りすることを広めたくて、丁寧に作ったものを冷凍しておいて短時間で仕上げるのを「時短料理」と考えて、いろいろ伝えるようにしています。

今日はレンズ豆を炊いて冷凍しておくお話をしましたが、トマトソースやハーブ、ガーリックオイルなどなど、いつも私が作っているものもご紹介しています。
忙しいけれど何か一つでも手作りして、子どもさんに「お母さんっていつも忙しいけれど、お母さんのトマト料理だけは美味しいんだよな~」って言われたら、心救われるよ~なんて話しています。

年齢的に私の娘くらいの生徒さんもたくさんいらっしゃるのですが、「そうですね、やってみます」と言って本当にやってくれている話を聞くと、すごく嬉しいです。

少しずつでいいんです。ここで料理の楽しさを知っていただいて、たいそうなことではなく、小さなことでいいので変わってくれると嬉しいです。

赤木葉子先生2

「手作りの大切さを広めたい」。そんな思いから、忙しくてもできる赤木流時短料理も伝授


――料理は毎日の仕事なので大変なこともありますが、人は食べたもので体ができています。手作り料理の大切さを広げたいですね。
ところで、これまでで人気の高いメニューはどのようなものですか?


赤木さん  簡単に作れて美味しいもので、パスタやリゾットが人気が高いです。
そのほか、和食には無いバルサミコ酢を使う料理や、ハーブをつかったオーブン料理なども人気です。

ハーブは2階のベランダでたくさん育てていますので、フレッシュなものをそのまま使ったり、乾燥させて保存したりもしています。
乾燥させたものから採れた種を生徒さんにお分けもしてるんですよ。
育ててくれている生徒さんもいらっしゃいます。

――それは素敵ですね。

赤木さん  ただ沖縄は台風の通過点で、ハーブを枯らせないための対策が結構大変で。
でも摘みたてのハーブを料理に使ったりハーブティーにしてお出しすると、とても喜ばれて私も嬉しいです。


いつも感謝でいっぱい。変化も楽しみながら


――充実したお教室運営だと思いますが、今も勉強していることはありますか?

赤木さん イタリアへは毎年のように通っていますが、昨年は隣国へも行きました。
まずイタリアへはAngiariへレシピを増やすために、そして2度目の訪問になるフランスとポルトガルへは、隣国の新しい料理の勉強のためです。
アパートメントを借りて滞在して、市場で食材を買って料理の研究をするなどしてきました。

レッスンではイタリア料理が中心ですが、こうして得た知識をアレンジしたお料理も紹介していきたいと思っています。

――これから教室を開きたいと思っている方へアドバイスをお願いします。教室主宰者にとって必要なことは何でしょう?

赤木さん  明るく元気であることです!

赤木葉子 先生3

「変化がおもしろい」――いつもワクワクして何かを始めたい思いが原動力


――なるほど、まさに赤木さんのイメージそのままです!

赤木さん あとは感謝の気持ちかなと思います。生徒さんはお忙しい中時間と費用をかけて来てくださる。心の中でいつも感謝しています。
レッスン以外に一人で居るときにも、来てくださってありがとうございます、という言葉が自然に出てくるほど、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。嬉しくてしょうがないです。

――その思いが通じているいるからこそ、皆さん通い続けたくなるのでしょうね。最後に、これからの夢を教えてください。

赤木さん まずは健康であることをベースに穏やかな暮らしを望んでいるのですが、何年かに1回何かを始めたくて仕方なくなってくるんです。またヨーロッパに勉強にいこうかと思っています。

そのほか、男性、お父さんのイタリア家庭料理レッスンなど、新しいことをやってみたいです。定年後の男性には特にお料理を勧めたいですね。

いつも「変化がおもしろい」と思っているので、何か新しいことを始めたくなるんです(笑)

――次に何を新しくスタートされるのか、楽しみです!今日は素敵なお話をありがとうございました。

赤木さん こちらこそありがとうございました!


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変えないものと変えていくもの、料理も暮らしもその全部を楽しんでいるようにみえる赤木さん。
お教室を中心に新しい活動もまだまだ増えそうです。

イタリア家庭料理を通じて食と暮らしの楽しさ、大切にする心地よさを学べる「アンジャーリー」は、他にはない魅力がたくさんつまった素敵なお教室でした。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=宮市雅彦



プロフィール

赤木葉子 さん

赤木葉子 さん
40代から語学留学をきっかけに北イタリアのヴェローナに通い、いつもステイする友人宅の家庭の味を習得。
沖縄移住(2004年)前に横浜でホームメイド協会パン師範科卒業。
ブルックボンドティーコーディネーター資格を取得する。
2005年より自宅で「手作りパン」の教室を、のち「イタリアの家庭料理」の教室を開く。

サロン情報

イタリア家庭料理教室「アンジャーリー」

イタリアの家庭でいただく料理は、とにかく美味しいです。 調味料をほどんど使わず、また料理を作るプロセスはとても簡単です。 そんなイタリアの家庭料理は私たちの日常の食卓も楽しくしてくれます。 カラフルな食材はテーブルの上を華やにし、ホームパーティのメニューにもピッタリ。 おしゃべりが弾む食卓のために、楽しいレッスンをしましょう。

ジャンル:

イタリアン

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、予約制

所在地:

沖縄県那覇市松尾

ホームページ、ブログ:

http://angiari.tumblr.com

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レシピ

ひよこ豆のスープ
ひよこ豆のスープ(Zuppa di ceci)

材料
(3~4人分)
・茹でたひよこ豆 400g位
・セロリ 1本(みじん切り)
・玉ねぎ 1/2個 (みじん切り)
・ショートパスタ 100g位
・にんにく 少々(みじん切り)
・ローズマリー(ドライ) 適宜
・塩 適宜
・唐辛子(好みで) 小1本
・水 2カップ位

作り方
  1. ひよこ豆は前夜から水につけたものを茹でておく。
    茹でたひよこ豆の半分位を、フードプロセッサーなどでペースト状にしておく。
    ショートパスタも茹でておく。
  2. 鍋にオリーブオイル、にんにく、玉ねぎ、セロリ、唐辛子を入れ、弱火でじっくりと炒める。
    全部のひよこ豆を入れ、10分くらい煮込む。
  3. ローズマリーを入れ、塩で味を整える。
    最後にオリーブオイルをまわりかける。