お菓子作りは癒しの時間

『Le Petit Citron』主宰 西山 朗子さん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、東京・二子玉川とシンガポールでお菓子教室「Le Petit Citron」を主宰する西山朗子さん。「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をコンセプトに、毎年訪れているフランス地方菓子のエッセンスを取り入れた簡単でおいしいレシピは大好評。毎月150~200名の生徒さんがレッスンに通い続けます。12月10日には7冊目の新刊も発売される西山さんのレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2013/12/02(月)

西山 朗子 さん

西山朗子 さん

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  • サロン情報
  • レシピ
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レシピ以外にもたくさんの知識と情報を


全員がタルト生地を伸ばして型に入れ終わりました。そして少し冷蔵庫で生地を休ませる間に、マロンクリームを作ります。

「今日はこちらのマロンペーストを使います。マロンペーストはいろいろありこれまで何種類も試してきましたが、私はこのフランスのアンベールのものが、一番おいしいと思います。
食品偽装がニュースになっていますから、偽装がないように皆さんの目の前で缶を開けますね(笑)。
これは○○で買えます。1回で使いきれないときは、小分けにして冷凍しておいても良いですよ。
ではクリーム状になるまで混ぜていきます。このときのコツは・・」

レッスンでは家庭で作りやすいように、基本的にはなるべく入手しやすい材料が使われていますが、こだわりの本格的な材料も交えます。
その場合、どこで買えるかという情報も必ず伝える西山さん。
どの材料でどう作れば一番おいしいかを、長年研究し続けているからこその情報は、生徒さんたちにとってとても貴重なものです。

西山朗子先生

材料、道具、作り方など、レシピにはない幅広い知識も学べるのも、レッスンに参加する醍醐味


商品情報や作り方のコツに加え、ペーストとクリームの違いについてなど、ここでもお菓子作りの基本知識の説明がなされます。
西山さんは常にユーモアを交えてお話されるので、レッスンは笑い声がたえません。楽しく幸せな気分でお菓子作りができるのもとても魅力的です。

マロンクリームをきれいに詰めるのに苦戦している生徒さんには細やかなフォローもして、皆さんのマロンタルトが順調に出来上がりました。ごろんと大きな栗を乗せたら、オーブンへ。
その間にパンプディングのパンをカットをし、ころころクッキーを作ります。

生徒さんが手持ちぶさたになってしまう無駄な時間がないよう段取りが組まれているので、実にスムーズです。

材料にもこだわり様々な情報と体験を伝授


ころころクッキーは、実は過去にもレッスンをして、大好評だったものだそう。

「先生、これ本当においしくて、よく家で作りましたー!」

という生徒さんもいらしゃいました。

「ありがとうございます!おうちで何度も作ってもらえるのが一番嬉しいです。
今日こちらはおまけの一品と思っていただければと思いますが、えっと、なぜ今またこのクッキーを作るかというと、理由があります。実は・・・」

要の原料であるアーモンドパウダーの、挽きたてのフレッシュなものを入手できたので、ぜひ生徒さんにそれを使って作っていただき、味の違いも感じていただきたいと思ったからだそう。

生徒さんの笑顔が輝き、体験済みの生徒さんも初めての生徒さんも、早速張り切って作っていかれます。
材料にこだわり、生徒さんに多くの知識と体験を伝えたいという西山さんの思いが伝わります。

西山朗子先生2

家庭で何度でも作りたくなるお菓子たち。材料にもこだわり、生徒さんに様々な体験機会を提供


他の2品もほぼ出来上がり、室内にタルトが焼けたいいにおおいが広がりました。取り出すと、おいしそう!と生徒さんの声が広がります。

「では熱いうちにグラス・ア・ローを塗ります。これでもか!というくらいたっぷり塗ってくださいね。ハイ、こんなふうにです。グラス・ア・ローを塗る理由は、乾燥を防ぐ意味もあります。たっぷり塗ったほうがフランス菓子っぽく可愛らしく仕上がりますよ。では皆さんやってみてください~」

仕上がりをイメージをして、皆さんそれぞれご自分のタルトを完成させていかれます。

紹介したくなるレッスン


お教室では、作ったお菓子はお持ち帰りいただくしくみです。
今日は、マロンタルト丸々1台と、ころころクッキーをお持ち帰りいただくそう。

まずはころころクッキーが出来上がると、試食用とお持ち帰り用にわけ、それぞれ可愛らしく盛り付けたり包んだりします。

「先生の盛り付けやラッピングもいつもとても素敵で、それも毎回楽しみなんです」

と生徒さんが教えてくださいました。

そして、熱々のパンプディングも出来上がり、テーブルに並べるとお楽しみの試食タイムの始まりです。
西山さんも一緒に座って会話を楽しみ、そして、再度レシピの詳しい説明や質疑応答がなされます。

西山朗子 先生3

先生も一緒にテーブルに。様々な情報交換がされ、生徒さんにとってリフレッシュになる時間です


試食のご準備の間に、生徒さんにお教室の魅力を伺ってみました。

「お友達の紹介をきっかけに、長く通っています。通い通ける理由は、なんといっても先生のお人柄!レッスンはとても楽しいですし、お教室の雰囲気も素敵で癒されます。もちろんお菓子もおいしいです」

「簡単でおいしくて家でも作りやすいお菓子を、わかりやすく教えていただけるのが魅力です。お菓子の知識も増えて、毎回楽しみです」

「シンガポールで先生のことを知りました。こちらでも参加したくて申し込んだのですがずっと満席で、ようやく参加できてうれしいです。先生のお菓子は家庭で作りやすいのが魅力です。習ったお菓子は家でも作って家族に喜んでもらっています」

と、家庭で作りやすいレシピ、わかりやすくて情報満載のレッスン、そして先生の明るく楽しいお人柄が魅力であること、また、レッスンは癒しの時間になっていることを、皆さん笑顔で教えてくださいました。

「あー楽しくておいしかった!また来たい!」「簡単にできて嬉しい。家でもぜひ作ろう!」「お友達にも教えて一緒に来たい!」・・・レッスン後、生徒さんのそんな思いが伝わってくるかのようです。
実際に、そうした口コミと紹介で生徒さんがずっと増え続けてきました。

でも西山さんはとても自然体。お越しくださった生徒さんに最大限、お菓子作りの楽しさを感じてほしい、今日来て良かったと思っていただきたい、という思いを胸に、1回1回のレッスンを大切にしていらっしゃいます。

お菓子作りの知識と楽しさ、そしてお菓子の奥にあるストーリーを一緒に学べる「Le Petit Citron」のレッスン。
お菓子作り初心者の方も上級者の方も、通い続けたくなる素敵な魅力がたくさんつまっていました。


次週は、西山さんのお教室開設のきっかけやお教室情報を伺ったインタビュー前半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

サロン/教室名の由来は?
少しのレモン果汁でおいしくなるレモンケーキが大好きなことから、「ちょっとの手間でおいしくなる家庭菓子を」の意味をこめて名付けました。

サロン/教室を開いたきっかけは?
もともとお菓子作りが大好きで、作っては家族や友人に食べてもらっていました。
そのときの「あっこちゃんのお菓子はいつも笑顔が詰まっていてしあわせ気分になれる」という言葉がきっかけです。

サロン/教室の特徴、コンセプトは?
「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をコンセプトに、フランス菓子の要素を取り入れながらも簡単に作れるおいしい家庭菓子を作ることです。

どんな生徒さんが多いですか?
20代から80代と幅広い年代の女性の方が来てくださいますが、多いのは30代から50代の方です。

レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
○東京クラス(二子玉川)は2-3ヶ月ごとに、テーマを決めて開催。
2013年は
2月「バレンタインのチョコレート・レッスン」
5月「カップデザトート発売記念。冷たいお菓子・レッスン」
7月「パンケーキで夏休みの朝ごはん・レッスン」
11月「秋のマロン祭り・レッスン」
12月「2013ノエル・レッスン」
料金は内容(材料)によって4000-5000円、定員は内容によって変わりますがほぼ8名×20回。

○シンガポールクラスは半年ごとに、「フランス地方菓子講座」「パリジェンヌの休日」を開催。
料金はそのつど変わり、定員は16名×8回。

サロン/教室を主宰してよかったことは?
いろいろな年代、職業の方と出会えて、いろいろなことを気づかせてもらい教えてもらえること。
「いつもは仕事やお稽古ことで夕食は全員揃わないんですが、お菓子教室の日だけは家族みんなでテーブルを囲んで、お菓子を切り分けて食べるんですよ」と言っていただいたのは忘れられません。

初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
ホームページfacebookで不定期にご案内していますので、そちらをご参照ください。



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介



プロフィール

西山朗子 さん

西山 朗子 さん
お菓子研究家。
「Le Petit Citron ル・プティ・シトロンお菓子教室」主宰。
慶應義塾大学卒業後、料理菓子研究家の藤野真紀子さんに師事したのち、パリ「ベルエ・コンセイユ」でお菓子作りを学び、「ピエール・エルメ」で研修。
2000年より東京・二子玉川の自宅でお菓子教室をスタート。
「ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ」をモットーに、毎年訪れているフランス地方菓子のエッセンスを取り入れた簡単でおいしいレシピが好評で、多数の生徒さんが通う人気教室に。
夫の駐在先だったシンガポールでも年に2回のお菓子教室を開催している。
著者に「世界一かんたんな手作りお菓子」(主婦の友社刊)、「カップデザート
チョコレートの基本」(枻出版社刊)など。

サロン情報

「Le Petit Citron」

届けたいには、”ちょっとのお菓子でちょっぴりしあわせ”になれるお菓子。
誰もが笑顔になれるおやつの時間にぴったりの、簡単に作れて、それでいてそのお菓子の裏側には魅力たっぷりのストーリーが詰まったフランス地方菓子を中心に、たくさんのおいしいお菓子をお教えしています。

ジャンル:

洋菓子

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、体験教室あり、各種イベントあり

所在地:

東京都世田谷区瀬田

ホームページ、ブログ:

http://www.akiko-nishiyama.com/


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レシピ

ころころクッキー
ころころクッキー

材料
材料 32個分

・薄力粉 120g
・アーモンドパウダー 45g
・粉砂糖 15g
・バター 90g

・粉砂糖 適量

作り方
  1. ボウルに薄力粉、アーモンドパウダー、粉砂糖、1cm角に切って冷蔵庫で冷たくしておいたバターを入れ、カードで粉類をまぶすようにバターを切る。
    さらに指先でバターの粒をすりつぶすように手早く混ぜてさらさらの状態にする。
  2. 1をひとまとめにし、半分にすることを繰り返して32等分にし、手のひらで丸める。
  3. 150℃に温めたオーブンで25分焼く。冷めたら粉砂糖をまぶす。

書籍

「世界一かんたんな手作りお菓子 はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました」 西山朗子(主婦の友社)

世界一かんたんな手作りお菓子 -はじめてでも絶対失敗しないレシピだけ集めました-

お菓子作りは難しい、面倒、そんなイメージを吹き飛ばす1冊ができました。はじめてでも、絶対失敗しないラインナップを取りそろえた、超・初心者向けのお菓子作りの基本。丁寧なプロセス写真をたっぷり使って、作り方のポイントを解説。混ぜて焼くだけのかんたんクッキー、毎日食べたいほっこりパウンドケーキから、カップケーキ、シュークリーム、ショートケーキにチーズケーキ、イベントにぴったりなチョコレートまで、定番&あこがれのお菓子がずらりと勢ぞろいしています。女心をくすぐる可愛いデコレーションテクニックや、プレゼントにするときのラッピングあれこれもご紹介。「型なしでできるお菓子」「小さな型や紙の型でできるお菓子」「パウンド型のお菓子」「いろいろな型のお菓子」と、必要な型別の章立てで、そろえる道具がとってもわかりやすいのもポイントです。この1冊があれば、お菓子作りがぐっと身近に、楽しくなること請け合いです!

著者 西山朗子
出版社 主婦の友社
価格 税込1,344円


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書籍

「カップデザート」 西山朗子

カップデザート

ゼリー、ババロア、プリン、アイスクリーム……定番のひんやりデザートをカップスタイルで作る59レシピを集めた一冊です。カップで作れば切り分けたり盛ったりする手間も省けて、プレゼントにも最適! カップに生地を流し込んであとは冷蔵庫で固めるだけの、簡単・おしゃれなレシピが揃いました。カップだからこそ楽しめる、とろけるような口あたりのスイーツもたくさん。定番スイーツに加え、杏仁豆腐や豆腐花などアジアのデザートや水羊羹などの和のおやつも紹介します。さらに、カップデザートをもっと美味しくするソースの作り方や、カップスタイルにアレンジした冷たいチーズのデザート、カップで楽しむケーキレシピなども掲載しました。

著者 西山朗子
出版社 エイ出版社
価格 税込1,050円


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