食を通じて周りの人を元気に、幸せに

『SUCRE’s Cooking』主宰 今井瑞穂さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、宇都宮市のご自宅で料理教室『SUCRE’s Cooking』を主宰する今井瑞穂さん。老舗料理学院での勤務経験も活かした、毎日の食事をちょっとしたコツで美味しくおしゃれにするポイントを学べるレッスンは、確実に料理の腕が上がると人気です。実はお母様は30年以上続く料理教室「小林光子クッキングサロン」を主宰する大先輩。親子で食の大切さも伝え続けていらっしゃいます。今回は『SUCRE’s Cooking』のレッスンの模様とお二人のインタビューを4回にわたりご紹介します。
最終回は、今井さんにとって”今もお料理の師匠”である小林さんとお二人のインタビューをお届けします。

掲載日:2012/9/24(火)

今井瑞穂さん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • レシピ

32年間、「クッキングサロン」に込めてきた思い


──『小林光子クッキングサロン』にお邪魔しています。親子でそれぞれお料理教室をしている先生にご登場頂くのは初めてです!どうぞよろしくお願いいたします。

小林さん・今井さん どうぞよろしくお願いいたします。

──小林さんはもう30年以上に渡ってお料理教室を主宰していらっしゃいます。
今日はぜひ、長年継続している秘訣もお聞かせいただきたいと思います。まずはお教室のことを教えてください。


小林さん はい、教室は今年で33年目になります。
レッスンはお料理とお菓子のクラスがあり、お料理のクラスでは、和、洋、中のメニューを季節の献立という形で毎回4~5品を学んでいただきます。ご家庭で作りやすように身近な材料を使い、味、栄養、材料、手順などのバランスを大切にしながら、手早くできるおいしくておしゃれでヘルシーなレシピをお伝えしています。

お菓子のクラスでは、最先端のお菓子やお店では売っていないオリジナルのお菓子、混ぜるだけで簡単にできるとびきり美味しいお菓子など、毎回2~3種類ご紹介しています。

そのほか、「男性グルメクッキングクラス」や、みそなどを作る「季節の手仕事」、12月にはおせちやクリスマスのパーティ料理のレッスンも開催しており、おかげさまで好評です。

長く通って下さっている方、新しく入ってくださる方などいろいろですが、20~70代の生徒さんが通ってくださっていて、いつも和気あいあいと楽しく開催しています。埼玉や東京から来て下さる方もいらっしゃいます。


心と体のために大切な”食”、家庭料理を伝え続けて、今年で33年目


──長年に渡り続けていらして本当に素晴らしいですね。お教室をはじめたきっかけは?

小林さん 私にとって料理の原点は、いま91歳の母です。とても料理上手で、もう50年以上も前に、ブリキ屋さんに作ってもらったオーブンでパンを焼いたり、いろいろな食事を手作りで工夫して5人の子供を育ててくれました。母の味が私のベースになっています。

でも実は、結婚するまでお料理はあまりしなかったんです。ですが主人が食べることが大好きな人で、3人の子供たちの食事作りにも励むうちに料理の楽しさに目覚め、独学で勉強を始めました。その後3番目の子どもが幼稚園に入ったのを機に本格的に学ぼうと、料理研究家の江上トミ先生の姪にあたる西山ハル先生に師事し、助手を数年務めさせていただいたあと自宅ではじめました。

おいしい料理って、みんなが喜んでくれて嬉しいですよね。みんなが喜ぶことを仕事にしよう!と思ってはじめたのですが、続けてきて本当に良かったです。教室は私の生きがいで、生徒さんは宝物です。

──教室名を「クッキングサロン」にしたのは理由があるとか。

小林さん はい、料理を学ぶのはもちろんですが、「集うのが楽しい場所」「おいしく楽しい空間」になるように、という思いを込めてつけました。 心と体のために大切な食を、楽しみながら身につけていただききたいので、「サロン」であることにこだわっています。


進化する料理教室


──長年レシピを開発し、コンスタントにレッスンを続けるのはとても大変だと思いますが、どういった工夫をしていらっしゃいますか。

小林さん 年に数回は海外にでかけて、自分の目と舌でその国の食を体験し、食材、器、道具などを購入して帰りレッスンに取り入れています。ずっとヨーロッパにのめり込んでいたのですが、今はアジアにも目を向けています。2月にはベトナムに行ってきたんですよ。

海外旅行だけでなく、長く通ってくださっている生徒さんにいつも新鮮に感じて頂けるように、常に新しい学びや情報を入手してお伝えするようにしています。生徒さんには「進化する料理教室」と言っていただいています(笑)。

30周年は生徒さんが盛大にお祝をしてくださったそう。食の輪は絆を超えて広がります。


──そういった努力と姿勢が、長年に渡りたくさんの生徒さんが通い続ける秘訣なのでしょうね。
今井さんにとって、今もお母様が食の師匠とうかがいました。


今井さん そうなんです。今も母のレッスンに参加して、勉強させてもらっています。母には、料理も教室のことも、学ぶことがまだまだたくさんあります。教えてもらえることは沢山教えてもらおうと思っています(笑)

小林さん 嬉しいですね、一番のファンは娘です。どこよりもおいしい!と言ってくれて、励みになります。

──とてもリスペクトしていらっしゃるのを感じます。小林さんのお母様から引き継がれたものを、今度は今井さんへ。素敵な親子の絆だと思います。小林さんからご覧になってお嬢様はいかがですか?

小林さん とてもよく頑張っていると思います。女性も一生の仕事を持つべきだと思っていましたので、それが同じ料理の道ということも嬉しいです。

実は、娘が東京の江上料理学院で学んでいたとき主人が倒れたのですが、その時すぐに帰ってきてくれ支えてくれました。その後主人は亡くなり、しばらくは何もやる気が出ない日々でしたが、娘の支えと、料理教室があったから立ち直ることができました。

娘はいま3人の子育てをしながらのお教室ですが、主婦や子育ての経験も生徒さんのお役に立ち、同じく食の大切さを広めていければ、と思います。

生徒さんのその先へも伝えたい


──親子でそれぞれお教室を主宰し、家庭の食の大切さを伝えていらっしゃるのは素晴らしいことですね。レッスンでお伝えしたいことや心がけているのはどんなことですか?

小林さん 皆さんお忙しい方が多いですが、限られた時間の中で何を大切にしたらよいかと言えば、やはり食だと思うんです。掃除は、正直なところ誰がやっても一緒です。心と体を育てる食が一番大切です。ですからレッスンでは、時間も費用も道具も限られている家庭料理をいかにおいしく手早く作れるか工夫して、調理法を考え、お伝えしています。

また、私は、「レシピはどんどんお友達や周囲の人に教えてあげてください」と生徒さんに言っているんです。生徒さんが料理や食事の楽しみを知り周囲の方に伝えることで、幸せの輪が広がりますよね。ですから、レシピに戸は立てません。「どんどん教えて、食を通じて周りの人を元気に、幸せにしてあげてね」と伝えています。

落ち込んだ時や辛い時、心身のバランスが悪い時など、心のこもったおいしい料理やお菓子を食べてもらうと、ふっと元気が戻るきっかけになるってことありますよね。ここでお教えすることで、生徒さんのその周囲の方にまでそんな思いが伝われば、まわりまわって世の中の役に立つのではないかなと思っています。

また、3人の子供を育てた経験から、少しでも多く役立つことをお教えしたいと思っています。


手書きのレシピ。一言一句わかりやすく、その通りやればできるように細部まで気配りが



──生徒さんのその先にいる方への広がりも願って、32年間続けていらしたのですね。

小林さん はい、ですのでレシピは、そのとおりにやったら必ずできるように一言一句わかりやすく書いています。先日も生徒さんから、「主人がレシピを見て作ってくれました」「親戚の家で作って喜んでもらい、作り方を教えました」など報告してもらい、とても嬉しかったです。最近はデイケアセンターの栄養士さんが来てくださり、ここで習ったことを職場で活かしてくださるということも伺いました。

──これからの夢や展望はありますか?

小林さん 32年間、いつも全力で心をこめてやってきました。ヘルシーでおいしい食事が周りの人たちを幸せにできることを信じて、これからもずっと元気に教室を続けていきたいです。

今井さん 私も、母から学びながら、子どもの成長に合わせずっと続けていきたいです。

──これからもお二人のお教室から”心と体のために大切な食”の輪が広がることが楽しみです。今日はありがとうございました!

小林さん・今井さん ありがとうございました!


レシピに戸を立てず、生徒さんの周りの方にも食の輪が広がることを目指し長年続けてきた小林さんと、その思いを受け継ぎ、さらに多くの方に伝える今井さん。これからも沢山の生徒さんを食で幸せにしていかれることでしょう。
おふくろの味から世界の料理まで学べる、小林さんの主宰する『小林光子クッキングサロン』と今井さんの主宰する『SUCRE’s Cooking』、どちらも、心と体のために大切な食の基本を楽しみながら身につけることができるアットホームで素敵なお教室です、ぜひ参加してみて下さい。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

左:今井瑞穂さん
SUCRE’s Cooking』主宰

大学の家政学科卒業後、東京都市谷の江上料理学院で日本、西洋、中国料理、お菓子を習得。スタッフとして、江上先生のもとで食に関する様々な仕事に携わる。後に母の主宰する小林光子クッキングサロンで助手を務める。

結婚後、宮城でお菓子教室を2年開催。5年ほど前から実家のサロンを手伝いながら松原の自宅で月1回参加の料理教室を4クラス、末長建設株式会社 j-classで月2回ほどクッキング講師を担当する。


右:小林光子さん
小林光子クッキングサロン 』主宰

23歳で結婚。食べる事の大好きな夫と食べ盛りの3人の子供達の食事作りに励む中で料理に目覚め独学で勉強をはじめる。今年(平成24年)92歳になる実家の母の味がベース。33歳の時末っ子が幼稚園に入ったのを機に本格的に勉強をはじめる。

料理研究家 江上トミ先生の姪にあたる方で、やはり江上料理学院で教えていらっしゃった西山ハル先生に師事。後に先生の助手を数年務めさせて頂いたあと、自宅でクッキングサロンを開設し33周年の節目を迎える。

サロン情報

SUCRE’s Cooking

*美味しくて楽しい時間を過ごしていただくこと
*わかりやすい、応用のきく、子供にも優しいレシピ

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、インド、エスニック、パン、和菓子、洋菓子

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、少人数制(6人以下)、体験教室あり

所在地:

栃木県宇都宮市

ホームページ、ブログ:

http://ameblo.jp/sucre-cook/

レッスン情報:

日本、西洋、中国料理を月替わりローテーションでレッスンを開催。月1回参加型の料理教室です。
体験レッスンを随時受け付けています、レッスン日の3日前までにお申し込み下さい(お一人様一回迄、参加費¥2000)

★ 月1回レギュラークラス(1クラス 4~5名です)
入会金¥5000
月謝 ¥4000

サロン情報

小林光子クッキングサロン

お料理のクラスでは、和、洋、中華の季節の献立の形で毎回4~5種類をレッスンします。 おふくろの味から世界のオシャレな料理まで、身近な材料と簡単な方法でご家庭でつくることができます。心と体のために大切な<食>を楽しみながら身につけていただきたいと思っています。おせち料理やクリスマス料理も好評です。

毎回盛りつけをお見せしますので、カメラなどでの撮影も可能です。また、野菜や乾物をふんだんに使った美味しくてヘルシーな料理を詳しく書いたレシピも用意しています。

お菓子のクラスでは、オシャレな最先端のお菓子、お店では売っていないお菓子など、さらに混ぜるだけで簡単にできる、とびきり美味しいお菓子を毎回2?3種類学びます。(試食もお持ち帰りもあります)

どちらのクラスも体験レッスン(1回)を材料費(1000円以内)のみで受けることができますので、お気軽にご参加ください。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、インド、エスニック、パン、和菓子、洋菓子、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、駐車場あり

所在地:

栃木県宇都宮市

レッスン情報:

和、洋、中華。の家庭料理を献立のかたちでお伝えしています。
味、栄養、材料、手順などのバランスを大切に手早くできて、おいしくおしゃれなヘルシーなレシピは好評です。

親子またご夫婦での参加もあり又、遠く埼玉県や東京からという方も。20代から70代までどのクラスも和気あいあいと楽しさがあふれます。

また、この20年近くは、年に数回海外にでかけ、自分の目と舌で本物の<食>を体験し食材や器、道具など購入し、即レッスンに生かして楽しんで頂いています。

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レシピ

鮭そぼろご飯

材料
(4人分)
・鮭缶 1ヶ(220gぐらい)
・玉ねぎ 100g
・生姜 少々
・人参(茹でる)
・干ししいたけ 4枚
・玉子 2ヶ
・塩 小さじ1/2 ・砂糖 大さじ1.3
・しょうゆ 大さじ1.5 ・オイル 大さじ2
・紅生姜(千切り)、白飯、グリーンピース
作り方

  1. 鮭缶は開けて水気を取り、皮と骨をとってほぐしておく
  2. 玉ねぎ、生姜はあらみじんに切る。干ししいたけは水に戻して軸をとってしぼり、あらみじん切りにする。
    人参は、皮をむいて丸のまま茹でてあらみじん切りにする。
  3. 鍋にオイルを入れ、野菜類をよく炒める。鮭缶も入れて炒め、調味料を加えて味をつける(少し濃いめ)。
  4. 玉子をよくといておき、火からおろした鍋に入れてよく混ぜ合わす。
    もう一度鍋を火にかけてパラパラになるまで煎りつける(少し水分が残るくらい)。
  5. 白いご飯を丼ぶりまたは大き目の茶碗に入れて平らにする。
    鮭そぼろを平らにかけて紅生姜の千切りを真ん中におく。
  6. グリーンピースを色よく塩(分量外)で茹で、散らす。
※グリーンピースの代わりに、きぬさやを色よく茹でて千切りにしたものでもよい。