“日本一予約の取れない自宅料理サロン”の理由

『boa mesa』主宰 若林三弥子さん

インタビュー連載 第4回

今月ご登場いただくのは、北鎌倉でおもてなし料理を教える『boa mesa』(ボアメーザ)を主宰する若林三弥子さん。47歳からはじめた料理サロンは、”ここに来れば癒され、満たされ、磨かれる”と評判を呼び、たった数年でキャンセル待ち500名以上の人気サロンに。4月からTVとラジオのレギュラー出演も始まり、ますます活動の幅が広がる若林さんのレッスンの模様とインタビューを4回に渡りご紹介。

最終回は料理サロン運営で心がけていることや今後の夢など、レッスン後に伺ったインタビュー後半です。

掲載日:2012/4/23(月)

若林 三弥子さん

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『boa mesa』のレッスンが全ての原動力


───2005年に『boa mesa』をオープンしてからこれまでの間に7冊もレシピ本を上梓されました。イベントや雑誌などへの出演依頼も多い中、4月からテレビとラジオのレギュラー出演も始まり、ますますご活動の幅が広がりますね。

若林さん おかげさまで、とてもありがたいことだと思っています。どれも私の夢でしたので、いただいたお仕事ひとつひとつに丁寧に取り組みたいと思っています。

でも私のベースは『boa mesa』です。どんなに忙しくてもレッスンが最優先。それだけは譲れないと思っています。 生徒さんに直接お会いして、レッスンを通して喜んでいただくことが、私にとって何より大切なんです。


体調管理も仕事のうち。生徒さんからの「感動しました」など嬉しいメールも元気のモト


───レッスンが若林さんの原動力なのかもしれませんね。

若林さん そうですね、不思議なことにレッスンのない日に熱が出たり体調を崩すことはあっても、レッスンのある日に体調を崩したことはほとんどないです。
レッスンの時間が本当に毎日楽しみで楽しみで。

───とは言え、ほぼ毎日開催するレッスンに加え外部のお仕事も多い中、体調管理はどのようにされていますか?

若林さん レッスンは休むわけにはいきませんから、体調管理は大切ですよね。私は本当に丈夫に生まれて親に感謝しているのですが、朝は必ず、栄養のあるジュースなど完全栄養を取るようにしています。
夜は、疲れていてもおいしいお酒でリセットできます(笑)
あと、生徒さんからいただいた嬉しいメールを読み返しては元気を取り戻して頑張っています。


お伝えしたいこと


───今年7年目になる『boa mesa』。運営では、どんなことを心がけていらっしゃいますか?

若林さん いつも私は、「ワンレッスン・ワンミラクル」を心がけています。
お料理は食べてしまえば消えてしまうもの。でも、いかに心に残してもらえるか――、料理やテーブルコーディネートや空間、何か一つでも感動して心に残してもらえることを目指しています。

また、最初に出させていただいた本のタイトルは「おくちにあえば、うれしいです」なのですが、これは、私がいつも生徒さんやお客様に「おくちにあいましたか?」とお尋ねすることから、これをタイトルにしたい、と編集者のかたにお願いしたのです。

今も生徒さんにそうお聞きするときは緊張の瞬間です。
“おくちにあえば嬉しいです、もしこの時間を通じて幸せを感じてくださったら嬉しいです”、いつもそんな思いを込めていますが、おいしいかどうか決めていただくのは生徒さん。
レシピも押しつけるのではなくて、ご自身でアレンジしていただけるように、と思っています。


「料理は食べたら消えてしまうもの。いかに心に残してもらえるかをいつも考えています」


───4月からレギュラー出演が始まった、フジテレビ「ノンストップ!」内「サロネーゼな食卓」コーナーや、ニッポン放送「渡部陽一・勇気のラジオ」内「勇気レシピ」も早くも好評のようですが、どういったことをお伝えしたいと思っていらっしゃいますか?

若林さん 短い時間なのでお伝えできることは限られているかもしれませんが、でも、画面に映らない思い、電波に乗らない思いまで伝えたいと思います。

先ほどもお話したように、料理は食べれば消えてしまうので「いかに心に残してもらえるか」、それは料理をする人全ての願いだと思いますが、私がお伝えした料理が心に残り、楽しそうだな、やってみようかな、と思っていけただけることを目指しています。


人生が変わった、料理サロンの開業


───レッスンを拝見して、食材も調理法もとても知識が豊富で、論理的な説明でわかりやいのが印象的でした。今も勉強を続けていることはありますか?

若林さん 今は本当に時間がなくて、なかなかじっくり勉強はできないのですが、レストランで食事をすればそこからヒントを得たり、伺った先、お会いした人・・毎日全てから学ばせていただいています。

───いつもアンテナを立て、どの瞬間からも”何か”を得ていらっしゃるのですね。
充実した毎日を送っていらっしゃることが伝わりますが、料理サロンを開いてみていかがでしたか。


若林さん 一言でいえば、人生が変わりました!
一歩踏み出してみて本当に良かったな、と思います。始めなければ出会えなかった方々とのたくさんの出会いを始め、世界が広がりました。


「料理サロンを始めて生まれた出会いや体験は、人生を何倍にも豊かにしてくれています」


───サロン開業講座を開催されたりと、サロンアドバイザーとしてもご活躍ですが、これから始めたい方へぜひアドバイスをお願いします。

若林さん 「万全な体制を整えてから始めたほうがいいよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、他の仕事に比べると、自宅で開く分かかる初期費用もリスクも少ないので、ある程度の準備を整えればまずは挑戦してみては、と私は思います。

ですが、始めたからには続けることが大切です。
そして、サロンを運営するということは、奉仕の気持ちが必要だと思うのです。自分の持っているものは全て差し出して、生徒さんのご満足を何より最優先すること。生徒さんのご満足が自分の満足であり、幸せであると、私は思います。


これからの夢


───レッスンへの姿勢やお話からも、徹底したホスピタリティー、そして非常に強いプロ意識を感じます。
もうすでに沢山の夢を叶えていらしたかと思いますが、これからの夢や挑戦したいことがあれば教えてください。


若林さん 始めた時は100人の生徒さんに来てもらえるサロンにしたい、というのが夢だったのですが、それは半年で叶ったんです。本も出版出来て、料理番組のレギュラー出演もできて・・本当に夢が一つずつ叶い、生徒さんと応援して下さる周りの方に心から感謝しています。

これからの夢としては、『boa mesa』をずっとずっと続けること、そして、できることなら「おくちにあえばうれしいです」の続編、レシピ半分、エッセイ半分の構成の本を出せたらいいな、と思います。

あと、主人にこれまでの恩返しをしたいです。これまでもずっと応援と協力をしてくれて、感謝は言葉では表せません。これからは彼を幸せにできるようにしたい、そう思っています。


常に生徒さん、家族、周りに感謝。「これからもずっとずっとボアメーザを続けたいです」


───『boa mesa』と若林さんを支えるのは、ご家族の心強い応援があってこそなのですね。エッセイの本の出版もぜひ叶えていただきたいです。
これからもより一層のご活躍がとても楽しみです。今日は本当にありがとうございました!


若林さん こちらこそありがとうございました!



柔らかく穏やかな語り口の中に時折飛び出す関西弁も楽しくて、誰をも幸せにする魅力にあふれた若林さん。
今や日本一予約の取れない自宅料理サロンといわれる秘訣は、どんな時も生徒さんのご満足を最優先するプロ意識と、その人間力だと感じました。
ここにくれば誰もが幸せになれる料理サロン。これからの進化もますます楽しみです。

イインタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

若林 三弥子さん
『boa mesa』主宰

1958年大阪生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業。
商社マンの夫と結婚。中近東・南米各国で、駐在員の妻として、取引先、出張者の接待、家族・友人・知人のために日々料理を作る専業主婦生活を25年続ける。

2005年47歳のとき、自宅にて料理教室”boa mesa”をスタートさせる。
全国、海外からも集まる生徒数は現在472名。ひとクラス8名のおもてなし形式で、ほぼ毎日開催のサロンを独力で運営しながら、年2回の出版、メディア、企業からのオファーもこなす。現在サロンのウェイティング登録数は500名以上にものぼる。

ブログ→http://ameblo.jp/boamesa/

サロン情報

boa mesa

訪れるかたのすべてに幸せを感じていただきたいという強い思いに貫かれた、おもてなしの空間です。
きっと素敵な時間が待っている、そんな予感を、実感に変えて差し上げること、それが boa mesa のおもてなしです。

まずウエルカムティーでお迎えし、ソファで寛いでいただいたあと、三ヶ月ごとにメニューにあわせてがらりと変わるテーブルコーディネートのご説明。キッチンに移っていただき、デモンストレーション形式の調理タイム。素材の性質、調理のポイント、講師独自の調理法を徹底的に伝授します。テーブルに着席していただき、料理にあわせてプロのソムリエが選んだワインとともに、コース形式で料理を楽しんでいただきます。

三ヶ月ごとに変わるメニューは前菜数種を含む8~10品構成、必ずデザートも含まれます。香り高いカフェをお食後に楽しんでいただいたあとは、お急ぎでないかたはこころゆくまで、おしゃべりと憩いのひとときを。大きなオーバーハンギングの窓の外はすべて緑、ゆったりと穏やかな時間の流れる北鎌倉の自然が、「もうひと品」に加わる、そんなサロンです。

ジャンル:

家庭料理、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、子連れOK、男性参加OK、予約制、駐車場あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

神奈川県鎌倉市山ノ内

ホームページ、ブログ:

http://boamesa.jp

レッスン情報:

■ご予約に関して■
ただいま定員オーバー状態ですので、ご新規のかたにはキャンセル待ちをお願いしております。その月のクラスにご参加いただいたかたに、次の月のクラスに優先的にご予約いただいております。ただ、たくさんのご登録をいただいており、以前のようにメールでお知らせをした場合にご返信メールの開封もできない状態です。
空席が出来た場合のご案内を差し上げるためのシステムの準備を進めております。

現在は、デパートなど他会場でのイベントにご参加くださった皆さまのなかから、抽選・じゃんけん大会などをさせてただき、一回だけのご参加のかたを決めさせていただいています。イベント情報はnewsやブログでご確認ください。

キャンセル待ちをご希望のかたは benvenidos@boamesa.jp にご登録をお願いいたします。お名前・ご住所・お電話番号・ご携帯お電話番号並びにアドレス・ご自分でサロンをなさっている場合はその旨・boa mesa をお知りになったきっかけの媒体(お知り合いが既に生徒さんである場合、そのかたのお名前)に関してもお教え願えれば幸いです。

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レシピ

カルボナーラ風うどん

材料
・冷凍うどん 2食分(解凍用の熱湯も用意)
・ベーコン   50g(1cm幅の短冊切り)
・にんにく   大きいもの1片(つぶす)
・グレープシードオイル  大さじ1
・実山椒  適量
・スプラウトなど好みの生野菜 適量

<A> (溶き混ぜておく)
・卵黄 2個、だし 100ml、塩 小さじ1/4強
作り方

  1. フライパンに、ベーコン、にんにくを入れ、グレープシードオイルをかけて弱火で熱する。
  2. 香りが出てベーコンがこんがり色づいたら火を止める。ベーコン・にんにくを取り出してしばらくおきフライパンの熱を下げる。
  3. 冷凍うどんを熱湯に入れてほぐす。
  4. フライパンを再び中火にかける。温まりかけたところでうどんの水気を切って加え、うどんが温まるまで混ぜる。
  5. うどんを鍋の片側に寄せ、空いた部分にAを流し入れる。うどんにからめ、すぐ火を止める。
  6. 器に盛り、ベーコン・実山椒を散らす。好みの生野菜をあしらう。

書籍

若林三弥子の 蒸しいため完全マスター

『若林三弥子の 蒸しいため完全マスター』

野菜の美味しさと栄養をふんだんに味わえる『蒸しいため』は「ゆでる」「蒸す」「炒める」よりも、栄養満点の画期的調理法!栄養学的にも完璧な野菜調理のスーパーテクニック「蒸しいため」の完全マスター版がついに登場!

商品のポイント
1.野菜別に、シンプル・コンビネーション・アレンジの3つのレシピを紹介。全部で110レシピ掲載!
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3.主菜にもなるし、副菜にもなる野菜レシピのオンパレード!
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著者 若林三弥子
出版社 メディアファクトリー
価格 税込1,365円

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書籍

シャスール鍋ひとつで 若林三弥子の野菜たっぷり最愛レシピ

『シャスール鍋ひとつで 若林三弥子の野菜たっぷり最愛レシピ 』

北鎌倉の料理教室「ボアメーザ」を主宰するカリスマサロネーゼ、若林三弥子さんのサロンは、ここに通うと誰もが幸せになれると評判の超人気サロン。常に450人以上の生徒が足を運び、さらに450人以上がキャンセル待ちをしているということからも、その人気ぶりがうかがえます。

若林三弥子さんが愛用する、シャスールの鍋は、「煮込みに」「囲み鍋に」「オーブン焼きに」「蒸しいために」「炊き込みご飯に」と、5Wayの調理が可能な優れた鋳物ホウロウ鍋。

この鍋がひとつあれば、かんたんにおいしい野菜料理を作ることができます。その使い勝手のよさと、それを愛用する著者の人気とともに、今、全国に”シャスラー”が急増中!本書では、毎日の食卓に役立つ愛情たっぷりのレシピを全部で51点収録します。

著者 若林三弥子
出版社 小学館
価格 税込1,365円

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