空間そのものから学べるサロン創り

『Flora Rumi & Ambiente』主宰 向坂留美子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、東京・世田谷区で東京・駒沢の自宅を中心にフラワーサロン『Flora Rumi』(フローラルミ)とおしゃれな暮らしをトータルに提案する美生活サロン『Ambiente』(アンビエンテ)を主宰する向坂留美子さん。センスのよいアーティフィシャルフラワーが学べるレッスンには、全国から生徒さんが通い常に満席が続きます。
「サロネーゼ入門」の著者でもあり、”スーパーサロネーゼ”としても大人気の向坂さんのレッスンの模様とインタビューを4回に渡りご紹介。最終回はレッスン後に伺ったインタビュー後半です。

掲載日:2012/2/27(月)

向坂留美子さん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • 書籍

サロン運営に必要なこと



───サロンを運営する上で気をつけていることを教えてください。

向坂さん そうですね、生徒さんお一人お一人と平等に、丁寧に接することでしょうか。メールのやりとりも人数が多いので大変なのですが、生徒さんにとって先生は私1人だけなので、事務的にはならないよう、なるべく前回のレッスンのこと、その時の会話や印象に残っているお洒落な装いなど・・・余裕のある時はちょっとでも感想を書くようにしています。
「先生、丁寧すぎ!あれじゃ、疲れちゃう!」と反対に言われていますが(笑)。


向坂さん あと、癒しを求めていらっしゃる方が多いので、日常の中の非日常を作るように心がけています。
生活感の排除、インテリアの工夫、季節感のある暮らし・・・お花の飾り方を含めて言葉だけでなく、空間そのものから学んで頂けるように、サロンをしつらえています。

うちは豪邸でもなんでもなくごく普通の間取りのマンションですが、工夫のしようで素敵に演出できるんだ・・と思って頂けたら嬉しいです。



───――なるほど、まさに五感で感じていただける工夫をしていらっしゃるのですね。
向坂さんは「サロネーゼ入門」という本も出していらっしゃいますが、サロンを運営する上で必要だと思うスキルはどんなことでしょうか。



向坂さん 人間関係を円滑に保つ人間力でしょうか。誰とでも楽しく仲良くつき合える人としての幅、自分がストレスをためこまない体質作りも必要だと思います。    


その人、その人のいいところを探して、そこをクローズアップしてつき合えるようになれると自分も楽ですし、サロン運営もスムーズに流れます。いろいろな方と接する仕事なので、いやなことには鈍感になったり忘れてしまうくらいのおおざっぱな感覚も。

あったらより楽で充実すると思われるスキルは、事務処理能力、ネットの知識、写真の腕、そして、今求められているものを感じ取る能力ですね。これはレッスンテーマを考える時にもとっても役に立ちます!


「元々事務的なメールを書くのが苦手なこともありますが、なるべくお一人ごとにちょっとした感想も入れて書くようにしています」



美生活サロン『Ambiente』ほか、幅広い活動と集客術



───美生活サロン『Ambiente』(アンビエンテ)というサロンも開催していらっしゃるとか。

向坂さん はい、こちらはサロネーゼの横のつながりを活かしたコラボレッスンで、半年に1回ほど、まさに五感で楽しむ季節のおもてなしスタイルを提案しています。これまでに料理、お菓子、アロマ、ハウスキーピングなどの先生方と私の花、テーブル、インテリアのコラボレッスンを開催しました。室内楽の生演奏も入れ、こちらも人気レッスンとなっています。

───その他外部セミナーやイベントでもご活躍中です。また、ブログも大人気ですね。

向坂さん おかげさまで、ブログを見てレッスンに申し込んで下さる方が非常に多いです。依頼を受けてブログ講座をすることもあるのですが、実は自分なりの書き方セオリーがあるんです。


───ぜひ教えてください!

向坂さん 以前テレビの仕事をしていたこともあり、ブログにも番組制作のノウハウを取り入れています。まず大きく美しい写真を載せてインパクトを持たせ、そのあといくつか写真を入れ、映像でつないでいくイメージです。
ですからブログではキレイな写真が必須ですね。

最初は私生活を書くのは気が引けるので、ヨーロッパの暮らしや旅、インテリアやライフスタイルなど、好きなテーマについて書こうと思って始めたんです。もちろんお花のことも書くつもりでしたが、サロンの宣伝にするつもりはありませんでした。

ですが、だんだん慣れて毎日更新するようになったらあっという間にアクセス数が増え、レッスンの申し込みも増えていきました。


ブログはお花のこと以外にも、センスを感じる日々の暮らしやインテリアなど幅広い話題で人気


───なるほど。ブログは書き手のことがクリアにわかりますし、主宰者像とレッスン内容が垣間見れます。これから通いたい人は要チェックですし、サロネーゼにとっては重要なツールですね。

向坂さん ブログで100%集客している先生方も結構いらっしゃるので、ブログを魅力的なものにすることが集客を左右すると言っても過言ではないと思います。また、信用面を考えますと、ホームページもあった方がいいですね。それぞれ役割を持たせて、魅力溢れるものにするとよいと思います。

もちろん口コミも重要です。レッスン全てが五感で楽しかった、と思われてこそ伝えてもらえますから。


どこかに学びに行くことだけが勉強ではない


───開始してからこれまでたくさんの出来事があったかと思いますが、サロンを主宰していかがでしたか?

向坂さん 本当に良かったと思います!サロンをやっていなかったら知り合うことがなかっただろう人と、毎月のように新たに出会い交流ができることはすごく感動的で嬉しいことですし、またそれぞれの方がそれぞれの世界を持ってらっしゃるので、学ぶことがとても多く刺激的です。


「最近ピアノを入れて20年ぶりくらいに弾き始めました。これが楽しくて仕方ありません!」


───今も勉強していることはありますか?

向坂さん 最近は、忙しすぎて定期的な習い事ができない状況ですが・・どこかに習いに行くことだけが勉強だとは思わないんです。日常の中で見過ごしがちな小さな感動や美しいシーンを見逃さないようにして、見つけたら心に刻むようにしています。常にセンスや感性は磨いていたいなと思います。

最近は、それを写真に撮るようにしています。
被写体を観察してよりよい写真にするという努力は、美しいものをより鮮明に記憶に刻むことでもあり、良い習慣だと思うんです。これは、直接的な学びではありませんが、より深いところに蓄積される学びで、多方面に生かされるセンスになるように思います。

視覚的なセンスで仕事をしていますが、聴覚も味覚も・・五感をセンスアップする事が、トータルな暮らしのセンスアップになり、結果的にはサロンにいらっしゃる生徒さんに喜んで頂けるのだと思っています。


サロン運営に必要なこと


───これからサロンを開きたい方へアドバイスをお願いします。

向坂さん 自分がそうだったから、言うわけではないのですが・・とりあえずやってみる!でいいと思います。あまり用意周到に準備を進めているとチャンスを逃してしまうこともあるかもしれません。
せっかく「素敵ですね。習ってみたい」「美味しい!教えて下さい!」と言われても、まだあれが整ってないから、これがないから・・なんてことでせっかくのチャンスを逃さないように、と思います。

あとは、ぶれないコンセプトと自分を持つことでしょうか?
サロンは山のようにありますので、他を見て自分のやり方が揺らいでいては生徒さんたちも?となりますし、自分もつらくなります。

また、サロン運営はかなり人間的な魅力を要求される世界です・・つまり、サロネーゼの人となりがサロンの人気を左右します。 私は、人気のサロネーゼさんと接することがあったりすると、結構冷静に観察してしまいます。人気の秘訣ってなんだろう?と。トークショーや、セミナーも顔を出して、少しでもその理由、その秘訣を知って取り入れてみたい。そんな謙虚な心もサロン発展には大切だと思います。サロン運営ノウハウ講座も流行ってますが、それ以前に大切なことだと思います。


サロン運営に必要なのは人間力。サロネーゼの人となりがサロン運営の成功のカギ


───そうですね、サロンに求められるのは技術だけではない。誰がどんな思いでやっているのか。これが重要だと思います。もう沢山の夢を叶えてこられたかもしれませんが、これからの夢を教えてください。

向坂さん まずは仕事とプライベートのバランスでしょうか。この数年、仕事メインでバカンスにもなかなか行けないので、今一番の懸案事項です(笑)

先の先の話かもしれませんが、ドイツと日本半々の生活も夢ですね。

今「Rumi’s Style」のアーティフィシャルフラワーを学びに全国から生徒さんが通って来てくださっていますが、そのデザインの魅力、世界、テクニックを伝える、お花のノウハウ本というより、お花を中心としたインテリア、暮らしのセンスアップの本を出版してみたいと思います。 実は、今そんな私の夢を叶えてくれるような企画をある出版社の方がもちかけて下さり、打ち合わせが進行中です。どうなるでしょうか・・

───そうですか!これからますますのご活躍、本当に楽しみです。今日は素敵なレッスンと貴重なお話をありがとうございました!

向坂さん こちらこそありがとうございました!


しっかりと”ぶれない軸”を持った向坂さん。それを培う秘訣は、日々の暮らしの中にある感動を見つけ、感性を豊かにすることにありそうです。そんな向坂さんのサロネーゼ論が詰まった著書「サロネーゼ入門」はサロネーゼを目指す人もそうでない人も、輝く生き方をしたい人の必読本。「好き」を仕事にして輝いているサロネーゼのお手本ともいえる向坂さん。これからますますのご活躍が楽しみです。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

向坂留美子さん
『Flora Rumi & Ambiente』主宰

逗子生まれ。東京女子大卒業後、フラワーデザインスクールにて講師資格取得。
夫の転勤で3年ドイツに滞在。その間、ドイツ&イギリスにてヨーロッパのフラワーデザイン、おもてなし料理&テーブルセッティングなどを学ぶ。

現在、世田谷の自宅マンションでフラワー&美生活サロン「Flora Rumi & Ambiente」を主宰。2010年4月、サロン10年の節目に、ハリーポッターを出版している株式会社静山社から「向坂留美子のサロネーゼ入門」を出版。

ナチュラル&シックな「Rumi’s Style」アーティフィシャルフラワーのコースが人気でサロンは全国から通う参加者で賑わっている。
この他、サロネーゼ&ブログセミナー、インテリアレッスン、イベント企画なども行う。
玉川高島屋SCカルチャーサロン講師

サロン情報

Flora Rumi & Ambiente

フラワーサロンでは、花を通して季節感のあるお洒落な生活を・・、そして美生活サロンでは、それぞれの専門分野のサロネーゼさんをゲストに迎え、食と花、香りと花、音楽と花・・と五感で楽しむライフスタイルを提案しています。

ジャンル:

おもてなし、テーブルコーディネート、フラワーコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、駐車場あり、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都世田谷区野沢

ホームページ、ブログ:

http://www.flora-rumi.com
http://ameblo.jp/flora-rumi

レッスン情報:

★Interior Flower Course★
日々の暮らしをお洒落に、心豊かに過ごすためにお花をデザインするコースです。
ホームパーティーなどに自分でアレンジしたお花を飾ってみたい・・・、自作の花束をプレゼントとして差し上げられたら・・・、クリスマスリース、お正月の飾りをセンス良く手作りしたい・・・そんな希望を持っている方は結構多いと思います。このコースはそんな方たちのために作られたコースです。
季節感を大切にしたアレンジメント、行事に合わせたデザインを、生花、ドライ、プリザーブド(葉ものを中心に)、アーティフィシャルフラワーで作ります。また、フラワーデザインの基本形であるジオメトリックフォームや花束の作り方、コサージ などのデザインを織り交ぜたカリキュラムになっています。

マイサロンはこちら

書籍

向坂留美子のサロネーゼ入門

『向坂留美子のサロネーゼ入門』

「好き」を仕事にしたいあなたへ! サロネーゼ歴10年の著者が、サロンをオープンする、サロンを運営するノウハウをすべて明かします!

「サロネーゼ」とは、自宅で料理、手芸、フラワーデザインなどをメインにサロン(教室)を主宰して人気を博している女性のこと。結婚して子どもができて家庭に入っても、好きなことを教えることで社会とのつながりが持てる、それが「サロネーゼ」という生き方。そして、自宅サロンは、そのとき、そのときの家庭の事情に応じて、リスクをほとんど負うことなく、拡大することも、縮小することも可能です。これまでにない、女性が自分の仕事をしていくヒント満載!

著者 向坂留美子
出版社 静山社
価格 税込1,365円

ご購入はこちら