スーパー主婦になりたかった

大倉まゆみさん

大倉 まゆみさん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、広島市内でテーブルコーディネート&おもてなし料理教室『ゆとりの森』を主宰する大倉まゆみさん。「簡単・オシャレ・毎日できるおもてなし」をモットーに、自宅にあるものや手作りの温かさを生かし、日々の暮らしを豊かにするエッセンスが詰まったレッスンは大人気。4週にわたりレッスンの様子と大倉さんのインタビューをご紹介します。
第3週目は、レッスン後に伺ったインタビュー前半です。

掲載日:2011/6/20(月)

『ゆとりの森』のコンセプト

───おつかれさまでした!楽しいレッスンでしたね。たくさんお伺いしたいのですが、まずは、『ゆとりの森』のコンセプトや特徴について教えてください。

大倉さん はい、『ゆとりの森』では、テーブルコーディネートとナプキンワーク、料理を学べる「おもてなしレッスン」、季節ごとに開催する「プリザーブドフラワーとテーブルコーディネートの会」、あと現在新規募集はしていないのですが、「テーブルコーディネート資格取得講座」を開催していて、ご自宅で実践してもらえるように「簡単でオシャレ、毎日できるおもてなし」をモットーに、気軽に楽しくできるおもてなし法をレッスンしています。

家庭での食卓を整える大切さと楽しさをお伝えしたいので、コーディネートはあえて高級食器を使ったりせず、100円均一のものを取り入れたり、身近なものや手作りのものを使ってできることを、そして料理は、主婦が負担なくスーパーで買える食材を使って、なるべく手間を省いて簡単にできるようにアレンジしてお伝えしています。

教室風景
真似したくなる、簡単でおしゃれな工夫がいっぱい


───家で再現したくなる工夫満載ですね。レッスン内容はどう決めていますか?

大倉さん 「おもてなしレッスン」は季節に合わせた内容で、3ヶ月ごとに変わります。まずテーブルコーディネートのイメージを決めてから、お料理を考えることが多いですね。

お料理は皆さんからのリクエストで決めています。例えば、最近韓流ブームもあって韓国料理のリクエストがあったので、前回は韓国料理を作りました。中華、日本料理をすることもありますし、なんでもやります(笑)

「プリザーブドフラワーとテーブルコーディネートの会」は、季節ごとに開催していますが、「おもてなしレッスン」と両方受講される方がとても多いです。

癒しの場でありたい

───いろいろ学べて楽しそうです。どんな生徒さんが多いですか?

大倉さん 主婦の方が多くて、40代後半~50代の方を中心に、20~70代の幅広い方々に来ていただいています。最初はお一人で参加される方が多いですが、レッスン中にみなさん打ち解けて仲良くなられますね。

神戸や福岡、山口など県外や、ブログがきっかけで、海外在住だけど帰国のときに来てくださる方もいらっしゃいます。

教室風景
生徒さんは県外や海外からも!女性同志、楽しい話題で盛り上がります


───『ゆとりの森』は「大人の女性限定カジュアルサロン」とうたっているんですね

大倉さん そうなんです、18歳以上の女性限定にしているのですが、毎日忙しい主婦の皆さんにとって、ここは勉強の場ではなく、楽しみに来ていただく場にしたいんです。同じ大人の女性同志でほっと寛いで、というよりは癒されに来ていただきたいと思ってます。

もう7年やってますけど、レッスン中にご主人の悪口がでたりすることは全くないんです(笑)。誰かが何か嬉しいことを話して、それをみんなで喜びあってる、いつもそんな雰囲気です。

───皆さんにとって癒しの場でもあるんですね。

大倉さん そうありたいな、と思います。

奥さんが趣味に没頭すると、たいてい家事がおろそかになって家庭にとっていいことはないですが、でもテーブルコーディネートや料理だったら、家族のためのことだから、みんな喜びますよね。楽しみながら学んでいただきたいです。

主婦は天職!

───『ゆとりの森』を開いたきっかけを教えてください。

大倉さん 大学生の頃からターシャ・テューダーとマーサ・スチュワートの世界にすごく憧れていて、ずっとスーパー主婦になりたい!と思っていたんです。

手作りが大好きな母の影響で、小さいころから私も手作りや暮らしに手間をかけること、料理や食卓を飾ることが大好きでした。父はかつて外洋航路の船乗りで、とても厳格できっちりした人なのですが、お菓子作りが得意で、船に乗る前に母のために大量にクッキーを焼いたそうです!
家族みんな料理好きな家庭でしたね。

教室風景
お菓子作りや料理に夢中になったきっかけは、小2の時にお母様から贈られたこの1冊


結婚後は夫のためにも、ターシャやマーサのように家や食卓を素敵に整えたいと思って、テーブルコーディネーターや紅茶などの資格も取ったんです。主婦は私にとって天職で、子供もすぐに欲しいって思ってました。

でも3年半くらい子供ができなくて・・ずっと落ち込んでいたのですが、主人が「せっかく持っている資格を生かしてみたら?」と言ってくれて。ちょうど中国新聞文化センターからテーブルコーディネート講座の講師のお話をいただいたこともあり、挑戦してみたんです。

───ご主人が背中を押してくださったんですね。

大倉さん はい、そうですね。

そして募集を開始したら定員を超えるお申込みがあって、やってみたら楽しくて楽しくて! 続けさせてもらうことにしました。

すると気持ちがふとラクになって、あれだけ欲しかった子供のことも、しばらくいいかな・・と思えるようになったんです。

でもその翌月妊娠がわかって、「えー!」と驚きました(笑)

教室風景
「妊娠・出産・育児。人生の歩みとともに『ゆとりの森』も歩んできました」


───すごいタイミングですねー。

大倉さん そうなんです。でも続けることに決めていましたから、妊娠中も続け、出産後も復帰したのですが、生徒さん達が「先生の自宅で習いたい」と言ってくださったのがきっかけで、自宅で『ゆとりの森』をオープンしました。文化センターで始めたのが2004年、自宅ではじめたのが2005年でした。

最初はテーブルコーディネートの資格取得講座だけだったのですが、料理を主役にしたレッスンがしたくて、その後料理も含めてトータルにおもてなしをお伝えするこの「おもてなし講座」を開始しました。

───妊娠、出産、子育て・・ライフステージにあわせた展開ができるのも、自宅教室の魅力ですね。

きっかけは口コミやブログ

───「ゆとりの森」開始前後、集客はどのようにされましたか?

大倉さん 最初は文化センターの生徒さん達からはじまって、紹介や口コミ、今はホームページやブログをご覧になってという方がとても多いです。

教室風景
「初参加の生徒さんが次は二人、三人、と連れて来て下さって。生徒さんに感謝です」


───大倉さんのブログは読者登録が700名以上あって人気ですね

大倉さん おかげさまで・・。キャンセルがでたときもブログに掲載するとすぐにうまります。外部での講座もおかげさまで定員を超えたりキャンセル待ちになることが多いみたいで、本当にありがたいです。

───自宅教室を開くにあたって、ご家族やお子さんたちの反応はいかがでしたか?

大倉さん 応援してくれていて、とてもありがたいな~と思います。保育園がお休みなどの時は、主人の母が子供たちをみてくれています。うちはお姑さんがいてくれるおかげでできていて、本当に感謝しています。

───皆さんの協力は心強いですね。

次回は、大倉さん愛用の品や教室運営の工夫、これからの夢などをうかがったインタビュー後半をお届けします。お楽しみに!



 

前回のインタビューはこちらから


インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=林 博嗣(究フォトクリエイション)
     夢実(究フォトクリエイション)

 

プロフィール

大倉まゆみさん

大倉 まゆみ(おおくら まゆみ)さん

『ゆとりの森』主宰

「簡単・オシャレ・毎日できるおもてなし」をモットーに、高級食器やマナーにとらわれすぎず、自宅にあるものや手作りの温かさを大切にした、気軽に楽しく実践できるおもてなしをレッスンしている。

身近で手軽なスタイルが人気を博し、人気講座の「おもてなしレッスン」は1クールのレッスンに150名以上の生徒さんが受講に訪れ生徒層も20~70代と幅広い。またテーブルコーディネートの資格取得講座には主婦はもちろん百貨店食器売り場店員・ブランド食器メーカー店員・結婚式場のスタッフ・有名ホテルの副料理長など様々なジャンルのプロがレッスンに訪れる。

自宅で実践しやすいオリジナルレッスンを展開する一方、出張レッスンでは主催側の意向に沿ってどのような内容(カジュアルなもの・高級感漂うもの等)にも対応。イベントの度に数日で満席となることが多い。

また、主婦としての生活やレッスンの様子を綴ったブログ「テーブルコーディネーターの幸せ家事日記」は全国の習い事ランキングで2位にランクインした。現在、食卓から家庭を見直す活動に力を入れており主婦に食卓を整えることの楽しさを伝えている。


大倉 まゆみさんのMyサロンページはこちら
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レシピ

チキンのシンプルトマト煮込み

sugiyama_beef.jpg
材料(4人分????)

とりもも肉…2枚
片栗粉…適量
りんごジュース(100%)…100cc+適量
料理酒…200cc
ホールトマト…1缶
固形コンソメ…2個
オリーブオイル…適量
イタリアンパセリ…適量
 

作り方
  • とりもも肉をフォークで刺して筋を絶って一口大に切る。
  • ①を器に入れてリンゴジュースをかぶる程度に注いで1時間以上おく。
  • ②をクッキングペーパーの上に出し、片栗粉をまぶす。
  • フライパンに多めのオリーブオイルを入れて熱し③の両面を色よく焼く。
  • ④にリンゴジュースを入れて蓋をし数分蒸し焼きにする。
  • 残りの材料を入れて10~15分煮込んで器に盛り、パセリを飾る。