食べた人の「おいしい!」がスタート

『Le Petit Citron』主宰 西山 朗子さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、東京・二子玉川とシンガポールでお菓子教室「Le Petit Citron」を主宰する西山朗子さん。「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をコンセプトに、毎年訪れているフランス地方菓子のエッセンスを取り入れた簡単でおいしいレシピは大好評。毎月150~200名の生徒さんがレッスンに通い続けます。12月10日には7冊目の新刊も発売される西山さんのレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第3回目はお教室情報や、開設のきっかけなどをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2013/12/09(月)

西山 朗子 さん

西山朗子 さん

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二子玉川とシンガポールでお菓子のレッスン


――あっという間に感じるほど楽しくて充実のレッスンでした! たくさんうかがいたいのですが、
まずはお教室情報を教えてください。


西山さん はい、ここ二子玉川の東京クラスは、2~3ヶ月ごとにテーマを変え、月に20回ほど開催しています。
2013年は、2月に「バレンタインのチョコレート・レッスン」、5月に「カップデザート発売記念 冷たいお菓子・レッスン」、7月に「パンケーキで夏休みの朝ごはん・レッスン」、11月に「秋のマロン祭り・レッスン」、そして12月に「2013ノエル・レッスン」という内容でした。

料金は材料によって少し変動がありますが4,000~5,000円、定員は内容によって変わりますがほぼ8名様です。

――毎回ワクワクするテーマですね。レッスンはシンガポールでも開催されているとか。

西山さん 主人の転勤でシンガポールに4年間滞在したのですが、現地フリーペーパーや日本人会主催のお菓子教室で講師をしていました。
帰国した後も、続けてほしいと言っていただき、今も年に2回は来訪して講師を務めています。

半年ごとに「フランス地方菓子講座」を開催しています。こちらは料金はそのつど変わり、定員は1回16名で、8回行っています。



西山 朗子さん

フランスの地方を旅しているかのような体験ができるお菓子教室


――海外でのレッスンも楽しそうですね。
二子玉川のレッスンではどんな生徒さんが多いですか?


西山さん 20代~80代と幅広い年代の方が来てくださっていて、一番多いのは30代~50代の方です。
プロを目指すというよりも、ご家族やご友人のためにちょっと作れるようになると嬉しいな、という方が多いです。

お孫さんの誕生日には絶対に自分がケーキを焼くの、と言って通ってくださっている方や、中学三年生の時にご縁があって通い始めてくださったお嬢様がもう22歳になられたりと、長く通ってくださっている方も多いです。

―― 素敵なエピソードがたくさんありそうですね!

ちょっとの手間でおいしくなる家庭菓子を


――印象的な教室名ですが、その由来はなんでしょう?

西山さん 少しのレモン果汁でおいしくなるレモンケーキが大好きなことから、「ちょっとの手間でおいしくなる家庭菓子を」の意味をこめて名付けました。

――お教室をはじめたきっかけを教えてください。

西山さん 元々子どもの頃からお菓子は食べること以上に作ることが好きで、よく作っては配り、家族や友人に食べてもらっていました。
そのときに言われた、「あっこちゃんのお菓子はいつも笑顔が詰まっていてしあわせ気分になれる」という言葉がずっと心に残っていました。

一番大きなきっかけになったのは、あるガーデニングのカルチャースクールで働いていたとき、たまたまある講座の中でのティータイムに私のお菓子をお出してもよいことになり、召し上がっていただいたんです。
そうしたら会員さんたちが、「本当においしい、講座をしてほしい」と言ってくださり、「じゃあやってみようかな?」と思って始めたのがちょうど13年前の、2000年の11月でした。

最初の生徒さんは、そう言ってくださった会員さん達とご近所の方、7名でした。

西山 朗子さん2

おいしさに感動した人たちの「教えて!」の声からお教室をスタート。口コミで人気が拡大


――7名からのスタートだったのですね!今はもう300名近い生徒さんがいらっしゃるとはすごいです。

西山さん ほとんどの生徒さんが口コミやご紹介なんです。とてもありがたいことだと思っています。

――お教室を開く前に、なにか勉強をされましたか?

西山さん 私はずっと藤野真紀子先生のお教室に通っていまして、今も学んでいます。先生のお菓子はとてもキレイで、私も大好きです。

通い始めて学んでいくと、だんだんと「自分らしいお菓子はなんだろう」と思うようになり、フランスにも勉強に行きました。「ベルエ・コンセイユ」「ルノートル」などでお菓子を学び、「ピエール・エルメ」でスタジエも経験しました。
そして、フランス各地を訪ねるようになり、地方菓子に出会い魅了されました。

フランス地方菓子の魅力を日本で


――それがお教室のコンセプトにも反映されているのですね。

西山さん そうですね、レッスンでは「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をコンセプトに、フランス菓子の要素を取り入れながらも簡単に作れるおいしい家庭菓子をご紹介しています。

お店で売っているようなプロの芸術的なお菓子ではなく、なるべくご家庭にある材料や道具で簡単
に作れて、おやつの時間にぴったりのものです。

西山 朗子さん3

ぜひ知ってもらいたい大好きなフランス地方菓子として、こんな素敵なお菓子も学べます
「①コロンビエ」「②ガトーバスク」「③ドフィノア」「④クグロフ」


――お菓子にまつわるストーリーも伺えるのはとても魅力的です。

西山さん ありがとうございます。お菓子にはそれぞれ地域性やストーリーがありますのでそれらも一緒にお伝えしたいと思っています。

――西山さんにとって、フランスの地方菓子の魅力、通い続ける魅力とはなんでしょう?

西山さん フランスはパリとそれ以外の地域では、食べているものもそこに住む人達の気持ちも違い、それぞれ自分の地域が一番と思っているところがあるように思います。お菓子も、そこの産物を使ったものが中心で、自分の地域のお菓子が一番おいしいだろう、という気持ちがものすごくストレートに伝わってくるんです。

たとえばブルターニュ地方に行きますと、塩を使ったお菓子が多いんですね。クイニーアマンや塩バターキャラメル、ガレット・ブルトンヌなど、どれも有塩バターが使われています。
また、下のバスク地方に行きますと、黒さくらんぼの名産地・イッサスーという村があり、黒さくらんぼを使ったガトー・バスクがどこのお店に行っても並んでいます。

どの地方に行っても、「うちの地方のお菓子はものすごくおいしいよ、食べてみて食べてみて!」とすすめてくれます。
まるで、「だってここが世界で一番おいしくていい所なんだもの」と言われているような気がするんです。
それが私は大好きなんです。

――自分の暮らしている地域に強い誇りを持っているんですね、素敵なことだと思います。
今も毎年フランスの地方に行かれているんですよね。


西山さん はい、直近ではちょうど11月の末から12月上旬に行ってきます。

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済んだ声とキラキラした笑顔でお話してくださる西山さんのお話からお菓子作りが大好きな思いが伝わってきて、思わず身を乗り出して聞いてしまいます。
きっと生徒さんにもそんな思いが伝わって、西山さんの伝えるお菓子作りに魅了される仲間が増えているのだと思いました。

次週最終回は、そんなワクワク感がつまったお教室の運営の工夫や、これからの夢を伺います。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介
 

プロフィール

西山朗子 さん

西山 朗子 さん
お菓子研究家。
「Le Petit Citron ル・プティ・シトロンお菓子教室」主宰。
慶應義塾大学卒業後、料理菓子研究家の藤野真紀子さんに師事したのち、パリ「ベルエ・コンセイユ」でお菓子作りを学び、「ピエール・エルメ」で研修。
2000年より東京・二子玉川の自宅でお菓子教室をスタート。
「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をモットーに、毎年訪れているフランス地方菓子のエッセンスを取り入れた簡単でおいしいレシピが好評で、多数の生徒さんが通う人気教室に。
夫の駐在先だったシンガポールでも年に2回のお菓子教室を開催している。
著者に「世界一かんたんな手作りお菓子」(主婦の友社刊)、「カップデザート
チョコレートの基本」(枻出版社刊)など。

サロン情報

「Le Petit Citron」

届けたいには、”ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ”になれるお菓子。
誰もが笑顔になれるおやつの時間にぴったりの、簡単に作れて、それでいてそのお菓子の裏側には魅力たっぷりのストーリーが詰まったフランス地方菓子を中心に、たくさんのおいしいお菓子をお教えしています。

ジャンル:

洋菓子

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、体験教室あり、各種イベントあり

所在地:

東京都世田谷区瀬田

ホームページ、ブログ:

http://www.akiko-nishiyama.com/


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レシピ

ころころクッキー
ころころクッキー

材料
材料 32個分

・薄力粉 120g
・アーモンドパウダー 45g
・粉砂糖 15g
・バター 90g

・粉砂糖 適量

作り方
  1. ボウルに薄力粉、アーモンドパウダー、粉砂糖、1cm角に切って冷蔵庫で冷たくしておいたバターを入れ、カードで粉類をまぶすようにバターを切る。
    さらに指先でバターの粒をすりつぶすように手早く混ぜてさらさらの状態にする。
  2. 1をひとまとめにし、半分にすることを繰り返して32等分にし、手のひらで丸める。
  3. 150℃に温めたオーブンで25分焼く。冷めたら粉砂糖をまぶす。

書籍

「世界一かんたんな手作りお菓子 はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました」 西山朗子(主婦の友社)

世界一かんたんな手作りお菓子 -はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました-

お菓子作りは難しい、面倒、そんなイメージを吹き飛ばす1冊ができました。はじめてでも、絶対失敗しないラインナップを取りそろえた、超・初心者向けのお菓子作りの基本。丁寧なプロセス写真をたっぷり使って、作り方のポイントを解説。混ぜて焼くだけのかんたんクッキー、毎日食べたいほっこりパウンドケーキから、カップケーキ、シュークリーム、ショートケーキにチーズケーキ、イベントにぴったりなチョコレートまで、定番&あこがれのお菓子がずらりと勢ぞろいしています。女心をくすぐる可愛いデコレーションテクニックや、プレゼントにするときのラッピングあれこれもご紹介。「型なしでできるお菓子」「小さな型や紙の型でできるお菓子」「パウンド型のお菓子」「いろいろな型のお菓子」と、必要な型別の章立てで、そろえる道具がとってもわかりやすいのもポイントです。この1冊があれば、お菓子作りがぐっと身近に、楽しくなること請け合いです!

著者 西山朗子
出版社 主婦の友社
価格 税込1,344円


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書籍

「カップデザート」 西山朗子

カップデザート

ゼリー、ババロア、プリン、アイスクリーム……定番のひんやりデザートをカップスタイルで作る59レシピを集めた一冊です。カップで作れば切り分けたり盛ったりする手間も省けて、プレゼントにも最適! カップに生地を流し込んであとは冷蔵庫で固めるだけの、簡単・おしゃれなレシピが揃いました。カップだからこそ楽しめる、とろけるような口あたりのスイーツもたくさん。定番スイーツに加え、杏仁豆腐や豆腐花などアジアのデザートや水羊羹などの和のおやつも紹介します。さらに、カップデザートをもっと美味しくするソースの作り方や、カップスタイルにアレンジした冷たいチーズのデザート、カップで楽しむケーキレシピなども掲載しました。

著者 西山朗子
出版社 エイ出版社
価格 税込1,050円


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