サプライズがいっぱい!23年間愛され続けるサロン

『テーブルサロン コマネット』主宰 西川 陽子さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、奈良県生駒市内で、おしゃれな家庭料理と食文化を同時に学べるお教室「テーブルサロン コマネット」を主宰する西川陽子さん。特徴的なのは、生徒さんにはレッスンに参加するまで知らされない、毎月変わるユニークなテーマ設定。今年で23年目ですが、そのテーマは一度も重複したことがないそう。毎回サプライズがいっぱい盛り込まれたレッスンを楽しみに、長年遠方から、また、親子で通う生徒さんも多数です。
心機一転、25周年、そして50周年をめざして素敵に進化していく人気教室のレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2013/10/28(月)

西川陽子 さん

西川陽子 さん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • レシピ

楽しみながら料理と食文化に触れる工夫


大阪市内から電車で約20分ほどの生駒市。大阪・奈良に通勤する方々のベッドタウンとしても人気が高く、自然と歴史が共存する落ち着いた街です。
この街の、緑が広がる高台の一角に、西川さんが主宰する「テーブルサロン コマネット」はあります。

ドアチャイムを鳴らすと、笑顔いっぱいの西川さんが迎えてくださいました。

「お越しいただいてありがとうございます!今日は下の部屋で試食をしますので、どうぞお入りください」

と通していただいたのは、玄関を入り、階段を下りたサロンスペース。
壁一面の窓からは明るい光が差し込み、気持ちのよい景色が楽しめる広々とした空間です。
お部屋は赤・黄・黒でコーディネートされ、色とりどりのラベルが美しい、外国のビールがずらりと並んでいました。

「今日のレッスンのテーマは『ベルギービールという芸術』なんです。
いろいろなベルギービールを取り揃え、ベルギーの国旗の三色でテーブルや小物をコーディネートしました」

西川陽子先生

テーマは当日来てからのお楽しみ。楽しみながら料理と食文化に触れる工夫がいっぱいです


「テーブルサロン コマネット」のレッスンは、お酒もお出ししてゆっくり食文化も楽しんでいただく「お料理+フードカルチャーコース」と、平日のお昼にお茶まで楽しんでいただく「マダムクラス」の2コース。
伺ったこの日は、「お料理+フードカルチャーコース」です。

このコースの特徴は、毎月ユニークなテーマが設定され、それにそったお料理とそれにまつわる食文化も学べること。
そして、そのテーマは事前に生徒さんに知らされないことです。

皆さんは当日参加してからその日学ぶことを知るわけですが、それがとても好評で、毎回ワクワクしながら通っていらっしゃいます。

例えばこれまでには、ハワイや北欧といった地域やスタイルをテーマにして追求したり、中国料理や韓国料理、南仏料理など料理をテーマに深堀りしたり、「海辺の家でのランチ」「ハイボールに合うレトロな洋食」など、季節や流行を取り入れたテーマで新鮮な提案をするなど、毎回予想がつかない楽しいテーマを設けてきそう。
今年(2013年)で23年目になるお教室ですが、これまで一度も同じテーマはありません。

「いつも今度は何をテーマにしよう、うーん、とすごく悩みますが、これが楽しいんですよね。
そして、決めたらとことんそのテーマを調べます。料理、飲物、テーブルコーディネート、全てをそのテーマで統一して、そしてその背景にある文化もお伝えしています。

そうそう、以前沖縄料理をテーマにしたときはここにゴザを敷き詰めて、沖縄の”おばぁ”の家に遊びに来たような雰囲気を楽しんでもらったこともあるんですよ」

好奇心と探究心が旺盛で、やるからには徹底的に!という西川さん。
トータルで提案することを大切に考え、毎回壁の絵や室内のしつらえまで変えるなど、楽しみながら料理と食文化に触れてもらう工夫をいっぱい盛り込んでいます。

テーマがぐっと身近になるワクワクする説明と共に


生徒さんより一足先に見せていただいた、今回のレッスンのレシピ。
ベルギービールに合わせベルギー風のお料理ということで、「チコリのオードブル」「ムール貝の白ワイン蒸し」「リエージュ風ミートボール」「ポテトのミニガレット」「パン・ド・カンパーニュ」「ベルギー風レアチーズケーキ」の6品を学びます。
加えて、ベルギーの国情報、ビール情報についてのレジュメも用意されていました。

開始時間になり生徒さんが集まっていらっしゃいました。

「こんにちはー!」

お一人お一人を明るく迎える西川さん。
「来てくれてありがとう!」そんな気持ちが声からも伝わります。

生徒さんは、用意されていたエプロンをきゅっとしめて、1階のダイニングテーブルに着席されます。
エプロンと筆記用具はお教室で用意されており、嬉しいサービスです。

生徒さんが全員集まると、早速レッスンの開始!
まずは今日のテーマの発表とレシピの紹介からスタートです。

西川陽子先生2

まずはテーマの発表とレシピの紹介をキッチンで。楽しい説明に、テーマがぐっと身近になります


「みなさん、こんにちは!
今日は、『ベルギービールという芸術』がテーマです。
ビールは日本では夏というイメージですが、これから冬にむかって芸術的なビールを楽しんでもらいたいと思い、このテーマにしました。

実は、このテーマは私が愛読している本のタイトルなんです。
これがとても良い本で、著者の方の講義を聴きに行ったこともあるのですが、まさに芸術的な多種多様なビールがベルギーには存在していますので、今日はそれを皆さんにご紹介したいと思います。
日本には売っていないものが多いので、フランスにいる娘に3回に分けて運び屋をしてもらいまして(笑)、ビールも食材も珍しいものをたくさんご用意しました。

そして今日作るメニューですが、ビールに合わせてベルギー風のお料理にしました。まずチコリですが・・」

「次に、これは「リエージュシロップ」と言って、ベルギーではどこでも売ってるんですって。これがお袋の味というか、とてもなじみのあるものだそうです。洋ナシとりんごを1/10くらいまで煮詰めたもので、プルーンのようなバルサミコのようなあまずっぱい味で、パンにぬったり料理に使ったりします。今日はこれをミートボールのソースにします。

リエージュとは地名で、あまりなじみがないと思いますが、このお話すると身近に感じるかもしれません。まずリエージュがどこにあるかというと・・」

西川さんの説明は楽しく生徒さんに話しかけるようで、思わず「へえー!」「それでそれで?」と身を乗り出してしまいます。

初めて見る食材も、その歴史や現地での利用法、入手法まで教えてもらえるので、説明を聞いているうちにとても身近に感じられるから不思議です。

ベルギーにいるような、プチ旅行気分


続いては、ずらっと用意されたベルギービールの紹介です。

「ベルギーのビールって本当に種類も多いし作り方も様々で奥が深いのですが、修道院で多く作られています。
ビールは液体のパンと言われているそうで、修道士さん達は断食してても液体だから飲んでもいいですって(笑)。 体にとって吸収がよくて栄養価が高く、そのうえ醸造しているので衛生面でも良いですし、また、王様がいらっしゃるときは王様のために、また、貧しき人達にほどこすためにも作られていました。そもそも醸造は高度な知識がないとできないんですね。

例えばこちらのビールは・・・」

ただ知識を伝えるのではなく、その情景が浮かぶかのような興味深いエピソードを交え、ベルギービールの歴史、種類、それぞれの由来など、詳しく伝えられ、思わず1本1本に愛着が湧いてきます。
素敵なナビで、まるでベルギーにいるようなプチ旅行気分になってきました。

西川陽子 先生3

今まで知らなかったビールの歴史に思いを馳せ、ベルギーを旅行しているような気分!


実は西川さんはシニアビアテイスターの資格をお持ちで、ビールそのものにもとても詳しいそう。
ちなみに他にも、調理師、フードコーディネーター、 日本茶アドバザー、食育インストラクター、薬膳アドバイザ―、色彩検定3級など、実に多彩な資格をお持ちです。

「たくさん持っていると資格マニアと誤解されるかもしれないのですが、そうではなくて、きちんと体系立てて学びたい、と思うと、資格の取れる認定講座しかないことが多かったんです。
通学が難しいものは通信教育も活用して、いろいろなことを学びました。興味を持つととことん学びたくなるんです(笑)」

そうして学んだことをさらに独自に深め、培ってきたことが、様々なことをテーマに食もテーブルもトータルで提案できるベースになっているようです。

ビールの説明のあとは、レシピを見ながら料理の工程について紹介されます。

「どのお料理も今日は簡単なものです。試食ではビールを楽しみながらゆっくりいただきましょうね。
では順番にご紹介しますね」

レシピは字も大きめで、シンプルにわかりやすく書かれています。加えて丁寧な説明をしてもらえるので、この時点で生徒さんは作り方をだいたいマスターでき、このあとの実習がスムーズに進みます。

「ではみなさん、はじめましょうか。もう計量してありますのでどんどんやっていきましょう~!」

元気な掛け声と共に、皆さんの実習開始です。
今日は初めての生徒さんはいらしゃらず、長年~数回通ったことのある方ばかり。
アットホームな雰囲気の中、生徒さんが自発的にそれぞれ担当して進めていかれます。

その模様は引き続き次週お届けします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=伊藤裕司



サロネーゼから皆さまへメッセージ

生徒さんはレッスンに来ると癒されます。と言って下さいます。
心から寛げて、豊かな気持ちになれるようなレッスンでお待ちしております。
生徒さんが素敵な人ばかりでとてもよい雰囲気を作って下さるのが私の自慢です。

生徒さんの声 Voice

  • Aさん
    お教室がスタートしたときから通っています。他のお教室にはない魅力がいっぱいで、とにかく先生が勉強熱心で尊敬しています。毎回のテーマについてもですが、いろいろな流行にも詳しいですし、ここに来てから食の興味も広がりました。毎回元気をもらって帰っています!
  • Bさん
    母が違うコースにずっと通っていて、私も通うようになりました。帰宅してお互いレシピを見せ合ってお教室の話をしています。レッスンには多彩な方が通っていらっしゃるので、年上の方とご一緒していろいろな情報を聞けるのも楽しいです。
  • Cさん
    主人の転勤で2年ほどあきましたが、また戻ってきて、かれこれ10年くらい通っています。最初は友達の紹介で通い始めたのですが、先生にお会いできるのも皆さんとワイワイ話せるのも、とても楽しいです。毎回リフレッシュになっています。
  • Dさん
    簡単なのにおしゃれで美味しい料理ができて、盛り付けも一緒に学べます。毎回テーマが全く違うので今度はなんだろう、とすごく楽しみです。通っているうちに料理がもっと好きになりましたし、もっと美味しく見せるコーディネートにも興味を持つようになりました


プロフィール

西川陽子 さん

西川 陽子 さん
『テーブルサロン コマネット』主宰

サロンは今年23周年を迎えます。

女子栄養大学 通信部 専門料理課程、治療食課程修了
若羽調理師専門学校 日本料理専科卒業

取得資格:
調理師、フードコーディネーター、「栄養と料理」生涯学習インストラクター 日本茶アドバザー 
シニアビアテイスター
家庭料理検定2級
食育インストラクター 薬膳アドバイザ―
色彩検定3級

サロン情報

「テーブルサロン コマネット」

家庭でのおしゃれなお料理、テーブルコーディネート、お菓子、ワイン、紅茶、日本茶、中国茶
あなたもおうちでパーティーを開きたくなります。
きっとお料理上手とほめられる女性になります。多くの生徒さんに愛されて23周年を迎える老舗サロンです。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、薬膳、韓国、エスニック、健康食、和菓子、日本酒、ワイン、おもてなし、紅茶、コーヒー、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

奈良県生駒市西旭ヶ丘

ホームページ、ブログ:

http://www3.kcn.ne.jp/~komanet/salon.html

レッスン情報:

☆休日コース:11時~
お料理、お菓子、アルコール、各種お茶のレッスン
材料費込み 1回6000円 
☆平日コース:11時~
お料理、デザート、お茶のレッスン
<完全予約制>


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レシピ

ムール貝の白ワイン蒸し
ムール貝の白ワイン蒸し

材料
材料 6人分
・冷凍ムール貝1kg(煮汁 300cc)
・玉葱のみじん切り 1/2個
・セロリのみじん切り 80g
・バター 20g
・白ワイン 300cc

作り方
  1. ムール貝は冷蔵庫で自然解凍し、煮汁は目の細かいペーパーでこしておく。
  2. 鍋にバターを溶かし、玉葱とセロリを軽く炒め、白ワインを注ぎ、ふたをしないでしばらく煮立てて、軽くアルコールを飛ばす。
  3. 1の煮汁を2に加えて煮立てる。ムール貝を入れてふたをして貝が全体に温まったら、鍋ごとテーブルに出し、飾りにセロリを散らす。