「健康は日々の食卓から」。家庭でできる薬膳料理のサロン

『薬膳料理サロン Salon de Maman(サロン ド ママン)』主宰 谷口ももよさん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、東京・練馬区で『薬膳料理サロンSalon de Maman(サロン ド ママン)』を主宰する谷口ももよさん。自身の不調がきっかけで薬膳に出会い体質が改善。その後専門的に学び、経験をいかして、少人数で本格的な薬膳を楽しく学べる自宅教室を開設。「身近な食材を使って家庭で簡単にできる」「きれいで美味しくて薬膳のイメージが変わった」と大好評のレッスンには遠方から通う生徒さんも多数です。
大人気のレッスンの模様とインタビューを4回にわたりご紹介します。第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2013/7/1(月)

谷口ももよ さん

谷口ももよ さん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • レシピ

家族も喜ぶ、美味しくて美しい家庭薬膳料理を


東京・練馬区の閑静な住宅街の一角にあるある『薬膳料理サロンSalon de Maman』。
瀟洒な玄関を入りレッスンが行われるキッチン・ダイニングにお邪魔すると、広がっていたのは、アンティークな趣がある素敵なインテリアが配置された広々とした空間。壁一面の窓からは、風に揺れる庭のグリーンを眺めることができ、心がふわっと癒されます。

こちらで学べるのは、日々の暮らしでいかせる薬膳の基礎知識と、身近な食材で作れるバラエティ豊かな家庭薬膳料理。
「薬膳料理は美味しくなければいけない」というポリシーで、美味しく美しく、そして家庭で簡単にできるレシピを教えてもらえます。

谷口ももよ先生

「毎日の食事が自分と家族の健康を作ります」。体験をいかした、家庭でできる薬膳料理サロン


そのレッスンの根底にあるのは、「健康は日々の食卓から」という谷口さんの強い思い。

実は谷口さんが薬膳に目覚めたきっかけは、自身の不調からだったそう。
元々不整脈があり疲れが心臓にくる体質だったところに、仕事柄やむをえない不規則な生活とほぼ毎日の外食で体調を崩し、年に数回心臓の発作に悩まされ、心臓病の大家で受診するも、毎回診断名がつかず自律神経の失調と言われ安定剤が投与されるくらい。

結婚してお二人目のお子さんを出産後、得体のしれないめまいに二日間悩まされ、寝込んでいることもできない状況の中で、自分の体質を変え、病気に負けない体になり子供を守ろうと一念発起し、「薬膳学」に出会ったそうです。

東洋医学を一から学び、実践し始めてからこの8年ほど心臓の発作もなく体調が改善。さらに勉強を進めて、多くの方に薬膳と日々の食事の大切さを伝えたい、とお教室を開設するにいたったそうです。

そうした体験をお持ちなので、レッスンでお伝えしているのは「家庭で簡単に作れて家族みんなが喜んで食べてくれる薬膳料理」。

イタリアンや和風、韓国風にアレンジすることもあり、「これも薬膳!?」と生徒さん達も驚くほど、見た目もきれいでバラエティ豊か。
「これなら続けられる」「夫や子どもも喜んで食べてくれる」と、大好評です。

薬膳理論と料理が一度で学べるレッスン


今では、「全日本薬膳食医情報協会理事」「国際薬膳師&薬膳料理研究家」「東京薬膳学院講師」「二子玉川東急BEカルチャーセンター講師」など、多くの資格と肩書きを持って幅広く活動する谷口さんですが、ベースはやはりこの料理サロン。

外部でのセミナーやイベントで谷口さんの講義を聞き、「実際に料理を習いたい!食べてみたい!」と希望して参加する生徒さんも多いそう。
訪問したこの日も、そうした生徒さんを数名お迎えしての開催です。

メニューは毎月変わりますが、5月のこの日学んだのは、梅雨に向けて胃腸の調子を整え、むくみ対策をテーマにした”エスニック薬膳”。
「春雨と豚の春巻き」「ジャスミンライスサラダ」「棗(なつめ)とハーブの山薬スープ」「キュウリとヨーグルトのハーブサラダ」「ヨーグルトアボカドアイス」の5品です。

さらにレッスンの最初には、約30分ほどの薬膳理論の講義が行われます。

谷口ももよ先生2

少人数制でアットホームな雰囲気。美味しくて体に良い食事の知識と実践が一度で学べます


開始時間になり生徒さんが続々集まっていらっしゃいました。着席されると早速講義のスタートです。

「皆さんこんにちは!それでは早速はじめさせていただきます。
今日は五行論と、そろそろ梅雨に入りますので、梅雨の時期の過ごし方をお話しますね」

基礎的な知識に加え、この時期気をつけたいこと、過ごし方のアドバイスなど実践的で具体的なアドバイスもたっぷり。
少人数制なので、気軽に質問しやすいのも嬉しいところ。
わからないこと、気になることを皆さんも気軽に質問していかれます。

いつ・何を・なぜ・どう食べるか。食の本質を楽しく習得


「それでは次にレシピの説明をしていきますね。梅雨の気候は、蒸し暑くて湿気の高い、東南アジアの気候に似ています。そうした国の食材は発汗作用があるものが多くこの時期に良いので、そこで今月は、ベトナムやタイのエスニック料理の薬膳レッスンにしました。
雨の日をすっきり元気に過ごせる、旬の野菜や香草をたっぷり使ったヘルシーなお料理です。
ではレシピをご覧ください」

「この時期に何を食べればよいか、ということですが、梅雨は結構暑い日もあれば涼しい日もあり、天候によって変えていく必要はありますが、発汗作用を伴う食材には生姜やにんにく、パクチーなどがあります。特にパクチーは、体を温めながら発汗作用を促して、余分な水分を外に出して体表を涼しくさせる効能があります。
あ、今日パクチーが苦手な方いらっしゃいます? あ、いらっしゃいましたね(笑)。
では大葉で代用しましょう。大葉もパクチーと同じく、体を温めながら発刊作用を発揮してくれますので。

また、香草類は、気を流してくれる作用も持っています。じめじめしているとイライラしがちですよね。気の流れもよくすることで梅雨を快適に過ごすことができますので、ぜひ取り入れてみてください」

谷口さんの説明は、とてもわかりやすくて論理的。なぜこの食材を使うのか、どういった効能が期待できるのか、また、代替食材やほかのアレンジ方法も交えて伝えられます。

谷口ももよ 先生3

いつ・何を・なぜ・どう食べるか。幸せに健康に生きるための食の本質を楽しく習得


「あと今日は春雨ともやしを使いますが、水分の代謝をよくしてくれ、利尿作用がありむくみをとってくれる食材です。
そうそう、緑豆の話をするといつも韓流ドラマの『チャングムの誓い』の話をしているのですが、知ってます?(笑)

宮廷料理人として王様の健康を守る「食医」の女性が主人公なのですが、ドラマの二話か三話でチャングムのお母さんが毒を盛られるシーンがあり、そこで仲間が緑豆の汁を煮出したものを飲ませて助けたという話がありました。それくらい、緑豆には解毒の作用もあるんですね」

「見ました見ました!あれ、緑豆の汁だったのですね。以前、薬膳を習っていなかったときに見たのですが、いま見たらまた違いそうですね」

身近な話題に生徒さんも盛り上がります。

「そうですよね、そんな視点で見てみるとまた違うかもしれません。
それでは、早速一緒に作っていきましょう!」

各食材の詳細な説明や様々な情報もたっぷりのレシピ紹介が終わると、いよいよ実習です。
「Salon de Maman」では、デモンストレーションではなく実習スタイルで、生徒さん全員でお料理を作っていきます。

美味しくてヘルシーな薬膳料理の秘訣がたくさん散りばめられた実習の様子は次週ご紹介します。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=菊池友里



サロネーゼから皆さまへメッセージ

薬膳というと敷居が高いように思われている方も多いと思いますが、自然との共存が大きなテーマ。漢方薬等つかわず皆さんの身近にある旬の食材や、その土地の食材を取り入れることで立派な家庭薬膳ができあがります。
健康維持促進や未病を防いで体質改善に役立ち、何を食べてはいけないかという制限があまりないので薬膳料理は無理がなく続けられますし、毎日のお献立やおもてなし料理、スイーツも学んでいただけるのでお料理のレパートリーも増え、料理の腕もあがったと皆さんご家族からもお墨付きを頂けるようになったようです!健康に気を付けてらっしゃる方、お料理が好きな方、お料理が上手になりたい方ははぜひ一度当サロンまでお越しくださいませ。
生徒の皆さんたちもとても素敵な方たちばかりでレッスン以外にも様々な交流会もしております。


Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

サロン/教室名の由来は?
当初育児におわれ専業主婦をしていた私含め、ママたちだけでなく、働く女性も含め、みなで情報共有でき、健康や料理を通じて楽しめ、輝ける場所=サロンとして皆さんに愛される場所になればと思い付けました。
サロン/教室を開いたきっかけは?
まずは薬膳を学ぶきっかけは自身の不調から、なんとか体質を改善し、いつでも元気で家族を守っていきたいという切なる思いから薬膳を習い始めました。そのうちせっかくならばとどんどん資格を取得し、薬膳では一番難しい資格をとれたことと、料理が好きでホームパーティに招いた友人からも料理を教えてほしいという声がいくつかあったので、思い切って薬膳の料理教室を開こうと思い開催にいたりました。
サロン/教室の特徴、コンセプトは?
なにより家庭の食卓を大切にしてほしい、また料理を楽しんでほしいので、身近な食材で、簡単においしく、家に帰ってもすぐ作れるもの、そして盛り付けなどちょっとした工夫でおもてなしにもなる華やかな料理も提供しています。料理好きさんをたくさん増やして家庭での食養生をしっかりしてもらいたいと思っています!健康を気遣う方だけでなく、料理のレシピを増やしたいからという理由で通って下さる生徒さんもたくさんいます。2名~8名までの少人数制で、和気あいあいと交流の場にもなれるよう、サロン外での交流会もよく行っております。
レッスン情報
毎月第三&第四火曜と土曜、第四金曜が基本開催で月に五回となります。その他お子様連れ、お友達同士だけでのプライベートレッスンを2回ほど開催しています。2名以上で日程が合えばいつでもプライベートレッスンも行っております。
料金は初回6000円、2回目以降から一回4000円、月に一度お越しいただくシステムです
2名から8名様での定員となります。
レッスン中、心がけていることは?
いろんな方がいらっしゃるので、人種、宗教観など、偏った話はあまりしないようにしています。
万が一生徒さんが発してしまった場合はすぐ話を別のものにするよう心がけています。
人数が多いのでどなたにも順番が回るよう、手の空いた方を作らないように一人一人の手元と全体をいつも見て目配せをしています。
人気の高いメニューは?
エスニック料理、ヘルシー料理
初めて通ってみたい方へ、申込方法や持参するものは?
お一人でご参加される方がほとんどです、ご興味のある方は心配せずお気軽に一度お越しください。
申込み方法はHPなどから開催日程のご都合のよい日にちを明記しメールでお申込みください。
持物はエプロンと筆記用具ですが、お忘れになっても大丈夫です。


プロフィール

谷口ももよ さん

谷口ももよ さん
薬膳料理研究家・薬膳料理教室「Salon de Maman」主宰

全日本薬膳食医情報協会常任理事
その他東京薬膳学院講師二子玉川東急セミナーBE講師も務めております
「美食薬膳」「健康は日々の食卓から」をテーマに身近な食材で
体の中から美しくおいしく簡単な和洋中の薬膳レシピと
オリジナル薬膳茶&薬膳スイーツに好評をいただいております
セミナー、料理教室、企業へのレシピ提供等多岐にわたり
活動させていただいております。

サロン情報

薬膳料理サロン☆Salon de Maman

薬膳ライフアドバイザー/全日本薬膳食医情報協会理事
国際薬膳師&薬膳料理研究家

二子玉川東急BEカルチャーセンター講師
ビューティコリアアカデミー 講師
東京薬膳学院講師

青山学院大学卒。
卒業後広告代理店などを勤務した後、
出産を機に専業主婦に。
好きなお料理と長年悩んでいた肩こりや不整脈による不安感、冷え性をなんとか改善したいと薬膳とであい現在各方面で活動しています
「健康は日々の食卓から・体の中から美しく」をテーマに美味しく身体に良い料理と豊かなテーブルを提案しております

☆全日本薬膳食医情報協会理事、国際薬膳師
☆全日本薬膳食医情報協会認定校
☆TALK食空間コーディナイター3級
☆ハーブコーディネイター
☆中国茶道文化学会 中国茶学士
☆味育マスター
☆豆腐マイスター

ジャンル:

家庭料理、薬膳、健康食、おもてなし、その他

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、体験教室あり、予約制、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都練馬区高野台

ホームページ、ブログ:

ブログ:http://www.yakuzen-salon.com

レッスン情報:

薬膳料理教室のレッスン内容
☆基本コース
基本家庭薬膳コースは第三、第四火曜、第三、第四土曜、その他月曜、金曜不定期開催
2名以上でのプライベートレッスンも承ります
{内容}
中医学の陰陽五行を基に季節にあった症状を改善させる薬膳レクチャーとともに月替わりのお料理3~4品をみなさんで作っていただき試食していただいております
・食後のデザートとオーガニック中国茶付き
☆薬膳アドバイザー・薬膳インストラクター資格取得コース
年に二回募集 アドバイザーは2~3回のレクチャー、インストラクターは4~5回のレクチャーを受けていただき
試験お2名以上で当サロンで開催しています
全日本薬膳食医情報協会認定校

冷え性、アンチエイジング、婦人病など気になる症状を月替わりでピックアップ、薬膳レクチャーと月替わりコースメニューを生徒の方々に作っていただいております
・食後のデザートとオーガニック中国茶付き


☆毎月のメニューは完全オリジナルな和洋折衷の薬膳料理です、季節にそった身近な食材をもちいたコースメニュー、ご自宅でも簡単に再現することができるよう、詳しいレシピもお持ち帰りしていただいております
また季節行事にはおもてなし料理としてテーブルも華やかに楽しいレッスンを少人数性で学ぶことができます

☆全日本薬膳食医情報協会認定校として、そのほかに薬膳アドバイザー試験対策講座もございます

ご家庭で身体によいお料理を作りたい方、本格的に資格を取りたい方も!
是非一度ご参加ください
いつでも体験レッスン歓迎いたします♪

マイサロンはこちら

レシピ

棗(なつめ)とハーブの山薬スープ
「棗(なつめ)とハーブの山薬スープ」

材料
材料 4人分
・鶏肉 1枚(約300~400g)
・水 1L
・棗(なつめ) 4個
・はと麦 大さじ2
・レモングラスの茎 2本分
・山芋 100g
・オクラ 4本
・レモン 2スライス
・塩 小さじ1/2
・ナンプラー 小さじ1
作り方

  1. 鍋に水を張り、鶏肉を入れて火にかけ、灰汁を取り除いたら、棗、ハトムギも入れ、山芋は一口大に切ったものを入れ、約15分ほど煮込む。
  2. 鶏肉に火が通ったら取り出す。(棒棒鶏など他の料理に利用できる)
  3. いただく直前にオクラの輪切りとレモンの輪切りを8等分にしたものを入れさっと火が通ったら器に盛り付ける。