また来たくなる”幸せレッスン”

国吉和美さん

国吉和美さん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、東京・南青山で『お菓子教室アン・ガトー』を主宰する国吉和美さん。本格的なお菓子を家庭で作りやすいように指導し、また、安心安全な素材で手早く簡単にできるスイーツを伝えて20年以上。様々な年齢・職業・国籍の生徒さんが集まり、著名人もお忍びで通う人気のレッスンにお邪魔し、その模様とインタビューを4回にわたりご紹介。
第2回目は教室の紹介とレッスンレポート後半です。

掲載日:2011/9/12(月)

アットホームな雰囲気で

続いて、2品目の「ザ・カクテル」のデモンストレーションが始まりました。

「これは洋酒と果物のハーモニーが楽しめるケーキで、”カクテル”なので2種類の洋酒を使っています。皆さんお好きなお酒のカクテルはありますか?○○さんは海外旅行の経験が豊富だから旅先でおいしいカクテルを召し上がっているのでは?○○さんはお酒は大丈夫ですか?」

教室風景
細やかな気配りを感じるレッスン。楽しい雰囲気に和気あいあい


質問しながらさりげなく生徒さんお一人お一人を紹介し、初対面の方同士の緊張を和らげ話題を提供していく国吉さん。好きなカクテルで話が弾み、一気に生徒さんの距離が縮まり楽しい雰囲気に包まれます。

そんな心地よい気配りがある中、工程のポイントやコツをしっかり伝え、手早くデモンストレーションが進んでいきます。

作った生地を天板に流しオーブンへ入れると、次は生徒さん達が作る番です。二人ひと組で、先生の手順通り進めていかれます。それを先生とアシスタントさんがそばでしっかりサポート。

教室風景
わからないところもすぐに聞け、しっかり学べるのは少人数制ならでは


「卵を泡立てる時は湯煎をしたほうがいいんですか?」

「そうなんです。きめの揃った気泡ができるとふわっとおいしい生地になるのですが、湯煎をすると泡立ちやすくなるんですよ。人肌程度に温まったら湯煎から外して下さいね」

アットホームな雰囲気に、質問も気軽に飛び出します。気兼ねなく何でも聞けるのも嬉しいポイントです。


家庭で再現しやすい工夫がいっぱい

レッスン中なるほど!と思ったのは、”簡単にでき、そして洗い物が少ない工夫”が随所にあること。例えば、牛乳パックを再利用したまな板もその一つ。

「お店で販売用のお菓子を作るのとは違い、家庭では簡単に作れて洗い物も少ないほうがいいですよね(笑)。とにかく、家庭で気軽にお菓子を作っておいしく幸せな時間をたくさん持っていただきたいので、いろいろな工夫やエコアイデアもお伝えしています」

教室風景
「家庭でお菓子を作る楽しみ、味わう喜び、贈って出会う笑顔を沢山楽しんで頂きたい」


しばらくすると、部屋中においしそうな甘い匂いが広がり生地がキレイに焼きあがりました!少し冷ましてから3枚に切り分け、シロップ、そしてクリームを塗っていきます。意外に難しい、クリームを平らに塗る技術も国吉さんが丁寧にレクチャー。

フルーツを並べ、生地を重ね・・和気あいあい笑い声が絶えない中、皆さんの表情がふと真剣に。最後に飾りの生クリームを絞り出し、バランス良くフルーツをのせて完成です!

生徒さんに聞く、お教室の魅力

レッスンの合間に、生徒さんに教室の魅力を伺ってみました。

「インターネットで近くの教室を探していて見つけました。先生のレシピはとても簡単で、家でも同じ味で作れるんです。それに、先生にお会いすると元気が出ます」

「最初は体験教室に来たのですが、とても楽しくて通うようになりました。先生のお人柄も魅力です」

「会社の企画でお菓子教室をしようと探していた時に出会いました。楽しくてはまってしまい、通っています。仕事とは違う脳を使うのでおもしろいですね」

教室風景
「夢中で作っていると癒されるし、食べる人の笑顔を想像すると自分も笑顔になります」


また、元々は生徒だったというアシスタントさんにも伺ったところ、

「先生は素晴らしい技術をお持ちですが、それをひけらかすことなく生徒さんにわかりやすく丁寧に教えていらっしゃり、お人柄も含めとても尊敬しています。他で勤めたこともあるのですが、やはりここで勤めたい!と思って、お願いをしたんです」

本格的なお菓子を家でも再現できるレシピをわかりやすく学べることに加え、国吉さんの自然体で楽しいお人柄も、たくさんの方に支持されている理由のようです。

達成感いっぱい・お菓子作りがもっと好きになる

「では仕上げていきますね。オレンジのソースを作って、お皿に描いていきます。ソースの上に切り分けたケーキをこうのせて・・最後にイタリアンパセリなど緑の葉を飾るとキレイですよ。ハイ、完成です!」

「わ~キレイ!」「おいしそう~」

華やかな仕上げに歓声があがります。

「さぁ、皆さんもやってみてください。白いお皿をパレットだと思って楽しんで描いてくださいね」

教室風景
お店で買ったような本格的スイーツが完成!手作りの充実感は特別なもの


童心に返り白い紙に好きな絵を描くときのようにワクワクする最後の仕上げ。皆さんそれぞれに素敵な出来上がりになりました。
冷蔵庫で冷やしていた豆乳パンナコッタと共に、ミントティーも用意され、お楽しみの試食タイムもにぎやかに話が弾みます。

グループレッスンでも、それぞれのレベルに合わせて細かなところまで学べ、完成の達成感があるのは少人数制ならでは。初心者の方でも、一人で初めて参加する方でも、すぐに打ち解けお菓子作りの楽しさに魅了される楽しいレッスンには、家でまた作りたくなる、そしてまたここに通いたくなる魅力が詰まっていました。

次回は、国吉さんにお教室オープンのきっかけや軌跡を伺ったインタビューをお届けします。どうぞお楽しみに。

(次回へ続く)

前回のインタビューはこちらから



インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=原田圭介

プロフィール

うるが めぐみさん

国吉 和美さん

『お菓子教室アン・ガトー』主宰

東京青山にて15年にわたり洋菓子その他スイーツ全般の教室を主宰。
フランス、日本の料理学校で学ぶ。製菓衛生師、調理師資格あり。元、NHK文化センターで講師。作りやすく美味しくヘルシーなお菓子のレシピを考案。雑誌、サロンでも活躍中



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商品



レシピ

豆乳パンナコッタ

sugiyama_beef.jpg
材料(直径4cmのゼリー型5個分)

★直径4cmのゼリー型5個分

豆乳 120cc
生クリーム 80cc
砂糖 40g
粉ゼラチン 4g
水 大さじ3
ラム酒 大さじ1/2
バニラオイル 適量
黄桃(缶詰) or 季節のフルーツ 適量

作り方
  • 小さい容器に水を入れ、ゼラチンを入れてから混ぜてふやかしておく
  • 耐熱ボールに豆乳、砂糖をいれてよく混ぜラップをかけないで、レンジ600Wで約1分加熱する。加熱したボールに①を混ぜる。(ゼラチンは液体温度が80℃以上に温まるとよく溶けます)
  • ②に生クリームを入れてよく混ぜ、バニラオイルとラム酒を入れて混ぜてからゼリー型へ流し込む。
  • 冷蔵庫で30分以上冷やして出来上がり

    ※フルーツをミキサーにかけて砂糖を適量でソースにしてもよいし、刻んだだけでもよい。
    上にのせていただく
    ※フルーツの代わりにハチミツもお薦めです。

ザ・カクテル(洋酒&果物のハーモニー)

sugiyama_beef.jpg
材料

<生地27cm×25cmのプレート1枚>
薄力粉 80g 、 卵(Mサイズ) 2.5個
砂糖 75g 、 牛乳 小2 、 バター(プレート用) 適宜
ベーキングパウダー 小1/3

<ホイップクリーム>
生クリーム 200cc 、 砂糖 18g

<キルシュワッサー風味のシロップ>
砂糖 10g 、 水 20cc 、 キルシュワッサー 小1/2

<オレンジのソース>
砂糖 小さじ1 、 オレンジの果汁 60cc
コーンスターチ 小1弱 、 コアントロー 小1

果物(オレンジ1個、キウイ、マンゴー、イチゴ等季節のもので)、缶詰も可

作り方
    ★準備★
    ①ロールケーキ用天板に紙を2枚重ねて敷きます。
    ②オーブンは180℃に温めておきます。
    ③薄力粉、ベーキングパウダーは合わせて2度ふるっておきます。

  • ボールに卵いれて混ぜ、砂糖を加えて混ぜ、60度の湯煎にあててきめ細やかになるまで丁寧に泡立てます。
  • 粉を①にいれてゴムベラでさっくり混ぜ、牛乳もいれて混ぜ込みます。
  • 準備しておいた天板に生地を流し入れ、表面を平らにならして、180℃のオーブンで10分位、きつね色になるまで焼きます。
  • 冷めたら生地を3枚に切り分け、生地の上にシロップを刷毛で塗ります。
  • ツノが立つくらいにホイップクリームを泡立てます。3枚の生地にパレットナイフでクリームを平らにのばし、2枚の生地に果物の刻んだものをそれぞれのせます。
    ※1枚目、2枚目の果物は違う色がオススメ。 (例:下がキウイで上が桃)
  • 3枚目の生地を上にのせて表面にクリームで飾りの絞りをのせ、刻んだ果物で飾りづけをして冷蔵庫でよく冷やします。


  • ★オレンジのソースの作り方★
    ①小さい耐熱容器に、オレンジの果汁、砂糖、コーンスターチをよく混ぜてからレンジ(600W)で1分30秒。
    ②途中、2度取り出してよく混ぜる。とろみがついたらコアントローを加えて混ぜる。
    ③オレンジの皮をすりおろして加えるとさらに香りがひきたつ。

    ★シロップの作り方★
    水と砂糖を煮立てて、冷めたら香りづけの洋酒を加える。

    ★仕上げ★
    お皿にソースで描き、切り分けたケーキをのせていただく。