美味しく作って一緒に食卓を囲む楽しさを

『アンジャーリー』主宰 赤木 葉子さん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、沖縄・那覇市でイタリア家庭料理教室「アンジャーリー」を主宰する赤木葉子さん。 40代から語学留学をきっかけに通い始めたイタリア・ヴェローナで、北イタリアの家庭料理を習得。 その後移住した沖縄で、パン教室を経て現在ではイタリア家庭料理教室を開催。 素材をいかした本場の家庭料理を、現地にいるような楽しい雰囲気の中学べるレッスンは評判を呼び、幅広い生徒さんで賑わっています。 「お料理がおいしいのはもちろん、先生に会うのが楽しみ!」とリピーターが絶えないレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。 第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2014/1/13(月)

赤木葉子さん

赤木葉子 さん

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お料理以外にもワクワクがいっぱい


レッスンで学べるのは、赤木さんが毎年通って習得した北イタリアの家庭料理が中心。
マンマから学んだ調理法をなるべく忠実に再現するのが特徴です。

さて、ベランダから摘みたてのイタリアンパセリをカットするために赤木さんが取り出したのは、「ハーブカッター」。

「これね、簡単にハーブがカットできてとっても便利なの」
「へ~、どうやって使うのですか!?」「わ、パセリのいいにおい!」

と、生徒さんたちも興味津々です。

「では野菜を切っていきましょう。イタリアではこうした小ぶりのナイフで何でも切っちゃうの。いわゆる包丁はほとんど見かけないです」

海外で様々なキッチン用品に出会うのがたまらなく楽しいという赤木さん。
マンマの調理法を再現するためにイタリアの家庭で使われているもののほか、機能性はもちろん、珍しいもの、おしゃれなもの、アンティークのものなど、赤木さんのセンスで厳選された調理道具がレッスンでも取り入れられています。
そんなワクワクする情報に出会えるのも「アンジャーリー」のレッスンのお楽しみです。

赤木葉子先生1

キッチンの壁には海外のショップや蚤の市で出会ったという素敵な料理道具もディスプレイ


「牛肉は日本の薄切り肉のようなものはほとんど売っていなくて、一番薄いものでもわりと厚みがあります。同じ味と食べごたえにするために本当は少し厚い肉で巻きたいところですが、逆に日本ではイタリアと同じくらいの厚さの肉は売っていないので、今日はどこでも入手しやすい薄切り肉を重ねて使いますね。イタリアの肉売り場はね、・・・」

どのレシピも、沖縄で手に入る食材で限りなく本場の味に近づける工夫がたくさん。
現地の食材情報も交えながら、大切なポイントがたくさん伝えられていきます。


料理の楽しさを知ってもらい


赤木さんの楽しいお話とわかりやすい説明を聞きながら、牛肉を巻き、着々とお料理ができていきます。

「では、ひよこ豆のスープを作ります。豆は前夜から水につけたものを茹でておいて使います。私は豆好きで、いつもたくさん炊いて冷凍しておくの。こちらも昨日から解凍してあります。
豆を炊くのは面倒と思ってしまうかもしれないけど、冷凍しておくと好きなときに使えてとても便利ですよ」

「あと、にんにくオイルも作っておくととっても便利よ~。私はジャムの空き瓶などに10本くらいいっぺんに作って1年使っています。料理の時短になるからぜひ作ってみて!」

実は、レッスンを通じて料理の楽しさを知ってもらいたいというのが赤木さんの根底にある思い。
働いている主婦の割合が多い沖縄では、仕事帰りに惣菜を買って帰りそのまま夕飯にする家庭が多いと知り、忙しい主婦でもパパッと手作りできるアイデアをたくさん伝えて、手作りの安心で美味しい料理で家族と食卓を囲んでほしいと願っています。

「まずは、お料理することは楽しい!と思っていただきたいのでレッスンは楽しい雰囲気で進行するように心がけています」

赤木葉子先生2

沖縄の太陽のように明るく元気な赤木さんのリードで、レッスンはいつも和気あいあい


「イタリアの家庭料理ではほとんど調味料を使わず、スープもコンソメなどを入れません。素材を生かしてこうして調理することで、豆本来の優しい味が引き出された味になります。そしてここでちょっと美味しくできる秘訣があるんです。それは・・・」

主にオーリーブオイル、塩、スパイス、ハーブ類というシンプルな調味料で作るのにとびきり美味しくできる理由は、食材を入れるタイミングや火加減、時間など、レシピでは伝えきれないコツの数々。

一緒に作る過程を見て、においや味を覚えて、なぜそうするかという理由を知ることで、しっかり身につく流れです。


楽しく食べるのもレッスンの大切な一部


「ハイ、こちらスープのお塩を入れたらできありです!ではそろそろ食事の準備をしましょうか」

テーブルがパッと華やぐクロスをかけて、料理が映える食器が並べられます。皆さんお待ちかねの試食タイムももちろんイタリアの雰囲気で。
準備が整ったら、早速試食のスタートです。

「美味しい~!」

じわっと広がる優しい味に、美味しいものに出会ったときの笑顔が広がります。

試食タイムでは、赤木さんが順次お料理をサーブをして、生徒さんはゆっくり楽しんでいただくスタイル。食後には手作りのスイーツと紅茶やハーブティーもお出ししているそう。
今日のレシピに加え、生徒さんの近況や話題のスポットなど、様々な話題で楽しい会話が弾みます。

その楽しい会話をもっと盛り上げる赤木さん。
普段忙しい生徒さんたちに、レッスンの間はリラックスしてもらえる時間にしたい、そんな心配りを感じます。
時には人生や仕事の話になることもあり、生徒さんにとってはお料理以外のことも学べる人生の先輩でもあるようです。

赤木葉子 先生3

美味しい料理を楽しく作りみんなで食卓を囲む。「また来たい!」と思える魅力がいっぱい


ここで皆さんにお教室の感想や魅力を伺ってみました。

「WEBで料理教室を探しているときに見つけて通い始め、1年くらいです。お料理は作りやすくてとても美味しいですし、とにかく先生が魅力的!お会いすると元気が出ます」

「簡単にできて美味しいお料理を学べるのが魅力ですが、お料理以外のお話もとてもおもしろくて。先生のセンスも素敵ですし、道具も可愛くて真似したいなと思います。ここにいる時間が楽しいです」

「友人の紹介で通い始めました。イタリアの家庭料理ってシンプルでこんなに美味しいんだ、ととても勉強になっています。身近に手に入る食材で教えてくださるので、習ったお料理は家でもよく作ります」

と、美味しく作れるレシピと赤木さんのお人柄、そして参考にしたい!と思う暮らしのセンスが大きな魅力のようです。

「料理って楽しい」「みんなで囲む食卓って幸せ」――
そんな気持ちをお土産に持ち帰る生徒さんが多数いらっしゃるというのもわかります。

沖縄・国際通りのほど近くで学べるイタリア家庭料理の教室「アンジャーリー」。
美味しい料理を楽しく作りみんなで食卓を囲む。そんなシンプルで大切なことをしみじみ感じることができる素敵なレッスンでした。

次週は、お教室のコンセプトや赤木さんが沖縄に移住しお教室を開いたきっかけなどをうかがったインタビュー前半をお届けします。どうぞお楽しみに!

Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

教室を開設したのはいつ?
沖縄県那覇市の自宅で、2005年7月にスタートしました。最初はパン教室で、のちにイタリア料理教室にしました。

教室の特徴、コンセプトは?
イタリア料理は日本でも気軽に食べられますが、初めてイタリアで友人のマンマが作る料理に出会ったとき、驚くほどの美味しさに感動しました。
イタリアの家庭料理は基本的に調味料を使いません。プロセスはとてもシンプルですが、コツがあります。
レッスンでは、私が体験したイタリア家庭料理の美味しさや驚きを伝えたくて、マンマの調理法を限りなく再現して、コツをお教えすることを基本にしています。
また、トマトの種類の使い分けやオーブンの温度や時間の関係なども伝えています。
レッスンの後は、イタリアの家庭の食卓の様子などをお話したり、楽しいランチ会になります。

どんな生徒さんが多いですか?
20代から50代のお仕事を持つ主婦や、独身女性のグループの方が多いです。時々ご夫婦や母娘でもいらしていただきます。

レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
土曜、日曜含めて、お申し込みに合わせて日程を調整し、開催しています。3名以上で開催し、5~6名が定員です。料金は材料費込みで4,000円です。お気軽にお問い合わせください。

レッスン中、心がけていることは?
家庭料理は毎日のこと。まずは、「お料理することは楽しい!」と思っていただきたいので、レッスンも楽しい雰囲気で進行するように心がけしています。

人気の高いメニューは?
パスタやリゾットなど、簡単に作れて美味しいものが人気です。その他、和食には無いバルサミコ酢を使う料理やハーブをつかったオーブン料理なども好評です。

初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
メールでお問い合わせいただくか、ブログからもお申し込みいただけます。また、レッスンにはエプロンをご持参ください。



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=宮市雅彦



プロフィール

赤木葉子 さん

赤木葉子 さん
40代から語学留学をきっかけに北イタリアのヴェローナに通い、いつもステイする友人宅の家庭の味を習得。
沖縄移住(2004年)前に横浜でホームメイド協会パン師範科卒業。
ブルックボンドティーコーディネーター資格を取得する。
2005年より自宅で「手作りパン」の教室を、のち「イタリアの家庭料理」の教室を開く。

サロン情報

イタリア家庭料理教室「アンジャーリー」

イタリアの家庭でいただく料理は、とにかく美味しいです。 調味料をほどんど使わず、また料理を作るプロセスはとても簡単です。 そんなイタリアの家庭料理は私たちの日常の食卓も楽しくしてくれます。 カラフルな食材はテーブルの上を華やにし、ホームパーティのメニューにもピッタリ。 おしゃべりが弾む食卓のために、楽しいレッスンをしましょう。

ジャンル:

イタリアン

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、予約制

所在地:

沖縄県那覇市松尾

ホームページ、ブログ:

http://angiari.tumblr.com

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レシピ

ひよこ豆のスープ
ひよこ豆のスープ(Zuppa di ceci)

材料
(3~4人分)
・茹でたひよこ豆 400g位
・セロリ 1本(みじん切り)
・玉ねぎ 1/2個 (みじん切り)
・ショートパスタ 100g位
・にんにく 少々(みじん切り)
・ローズマリー(ドライ) 適宜
・塩 適宜
・唐辛子(好みで) 小1本
・水 2カップ位

作り方
  1. ひよこ豆は前夜から水につけたものを茹でておく。
    茹でたひよこ豆の半分位を、フードプロセッサーなどでペースト状にしておく。
    ショートパスタも茹でておく。
  2. 鍋にオリーブオイル、にんにく、玉ねぎ、セロリ、唐辛子を入れ、弱火でじっくりと炒める。
    全部のひよこ豆を入れ、10分くらい煮込む。
  3. ローズマリーを入れ、塩で味を整える。
    最後にオリーブオイルをまわりかける。